日本一の山、富士山。
誰もが知っているこの霊峰には、
古来より神々がいると畏れ崇められてきました。
霊峰に登る際には、「御師」と呼ばれる特別な役割を持つ宿坊に泊まり、
山での慣わしを学び、祓いを受けた後、富士の御山に
一歩一歩足を運ぶのが、本来の霊峰・富士への向き合い方で、
それが富士登拝と呼ばれていました。
しかし、時代は移り変わり、今では、日本一高い山を制覇しようと
多くの人たちが詰めかける夏山登山の山となっています。
なんと、昨年は史上最高の夏山登山客で賑わったそうです。
そんな中、私たちは昨年から日本人としての心を
取り戻すべく富士登拝を始めました。
今年はいよいよ、富士登山道・随一の祈り道、
富士吉田口の一合目からゆっくり山頂を目指して登っていきます。
登拝前日お世話になるのは、450年代々続く「御師」の家。
北口本宮浅間神社の神官さんのご自宅でもある、
こちらの御師の家では、富士をこよなく愛する人々をずっと見守り、
そして登拝の無事を祈り続けてきた場所です。
また、御師からご紹介いただいた、富士講(富士山岳行者)の
第一人者である先達(せんだつ)に、
横須賀から特別にお越し頂くことにもなりました。
先達はご高齢であるため、登拝にはご同行願えませんが、
富士山に関する貴重な講話を伺い、
翌早朝、出発時には、御師の家において
ご祈祷もお願いしようと思います。そして、富士登拝に
同行していただくガイドさんは、ガイドの会の会長さんであり、
富士歴史道を守る会の事務局長も兼任されている方です。
富士一合目からの富士の聖域を、ゆっくりゆっくりと登るので、
体力に自信の無い方でも心配は無用です。
いよいよ、古来からの富士登拝の準備が整いました。
御師の家に泊まり、富士信仰随一の先達から講話を伺い、
富士の歴史道を知り尽くしたベテランガイドさんと共に登る、今年の富士登拝。
こんなチャンスは最初で最後かもしれません。
今年、本来の富士山に登ってみたいと思われている方、
ぜひご一緒しませんか? きっと、生涯の宝物の時間になることでしょう
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