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TENのツアーでめぐる「神話の舞台」に関連する
「古事記」のお話をご紹介!
 

 

スサノオとアマテラス2人の兄弟は仲良しでしたが、天上界で乱暴をはたらいたスサノオは、姉のアマテラスに天上界を追放されてしまいます。下界に降り立ったスサノオは、そこで泣いている老夫婦と娘に出会いました。

夫婦は、今晩、娘のクシナダヒメが山に住む怪物ヤマタノオロチの生贄にされてしまうことを悲しんでいるのでした。
訳を聞いたスサノオは、娘を櫛に変え、髪の毛に差すと、様々な知恵を働かせ、見事ヤマタノオロチの八つの首を切り落とし、退治してしまいました。

娘は無事に助かり、二人は結婚することにしました。

スサノオとクシナダヒメは、今の奥出雲にある清々しい場所に宮殿を建てて、そこで仲良く暮らされました。子供も生まれ、その子供が結婚してまた子供を生み・・・スサノオから数えて六代目に、後に出雲の国造りをされたオオクニヌシノミコト(大国主の命)が生まれます。

 

スサノオとクシナダヒメの血を引くオオクニヌシは若いときの名前をオオナムヂといい、たくさんの兄がいました。あるとき、兄たちは、稲羽の国に八上比売(ヤガミヒメ)という美しい姫神がいると聞き、自分の妻にしようと思い、揃って出かけていきました。一番末のオオクニヌシは、みんなの荷物を持たされ、一番後からついていきました。

途中で、一羽の兎が皮を剥かれて真っ赤になって泣いているのに出会いました。兄たちはおもしろがって、うさぎに嘘を教えると、うさぎの傷はますますひどくなるばかり。
そこへ一番最後に到着したオオクニヌシが傷を治してあげました。うさぎは大喜び。美しいヤガミヒメも、兄達ではなく、やさしいオオクニヌシと結婚することにしました。

その後、オオクニヌシはスサノオの娘スセリヒメとも結婚をし、子をつくり国の王となって国づくりを始めます。

 

下界で国造りが完成したころ、天上界にいるアマテラスは使者を出し、稲佐浜でオオクニヌシに国を譲るように迫りました。オオクニヌシは二人の息子と相談することにしました。上の息子は、国譲りを承知しましたが、もうひとりの息子タケミナカタノカミ(建御名方神)は承知しません。

アマテラスの使者と相撲で決着をつけることにしましたが、、たちまち勝負は付いてしまい、息子のタケミナカタは信州の諏訪へ逃げ延び、そこから一歩も出ないことを約束し、降参してしまいました。

こうしてオオクニヌシは天上界の神々(天ツ神)に国を譲ることを決め、その代わり、天に届くばかりの立派な御殿を造ってもらうことにしました。これが現在の出雲大社のもと、といわれています。