『修験道について』
古から日本人は、水、生命の源、山岳に対して畏敬の念を抱き、神聖な場所として崇めてきました。そのような古代の山岳信仰を基盤として、仏教、道教、陰陽道などの外来の宗教を融和して確立された、日本独自の宗教です。
開祖は役行者とされ、奈良時代に大峯山(山上ヶ岳)で千日の修行に入って金剛蔵王権現を感得し、山上に祀ったことが始まりとされています。自身の練成と衆生の救済を祈りました。
自ら修して、自らその験しを会得する──
修業は超自然的な力や神仏の加護を得るためではなく、
自らの身体で厳しい修行をすることによって、精神を高め
社会に貢献していこうとするものです。
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