2003/11/7━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第91号 ☆★☆
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こんにちは！天川 彩です。
一週間が過ぎるのは、早いですね。
今週前半は、久しぶりに夫と伊豆の温泉に行ってきました。
帰り際、修善寺の奥の院へ2年ぶりに寄って来たのですが、いや〜ホント
素敵なお寺です。
正式名称は正覚院といい、真言宗として開かれたのですが、８００年前
に修禅寺が曹洞宗となりそれに伴い曹洞宗のお寺となりました。
でも、真言密教の星祭なども冬至には行われていて、宗派を超えて空海
さんの教えを今も守っているそうです。
この場所は、空海さんが1８歳の時、修行をされていた場所で、現在も修
行岩の上には空海さんが座禅を組んでいる像があります。
当時、天魔地妖が多く現れ修行の妨げをしていたので、空海さんが天空
に大般若経を書いたところ、黄金に輝く経文が空中に現れて、魔衆を岩
の中に閉じ込めたという逸話も残っています。
2年前に訪れた時、静かにお参りをしていたら、ご住職が「ま、お茶でも
一服」と出してくださり、ありがたいお話を沢山してくださいました。
今回も、奥から奥様が現れ「よかったらどうぞ」とコーヒーを出してく
ださり、空海さんのお話をいっぱいしてくれました。
空海ファン？の私としては、このお寺は空海さんをとっても身近に感じ
ることが出来る大好きなお寺です。
もし、皆さんも機会があれば、是非行ってみて下さい。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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１・連載＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝「神楽のある風景」４
２・ＴＥＮ占い ＝＝＝＝＝＝ 今週は「トランプカード」占い
３・いよいよ来週＝＝＝＝＝＝＝＝「モカシン」・「神話未来」
４・天職のはなし＝＝＝＝＝＝＝ １１月は「コンサルタント業」
５・編集後記＝＝＝＝＝＝＝＝＝「ひとりごと」
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【１】◇◆連載◆◇
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■「神楽のある風景」４
その日の午後、水津さんからの依頼で、柿木村の子ども達に向けて、1時
間ほど特別授業を行った。
日本古来の神話が息づく場所に住み、伝統民俗芸能である神楽を身近に
伝承できること。鮎の味日本3位に輝くような清流があること。棚田百
選に選ばれた豊かな田んぼがあること。そしてそれらに囲まれて暮らし
ていることは、当たり前ではなくとても豊かであること。いつか、そこ
で培った経験や感性を日本中、世界中に発信していける可能性を持って
いること。
どれほど伝わったかは、わからない。
しかし、当たり前なことなど、この世の中には何ひとつもないのだと、
知ってもらいたいと思った。
夕刻、柿木村から温泉津（ゆのつ）温泉を経由して石見銀山に向かった。
この日は石見銀山に泊まるという。
私は石見銀山という場を全く知らなかったので、廃鉱の鉱山事務所に埃
まみれになって泊まるのかと想像し、温泉津温泉に入っておいて良かっ
たなどと勝手に思っていた。
石見銀山に着くと、辺りはもう真っ暗になっていた。
「こちらです。どうぞ上がってください」。
建物に一歩入った時、私は飛び上がるほど驚いた。
そこは、埃まみれどころか、塵ひとつ落ちていない、磨き上げられた綺
麗な建物の中だった。最近、民家トラストなどを使って、古い民家をお
洒落に改築し暮らす人々が増えてきたが、武家屋敷をウルトラ級にお洒
落に改築してある。
それもそのはず。江戸時代天領として栄えた美しい町並みを生かしなが
らショップ展開、生活提案までトータルにコーディネイトしている、石
見銀山生活研究所が仕掛けたものなのだ。
目の前には、地元の山の幸、海の幸がテンコ盛り。私は軽いカルチャー
ショックでしばらくボーっとしていた。
そのあまりの驚きを見て、水津さんはよほど可笑しかったのだろう。始
終笑っていた。
石見銀山は現在、世界文化遺産に推薦されているということで、地元の
方々も何人か集まっていた。
それぞれに自己紹介をして、しばらく歓談していたら、先ほどから頻繁
にお料理を運んでくださっていた女性が末席につき挨拶をされた。
その方の名前は、松場登美さん。とても雰囲気のある女性だと思った。
毎度のことだが、知らないとは幸せなことだ。
なんと、この方は国土交通省が認定した観光カリスマで、石見銀山生活
研究所の所長でもあったのだ。
小泉首相などとも国土交通省主催のタウンミーティングで会ったりして
いる、国が選出した凄い人だった。
もしも事前にそのことを知っていたなら、登美さんに対して違う感情や
印象を持って出会っていたかもしれない。
その日の夜、遅くまで登美さんとゆっくりお喋りした時間は、とても豊
かだった。
翌朝、改めて石見銀山の町並みを見て、またまた驚いた。
本当に美しいのだ。
町のほぼ中心部に、石見銀山生活研究所が経営している群元堂 ＢＵＲ
Ａ ＨＯＵＳＥ本店がある。
木の温もりを感じる看板を目印に、一歩中に入ると更にびっくり。
正面には巨大なオブジェがディスプレイされ、その奥には美しい中庭に
沿うように、カフェレストランになっているのだ。
両脇はそれぞれテーマに分かれた、ショップが展開され、２階は巨大な
フリースペースになっている。
あまりに凄い…。
その日、午後3時過ぎまで水津さんと、カメラマンの小宮さんと三人で、
石見銀山の町並みを探索した後、最後に石見銀山生活研究所の本社に挨
拶に行った。
登美さんはご主人の故郷であるこの場所に、２０年前夫婦で戻り、手縫
いで雑貨を作るところからスタートしたという。
入り口は、築270年の大きな大きな茅葺の民家だった。土間を抜けて奥に
進むと、巨大なアパレル産業のオフィスに出たので、そのギャップに驚
いた。
従業員がどれくらい働いていただろうか、とにかく多い。
それもそのはず。コンセプトショップと呼ばれる直営店が、本店を含め
４店舗。百貨店への出店は、東京・横浜・名古屋・大阪・広島など１０
店舗。このほか協力店や姉妹店なども含めると、なんと全国に２２店舗
も展開しているのだ。
登美さんに、茅葺の家は何に使うのか聞いてみた。
「スタッフが疲れた時、ゴロンと休憩できるでしょ」という。
さすが、観光カリスマ！
独自の企画力で、従業員意識を高め、地域住民のふるさと意識を高め、
石見銀山での生活文化を見事に発信していたのだ。
私は、必ず再び石見銀山を訪ね、また登美さんと話したいと思った。
興奮覚めやらぬまま、私たちは電車に乗り、夕方出雲地方に向かった。
つづく…
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【２】◇◆ＴＥＮ占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
今週は［トランプカード]で占ってみました
【１１月８日（土）〜１１月１４日（金）あなたの運勢】
＜1月生まれ＞
金運がアップしています。また家族運も上昇しているので、今週は極力、
家族と夢や希望の話をしましょう。
＜2月生まれ＞
少し困難が待ち受けていそう。でも信頼できる、身近な男性に相談して
みてください。また友達の何気ない一言にヒントがあるかも。
＜3月生まれ＞
パートナーのいる人は浮気心が発生して、問題がおこるかもしれません。
パートナーのいない人は、逆に新しい恋の予感もあります。極力人のい
る所に出向きましょう。
＜4月生まれ＞
友達と共同で何かを起こすのに適しています。それは一発逆転の大きな
チャンスになりそう。でも、異性問題だけは気をつけてね。
＜5月生まれ＞
周りの人と、些細なことから孤立してしまいそう。どんな人とも平等に
接することを忘れないで。
＜６月生まれ＞
同性の友達と、密に連絡を取り合ってください。きっと互いに向上して
いけそうですよ。
＜7月生まれ＞
ラッキーなことと、アンラッキーなことが交互にやってきそう。必要以
上に舞い上がったり、落ち込んだりしないよう平常心を心がけて。
＜8月生まれ＞
今週はとてもツイいる週です。宝くじに当たったり、素晴らしい人にで
あったり、それぞれの願いが叶いそう。
＜9月生まれ＞
身近な女性に支えられる週となりそう。また、運もあなたの味方となっ
ているので、どんどん新しいことにチャレンジしてね。
＜10月生まれ＞
不意の出費がかさむ週です。また、思わぬところで喧嘩になってしまっ
たり、少し疲れることもありそう。ゆっくりとお茶でも飲んでリラック
スしてね。
＜11月生まれ＞
何事も衝動的に決めたりしていませんか？うますぎる話には用心してく
ださい。じっくりと腰をすえて考えれば、それを選ぶべきかどうか判断
がつきます。
＜12月生まれ＞
仕事の相談を友人にしてみて下さい。新たな展開があるかもしれません。
また、前からの夢が叶う可能性もあります。信頼できる年上の男性に助
言を求めましょう。
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【３】◇◆いよいよ来週！◆◇
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《アラスカ・モカシンルームシューズとナイナ・フローリー》
写真家の故星野道夫さんは、鯨の回遊する豊潤な海、鮭の上ってくる川、
大空に舞う白頭鷲、熊の生息する深い森など、雄大な自然に囲まれた小
さく美しい町ケチカンを幾度も訪れました。そこには、先住民族である
クリンギット族やハイダ族の人々が暮らしています。
現代文明はどの社会においても、人々の生活に入り込み、彼らも例外で
はありません。しかし、独自の文化風習を次世代へ伝え守り続けること
の重要性において、彼らから学ぶことは多くあります。中でも、手仕事
の素晴らしさや、それを代々家々で持ち続ける豊かさは、私達の日常生
活に失いかけた身近な幸福を思い起こさせてくれるでしょう。
今回、ワークショップで作る鹿皮とウサギの毛で出来た、モカシンルー
ムシューズもその一つです。 それぞれの家系の象徴となる動物（クラ
ン）を表した模様をビーズでほどこしたモカシンは、現在も彼らが踊る
時に使っています。
作業は、皮を縫う専用の針を使うので、思っているよりも簡単。中にフ
リースをいれるので、とても暖かいものです。ルームシューズとして一
度使い出すと冬場は手放せなくなりますよ。一針一針縫いながら、星野
道夫さんの旅した遠い北の澄み切った空気を想像してみて下さい。
古くから先住民族の足元を暖めてきたモカシン。履く度に、太古より変
わらずに流れている「時」を感じることができるかもしれません。
今回、指導をしてくれるナイナ・フローリーは、ケチカンに住む、ハイ
ダ族のイーグルフロッグ（クラン）に属する女性です。 ほがらかで面
倒見の良い性格と、大変美しい仕上がりの手仕事は評判で、ケチカンの
人気ものです。またイーグルフロッグの若きリーダーでもあるナイナの
素朴で優しい人柄に触れれば、きっと誰もが彼女を好きになることでし
ょう。
★特別ワークショップ「モカシンルームシューズつくり」★
11月15日（土） 10：30〜15：30
会場：台東区立生涯学習センター ４階「さくら」
ワークショップ代 １５０００円
＊残席残り少なくなっています
詳しくは http://www.office-ten.net
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《アラスカ先住民族の神話＆日本の神話「古事記」》
氷河期の終わり頃、モンゴロイドは凍りついたベーリング海峡の上を大
移動して、アメリカ大陸に渡たりました。
同時に、私たち日本人の祖先も、５千年前から１万年前の縄文時代、様
々な手段を使って自由に海洋を行き来してきたそうです。
中でもトーテンポールや文様など日本の先住民族であるアイヌと、ア
ラスカやカナダに住む先住民族は、類似した文化を互いに持っているこ
とから、かつてアリューシャン列島を渡って交流していたといわれてい
ます。
写真家の故星野道夫氏の親友だったアラスカ先住民族のボブ・サムは、
数年前、日本に来日した折、北海道にあるフゴッペ洞窟の壁画を見て「
自分たちの神話に残っている話と、洞窟に描かれている絵が一緒だ」と
驚いたそうです。
また、１３００年前に書かれた「古事記」には、道案内の役割でヤタガ
ラスが登場しますが、アラスカ先住民族の間でも、神の使いとしてワタ
リガラスが登場します。
日本のヤタガラスとアラスカのワタリガラスは共通して「火」を用い、
神話の共通性が高いとも言われています。
今回、アラスカの神話と日本の神話をより深く知ることにより、太古の
人々の思いを共に感じることができるのではないかと思っています。
舞台前半は、ナイナ・フローリーが神話と歌と踊りを披露し、古事記研
究の宮崎みどりさんが古事記の中から「岩戸開き」と神楽を披露します。
後半は、プロデューサーである天川 彩（てんかわあや）がナビゲータ
ー役となり、神話という太古の観点から、争いの無い平和な未来に、ど
のように繋げるのか二人の出演者と共にトークセッションを行っていこ
うと思います。
神話から未来を共に考えてみませんか？
★神話から未来がみえる★
11月16日（日）開場19:00 開演19:30
会場 文京シビック小ホール
料金 前売り 2000円 当日 2500円
詳しくは http://www.office-ten.net
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【４】◇◆天職のはなし◆◇
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11月の『天職のはなし』は…
「コンサルタント業」
＜お話＞
水津陽子さん
フォーティ＆水津コンサルティングオフィス 代表
企業や商店街、市町村レベルの地域興しや建直しなど、様々なアドバイ
スを的確に行っていくのがコンサルタント業。
今回のゲストとしてお迎えしているのは、そんなコンサルタント業が天
職の水津陽子さん。世の中の動向を常に見極めながら、企業や地域を活
性化させていく達人です。
行政書士としてのキャリアを生かし、女性起業家たちを支援するセミナ
ー講師や、まちづくりのコーディネーターなど幅広く活躍。
地域づくりを目的としたＮＰＯではケーブルＴＶ番組も制作。日々忙し
く活躍している水津さんに、自分を生かしキャリアアップする方法や、
今、注目のライフワークバランス、またコンサルティングをして見えて
きた裏話などいろいろなお話を伺う予定です。
11月28日（金）19時30分〜
ムーブ町屋４Ｆ ハイビジョンルーム
京成線・都電荒川線・営団地下鉄千代田線「町屋」下車
徒歩すぐ
前売り 1500円 当日2000円
詳しくは
http://www.office-ten.net
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【５】◆◇編集後記◆◇
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そろそろ美容院に行きた〜い。そう思って1週間が過ぎた。この週末こそ、
どんな予定を繰り上げてでも行くぞ〜！
ａｙａ
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発行者 天川 彩
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