天と大地に感謝する旅walk30

『熊野三山』

熊野三山は、熊野本宮大社、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)、
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)のことを示します。
それぞれが自然崇拝による固有の祭祀起源を持ちますが、
10世紀後半には仏教の影響を受けて互いに
他のニ社の祭神を合祀し、「熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)」
として日本第一の霊験としての信仰を集めるようになりました



新宮・『お灯祭り』

毎年2月6日夜に行われる神倉神社の例祭で、
白装束に荒縄を締め、ご神火を移した松明をもって、神倉山の山頂から急な石段をかけおりる、女子禁制の男のお祭りです。
炎が暗闇に躍動するその壮観さは「お燈まつりは男のまつり山は火の滝、下り竜」と、まさにそのもの。一年に一回のこのお祭りを興奮と共に迎えましょう。


『湯ノ峯温泉』

地の底から、目、耳、手足も使えない状態で蘇生した小栗判官(おぐりはんがん)が、霊泉熊野の湯の峰を目指し、ここ、湯ノ峯に湧き出る「つぼ湯」で見事復活をとげた伝説で知られる湯ノ峯温泉。
また、本宮大社をめざし、はるばる精進潔斎しながら歩いてきた人々が、ここで禊ぎとしての湯垢離をした温泉としても有名です。
夕食後はお宿のご主人から、「小栗判官」の物語や「熊野信仰」のお話もたっぷり伺う予定ですよ!楽しみですね!







『大斎原』

もともと、熊野本宮大社は
音無川、熊野川という大河にはさまれた
中州にありました。明治22年の洪水後、
現在の場所に社殿は移されましたが、
旧社地である、ここ大斎原には、気持ちのいい
空気が漂っています。
その昔、この聖地に入るには、
参詣者は草鞋を濡らして、冷たい河を
越え、禊ぎをしなければ入ることは許されませんでした



『花の窟』

日本書紀にも登場する、日本最古の神社といわれている花の窟神社。イザザナミノミコトが火の神カグツチノミコトを産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵です。社はなく、大きな岩そのものがご神体。2千年以上続く年に2回の「御綱掛け神事」など、太古からの信仰が篤くいきづく場所です。目の前に広がる七里御浜など、熊野の大自然と祈りの空気を存分に体感しましょう!






『南方熊楠』


天衣無縫で豪放轟落。南方熊楠は
日本を代表する世界的博物学者。
歩く百科事典と称されるほどのすさまじい
記憶力の持ち主でもあり、19才の時に渡米。
粘菌の魅力にとりつかれ、
熊野の山に分け入り、数々の新種を発見しました。
日本で最初にナショナルトラスト運動を持ち込んだ人でもあり、
熊野の山の貴重な自然やご神木が守られたのも、
この巨人であってのことなのです。

このツアーでは田辺にて、熊楠が研究と共に
半生を暮らした家を見学いたします。