旅への誘い


はるけき昔から[熊野]は日本の原郷と呼ばれてきました。大自然の中に神を見出し、そこに仏の力を重ね合わせ祈る姿は今も昔も変わりません。

本ツアーは、能と縁の深い地・熊野において、シテ方観世流能楽師・鈴木啓吾による熊野三山御奉納に同行するという特別な旅。正式参拝と、能において最も神聖な祈りの曲として大切にされている『翁』を謡のみによる演式の『神歌』にて、また、三社一寺それぞれにゆかりのある能の演目での御奉納を特等席でご観賞いただけます。

さらに、熊野のエキスパートであり、本企画のプロデューサーでもある作家の天川 彩によるツアー参加者に向けた熊野や熊野信仰についての解説の時間もございます。天川 彩と熊野三社一寺の宮司様・ご住職様それぞれとの対談・鼎談も奉納行事中に行われますので、こちらもどうぞお楽しみに!

もちろんツアーでは、熊野の魅力あふれる場所もご案内いたします。大自然の恵みである温泉に浸ったり、熊野灘の美味しいものを食したり…。
歴史的な催しに同行しながらの特別な旅。
きっと一生忘れられない時間が待っていることでしょう。

甦りの聖地、熊野で存分に[日本]を共に体感してみませんか?



 

<シテ方観世流能楽師> 鈴木啓吾 Suzuki Keigo  
重要無形文化財(能楽総合)指定保持者 

  (公社)能楽協会 会員/(公社)観世九皐会 理事
三世 観世喜之に師事。1993年 能楽師として独立。観世九皐会や緑泉会、自らの研究公演[一乃会]での演能活動を中心に、能楽普及イベントの企画・主催、紀州藤白ゆかりの復曲能『鈴木三郎重家』の上演や、目の不自由な方もともに楽しめる能の公演を企画・主催。

著書:「能のうた-能楽師が読み解く遊楽の物語-」
「続・能のうた」(新典社刊) 
   

 <プロデューサー> 天川 彩 Tenkawa Aya

   自然の叡智と命の尊厳をテーマとした企画事務所「オフィスTEN」を1998年に設立。
(主なプロデュース)
1998年「神戸からの祈り」実行委員会事務局長/1999年「虹の祭り」セレモニープロデュース(春日大社・東大寺)2000年「神話を語り継ぐ人々」東京実行委員会代表(明治神宮)2004年「熊野大権現」映像作品監督/2022年細野晴臣「再びの天河」 奉納対談等他

主な著作:「熊野 その聖地たる由縁」(彩流社)
「Hopi 平和の民から教えてもらったこと」(徳間書店)
「タイヨウのうた」(ソニーマガジンズ出版)他