日食は、太陽を月が隠す現象です。月が地球を周る過程で、太陽と月と地球が一直線に並び、月が太陽を覆い隠してしまうのです。日食には、部分日食、金環日食、皆既日食とがありますが、年に1,2度おきる部分日食などとは大きく違い、皆既日食は、完全に太陽と月とが重なり合い、昼間でも夜のように暗くなりますが、光ほとばしる太陽からは、普段ならば明るすぎて見えないコロナ(太陽をつつむ灼熱のガス)が美しい光線となって放射される様を直に目でみることができます。皆既日食は、星の運行とともに2年に1回くらいの割合で、世界のどこかで観測することはできますが、観測条件、地理など様々な条件が整わなければ、見ることは難しく、今回のように、かなりの好条件が整った中で観測することの出来る、日本での皆既日食は、今世紀最大の天体ショーとして、世界中から注目されています。
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