2003/12/05━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ☆★☆   TEN's magazine 第95号   ☆★☆   

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

 こんにちは!天川 彩です。

あっという間に、師走ですね。この1年を振り
返るにはまだ少し早いのかもしれませんが、今年も凄い勢いで動かされて
きた?年でした
でもその先には、また新たな出会いがあり、何かが始まっていく。
ずっとそんな繰り返しなので、私自身はゆるやかに身をゆだねて、
あるがままに過ごしているだけなのです。東京にやって来て4年。
もしかすると、私はずっと受身の「静」だったともいえます。

さぁて、来年からは本腰入れて「動」に転じようかな。
え?誰ですか?笑っているの。
ま、そんなことを言いながら、明日と明後日は、愛知県の山間部に参ります。
メルマガの読者であり、イベントやツアーなどにも多々参加頂いている、
荒ちゃんからのお誘いで、夜通し舞われる幻想的なお神楽「花祭り」を見に行ってきます。

これは、神・鬼・人の融合を踊りで表現するものらしく、秋から冬にかけて、
この地域では盛んに行われている神楽だそうです。とりわけ、明日と明後日
行われる花祭りは、須佐之男命 大国主命 猿田彦命の三柱の舞だとか。

須佐之男命は、私の地元である根津神社の御祭神であり、いつも心惹か
れている神様、大国主命は、先日出雲でご縁を頂いたばかり、猿田彦命
といえば、2001年に「東京サルタヒコ!」という明治神宮での催しを、
友人と共同プロデュースさせて頂いた道開きの神様。こんなご縁のある
神様方のお神楽。見逃すわけにはいきません。

どんな時間が待っているのか、今から楽しみ〜〜。

皆さんのまわりにも「不思議な国・日本」や「ワンダフル・日本」がまだまだ
いっぱいあるよ、という方がいらっしゃいましたら、是非お知らせ下さい。
と、いう訳で、今週は久しぶりに連載「神楽のある風景」の続きを書きました。

いよいよ出雲編です。

ん?気がついたら今週はやたらと漢字が多いメルマガになってしまいました。
読みにくかったら、ごめんなさい。

……………………………………………………………………………………

◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇

……………………………………………………………………………………
1・連載=====「神楽のある風景」5
2・天職のはなし======= 最終回「仕掛け人」
3・TEN占い  ====== 今週は「トランプカード」占い 
4・クリスマス企画決定!===「森の中のメリークリスマス」1泊2日
5・天と大地に感謝する旅===「知床・流氷と冬森を歩くツアー」
6・編集後記=========「ひとりごと」

……………………………………………………………………………………
【1】◇◆連載◆◇
……………………………………………………………………………………

■「神楽のある風景」5
出雲。

いつから、この地に憧れていたのだろう。子どもの頃、母親に読んでもらった
本の中で、大国様が出てきた時から?それとも10年前、行きつけの喫茶店の
マスターに「いつかayaさんは、出雲に行くことになるよ」と言われた時から?

とにかく、私は出雲という土地に、強い関心と憧れを持っていた。島根県の旅に
誘われた頃、仕事の関係で神社本庁の方とご縁を頂いた。幾度かお目にかかるうち、
気心も多少なりとも知れてきので私は思い切って聞いてみた。

「今度、出雲の方へ行くのですが、出雲大社の方とお会いしてお話させて
頂くのは不可能ですか?」

言ってみるものだ。
後日「天川さん、よかったですね。権宮司様が
お時間を作って頂けるそうですよ」とご連絡を頂いた。

後々知ったのだが、出雲大社は、大国主命が天照大神に国譲りをした折、
そのお礼としてとして神殿を頂き、天照大神の第二子、天穂日命を守り役として
仕えさせたという。以後、天穂日命の子孫は代々「出雲國造」と称して、
出雲大社宮司の職に就いている。権宮司様は、現在の宮司様である「出雲國造」さん
のすぐ下の弟にあたる方だった

知らなくて、本当に良かった。前もって、このような知識を持っていたなら、
恐れ多くて気楽にお会いしたいなどとは、到底言えなかっただろう。

出雲大社の権宮司様とお約束させて頂いた時間は、午後3時。それまでの時間、
案内をしてくださるという平田町役場の方が前日から泊まっていた宿に、
迎えに来てくださったのは午前9時頃だった。

「どこでも、行きたい所にご案内しますよ」
そう言って地図を渡してくれた。
すぐ目に飛び込んできたのは「松尾神社」だった。京都のお酒の神様、
松尾大社と何か関係があるのか聞いてみた。すると、ここは出雲国風土記に
「佐加社」として登場する神社だという。旧暦十月、出雲大社に全国の神々が
集い会議をされる前、この社に神々が集って、その準備としてお酒を造る場らしく、
「酒造りの祖」といわれているそうだ。

今でも秋祭りになると、出雲杜氏(酒作りの頭)たちが、新酒の出来を祈願しにくるという。
私たちは、ひっそりと静まり返った神社の境内で、見えぬ神々の酒作りに思いを巡らせ、
ゆったりとした時間の流れを楽しんでいた。

松尾神社を出て案内された先は、昨年、劇場公開された映画「白い船」の舞台、
塩津小学校だった。映画は、校舎の窓越しに見つけた白い船(新潟県の直江津と
博多港を結ぶフェリー れいんぼうらぶ号)に、子どもたちは憧れと夢を膨らませて
、いつか女性教師の疲れた心も癒されていく…といった実話に基づいた作品だ。

監督脚本は地元出身の錦織良成氏、音楽は角松敏生、出演は地元の小学生他、
大滝修治や竜雷太などの名優たちが脇をかためた、心温まる作品だという。

私は、失礼ながらこの映画のことは全く知らなかった。だから「『白い船』の舞台となった
小学校です。今日は特別に中に入れていただけることになりました」と言われても、
ピンとこなかった。

しかし、日本海を見下ろす断崖絶壁に、戦前に建てられた白塗りの木造校舎は、
なんともノスタルジックで美しかった。

中に入ると木の床が軋む音がする。懐かしい感覚…匂い…。全校生徒合わせても、
20名くらいだろうか。教頭先生の案内のもと、各教室をまわらせてもらった。
子ども達は、不意の訪問者である私たちを、屈託の無い満面の笑顔で元気に迎えてくれた。
2階に上がると、映画にも登場するフェリー れいんぼうらぶ号の船長さんと、
子ども達の生き生きとしたやり取りが壁一面に張られていた。

しばらく見入っていたら、校長先生に声をかけられた。
私は、なぜこの学校の子どもたちは、こんなにも覇気があるのか聞いてみた。
校長先生は「親の姿が反映されているだけですよ」と綺麗な歯を見せながら笑った。

「まず、親たちが礼儀正しいのが第一です。ここでは子ども神楽が盛んなんですが、
大人が子ども達の手本となり、そして卒業した生徒たちが低学年を指導して、
自分達の伝統文化を伝えている。つまりこの土地を皆が誇りに思っているからですよ」
と話してくれた。

ここでは、毎週全校生徒が神楽の稽古をするという。私はいつか機会があれば、
ここの子ども達が舞う神楽を見たいと思った。

学校を出て向かったのは、名も知れぬ海岸だった。案内してくださった平田市の
職員の方が「ここの海の先は韓国なんです。きっと文化がいち早くここに来ていたのだと
思うんですよ。そしてね、韓国からこの地に来ていた人たちは、きっとここに立ち、
故郷を思っていたと思うんです」と遠い目をしながら話してくれた。

古事記の解釈として「天孫降臨」は韓国からやって来た話だという説も聞くが、
神楽のルーツも、もしかすると韓国にあるのではないか…ふと、そんな思いがよぎった。

「まだ、時間があるようなので、それでは取っておきの場所に案内しますよ」

そう言われて向かった先は、なんとも陰鬱な空気が漂っている洞穴前だった。

「まるで、黄泉の国の入り口みたい」と思わず言ってしまった。
すると「天川さん、まさにその通りですよ。ここは猪目洞窟といって出雲風土記や
古事記にも登場する黄泉の穴ですよ」という。東出雲にある伊布夜神社近くの
「黄泉比良坂」が黄泉の国との境という説もあるそうだがこの猪目洞窟の前に来たら、
多くの人が「黄泉の国の入り口」だと感じるに違いない。

「入ってみますか?」

職員の方は、いたずらっぽく言ったが、
そんな恐ろしいことできるはずもない。イヤ…冗談でもそんなことをして
はいけないと思った。やはり島根県は凄い。
神話がそのままに息づいている場所なのだ。

そして…
出雲大社に着いたのは、約束の時間より2時間も早い午後1時だった。

        つづく…       

      

……………………………………………………………………………………

【2】◇◆天職のはなし◆◇

……………………………………………………………………………………
<12月 最終回>

天職は「仕掛け人」
            お話し 天川 彩

●12月13日(土)14:30〜16:30
ムーブ町屋4F ハイビジョンルーム
京成線・都電荒川線・営団地下鉄千代田線「町屋」下車徒歩すぐ
前売り 1500円 当日2000円

2003年1月から毎月一度、様々な職業の方をお迎えしてじっくりお話を伺
っていった「天職のはなし」シリーズ。12月の最終回は「仕掛け人」が
天職の天川 彩が登場いたします。

イベントプロデューサー、脚本家、童話詩人、旅のオーガナイザーなど
様々な面を持ち合わせ、スピリットとエンターテインメントを融合させ
た企画事務所・オフィスTEN主宰。
人と人、人と自然、人と時代とを結んでいく「仕掛け人」にどのような
プロセスでなったのか、また、今後どのような展開をしようとしている
かを、じっくり2時間お話したいと思います。

天職のはなし、最終回よろしければ、是非聴きにお越し下さい。
今回は最終回ということもあり、終了後参加者の方々と軽い忘年会を行
いたいと思っています。季節柄、お店の予約都合などもありますので、
参加希望される方は、お早めにお知らせ下さい。

詳しくは
http://www.office-ten.net

……………………………………………………………………………
【3】◇◆TEN占い◆◇
……………………………………………………………………………………

所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。                       

今週は[トランプカード]で占ってみました
12月6日(土)〜12月12日(金)あなたの運勢】

<1月生まれ>
今週は家庭運も仕事運もラッキーな週です。また遠い将来の話を身近な
人と相談するにも適しているので、素敵な夢を描いてください。

<2月生まれ>
くじに当たったり贈り物をもらったり、ラッキーなことが訪れそう。で
も、それと同じくらい不安な要素もやってくるので平静さを保っていてね。

<3月生まれ>
パートナーとの間で、思いやりに欠けたりはしていませんか?自分の思
い通りにしようと思うと運が離れていきます。悩んでいるならば、身近
な年上の男性に相談しましょう

<4月生まれ>
今週は大切な人との別れや、大事にしていたものをなくしたりしてしま
うかもしれません。でもそれは、新たな人との出会いや、新たなものと
の出会いの始まりでもあります。親しい友人などに、心の内などを聞い
てもらうなどしながら過ごして下さい。

<5月生まれ>
幸せ100%の週です。恋人がいる人は結婚に発展するかも。また仕事
も思いがけず絶好調。どんどん動いてください。

<6月生まれ>
何かに早まってはいませんか?あせって結論を出そうとせず、じっくり
静観してください。早まると、後でつらい思いをしそうですよ。

<7月生まれ>
今週は健康的な一週間となりそう。また、友達と共同で何かをはじめる
のにも適しています。ただし、 有頂天になりすぎるのは禁物。

<8月生まれ>
なんとなく憂鬱な一週間かもしれません。仕事上で思わぬミスをしてし
まったり、軽い病気にかかったり、意地悪おばさんに絡まれたり。極力
おいしいものを食べて、好きな友達とおしゃべりなどしながら気分転換をはかってね。

<9月生まれ>
今週は家庭運や、旅行運に恵まれています。また、故郷へ行くのも幸運
が訪れます。ただし、異性問題にだけは気をつけましょう。後で大変な痛手があります。

<10月生まれ>
今週は友達がラッキーパーソン。特に穏やかなリーダー的男性の友達から、思いがけずよいヒントをもらえるかも。

<11月生まれ>
人をアテにはしていませんか?どんな状況も、まずは自分で解決する努力をしてください。また、今週は忍耐続きとなりますが、必ず時が解決してくれます。

<12月生まれ>
友人や家族などとの間で、トラブルが起こる可能性があります。あまり
感情的にならず、冷静にね。トラブル解消の方法としては、あなたの方
から積極的に心を開くことです。

……………………………………………………………………………………

【4】◇◆クリスマス特別企画◆◇

……………………………………………………………………………………
     オフィスTENがプロデュースする
     『森の中の メリークリスマス!』
 〜都会を少し離れて過ごす、ナチュラルワーク&クリスマスパーティ〜

静かな森の中での、自分探求のワークショップや
ひろった小枝たちを使ってのオリジナルリース作り、
ディナーの後は、みなさんと手作りで楽しむクリスマスパーティ。
森の中で、キャンドルナイトをするのも素敵。

今年のクリスマスは優雅&ナチュラルに過ごしませんか

1泊2日、大きなコテージに泊まって
ゆるやかな時間を楽しみましょう♪お一人参加大歓迎!

2003年12月20(土)〜12月21(日)1泊2日

会場: 森林村ログコテージ(東京都あきるの市)
料金: 23、000円(森の中のレストラン ディナー&朝食付き)

現地集合・現地解散(20日14:30スタート 21日11:00終了)
一人参加も大歓迎!!

アクセス JR武蔵五日市駅よりバスで15分 荷田子下車3分
     (東京駅〜武蔵五日市駅890円)     
     お車でお越しの方は、事前にお申し出ください。          

          <プログラム> 
●オリジナルリース作り 
●コテージのクリスマス飾りつけ 
●森のレストランでのディナータイム
●コテージでクリスマスパーティ(楽器をお持ちの方はご持参下さい)
●キャンドルの明かりでのキャンドルナイト
(キャンドルを一つご持参ください)
●朝森の音を聴くツアー 
●森の中でのワークショップ「自分探求」
●アート制作(額付き

ほか

詳しくは http://www.office-ten.net

…………………………………………………………………………………

【5】◆◇天と大地に感謝する旅◆◇

…………………………………………………………………………………

『知床・流氷と静寂の冬森を歩くツアー』

2004年2月19日(木)〜2月22日(日)
東京発着 118、000円 全行程食事つき

定員16名  (最低試行人数 8名)
*今回のツアーはネイチャー体験プログラム満載の為、少人数の募集と
なります。

*既に、半数以上のお席が埋まっています。

今回の「天と大地に感謝する旅」は、厳冬の知床
流氷のシャーベット状になっている海の中に入ったり
ワタリガラスやオオワシを見たり、神秘的な冬の森の中で、じっと過ごしたり、
水平線ならぬ氷平線に沈む夕日をみたり…
また、流氷のきしむ音を聞きながら
満点の星空のもと、ホットワインを飲んだり…
日本の中に、こんなに極上の冬を過ごせる場所があったのですね。

宿は、木の持つぬくもりと美術館のような美しさを誇る人気のプチホテル、
『季風クラブ・知床』に連泊します。

都会の日常では決して味わえない感動が待っています
<前回 知床ツアー参加者の声>http://home.att.ne.jp/alpha/ten/tabi-siretoko2003-02-report.htm

日程など詳しくは

http://www.office-ten.net

…………………………………………………………………………………

【6】◆◇編集後記◆◇

……………………………………………………………………………………
先日、人間ドックに行った。周りを見ると、オジサン、オバサンたちばかり。
そりゃそうだよね。体にガタが来始めた人が行くものだものね。
気だけは若いつもりでも、いろんなところが衰えているのも事実だし。
あ〜いつまでも、健康でいたいわ。

本気でそう思ってきた、今日この頃。     aya

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

発行者   天川 彩
Copyright 2001 OFFICE-TEN All rights reserved.
掲載内容の無断複製・転載はご遠慮ください。
他でお使いになりたい場合にはご相談下さい。
お知り合いへの個人的な転送は大歓迎です。
_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄

オフィスTEN
Email:ten@office-ten.net
URL:http://www.office-ten.net
Tel:03-3828-5070 FAX:03-3828-5090

_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄