羽田空港から米子空港に向い、古代出雲の舞台、八雲立つ風土記の丘から旅は始まります。まずは、古代出雲の学習館で、少し予備知識を学び、神魂神社へと参りましょう。大庭大宮といわれる日本最古の大社造りの社殿は国宝の、古代出雲の神都です。近くにある八重垣神社は、素盞鳴尊（スサノオノミコト）が、大蛇（オロチ）を退治したあとで、稲田姫と新居を構えた地といわれ、縁結びの神、夫婦守りの神として全国から信仰を集めています。その後は、日本で唯一、出雲勾玉つくりの伝承をしている場所で、自分だけの勾玉作りに挑戦してみましょう。神の湯ともいわれる玉造温泉に浸かった後は、出雲大社にほど近い旅館で、ゆっくりお休みください。

この日の朝は、少し早起きをして、国譲り神話の舞台でもあり、神在月のはじめに全国の神々がこの浜から上陸するといわれる稲佐浜までお散歩してみましょう。朝食後、いよいよ、出雲大社へと向います。この日は神在祭。ご神事の後は、男女の縁は勿論のこと、社会や仕事との縁、土地との縁など、それぞれの大切なご縁結びをお願いしてください。
隣接する古代歴史出雲博物館で、壮大なるスケールの古代ロマン、神話ロマンをじっくり学んだ後は、一路、世界に知られた日本の遺産、石見銀山へと参ります。銀山一体には社寺や古民家が残り江戸時代末の面影がそのまま残っています。風情ある町並みを、ゆっくり歩きながら、日本らしい風景を存分に楽しんでください。この日は、国の重要伝統的建造物群保存地区にある一般非公開の武家屋敷で、極上の「日本」を実感する特別な一夜を過ごします

薪のカマドで炊いた極上の朝ご飯をいただいた後は、石見銀山のガイドさんと共に、龍源寺間歩（鉱山跡道）まで歩きます。心地よい森を通り抜けると、ヒンヤリとした間歩の入り口が現れます。そこから幻想的な銀山坑道を一歩一歩楽しみながら歩いてください。再び町並に戻ってきたなら、しばらく思い思いの自由時間を楽しんでください。夕刻、長距離バスに乗って広島し、駅前のホテルにチェックインした後は、ライトアップされた原爆ドームに手を合わせに参りましょう。鎮魂と世界の平和を祈った後は、本場、広島風お好み焼きを食べに行きましょう。

最終日は、朝一番から安芸の宮島、厳島神社へと向います。海洋に建つ鳥居や朱塗りの回廊は、まさに幻想的。平安の頃から幾度となく朽ち、また倒れては建て直されてきたその建築美は、類を見ないほどです。宮島は広く、魅力が多々あるのでここでも自由時間を多めに取ることにしました。おすすめは、厳島神社の奥宮がある弥山（みせん）です。ロープウェイで途中まで登ることも出来ますが、どちらにしても山頂までは若干山登りをすることになります。しかし山頂には古代巨石遺跡が広がっており、そこが太古よりの聖域であることが実感できます。厳島神社を出た後は、広島空港に向かい、夕刻、羽田空港まで向います。　　　　　羽田空港　解散