2013/06/28━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ☆★☆   TEN's magazine 第573号   ☆★☆   

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは!天川 彩です。

『富士山』が世界遺産登録されましたね〜!

美保の松原も含めての登録、本当に何よりです。
実は、今から二十年ほど前になりますが、美保の松原に行ったことが
あります。美保の松原から見た富士山は、まさに浮世絵の世界。
富士山が、文化遺産として日本人の信仰や文化に影響を与えていたと
いうことを考えれば、美保の松原も外されずに登録されて、本当によ
かったです。

富士山が日本人にとって、どれほど大切な山なのかは、今更語るまで
もありませんが、昨今の富士登山レジャーブームによって、霊峰・富
士が無法地帯のように荒らされていたことに、胸を痛めていました。
今回の世界遺産登録で、日本人が富士山をレジャー登山の対象として
ではなく、畏怖の念を持って登る山であることを、取り戻すきっかけ
になれば嬉しいです。

既にインフォメーションを始めていますが、今年は4年ぶりにTEN
の富士登拝を行います。これは世界遺産登録とは全く関係なく昨年か
ら計画していたものですが、奇遇にも、世界遺産登録の今年、行うこ
とに。なんとも感慨深いものがあります。

先日、自宅近くの諏訪神社で、富士見坂を守る会の方々が冨士講の大
先達、斎藤先達を招いて、加持祈祷のお焚き上げが行われました。
その後、先達が富士信仰の基盤をつくった「食行身禄」のお墓詣りに
行くといわれたので、同行させていただきました。

身禄さんは、世の平和を願い、富士山八合目に即身成仏として入定さ
れた方ですが、教えそのものは、富士に登ることにより「正直な心」
と「慈悲の心」を育成するというシンプルなもの。
なんとも素敵です。

TENの富士登拝で泊まらせていただく山小屋は、そんな身禄さんに
縁ある山小屋です。

私たちは、とにかく、ゆっくりペースで登っていきますので、体力に
自信が無い方も、高山病が心配な方も、安心してください。

今年は富士山が世界遺産登録された記念すべき年なので、お祝いかね
て、一緒に登りませんか?

さーて。いよいよ来週月曜日は、富士山の山開き。

御師の家や先達たちに、祝い酒でも持って伺って来ようと思っていま
す。富士山の情況は、facebookなどにアップしていこうと思いますの
で、チェックしてみてくださいね。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様=======「出来るときに、出来ることを」
2・TEN’s占い============「タロットカード占い」
3・募集中=======「天河太々神楽講2013 天の川に祈る」
4・好評受付中!========「TENの『富士登拝』2013」
5・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◇◆コラム・風の文様◆◇
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□「出来るときに、出来ることを」

ものごとには、全てタイミングというものがある。
そのタイミングを見逃さず動いてこそ、ものごとが生きてくる。

人はよく「いつか」という言葉を使う。
とりあえず「今」ではない、という意思表示でもある。「今」はどう
頑張っても出来ないならば、タイミングは今ではないのだろう。

しかし「今」は、なんとなく忙しいから、また、いつかでいいかな、と
先延ばしにしていると、大切なタイミングを逃してしまうこともある。

流行り言葉に「今でしょ」というのがある。あの言葉の連呼を連日聞
いていると、それは「今」でなくてもいいでしょう、とツッコミを入
れたくもなる。しかし、あの言葉の真意はタイミングを逃すな、とい
うことなのだろう。

先日、札幌に帰省した。昨年、脳腫瘍の手術を受けた母が元気に回復
し、新たなるチャレンジを始めたというので、会いに行ってきた。
熊野の原稿が最終段階の校正を行っている最中だったので、決してヒ
マな時期、という訳では無い。いや、考えてみれば今までヒマを持て
あましていた時期など無い。

しかし、肝心の原稿そのものは、既に書きあがっており、今は、出版
社との間で、ゲラが行ったり来たりしている時期なのだ。こちらが校
正を終えて、編集担当者が作業を行っている間は、時間をつくること
が出来る。

そう思い、北海道行の航空券が格安になったタイミングを見計らって
航空券を確保し、行ってきた。

今回、母を温泉旅行に連れて行ったのだが、ことのほか喜んでくれた
ことが嬉しくて、facebookに書き込みをした。すると予想外に多くの
方々からメッセージが寄せられた。

お母様を数年前に亡くされた友人は、いつか母娘の旅行をしたいと思
いながら、結局、実行に移さないままにしてしまったことを、今も悔
いている、と書いてくれていた。

他の友人からは「いつまでも親孝行ができるわけではない」というメ
ッセージが書かれていて、ドキンとした。

確かに、自分の年齢が重なっていく分、親も確実に年老いていく。

子どもは、昨日まで出来なかったことが今日、出来るようになるが、
年老いた親は、昨日まで出来たことが、今日、出来なくなっていく。

自分に置き換えても、いつまでも健康であり続けることなど無い。
いつかは、動けなくなる日も来るだろう。

平均寿命を考えれば、後、二十年や三十年は元気で過ごせるようにも
思うが、人生何が起こるかわからない。明日生きている保証も無いの
だ。ならば、生きている間に、悔いが残らない選択を日々行っていく
しかない。

「いつか」と先延ばしにしていると「いつか」が永遠にやって来ない
こともある。

頭で考え、あれこれ検証し否定している間に、タイミングは去ってい
ってしまうかもしれない。

人生を豊かに過ごすには、動ける時に行動することである。

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【2】◇◆TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に読んでくださいね。
                          
今週は[タロットカード]で運勢を占ってみました。
2013年6月29日(土)〜2013年7月5日(金)

<1月生まれ>
対人関係が豊かになる一週間となりそうです。新たな仲間が出来るかも
しれません。今週は積極的にあなたから話しかけてみてね。

<2月生まれ>
周囲への批判が多くなってはいませんか?他人の欠点を見つけて批難す
るよりも、他人のよい部分を見つけ出して褒めるほうが楽しい時間を過
ごせますよ。

<3月生まれ>
あてにしていたことが無くなったり、全てに手が廻らなくなったりして、
アタフタしていませんか?今週は気持ちを入れ替える為にも、深呼吸す
る余裕を持ってね。

<4月生まれ>
見た目に囚われすぎて、真の美しさを忘れてはいませんか?今週は表面
よりも内面を見る目を養ってね。

<5月生まれ>
何をしていても満足できず、イライラが募ってはいませんか?今週は受
身でいるよりも積極的に動いた方がよい結果に繋がりそうですよ。

<6月生まれ>
何もかも面倒くさく感じて、ズボラな状態ではありませんか?今週は、
あなた自身に気合を入れなおしてね。

<7月生まれ>
責任感だけで、本当はやりたくないことを無理をして動こうとはしてい
ませんか?今週は自分の思いに素直になることを心がけて。

<8月生まれ>
周囲の人々の気持ちばかりを気にしすぎて、あなた自身を押し殺してい
る状態ではありませんか?今週は自由な心を取り戻してね。
 
<9月生まれ>
今週は、沈着冷静さが求められる一週間となりそうです。感情的になら
ず、落ち着いた対応が、あなたの評価を高めていきますよ。

<10月生まれ>
謙虚で慎み深いあなたの対応が、周囲から大きく評価されそうです。今
週は、聞き役にまわっていると、よい結果に繋がりそうです。

<11月生まれ>
仲間との縁が深まる一週間となりそうです。大いに笑って素敵な時間を
共有してください。

<12月生まれ>
行動的になる一週間となりそうです。今週は家にいるより旅行に出るな
ど、外の空気を吸うほうが、いいアイディアが浮かんできそうですよ。


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【3】◆◇募集開始◆◇
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●太古からの祈りの場で、鎮魂神事のお手伝いご一緒いたしませんか●
 
       人         
       ̄Y ̄*
         天河太々神楽講2013
          『天の川に祈る』☆
      
   奈良・天河神社七夕祭 お手伝いワーク (講元 天川 彩)
      平成25年8月12日(月)〜8月14日(水)
       
    ☆今年の旧暦七夕は8月13日(火)です。

    http://www.office-ten.net/tatakagura/t.htm

 
奈良県吉野の山里で、千三百年続いている天河神社。 
年に一度、旧暦七夕に行われる七夕祭は、天河で私たちが自然界、そし
て大宇宙の中で生かされている「命」に感謝をしながら、それぞれに繋
がる「命」に思いを馳せる大切なご神事です。
 
神社から白作務衣をお借りして七夕祭の前日準備から当日、そして翌日
の片づけまでの3日間、無垢なる状態で、祈りの時間を過ごします。
 
特別な場所で、特別な時間、ぜひご一緒いたしましょう。 
 
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平成25年8月12日(月)〜8月14日(水)

■参加費 36,000円
   2泊3日 食事つき 
 宿泊『本家 柿坂』別棟

■現地集合・現地解散
お申し込み頂いた方には交通機関などの詳しい資料を送付いたします


『天河太々神楽講・天の川に祈る』によせて・・・
 
自然の中に神々があるというアニミズム的な考えは、私たちのはるか遠
く5千年以上も前の縄文時代の祖先たちから、脈々と続いてきました。
その生命観は、今も日本の神社の中で生きつづけていますが、中でも、
宗教という枠を越え、国や人種、性別、年齢、全ての枠をも越えて、
開かれているのが天河神社です。太古からの聖地として空海や世阿弥を
はじめ多くの先人たちが、自らを見つめる場として、また芸を奉納する
場として訪れています。

天河太々神楽講に講元として、皆さんをご案内する役目を賜ってから今
年で13年目を迎えます。講元とは指導者ではなく、人と大いなる根源
とのつなぎ役です。私は天川の名を名乗らせていただいているので、
毎年この七夕祭の折、感謝の意味も込めて講元をさせていただいており
ます。

この「天の川に祈る」と題したワークは、自らの中にある「祈り」と
「願い」を改めて確認し、同時にご神事のお手伝いをさせていただくこ
とで、無垢なる自分と向き合います。
お祭り前日の準備や社殿の掃除、御神事当日のお手伝い、そして翌日の
片づけ終了まで、神社の方々、地元の村の方々と共に過ごす時間は、大
変貴重な時間となることでしょう。
本年も天河における七夕祭りの御神事手伝いへ皆様をお繋ぎしようと思
います。

ご自身の根源と繋がりたいと思っていらっしゃる方、どうぞお待ちいた
しております。
                      講元 天川 彩
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【4】◇◆ただ今受付中◆◇
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             祝!!世界遺産

   ◎○◎〜 いにしえからの富士山信仰の道を行く 〜◎○◎
          
         《TENの富士登拝 2013》
      
      1合目から山頂まで・祈りの道を登る富士山

    2013年8月22日(木)〜 8月24日(土)& 25日(日)
                 
                   
     http://www.office-ten.net/j/fuji/tohai/2013top.htm
 
         募集人員  20名  最低施行人員 8名
         
    

日本一の山、富士山。

誰もが知っているこの霊峰には、
古来より神々がいると畏れ崇められてきました。

霊峰に登る際には「御師」と呼ばれる特別な役割を持つ宿坊に泊まり、
 山での慣わしを学び、祓いを受けた後、富士の御山に
一歩一歩足を運ぶのが、本来の霊峰・富士への向き合い方で、
それが富士登拝と呼ばれていました。
 
しかし、時代は移り変わり、今では、日本一高い山を制覇しようと
多くの人たちが詰めかける夏山登山の山となっています。

そんな中、私たちは、2008年より日本人としての心を
取り戻すべく富士登拝を始めました。

富士登山道・随一の祈り道、富士吉田口の一合目からゆっくり
山頂を目指して登る登拝。

450年続く「御師」の家は、北口本宮浅間神社の神官さんの
 ご自宅でもあり、登拝日の朝は祈祷殿でお参りして登ることができま
す。

富士一合目からの富士の聖域を、ゆっくりゆっくりと登るので、
高山病にもかかりにくく、体力的にも無理がありません。

今年、本来の富士の御山に登ってみたいと思われている方、

ぜひご一緒しませんか?
きっと、生涯の宝物の時間になることでしょう。

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【5】◆◇編集後記◆◇
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北海道へ行った際、久しぶりにアイヌの母であるアシリ・レラさんの家
にも立ち寄ってきた。ニ風谷のレラさんの家は、いつ訪ねても懐かしい
匂いがする。
                   aya


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発行者   天川 彩
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