天と大地に感謝する旅 walk.13 <報告> | |
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『 〜マングローブの森と龍宮の海を行く〜 東洋のガラパゴス・奄美大島の大自然と遊ぶツアー』 |
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こんにちは。 心づくしの旅、ありがとうございました。 初対面の方々と、あんなにもオープンにくつろいで過ごせたことは、 様々な活動はどれも楽しい充実したものでしたが、 今回の旅行、直感のまま即決して正解でした。
今回のオフィスTENさんの企画は、私の70歳の古希を祝って立案して下さったのかしらと 到着早々、昼食には地元自慢の鶏飯を戴き、そのあとバンガロー風の真っ白なテラスで 初日目の夕刻からは、夜の森に向かって野鳥の観測。案内して下さった奄美野生動物研究家の鳥飼さんは、さすが野鳥の専門家。遠く離れた木々に止まる鳥を、素早く双眼鏡で見つけ、次々と覗かせてくださり、美由紀ちゃんはラッキーにもアカヒゲにお目にかかれたとか。 暗くなってきた森の中、前日からハブ警報も出ていると聞き、遅れをとらじと怖怖ついて行くのが精一杯。でも、真っ暗な森の中、恋を語らっているのか「クックッ」と喉辺りから出しあうフクロウの囁き、小鳥の囀り、蛙の声、ミステリアスな中にも、何かを期待する私。 次回訪奄の時は、日中でも薄暗い鬱蒼とした奄美の原始林の中を歩いてみたいと思いました。 翌朝早く、同室の美由紀ちゃんが、「お母さん(ツアーご一緒の皆さんから私はお母さんの愛称を戴きました)きれいなお月さんが出ているわよ。」と声をかけられ出てみると、何と素晴らしい。月が海の右上にくっきりと冴え、月から海に向かって三角の黄色い帯が、海面を照らし、その延長上の波打ち際に、ぼんやりと円い光を放ち、波打ち際の左寄りには白いボートが一艘浮かんで、まるで大きなキャンバスに一枚の水彩画を描いているような、それ以上に幻想的な美しい光景に息を呑むおもいでした。 とてもラッキーな思いをしたと思っております。 2日目、とめさんのお迎えの車で一路カヌーの出発地点の河口へと向かう。 あとは、思い切り漕いでピッチを上げ、出発地点に到着、所要時間2時間猶予。 出発前は、一人乗りとは思ってなく、それを知った時は不安が先立ちましたが、反って初挑戦のスリルが満喫され、癒しとスリルを楽しみ、満足度上々。とにかく面白く、楽しい思い出をいただきました。 午後からは、泥染めに挑戦。本場の染色現場で、贅沢にも伝統工芸師自ら手を取ってお教え下さるとは有難い事でした。其々が持ち寄った白布を藍染か泥染めか思い思いの色に染色。私は、麻と綿混合の薄手の生地を泥染めに、ピンクの濃淡二色染め。帰宅後アイロンをかけると、柔らかく、品の良い夏のストールに仕上がり、これからの夕暮れ重宝しそうです。 又、午前中カヌーで穿いていた白のタンパンを藍染めに、前側がショウトスカート風になっているので、絞りの花を二つ入れた作品に仕上げ、上出来、上出来。きっとこれらを身に付ける時、 3日目、朝のうち少し小雨が気になりましたが、ダイビング用のウエットスーツに着替える頃は小雨も上がり、まずまずの天候。スーツに着替えたものの、泳ぎもままならぬ身。あの10キロもあるボンベを担いで、いや・・ボンベだけではない。ボンベを担ぐ重いベルトもあるのだ。大丈夫なのかしら?不安はますます募るばかり。 それでも何とかボンベを担いで、少し呼吸法が分かってきたかナ?と思った頃、各自で練習開始がはじめられた。と、その矢先、ボンベが背中から横にずれ、体が上向きになって、どうしても元の状態に戻れない、どうしよう。パニックになりかけた時、ボンベマスクをずらしたと見えて、海水を少し飲む、とても塩辛い。ますますパニック状態。その時、小嶋よし子さんが、「水中で何かあっても、慌てちゃいけないわよ。」の、あのアドヴァイスの一言を思い出し、冷静に冷静にと思いながらもパニックは治まらず。その時、美由紀さんが心配そうに私を覗き込んでいる目と目が出会う。私はさっと右手を彼女に差し出した。彼女もさっと手を出してくださり、その手につかまり、続いてとめさんが私の手を取り、その場に立たせてくれた。たまたまボンベのベルトがゆるく、ボンベが斜めにずれてしまったようだ。とめさんがしっかりとベルトを締めてくれて、とりあえず問題解決。 海底はどこまでも砂地。砂地を手で大きく掴み、足に着けたゴムびれを上下に動かすと、スーッと前進、呼吸法も、吐く息を少しずつゆっくり吐くと、海底にぴったりと腹ばい状態になり安定する。なるほどと頷けました。 とめさんが、前方を指差しながら合図。前方上空を大きな魚がたくさん泳いでいるのです。私は、指で円を作り、OK のサインを送る。暫らくすると、とめさんがふぐを捕まえ、そのふぐは、見る見るうちにお腹をパンパンに膨らせ、目は怒りに燃えているように見えました。 私は、自分でも何かを見付けてみたい欲望にかられ、とめさんから少し離れて、岩の合間を覗き、覗きしていると、少し横前方の岩の間に、大きな貝殻が目に入りました。よし、貝殻でも良いから記念に持って帰ろうと、それを片手に抱えて前進する。と、とめさんが、貝殻はひとまず近くの分かりやすい処に置いて、帰りに持って行こうとのしぐさに納得。 また暫し前進。 間もなく引き返す時間になって、戻る途中あのシャコ貝の貝殻は、とめさんがしっかり持って帰ってくれました。 この度のツアーのテーマーは、「奄美大島の大自然と遊び、龍宮の海を行く」であったと思うのですが、確かに海の中も美しく、カヌーも楽しく、満足度100パーセント以上であったと思いますが、考えてみると、この満足度を充分に満たしてくれたこの企画そのものが龍宮であったのではないかしら? と思います。 私は、時折ツアーに参加いたしますが、結構ありきたりで、特別思い出に残るようなツアーに出会う事は殆どありません。その点、今回のツアーでは一つ一つの行程に、それぞれの思いを残す内容豊かなものであったと思いました。 さぞ、下調べなど大変であったろうと推察いたします。貴重な時間とお金をかけて参加する人に、如何に楽しく、満足感をもって過ごして頂けるか。参加者の充実感と予算を勘案し、トータル的に最善の満足度を味わっていただく為の、心からのおもてなし、サービス産業の至宝はこれぞと言っても過言ではないように思います。 ツアーでは、それぞれ楽しく、個性豊かにご一緒してくださった皆様、大変お世話になりました。一人ひとり、お母さん、おかあさんと優しくいたわって下さって本当にありがとう。 後日、美由紀ちゃんが静岡で奄美ツアーの同窓会を企画してくださる様ですので、 皆さまと再度お会い出来るかしら?と楽しみにしております。 |
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