「ハ」は、時間が止まったような感覚の場所でした。
人々の動きもゆったりしていて
どこもかしこも、人々がのんびりしていました。
町並みも、独特で
中央通り商店街?は、どこも同じような建物が
ズラリと並んでいます。
靴屋さんもあれば、荒物屋さんもあったり。
競合店というものがなさそう。
で、このおばあちゃんのお店はというと、
布屋さんでした。
キラやゴといった民族衣装の機織は
ブータン東部の女性たちが得意としているそうで
ブータンの西部の女性たちは、布を買うそうです。
でも、横でお菓子を売っていたのも面白かったです。
バッチリ民族衣装のゴが似合っている
ちびっこ君たちは、興味深々にこちらを見ています。
この「ハ」の地域は、仏教国ブータンの中にありながら、
極わずかに残っている「ボン教」の人々も暮らしています。
ボン教というのは、仏教が入ってくる前からある
中央アジアの古代信仰で、主にはチベットで広がった
シャーマニックな土着宗教ともいえるものです。
生贄などを用いることもあり、ブータンの高僧からある時
禁止されたこともあったようです。
でも、その教えに従い、生贄を行わなかった年、
「ハ」では火災や疫病が極端に増えたらしく、
結局、この地区の人々は、ボン教も認められているそうです。
でも、やはり何といっても仏教国。
「ハ」には、重要なお寺があり、今は王様がスポンサーとなって大改修中。
このお寺は数年前までは、ブータン人であっても女性はNGであったり
増してや外国人などは全く入ることができなかったお寺です。
でも、ありがたいことに、今は許可を受けると
中に入れてもらうことが出来るのです。
ブータンのお寺の内部は、何処も写真撮影は禁止なので
写真でご紹介はできませんが
何処でも、まずは、高僧と王様が座られるところに
五体投地をしてお参りした後、
ご本尊様の前で、五体投地をしてゆっくりお参りをします。
ここのお寺は、昔のお釈迦様、そして今のお釈迦様、
更に未来に如来となる、弥勒菩薩様が祀られていました。
ブータンでは、十数年のお坊様の修行をされた後に、
占い修行を更に行う学校もあるそうで
占い学校で3年修行を重ねられたお坊さんが、
晴れて占いをすることも許されるそうです。
ブータンの人々の多くは、大切な事は全て
お坊様に占ってもらうようですが
占いは、必ず当たるといわれ、
少し、いや…かなり怖いものでもあります。
で…も…
せっかくなので、ということで
私も占っていただきました。
なんと、結果は
ブータンの国鳥でもある霊鳥レイヴン(ワタリガラス)
日本でいえば八咫烏(やたがらす)に
私はいつも見守られ、また全て導かれているそうです。
だから、安心して大いに動け、とのことでした。
有難すぎる言葉に、涙が出そうでした。
ブータンの国鳥がレイヴンだったことも、
この時まで知りませんでしたが
王様の戴冠式の写真を改めて見て
*上下写真とも@BHUTAN OBSERVER 新聞より
かなり驚きました。
本当に本当に有難いことです。
私が天川 彩になった始まりは、南東アラスカのワタリガラスから。
後に熊野に繋がり、まさかブータンにまで
繋がっていようとは、想像もしていませんでした。