2003/10/10━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆   TEN's magazine 第87号   ☆★☆   
 
  

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こんにちは!天川 彩です。

ここのところ、爽やかな日が続いていますね。
空気が透き通っていて、ホント気持ちいいです。

さて、私はただ今沖縄ツアー中です。
沖縄での報告は、また改めてしますが、時間の流れ方がゆったりとして
いて、いいですよ〜。

そうそう。先々週のメルマガ「オフィスTENの意識」というコラムに
多くの反響をいただきました。ありがとうございました。
今、考えてもハワイ島は凄い島です。何せペレの神さま(火の女神)が
いるといわれている島。私自身もちっぽけな自分に気づかされました。
先日、沙耶さんが事務所へ遊びに来てくれたので、更に11月のツアー
の内容を一緒に練ってますよ。そんなワイルドに大自然を体感したい方
向きツアーに2席空きがでました。先着2名に限り、今ならツアーに申
し込みできます。日程は11月21日〜26日成田発着243000円です。
ツアーの詳しい内容はメルマガバックナンバー72号をご覧くださいネ。

さて、いよいよアラスカ先住民族・伝統文化継承者であるナイナ・フロ
ーリーの来日イベントが決定しました!
今週は、それに付随するコラムを書きました。
なんだかとっても長〜くなってしまったので、連載「神楽のある風景」
はお休みします。

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様=====「魂をつなぐもの」
2・TEN占い  ====== 今週は「メディスンカード」占い 
3・天職のはなし======= 10月は「TV報道マン」のはなし
4・募集開始=========「神話」「ワークショップ」
5・編集後記=========「ひとりごと」

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【1】◇◆コラム・風の文様◆◇
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■「魂をつなぐもの」

私は昭和30年代の後半、ごく平凡な家庭の第2子長女として生まれた。

特に秀でた才能があるわけでもなく、元気だけが取り柄だった少女は、
やがて、一般常識の枠の中でごく平凡に生きる術を覚えた。
自分の中に眠る、遠い過去の記憶など知る由もなく…。

しかし、95年阪神大震災で被災。自分が思い描いていた常識や幸せの
価値観が、どこかずれているのではないかと感じはじめた。

97年秋、映画「地球交響曲第3番」を初めて観た時、魂が震えた。
中でも故、星野道夫氏がアラスカ先住民族に伝わるワタリガラスの神話
に自分自身のルーツを重ねていくシーンで、私の中の遠い記憶の回路が
動き始めた。

アラスカやカナダに住む、クリンギット族とハイダ族。
それぞれに語り継がれた神話は、今でも彼らの伝統的文化の根本として
息づいている。
何がどう作用してそう思ったのか自分でもわからない。
しかし、映画を観ながら「遠い昔、その神話が語り継がれていた場に、
私も生まれ育ったことがある。そして必ず私は彼らと会うだろう」と確
信めいたものを感じていた。

映画の中で観たストリーテラー、ボブ・サムと最初に会ったのは、98
年、鎌倉大仏の前だった。そしてその後、天河神社で幾度か会い、熊野
でも会った。彼と最後に会ったのは2000年。
明治神宮での催し「神話を語り継ぐ人々」の時だった。
この時、私はもう一人大切な魂の繋がりの友を得た。

クリンギット族の父とハイダ族の母の間に生まれたナイナ・フローリー
だ。

彼女は現在、アメリカの政策によって約40年間失われてきた部族の言語
や伝統文化を伝える活動を精力的に行っている。

彼女の叔母であるエリザベス(1911〜1955)は民族の権利推進活動のリ
ーダーとして活躍。現在ハイダ族の間では、2/16日が「エリザベスの日」
として休日となり、人権を考える日になっているという。

そんな活動的な面など全く知らず彼女と出会い、妙に懐かしさを覚えた。

彼女がアラスカに戻った後も、互いに連絡を取り合い、たまに近況報告
などしていたのだが、先月のはじめ、共通の友人であるyukoから、
メールが届いた。
「ナイナが11月、3年ぶりに日本に行くと言っているので、ayaさん、
オフィスTENで何かできないかな?」

私は、準備期間が短いのは承知の上だったが、他でもないナイナのこと
だと企画にとりかかった。
ナイナが来て神話を語るのなら、日本の神話「古事記」とのコラボレー
ションも面白いのではないか。そこで古事記の研究家であり「古事記の
ものがたり」の著者でもある、宮崎みどりさんに出演してもらえないか、
声をかけた。
また、アラスカの伝統的な「モカシンルームシューズ」を作るワークシ
ョップもしたいということだったので、その準備も同時進行にしていた。

でも肝心の会場探しは容易ではなく、毎度のことながら都内の会場押さ
えは至難の業だった。
アシスタントのキョウちゃんと、必死で探し、やっとのことで会場を押
さえることができた時には、ほっとした。

しかし、それから数日後、ナイナのお父さんが心臓の手術をすることに
なったので、様態が安定するまでアラスカから出ることは出来ないので
11月に行くのは無理だろう、と連絡が入った。
残念だったが、家族の病気なら仕方がない。
翌朝、会場をキャンセルし、みどりさんにも事情を説明して丁重にお断
りしようと思った。

ところが、明け方私は夢を見た。
写真家の故星野道夫さんがアラスカにいる夢だ。もしかしたら映画「地
球交響曲第3番」のワンシーンだったのかもしれない。
第一、日曜日に抑えた会場をキャンセルするのは、あまりにももったい
ない。私は映画「地球交響曲第3番」の上映会をすることに決めた。
そして、ワークショップの為に準備していた前日の会場では宮崎みどり
さんに「古事記のものがたり」を語ってもらうことにした。

準備を進めて半月ほど過ぎたある日、またしてもナイナから連絡が入っ
た。
「お父さんの手術は成功し、既に退院した。心配な状況から脱したので
家族から日本へこの機会に行っておいで、と言われている。もう一度イ
ベントを企画してもらえないか?」という内容だった。
勿論、嬉しかったので、快く了解した。ただし既に、映画「地球交響曲
 第3番」の上映を企画しているので、映画終了後に登場してもらい、
少しだけ話してもらうことになった。
私たちは、上映会&トークショーの準備を更に急ピッチで進めた。

が、である。

なんと、会場のダブルブッキングが発覚!!
もう、驚きを超えてたまげてしまった。
なんということだ。。。
考え直せということなのか。。。

私たちが押さえた会場データーが、どういうわけかその会館のコンピュ
ーター上から消えていた。
会場へ予約に行った際、受付の女性はわざわざ入力後、画面の色が変わ
り予約が入ったことまでその場で見せてくれたのに…である。
会場費は、10月末まででいいということだったので、のんびり構えてい
たのが良くなかったのか。
担当者の方が謝りに来たが、もう後から入った団体は、料金も支払い済
みなので動かせないという。

私たちは、振り出しにもどることになった。

そして、再度夜中まで会場探しをして、やっと夜区分のみ空いている会
場を見つけた。

夜のみでの区分だと、準備時間がほとんどない。
更に、映画の上映をするとなると、ナイナが出演する時間は皆無である。
私たちは、悩みに悩み考え抜いた末、思い切って映画「地球交響曲 第
3番」の上映をあきらめることにした。
配給会社のインフォメーションにも、上映予定を掲載してもらっていた
し、問い合わせも来ていただけに、正直なはなし苦渋の決断だった。

「原点に戻って、ナイナによるアラスカの神話と宮崎みどりさんの古事
記とを融合させた催しをしよう」

結論が出た途端、滞っていた風が、ふーっと抜けていったように感じた。

その時「それでいいんだよ」と、どこからか言われているような気がし
た。

私たちは、きっと目に見えない糸で誰かと繋がっている。
出会うタイミングなど、まったくわからないし、どんな出会い方をする
かもわからない。
しかし、天命をきちんと生きている限り、魂は自然と結ばれて、必ずど
こかで出会えるものなのだろう。

私は11月、ナイナと一人でも多くの人を出会わせたいと思っている。


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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。

                          
今週は[メディスンカード]で占ってみました

【10月11日(土)〜10月17日(金)あなたの運勢】

<1月生まれ>
あなた自身の心に不正直になってはいませんか?また、人に気に入られ
ようとして無理をしてはいませんか?自分を責めたり、人を責めたりせ
ず、心を開いて自分にも他者にも思いやりを持ってください。

<2月生まれ>
現実的なことに目を向けすぎていて、創造性が決裂しているかもしれま
せん。他人をうらやましがるよりも、自らの喜びを創造してください。

<3月生まれ>
エネルギーを浪費している可能性があります。たまにはゆったりと、あ
なた自身のための時間を過ごしてください。

<4月生まれ>
今週は同性の友人や家族とよい時間が過ごせそうです。ただ、一人で過
ごす静かな時間もあなたをさらにパワーアップしてくれるので、バラン
スをとって接してください。

<5月生まれ>
誰か身近な人を無理やりに変えようとはしていませんか?その人のある
がままを受け入れてください。その優しさがきっと新たな関係へと発展
するでしょう。

<6月生まれ>
目の前のことに気をとられてはいませんか?常に物事とは奥深いもので
す。ゆっくりと見直してみましょう。

<7月生まれ>
何かしようと思っていても、ついつい行動に移せず、いつのまにかその
タイミングを失ってはいませんか?今週は思いを形に変えていく努力を
しましょう。

<8月生まれ>
未来を頭の中で組立てようとはしていませんか?未知のものを恐れるよ
りは、未知のものこそ受け入れてみましょう。

<9月生まれ>
今週は太古に繋がるものに触れましょう。博物館などにいってみるのも
良いかもしれません。その中にあなた自身の独自性を見つけ出す可能性
があります。

<10月生まれ>
今週はリーダーシップを発揮する週です。周りの人に気を配りながら、
どんな状況にも自ら対処して下さい。きっと周りからも信頼を得られる
ことでしょう。

<11月生まれ>
他人に意見ばかり求めてはいませんか?あなた自身の中に正しい答えが
あることを思い出してください。

<12月生まれ>
あなたにコンタクトを取ってきている人はいませんか?きっとあなたと
の交流を望んでいるはずです。今週は極力拒まず積極的に人と接してみ
ましょう。


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【3】◇◆天職のはなし◆◇
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TV局の第一線報道マン、春川さんは、私が出会ったTVマンの中でも
特に熱いハートとスピリットを持った素晴らしい方です。
当日は、土曜日の朝生番組を終えて、大阪から駆けつけてくれることに
なりました。
是非、貴重な話に耳を傾けてください。



◎天職のはなし 10月

「テレビ局 報道マン」

お話し:読売テレビ 報道局 チーフプロデューサー
    春川正明さん

10月25日(土)  14:30〜16:00
ムーブ町屋 ハイビジョンルーム

前売り1500円
当 日2000円


今回は、特別に特派員報告をしていた時の映像も見せていただける
ことになりました。
滅多にない機会です。どうぞお聴き逃しなく!


お申し込みなど、詳しくは
http://www.office-ten.net


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【4】◇◆募集開始!◆◇
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★神話から未来が見える★

アラスカ先住民族の神話 × 古事記・日本の神話

太古の昔、神々の祈りが神話となって、
人から人へ「いのち」と共に受け継がれてきました。
今宵、アリューシャン列島を越え、1万年の時を経て、
神話の世界が繋がります。

日時 2003年11月16日(日)開場19:00 開演19:30
会場 文京シビック小ホール
料金 前売り 2000円  当日 2500円

文京シビックホールへのアクセス
営団地下鉄「後楽園」駅 徒歩0分・都営地下鉄「春日」駅 徒歩1分

○出演○
 アラスカ先住民族 伝統文化継承者  ナイナ・フローリー
 古事記研究家            宮崎みどり
 ナビゲーター            天川 彩

<21世紀に託された神話の続き…>
20世紀の終わり、南東アラスカの語り部たちが魂のルーツと出合いに、
日本へやってきた。
多くの聴衆を前に語られた語りに、集った人々は魂の繋がりを確かに感
じた。あれから3年。その語り部の一人であったナイナ・フローリーが
やってくる。
伝統文化継承者として生きる彼女は、いつしか長老たちから部族のチー
フリーダーとしての役割を託されていた。
一方、日本にも太古から語り継がれ、1300年前にまとめられた「古事記」
という神話がある。
世紀が変わり2003年11月。この二つの神話が同時に語られることになっ
た。
私たちの遠い祖先が、かつて共有しあっていたかもしれない神話の世界
に、きっといにしえからの叡智と、未来へのメッセージが携えられてい
ることだろう。


お申し込みなど
詳しくは http://www.office-ten.net

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特別ワークショップ 同時開催《モカシンルームシューズつくり》

ナイナ・フローリーがアラスカの伝統的なモカシンルームシューズ作り
を指導してくれます。(ワタリガラスのビーズ模様を刺繍入り)材料は
アラスカで調達する為、定員は30名まで。

日時 11月15日(土)10:30〜15:00
会場 台東区立生涯学習センター 和室「さくら」
料金 受講料・材料費込み 15000円

準備の都合上、定員に達していなくても10月末日で締め切ります。

こちらも、申し込みは
http://www.office-ten.net


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【5】◆◇編集後記◆◇
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先日、自転車の前カゴにまだ首がすわっていない赤ちゃんを入れ、後ろ
に幼児を乗せて信号待ちをしているお母さんを見かけた。
そのスヤスヤ眠る赤ちゃんの寝顔がとっても可愛かったのと、あんな状
態で大丈夫かな、と心配なのとでしばらく見てしまった。

でも、きっとあの赤ちゃん、たくましく育つに違いない。
                           aya


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発行者   天川 彩

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