2003/5/13━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第66号 ☆★☆
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こんにちは!天川 彩です。
一昨日、ニューヨークから戻ってきました。
今回は旅ではなく仕事だったので、ほとんど自由な行動は出来なかった
のですが(当たり前ですね)それでも「グランドゼロ」(9・11現場
)で、黙祷を捧げることができたので、NYまで行った甲斐があったな
ぁと思っています。
NYでは9・11以降、人と人との関わりが随分変わったと聞きました。
ほんの少しずつではありますが、確実に人々の意識が変わってきている
ようですよね。
人と人とが傷つけあわず、いのちを共に尊び、理解しあえる時代がもう
すぐ、来るような気がしてきました。
☆先週の金曜日休刊した為、今回のメルマガは火曜日発行となりました。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様=====「損得勘定」
2・TEN占い ====== 今週は「トランプカード」占い
3・天職のはなし=======「舞台照明作家」
4・ツアーのお知らせ===== 屋久島ツアー
5・童話詩ライブ=======「空間散歩」
6・編集後記=========「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様 ◆◇
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□「損得勘定」
先日、バスに乗っていた時のこと。
後ろの席から、おばさんの話が漏れ聞こえてきた。
「私は、人を絶対に信用しないことにしているの。信用した分だけ損す
るもの。今まで、どれだけの人に裏切られがっかりした人生を歩んでい
ることか。あなたも、人なんか信用しちゃだめよ」
どんな話から、そんな展開になったのか知る由もないが、きっとそのお
ばさんに、同行の女性は何かを相談したのだろう。
「そうかしらねぇ…」
気弱そうな返答の中に、この話はもう嫌だというニュアンスが含まれて
いるように感じた。しかし、そのおばさんの話は延々と続いた。
「これは、私の人生経験からだから確かだけれど、自分の味方だと思っ
て接していても、必ずいつかは敵になるのよ。それに、これも人の習性
だと思うけれど、恩を仇でかえすって本当よ。恩を恩で返されたことな
んか一度もないわ。私が返されたのは全て仇よ。だから、私は人に何か
を貸すことも借りることも絶対にしないの。人生、損するの嫌だもの」
ここまで聞いたところで、私はバスを降りた。
同行の女性は、あの話を聞いていてどう思ったのだろう。
きっと「もう、これ以上付き合うのはやめよう」と思ったかもしれない。
そして、またしてもあのおばさんは「信用して話したのに、また裏切ら
れたわ。やっぱり、人は信用できない!」と怒るのだろうか。
それにしても、人はどのような悲しい経験を重ねてきたら、あのような
考えになってしまうのか、少し考えさせられてしまった。
幼少の頃から、人に愛された経験が極端に少ないのかもしれないし、素
敵な友人たちとも出会えなかったのかもしれない。
「情けは人のためならず」という諺がある。
情けは人の為にならないと誤解をしている人も多いようだが、実は「人
に情けをかけると、実はめぐり巡って自分にちゃんとかえってくる」と
いう意味だ。
しかし見返りをあてにして恩や情けをかけていると、前記の女性のよう
に「恩を仇で返された」と感じてしまうのかもしれない。
恩とは、与える側ではなく受け取った側が感じることで、もし人に恩を
与えたと思ったなら、その瞬間から見返りを要求しているようなものだ。
私は損得勘定が下手な人間だと思う。
いわゆる「おひとよし」ではないとは思うが、こうしたら得だとか、こ
うなったら損だとか、ほとんど考えたことがない。
だから、人と接する中で辛いことがあっても、今生それを学ぶべきこと
だったのだと思うし、素晴らしい人と出会えた時は、感謝の気持ちでい
っぱいになるだけだ。
損得勘定をしていたら、どこまでいっても計算が終わりそうにない。
所詮、目の前にある「損」や「得」を判断したところで、人生終えると
きに「あ〜、いい人生だった」と思えたなら、こんなに幸せなことはな
いのではないだろか。
今、貧乏人の私が言うのは、少々説得力に欠けるが…金銭的な損や得も、
同じこと。
今、目の前で利益があっても損益があっても、巡りめぐって、どこかで
必ず帳尻があうように出来ていると思う。
人を信じ、人生を信じていれば、生きていることは素晴らしく楽しいし
お金も天下のまわりもの、と思っているほうがいい。
それにしても、バスの中の女性は、あの考えのまま人生を終えるのだろ
うか。人ごとながら、気の毒に思えて仕方がなかった。
「損」「得」を「尊」「徳」に変えたら、もっともっと人生楽しくなる
と思うんだけどなぁ。
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
*占いは、ホームページ上でもご紹介しています。
今週は[トランプカード]で占ってみました
【5月13日(火)〜5月16日(金)あなたの運勢】
<1月生まれ>
お金の事で何かが動きそうです。ただし、大切な友人との間では絶対貸
し借りはしないこと。また、周りの状況も大きく変わる可能性がありま
す。相談事は年配者に。
<2月生まれ>
今週のあなたは少しブルーなことがあるかも。でもくじけず何事も前向
きにがんばりましょう。頑固な考えは柔軟に。
<3月生まれ>
体調が少し優れないかもしれません。また、大事なものをなくしてしま
う可能性もあります。でもそれはまた、新たな出会いへのプロセスの一
つです。休養を十分に取ってエネルギーを蓄えて下さい。
<4月生まれ>
友人が今週は大切なメッセンジャーとなりそう。また、本質ではない虚
飾の部分に気をとられがちなので、客観的にみる訓練もしましょう。
<5月生まれ>
波乱万丈なことが起こりそう。喜びと不安が交差するかもしれませんが、
そんなことには惑わされず目的に向かって進んでください。友情と仕事
が組み合わさっていると更にGood。
<6月生まれ>
恋愛運が絶好調です。恋人のいる人は結婚の話になるか、独身の人は素
敵な出会いがあるかも。家庭内でもいいことがありそうです。
<7月生まれ>
女友達の間でちょっとした誤解があるかも。でもまったく別の次元で新
たな何かが始まりそうです。この際、その友人が本当にこれから先、自
分にとって大切な友であるか、もう一度考えてみるのもいいかも。
<8月生まれ>
誰かの手助けの為に不意の出費があるかも。でもそれは今のあなたにと
って大切なことですので、迷わずに。
<9月生まれ>
大きな状況の変化で、あなたが欲しいと思っていたものが手に入りそう
です。今週は穏やかに過ごしてください。
<10月生まれ>
どんなに困難が待ち受けていても諦めずに進んでください。そうすると
あなたを助けてくれる人がきっと現れるでしょう。
<11月生まれ>
今週は金運、家庭運とも順調です。ただ、理性を失ってしまうと大切な
ものを失ってしまう可能性もあるので注意してね。
<12月生まれ>
努力次第で思った以上の成果も出せそうですが、衝撃的な行動や、有頂
天になっていてはいけません。何かに行き詰まっている人は故郷への旅
行もよいかも。たまにはお父さんや、叔父さんなど、身内の大人と話を
しましょう。
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【3】◇◆天職のはなし◆◇
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いよいよ今週、金曜日です!
今回ゲストでお迎えしているのは、私が最も尊敬している照明家・大鷲
良一さん。
温厚でソフトな人柄と、ゆるぎない光の芸術家としての自信がマッチし
た本当に格好イイ大人。
大鷲さんから、どんな話が伺えるのか、今からとても楽しみです。
皆様のお越しをお待ちいたしております。
●5月16日(金)
天職のはなし
「舞台照明作家」19:30〜21:00
会場:ムーブ町屋 ハイビジョンルーム
(営団地下鉄千代田線、京成線「町屋」・
都電荒川線「町屋駅前」 徒歩1分)
参加費 :前売り1500円 当日2000円
舞台やイベントなどの世界で欠かせない仕事の一つに、照明屋さんがあ
ります。そんな中でも、光を芸術的にとらえ舞台を美しく彩り演出する
のが、舞台照明作家です。
今回、天職の話しにご登場頂く方は、光の美を追求し舞台照明作家とし
て国際的に活躍されている大鷲良一さん。
照明作家までの道のりや、照明美の世界観、また普段なかなか知ること
が出来ない舞台裏の話など、存分に語っていただく予定です。
どうぞお楽しみに。
<大鷲良一氏 プロフィール>
京都市生まれ。舞台照明家を志し上京後、主にフリーの照明家として修
行。1985年、有限会社 創光房を設立。
主に舞台・演劇照明を手掛けており、ツトムヤマシタ公演においては、
照明担当として数多くの海外公演にも長年同行。
東京演劇アンサンブルの作品の照明デザインも担当している。
現在、数多くの舞台作品照明デザインを手掛け、光りの芸術家として国
際的に活躍中。
お申し込みは
http://www.office-ten.net
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【4】◇◆ツアー◆◇
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●天と大地に感謝する旅 Walk9●
「屋久島ツアー」今年も開催!!
好評受付中です!
神々が住む大自然
屋久島ツアー2003
2003年7月18日(金)〜 7月21日(月・祝)
3泊4日 全行程食事付き
東京発着 128、000円
最低施行定員10名・定員33名
(定員になり次第締め切らせていただきます)
深緑色で埋め尽くされた苔森や、天界に聳え立つような巨石の数々。
どこまでも澄んだ水に潤うこの島は、世界自然遺産にも登録されている
日本が世界に誇る島です。
もののけ姫の舞台となった森を歩き、神秘の滝の水飛沫を存分にあびて、
心ゆくまで豊かな「時」を満喫してください。
今年、屋久島から呼ばれているように感じている方、是非ご一緒しまし
ょう。
*このシーズンは、海亀の産卵期です。
運がよければ、海亀の産卵に立ち会えるかも…
○フリーデーは、オプショナルツアーもご用意いたしております
●縄文杉登山●リバーカヤック●スノーケリング
行程 お申し込みなど詳しくは
http://www.office-ten.net
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【5】◆◇童話詩ライブ◆◇
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童話のような詩、詩のような童話。
たましいの旅路を続ける途中で、拾い集めた言葉たち。
天川 彩が独自の感性で綴る童話詩は、
はるかなる遠い記憶を呼び戻します。
童話詩ライブ『空間散歩』
2003年5月18日(日)14:00〜16:00
旅館・上海楼(シャンハイロウ)
2階 大広間
(営団地下鉄・千代田線 根津駅下車 徒歩5分)
2500円(お茶・和菓子つき)
(当日申し込みの場合は和菓子なし)
皆様とお目にかかれますこと、心より楽しみにいたしております。
それでは…当日語る童話詩の中から…一作品。。。
「石とお月様」
天川 彩
村はずれの小さな丘に、大きな石があります。
いつからあったのか、誰も知りません。
赤茶色をしたその石は、静かにずっとそこに座ったままです。
何百年も、何千年も、何万年も、きっとそこにあったのでしょう。
今日も石は座っています。
朝、一番にやって来たのは、ヒバリでした。
石はじっと祈ります。
「どうかこの小鳥が澄んだ歌声で、みんなに素晴らしい一日をプレゼン
トできますように」
ヒバリは青い空に羽ばたきました。
次にやって来たのは、盲目の小さな女の子でした。
女の子は、この石に抱きつきました。
石はじっと祈ります。
「どうか、この女の子の目が見えなくとも、この世の真実と薔薇色の感
動をみんなに伝えられる大人になりますように」
女の子は、元気に駆け出しました。
次にやって来たのは、失恋した青年でした。
青年は、誰もそばにいないことを確認すると、石の上で肩を丸めて泣き
出しました。
石はじっと祈ります。
「どうか、この青年が真実の愛を知り、分かち合える人と共に、みんな
に愛を与えられる人となりますように」
青年は涙を拭い、やがて静かに歩き出しました。
陽が暮れる頃やって来たのは、杖をついた老人でした。
老人は、自分が世の中の役に立たなくなってしまったと、心の中で嘆き
ながら、石にもたれかかりました。
石はじっと祈ります。
「どうか、この老人が人生で培ってきた経験と、学んだ慈しみの心をみ
んなに伝えることができますように」
老人はゆっくり立ち上がり、家路へと向かいました。
夜になり、満月のお月様が群青色の空の上に昇りました。
お月様は石を静かに照らします。
そして、そっと祈ります。
「この石が、これからも、みんなを癒す役目でありますように」
石はじっと座ったまま、お月様の光を浴びています。
満月の夜、石は喜びに満ちて輝くのです。
これまでも、これからも。
お申し込みは
http://www.office-ten.net
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【6】◆◇編集後記◆◇
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引越し、結婚式、ニューヨーク出張と続き、とうとう疲れが出てしまっ
たのか、昨日ガタがきて珍しく高熱を出してしまった。
念のため病院へ行くと「え?ニューヨークから戻ったばかり?アメリカ
も今や怪しいんですよね。もしやSARSでは??」と思いっきり椅子
を引かれてしまった。
咳なんか出ていないのに、念のためということで、レントゲンも取られ
てしまい、嫌な感じ。
結果としては、「SARSの疑いナシです」って太鼓判押されたけれど
これじゃ、おちおち風邪もひけない今日この頃。
aya
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発行者 天川 彩
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