2013/ 09/13━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆   TEN's magazine 第584号   ☆★☆   
 
  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは!天川 彩です。
ここのところ仕事帰り、家路に着くまでの道すがら、いろいろな秋の虫
の音を楽しませてもらっています。
九月に入り東京はめっきり涼しくなってきたようですが、皆さんのお住
まいの地域はどのような気候ですか?

先週末、7年後の東京でのオリンピック開催が決まりましたね。
今の日本は、原発の処理問題や被災地の復興など、様々な問題を抱えて
いますが、ある意味で一つの目標が出来たことは大きなことだと思いま
す。国と国民が一丸となって、少しずつでも良い方向に解決するよう協
力し合い助け合いながら、オリンピックの開会式の日を迎えたいですね。

さて。今年もそろそろ終盤に差し掛かってきましたが、実は2013年とい
う年は、TENの事務所を開設して15年目にあたる年なのです。

5年前の2008年10月10日には、TENの10周年祝いを盛大に行ないまし
たが、今回は、10月12日(土)に15周年を記念して一日限りですが日ご
ろの皆様への感謝の意味を込めて「TEN’sカフェ&ショップ」をオ
ープンすることにしました。

場所は、東京・四谷です。営業時間は11:30〜21:30までにしようと考え
ています。詳細は10月に入ってからお知らせいたしますが、来月10月12
日(日)、今のところ何も用事のない方、また、用事があっても、どこ
かで時間の都合がつけられそうな方は、どうぞその日の予定に入れてお
いてくださいね♪

さてさて。先週、とってもディープな熊野の旅のお知らせと、出雲・伊
勢の両参拝のお知らせをいたしましたが、早速、どちらもお問い合わせ
やお申し込みを頂いております。

特に出雲・伊勢のツアーは既に半数以上のお席が埋まりました。やはり
皆さん関心が高いようですね〜。

今週もしっかりインフォメーションいたしますので、「!」とくるよう
でしたら早めにお申し込みくださいね♪

今日のコラムは、先日、奈良で過ごしてきた時間のことを書きました。
facebookにもこの時のことをリアルタイムで写真や文章にしてUPして
いますが、やはり少し時が過ぎてから書くと、思いが甦るようです。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様=========「カンナガラに奈良を歩く」
2・TEN’s占い===========今週は「メディスン占い」
3・募集中!=======「熊野 グレートスピリットと出会う旅」
4・募集中!=========「伊勢・出雲 ご遷宮両参りツアー」
5・編集後記====================「あとがき」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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□「カンナガラに奈良を歩く」

久しぶりに一人で奈良を歩いた。何も考えず、その時に行きたい場所を
チョイスしての、まさに随神(かんながら)な時間。

奈良に行った目的は、室町時代に活躍した能楽師、世阿弥の息子、観世
十郎元雅が天河神社にかつて奉納した面「阿古父尉(あこぶじょう)」
にまつわる、新たなスーパー能「世阿弥」を観にいくためである。

大尊敬する梅原猛先生の書かれた作品であり、天河に深く関わりのある
作品。観ないわけにはいかない。

天河神社の最寄駅、下市口がある大淀町は、天河から車で山を下ってお
よそ一時間。
ここにある大淀文化ホールで土曜日の午後3時から開催するということ
だったが、この催しのチケットは早々に売切れてしまっていた。ただ天
河神社でも、その日の午前中、主なる出演者の方々による奉納があると
知り、大淀のホールで見ることができなくとも、天河の奉納に立ち合わ
せていただければ、十分だと思っていた。
しかし、不思議なことがあるもので、すっかり諦めていたチケットが、
ご縁ができて入手できたのだ。

八月の怒涛のような日々から少し開放されて、時間も取れたので、私は
一日前から奈良に向かうことにした。

最初に行ったのは、前からずっと気になっていた修験道の開祖、役行者
誕生の寺とされている吉祥草寺だ。ここには、役行者と役行者の母であ
る白専女(しらとうめ)が祀られている。門を潜り、誰もいない境内を
ゆっくりと散策し、心ゆくまでお参りした後、御朱印をお願いしに寺務
所に立ち寄ると、寺に嫁いで十数年というご住職の奥様がいらした。
色々なお話を伺い、気づいたら乗ろうと思っていた電車の時間が過ぎて
しまっていた。

次に向かう予定にしていた、観世十郎元雅に縁のアル、越智山・光雲寺
は、駅から徒歩30分だと何かに書いてあったが、乗車予定の電車に乗り
遅れたとなると、どれほど時間を要するか、わからない。結局、そこは
タクシーを使って移動した。

越智山、光雲寺。ここは、世阿弥の息子、観世十郎元雅が、迫害を受け
たとき、身を潜めていたとされる場所で、元雅の妻の里でもあり、南朝
に縁の深い越智一族の菩提寺である。ひっそりとした境内の正面には国
学者、梅原猛先生が書かれた「元雅の 魂ただよう 越智の里」と記さ
れた碑もあった。元雅がここで暮らしていたとされた頃、天河神社で心
願成就の為、奉納した能面がある。本物など勿論、目にしたこともなか
ったが、かなり以前よりこの能面の、いや世阿弥や世阿弥の息子である
観世十郎元雅の存在がずっと気になっていた。今回、スーパー能では、
この面の「うつし」が使われるのだという。

この寺でも、ご住職の奥様とゆっくり話をさせてもらい、いろいろなこ
とを教えていただいた。

お寺のある越智山の寺とは反対側の麓には、斉明天皇の御陵もあるとい
うので、私はその御陵へも行ってみた。

斉明天皇は、天河神社建立に縁のある天武天皇の母君である。天武天皇
や役行者、そして南朝や観世十郎元雅など、越智の里近辺は、天河と深
くつながった場なのではないかと思った。

この日の夜、友人のみどりさんと待ち合わせをして車で天河へあがり、
翌朝、観世十郎元雅の供養の為に、写経をした。実は、越智山、光雲寺
の奥様から前日、般若心経の写経用紙をいただいていたのだ。天河神社
の社務所で筆をお借りし、みどりさんと二人で心を込めて般若心経を書
き綴った。その用紙を社務所に納め、いよいよ天河神社のご神前で行な
われた「世阿弥」の奉納に立ち会った。

なんと驚いたことに、室町時代、元雅が「唐船」を演じた時、実際に使
い、心願成就の為、神社に奉納した「阿古父尉(あこぶじょう)」面の
本物(国指定重要文化財)が、この時、特別に使われたのだ。元雅の魂
も、阿古父尉面も、さぞかし喜んでいることだろうと思うと、嬉しくて
ありがた過ぎて、私は涙が止まらなかった。

午後のスーパー能の公演まで、数時間あったので、みどりさんにお願い
して、急遽、淡山神社まで連れて行ってもらった。実は前日、光雲寺の
奥様が「談山神社には行かれましたか?」という言葉を思い出したのだ
。談山神社に何があるのか質問してみたが、奥様もあまりよくは把握さ
れていなかった。しかし、能に関して重要な場所であると、梅原先生か
ら教えてもらっていたのだとか。
談山神社は、天河から一時間半ほど車で走ったところにあった。斉明天
皇のもう一人の息子であり天武天皇の兄で後の天智天皇となった、中大
兄皇子と藤原鎌足が大化の改新に向けての談合をした場所なのだ、とい
う。そしてそこは同時に、能の発生の地でもあるということを、神社の
神官さんに教えていただいた。

飛鳥時代と室町時代を行ったり来たり…。大淀のホールでのスーパー能
を観劇した後、大阪まで向かい、夜行バスで東京まで戻ってきたが、意
識がしばらく時代を超えて旅をしていたようだった。

これから先、どんなことにこれらが繋がっていくのか、今はまだわから
ない。

ただ、「日本」という国の意識、そして「天河」の意識を強く感じた二
日間だった。


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【2】◇◆TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に読んでくださいね。
                          
今週は[メディスンカード]で運勢を占ってみました。
 
2013年9月14日(土)〜2013年9月20日(金)
 
<1月生まれ>
狭い視野で物事を見てはいませんか。今週はもう少し意識を拡大し、
新たなる視点があることに気がついてください。

<2月生まれ>
現状から脱却しようともがいている状態ではありませんか。今週はタ
イミングを待ってみてください。無駄なエネルギーを費やすのは得策
ではありませんよ。

<3月生まれ>
今までの考えを実行に移す時がやってきています。信頼をおける仲間
に相談をして、動き始めてみてね。

<4月生まれ>
夢に重要なメッセージが現われるかもしれません。今週はどんな夢を
みたのか意識してみてね。

<5月生まれ>
今週は内なる自分と向き合う一週間となりそうです。人と会う時間よ
りも、自分ひとりで過ごす時間を多く持つよう、心がけてね。

<6月生まれ>
あなた自身の力を疑ってはいませんか。今週はあなたの持つ潜在能力
に意識を向けてみてね。新たな発見があるはずですよ。

<7月生まれ>
物事がうまくいかない時、何かのせいにしようとはしていませんか。
まずはあなた自身の信頼を取り戻してみてね。

<8月生まれ>
最近嘘をついてはいませんか。他者であっても自分であっても、清々
しい気持ちにはなれないはずです。今週は真実を生きる心地よさを取
り戻してね。

<9月生まれ>
口先だけで調子のよいことをいう人物があなたに近寄ってきてはいま
せんか。今週は真実の目を光らせていてね。

<10月生まれ>
あれこれ想像しすぎて頭の中が混乱しているかもしれません。今週は
あるがままを受け入れて、素直に過ごしてね。

<11月生まれ>
自分のマイナス要因ばかりが見えて、心が疲れてはいませんか。今週
はあなたの持つ素晴らしさを前面に引き出してみましょう。時には自
分を褒めることも大切ですよ。

<12月生まれ>
目に見える世界と、目に見えない世界を繋げる一週間となりそうです。
特に次の世代に今何を残せるか、しっかり考えながら動いてみてね。

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【3】◆◇募集中!◆◇
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   <天と大地に感謝する旅 walk 34>

        異界の楽天地

         『熊野』

    ・グレートスピリットに出会う旅・

   平成25年10月25日(金)〜10月27日(日)
             
          2泊3日
          48,800円

        関西空港集合・解散

      先着お申し込み 10名限り
      (最低施行人員)5名

    *宿の関係上、少人数での募集になります。

http://www.office-ten.net/kumano/2013/top.html


ツアー代金に含まれているもの

関西空港⇔熊野 現地移動交通費 専用車貸切代  2宿泊代 
夕朝食代

宿泊 1泊目:本宮川湯の温泉宿  2泊目:奥熊野の山里の宿

《旅のポイント》

◆熊野三山はもとより、熊野の古代からの巨石信仰の地へも
 ご案内。
◆天川 彩が講師となり、熊野の歴史や文化など分かり易く
 説明します。


千年もの昔から、人々が目指し歩いた聖域、熊野。
日本人の魂の故郷のような、幽玄なる世界に浸ると
眠りかけていた感覚が甦ってくるようです。 

今回、書籍『熊野 その聖地たる由縁』を執筆し、
数え切れないほど通い詰めている天川が

道中、さまざまな熊野にまつわる話を交えながら
ディープな熊野へとご案内します。

そびえる巨石、知られざる熊野の信仰の原点・・・
自然の中に神仏を見出してきた熊野の豊かな大自然に
抱かれながら、異界の楽天地「熊野」を
まるごと体感してください。 

とっておきの美味しい味覚、
そして、情緒豊かな温泉などにも
目一杯ご案内いたします。

熊野は初めてという方も、何度も通われた方も、

この機会に、ぜひご一緒いたしませんか。

詳しい行程は…
http://www.office-ten.net/kumano/2013/top.html

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【4】◆◇募集開始!◆◇
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 <天と大地に感謝する旅 wark 35>

   〜伊勢神宮 新嘗祭に行く〜

      『伊勢・出雲』
    ご遷宮 両参りツアー

  平成25年11月22日(金)〜11月24日(日)

     88,800円 東京発着 2泊3日


※現地集合・解散(集合:米子空港/解散:名古屋)を希望される方は
ツアー代金から3万円を引かせていただきます。
お申し込み時にお知らせ下さい。


   先着お申し込み 10名限り(最低施行人員5名)

  http://www.office-ten.net/j/iseizumo/top.html


<ツアー代金に含まれているもの>

・東京→米子空港航空券代/出雲市→伊勢
(新幹線・特急料金・乗車代金)
・名古屋→東京(新幹線・特急料金・乗車券代)/宿泊2泊代金
・夕朝食代(伊勢・とうふ会席料理 等)/貸切専用車代/ガイド代

《旅のポイント》

◇出雲大社と伊勢神宮、ご遷宮を迎えた二つの社に行きます!
◇今回特別に、伊勢神宮では「新嘗祭」後、正式参拝としてお神楽を奉
納し御垣内参拝もさせていただきます。(正装)


今年、平成25年は、日本にとって大きな節目となりました。

伊勢神宮は20年に一度、
出雲大社は60年に一度、

まさに天津神、国津神のお社が共に改まるという記念すべき年です。

このツアーではご遷宮後、はじめてとなる20年の最初の「新嘗祭」の
日伊勢へと参ります。遷宮で全てが新しく刷新し、すがすがしい空気に
満ちた出雲大社と伊勢神宮。

この二つの社をわずか2泊3日で両参りするという、前代未聞の旅です
が、参拝時にはゆったりとした時間をすごし、決して駆け足の急ぎ足参
拝はいたしません。

これから先、20年という始まりの、まさにおめでたい旅です。

人生の新しい出発の時として、また力強く生まれ変わるスタートの旅と
してご遷宮されたばかりの「伊勢・出雲両参拝」ぜひご一緒いたしませ
んか?

詳しい行程は…
http://www.office-ten.net/j/iseizumo/top.html


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【5】◆◇編集後記◆◇
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ただ今、台湾で遅めの夏休みを過ごしております。台湾で美味しいマン
ゴーや飲茶を食べて、ゆっくりのんびり…。たまにはこんな休息時間も
必要かも♪
                    aya

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発行者   天川 彩

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