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【行衣・金剛杖・六根清浄】
古来より霊峰として崇められてきた富士山への登拝。
古の人と同じように、白い行衣に金剛杖、そして「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)と
みんなで大きくかけ声を掛けながら、山頂を目指します。

『六根』とは、眼根(視覚)・耳根(聴覚)・鼻根(嗅覚)・舌根(味覚)・身根(触覚)の
五感に加え意根(意識)を加えた、人間認識の根幹のこと。

知らず知らずのうちにつもりつもった「六根」の汚れ、執着や
自分の中の我欲等を捨てさって、心身共に、魂をきれいな状態にしながら
御山に登らせていただくことが、古からの登拝の目的の一つでもあります。

6角の金剛杖は、長い登りや下りに、身体を預けるととても楽に歩くことができます。
要所要所の山小屋では、記念に焼印も押してもらえますよ。(各200円ほど)。
さまざまな焼印の押された金剛杖は、生涯忘れられないたくさんの思い出の詰まった、
特別なお土産になることでしょう。


「TENの富士登拝」は、古来からの富士登拝のいでたちで登ります。
白衣・すげ笠・金剛杖が必要となります。(詳しくはTOPページの下『白衣・すげ笠・金剛杖について』をご参照ください。
下は、動きやすいズボン・登山靴など、自由です。


【(北口)吉田口登山道】


今回の登拝は、北口本宮富士浅間神社から
富士山頂までつながる「吉田口」の一合目、馬返しから歩き始めます。
富士山は信仰の山として長い歴史があり、この吉田口登山道は富士登拝の
中心的な登山道でもありました。ところどころにお社や建物が残り、
いにしえの登拝の雰囲気をたっぷり味わうことができます。
豊かな富士山の自然を楽しみながら、要所要所で神仏と
向き合いゆっくりと登拝いたしましょう。


【御師(おし)とは】



【富士吉田市歴史民俗博物館HPより】


大きな社寺の崇拝者の間にたち、祈りをあげ、お札を配り、参詣の際には宿坊としての役割を果たした人々のことです。富士御師も、単に麓の浅間神社に参拝させるだけでなく、登拝の世話役として様々な繋ぎ役の仕事をこなしています。室町時代後期には御師の活動が確認されており、江戸時代の最盛期には86軒の御師宿坊がありましたが、現在は数えるだけしか御師の家は存在していません。 今回の富士登拝では、そんな貴重な御師の家に宿泊し、登拝に向かいます。





【お鉢巡り】




富士山の山頂部分を一周することをお鉢巡り(おはちめぐり)といいます。
火口の直径は約780m、その深さは200m以上あるといわれています。
一周するのに、ゆっくり歩いて約2時間ほどの道のりです。
ただ、山頂は強風がたびたび吹き荒れる場所ですので、
決行するかどうかの状況判断は御師でもある富士山プロガイドにお任せしましょう。
せっかく富士登拝で山頂まで行ったのですから、久須志神社では正式参拝の予定です。