2002/02/15 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ☆★☆   TEN's magazine 第5号   ☆★☆      
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 こんにちは!天川 彩です。
 まだまだ寒い日が続いておりますが、皆様おかわりないでしょうか?
インフルエンザが猛威を奮い、全国をこれから駆け抜けていくようですからど
うか、ご注意くださいね。我が家の中3の長女も、今が受験本番。「風邪だけ
は、ひかないようにね」と言っている毎日ですが、どうも、私も中1の次女も
共にエヘン虫がいるようで…。長女の前では、平然を装いながら隠れてエヘン
虫と格闘している日々です。

 さて、今週のメルマガから、通販のお知らせも始めることにしました。
最初にご紹介するのは「魂の帰還Tシャツ」です。今までイベント会場でしか
販売していなかったTシャツですが、多くの方のご要望にお応えして、通販で
の販売を始めます。今後も「物」と「人」との間にスピリチュアルな関係が結
べるような、厳選された品をゆっくりと紹介していきますので、ご期待くださ
いね!

 それから、天と大地に感謝する旅Walk5「森のイスキア〜白神山地」は
あっという間に残り5席となりました。いつも思うことですが、一緒に旅をす
ると、ご縁のある方同士が確実に繋がってゆくようです。「この旅は、自分を
呼んでいるようだ」と思われた方は、どうぞお急ぎお申し込みください。

きっと、思いもよらない素晴らしい体験が待っているはずですよ。
 

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載======= 「神戸からの祈り」(5)
2・おすすめの旅===  天と大地に感謝する旅「森のイスキア〜白神山地」
3・バックステージ =  加藤 清先生・講演編 ≪中楽と涅槃薬≫  
4・通販のお知らせ== 「魂の帰還Tシャツ」  
5・皆様へのお願い== お笑い芸人大募集!!
6・編集後記 ==== ひとりごと

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【1】◆◇連載◆◇
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■ 「神戸からの祈り」(5)

平日にドライブしたのは、本当に数年ぶりだった。

 車が吉野の山にさしかかった頃、にわかに天気が崩れてきた。午前中の晴天
がまるで嘘のように、どんどん空は鉛色に染まってゆく。神戸を出てから5時
間くらい車に乗っていただろうか。車中、様々な話をしていきながら、私はひ
とつの意志を固めていた。
「あの会社は、もう辞めよう」
 矛盾を感じながらも、経済が保障されている理由で仕事を続けることは、今
生一度しかない人生の無駄遣いのように感じたのだ。

 当時、私はラジオドラマなどの脚本を副業で書いていた。自分の想いをきち
んと表現できる生き方を選ぼう、そう決めた時ずっと運転をしてくれていた男
性が、突然聞いてきた。
 「ペンネームはあるのですか?」
 不意の質問ではあったが、以前、局のプロデューサーに「ペンネームある方
が便利ですよ」という言葉を思い出した。
 「そうね、ちょうどタイミングいいから、今つけてしまおうか。天川村の天河
神社という所に向かっている途中だから、天川(てんかわ)というのをそのま
まペンネームにつけちゃおう。アマノガワでテンカワっていうのも綺麗だし」
と、それはいとも簡単で、安易な発想だった。

 黒滝から、更に山道を上がり天川村にさしかかる所で、なんとも不思議な雪
が静かに舞い降りてきた。その雪は生まれてからこの方、一度も見たことがな
いほど大きく、ボタン雪というよりは、まるで白い鳥の羽のようだ。フワリ…
フワリ…。時間は午後3時を少しまわった頃だっただろうか。不思議な空間へ
とタイムスリップしてゆくように、その雪に導かれながら天河神社へ私達は辿
り着いた。

 鳥居をくぐると、左手にある龍神の手水から静かに清水が流れている。誰一
人参拝している人も見当たらず、あたり一面は真綿を薄く引いたようにふんわ
り雪をかぶっている。凍るような水で、手と口を清めてから階段をゆっくり上
ると、目の前に、大きな桧舞台が現れた。
 それがあまりにも素晴らしかったので、私はそこに手を合わせて拝んだ。当
時の私は、神社仏閣にさして興味がなかったから、と言えば聞こえはいいのだ
が要は全くその類の常識を持ち合わせていなかったのだ。だから、桧舞台を神
殿と勘違いして拝むという、なんともマヌケなことをしてしまった。余談では
あるが、マヌケとは魔抜けでもあるそうだから、まさに、そのような状態だっ
たのかもしれない。

 一生懸命、桧舞台に向かって拝む私の姿がよほど可笑しかったのだろう。誘
ってくれた千賀子さんが「彩さん、神様にお尻向けて、何やってるの?」と言
いながら、クルっと神殿へ私の向きを変えてくれた。

 まさにその時だった。

 「よく来た。待っていたぞ!」

 天地に響き渡るほどの大きな声で若い男性の声が私に話し掛けてきた。
 私は、何事が起ったのか、皆目わからなかったのだが、あまりのことに、腰
を抜かしてしまったのだ。と、同時に口もきけなくなってしまった。その姿は
まるで日本昔話に出てくる、お爺さんやお婆さんのようだったのではないかと
思う。しかし、どうやらその声は、他の人には聞こえていなかったらしい。
 腰を抜かしてしまった私の異変に気がついてくれた何人かに肩を抱えられて
ようやく宮司さんがいらっしゃる部屋へ向かった。

 その部屋では、今度はあたり一面の空気が渦巻きとなって、何ヶ所もグルグ
ルと回転している。私は全く理解不能となり、座っていることすら困難になっ
てしまった。ややしばらくして、にこやかに柿坂宮司さんがやって来られた。
皆は一斉に立ち上がり挨拶をしているのだが、私は立ち上がることすらできか
ったが、かろうじて座りながら挨拶をしたように思う。

 何をその時に話していたのか、ほとんど記憶にない。ただ覚えているのは石
油ストーブの匂いと冷んやりとした床、とりとめも無く自分のことを語ってい
る私。数時間経ってからだったと思う。

 「テンカワアヤというペンネームにしたいのですが、よろしいですか?」

 そう言った途端、はっと我に帰った。何をバカなことを言ってしまっている
のだろう…。軽いノリで天河のことなど全く知らずにつけてみたペンネームだ。
マズイと後悔してはみたが、自分の口からもう出てしまった後だった。

 しかし、驚いたことに宮司さんは満面の笑顔で意外な返答をしてくれたのだ。
「どうぞ、お使いなさい。あなたはテンカワと名乗っていく人ですから」
その言葉は、私の想像を絶するものだった。そして、白い紙に大きく「天」と
書いてから、この天の字を書き間違えないように、と念を押された。

「天の文字の上棒はまさに天上。そして下棒は地を表し、その間に人がいる。
あなたはこれから幾度も天川と書くことになるでしょうが、絶対に間違えては
いけないですよ。天の文字は上が長く下が短いのです。天より地の方が大きい
ということは、あり得ないことなのです」

 この瞬間から、私は天川 彩となった。

 正式参拝の為、再び拝殿に上がると、音もなくまた、あの鳥の羽のような大き
な大きなボタン雪が舞ってきた。 
 宮司さんが音魂を響かせながら、祝詞をあげてくださっている。その声を聞き
ながら、私は涙が止まらなかった。そして、もう一度あの姿見えぬ声の主が再
び私に語りかけてきた。

 「浄化された魂、いつまでも。」

 この日、この時、私は天に誓った。私は天川 彩となり、役割を果すことを。

                               つづく…

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【2】◆◇おすすめの旅◆◇
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更に大反響!!
天と大地に感謝する旅 Walk5

「森のイスキア〜白神山地」

5月23日(木)〜5月26日(日)


森のイスキアで体の芯まで喜ぶ食事を朝夕食べたり…
佐藤初女さんから、おむすびの握り方を教わったり…
そのおむすびを世界遺産・白神山地を眺めながら食べたり…
『ランプの宿』で温泉にゆったりつかったり…
日本一の星空が綺麗に見える場所で地ビール飲んだり…

なんて、贅沢な旅なのでしょう…

* 今回は定員25名で締め切らせていただきます。

残席は5席となりました。
参加をご希望される方は、なるべくお早めにお申し込みください。

詳しくは
http://home.att.ne.jp/alpha/ten/tabi-tohoku2002-5.htm

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【3】◆◇バックステージ◆◇
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■加藤 清先生<講演編>

《中楽と涅槃薬》

加藤先生は実に不思議な引き出しを山ほど持っていらっしゃる。

生きながらにして伝説の精神科医とまで呼ばれているのだから、当然といえば
そうなのだろうが…。加藤先生と生きて出会えて本当によかったと思う。

2月3日『加藤 清先生のお話をじっくり聴く会』は、午前10時半から午後
4時まで本当に長時間に渡る講演だった。加藤先生は前にも書いたが、知る人
ぞ知る大先生だから、隠れファンも多い。先生の家にも遊びに行かれたことが
ある細野晴臣さんも、朝からずっと先生のお話を楽しまれていた。

午前の部はスピリチュアリティとセクシュアリティというテーマについてだっ
た。先生が所蔵されているチベットの神仏男女混合図鑑の中から、幾つもの男
女混合図を映像で写され、それをもとに話しはじめられた。性行為と性ヨガの
違いは、根本的な歓喜快楽の違いであり、小楽(通常のSEX)と大楽(性ヨ
ガ)の間の中楽を人々は追求することが人間として最も大切なことであるとい
う。精神科医として、日ごろ多くの患者さんと接していて性の問題がどれほど
世の中に多くの問題を持っているのか、戦争も犯罪も究極のところそこに繋が
っているかを伝えたくて、この話をしていると、先生は話された。

この日は、節分だったので『豆まき』をすることにしたのだが、先生はおもむ
ろに「福は外、鬼は内」と言いながら豆をまき始めた。「福は外、鬼は内!」
何度も大きな声で豆まきをされる先生を見ていると「鬼は外、福は内」と通常
豆まきでかける掛け声が、なんとエゴイズムな言葉なのかと思えてくる。

後半は先生の気功から始まり、涅槃薬の作り方について話してくださった。先
生の数十年の研究成果として開発した涅槃薬…。この話は凄すぎてここでは書
けないが、煩悩が取れて涅槃へいくという。
そして、精神病を治療する為に、数十年に渡りサイケデリック治療を行ってこ
られたのだが、グッドトリップとバッドトリップの具体的な話などもしてくだ
さった。

80歳を越えても、今、尚現役で活躍され、長時間に渡る講演もものともされ
ない加藤先生の、底知れぬパワーはどこから、くるのだろうか。
精神医学から比較宗教学まで、先生の実体験を通じて学ばれてきた言葉は、全
て貴重だ。

次回は、この講演会では話されなかったが、先生から伺った大切な話を書こう
と思っている。




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【4】◆◇通販のお知らせ◆◇
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≪魂の帰還Tシャツ≫

是非、通販での販売もして欲しいとのご要望が高かった為、此の度、オフィス
TENでは通販を始めることにしました。
第一段は、「魂の帰還Tシャツ」です。

詳しくは
http://home.att.ne.jp/alpha/ten/tamasii-t.htm
をご覧下さい。

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【5】◆◇皆様へのお願い◆◇
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今年、オフィスTENでは、

笑う門には福来る を合言葉に『TEN×2寄席』を企画しようと思っていま
す。あなたのまわりで、「笑いなら、任せとけ!!」と豪語している人はいま
せんか?
あなた自身でも構いませんし、知り合いお友達でも結構です。
プロ・アマ問わずメチャメチャ面白い人大募集!
ただし、オーディションあり(だって、ギャラ出すんだもん)

漫才、ものまね、落語…
何でも、思い切り笑わせてくださる人ならOKです。
まずは、メールで

ten@office-ten.net


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【6】◆◇編集後記◆◇
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最近、何人もの人から「今、転機の時にある」という言葉を聞きます。人生
において、通常、転機の時はさほど多く訪れるとは思えませんが、その時が
同時多発的に起こっているとすれば、DNAに隠された何かが、共に働き始
めて、変革の時を迎えているのかもしれません。それぞれ、何かしらの役割
をしっかりと見つけて、歩みはじめる時にあるのでしょうか…。

先週も少し書きましたが、私も新たな風が吹いてきました。今週も実に多く
の人とお会いしましたが、来週も面白い人物と会う予定です。
どんな出会いが待っているのやら…

                    aya

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発行者   天川 彩

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