2002/12/13━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第46号 ☆★☆
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こんにちは!天川 彩です。
ジャック・マイヨールの追悼会まで、あと10日あまり。
連日スタッフが一丸となってラストスパートを突っ走っています。
実は、ついさっきまで、女優であり今年フリーダイビングの日本チャン
ピオンとなった高樹沙耶さんが事務所へ遊びに来てくださっていました。
ジャックの追悼会には、残念ながら仕事の都合でお越し願えないのです
が、心に染み入る追悼ビデオメッセージを残していってくださいました。
当日、会場でご紹介いたします。
本当に、ジャックを通して新しいお友達が沢山増えています。
来年は、山や大地の素晴らしさと共に海の素晴らしさも伝えていこうと
改めて思っていま〜す。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム「風の文様」==『苦手なこと』
2・ゲスト紹介====== ジャック・マイヨール追悼会
3・旅========== 神秘なる秘境 知床
4・童話詩の世界 ====『粉雪の贈り物』
5・編集後記======= ひとりごと
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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■「苦手なこと」
私は不器用な人間なので、苦手なことがいっぱいある。
当然、自分の努力不足で苦手になってしまったものもあるが、やはり努
力だけではどうにも克服することができないことだってある。
中でも取り分け苦手なのがパーティ。
勿論、友人や家族、仲間達との団欒的なパーティではない。そう度々あ
るというわけではないが、各界から蒼々たる面々が一堂に集うような華
やかな宴の話だ。
そのような場に招かれること事体、身に余る光栄で本当にありがたいこ
とだと思う。しかし、ほぼ例外なくいつも身の置き所に困り、借りてき
た猫状態になってしまう。恥ずかしい話だが、実は私は極度の人見知り
なのだ。
そう告白すると「嘘ばっかり」とほとんどの友人に一笑されるのだが、
嘘偽りない事実なのだ。
だから、知らない同士がワイングラスやシャンパングラスを片手に上手
に交流を深め、名刺交換などをしているのを見ると、感心するやら羨ま
しいやら。どうやったらそんなに流暢に知らない人と気軽に交われるの
だろう。私も他の人同様にワイングラスを片手に持って歩き回ってみる
のだが…どうもぎこちなく所在ないのだ。知り合いが一人でもいれば、
そこから突破口?が見つけ出せるのだが…。
パーティがトラウマとなってしまったのは、20年近くも前のこと。
社会に出てまだ間が無かった頃、大手広告代理店主催による大規模なパ
ーティがあった。
出席するはずだった先輩が仕事で行けなくなった、ということで私が出
向くことになった。そのような晴れやかな席に出るのは初めてだったの
で、思い切り舞い上がりパーティ用のワンピースや靴まで購入し、向か
う前に美容院にまで行って、その場に臨んだ。しかし、中に入ると、そ
こには溢れかえる人、人、人。業界人はもとより、文化人や芸能人など
も多く集い楽しそうに歓談している。業界人独特のノリで話している人
々や、ここぞとばかりに名刺交換会を繰り広げている人々。私は場違い
であったと痛感した。結局、その日誰とも話すことが出来ずパーティ会
場の隅でポツンと過ごし、誰一人とも話すことができなかった。
以後、パーティというものが、どうにもこうにも苦手になってしまった。
先日、某財団主催のパーティに招かれ出席した。
招待状を出してくれたのは、その財団の責任者となっている友人。
先月もその友人から別のパーティの招待状を受け取っていたのだが、そ
の時は都合がつかず欠席した。だが、今回は何の用事とも重なっていな
い。
悩んだ末、出席することにした。
しかし、出かける前はやはり足が重い。
「あ〜。パーティ苦手なんだよなぁ」
時間が迫ってきても、なかなか出かけようとしない私を見て、アシスタ
ントのキョウちゃんが一言。
「アヤさん、必ずいい出会いがありますよ」
会場に着くと、やはり責任者である友人はそのパーティの中心人物で、
忙しそうにしている。仕方が無いので、ぎこちなくワイングラス片手に、
ウロウロ歩きまわってみた。
結局、今回は3人の人と話し、名刺交換をすることができた。
これでも精一杯頑張ったのだ。
この3人の人と、今後どう繋がっていくのかは、今は全くわからない。
しかし、繋がる必然性がある時は、強烈な何かに導かれるように繋がっ
ていく。
人との出会いは、どこにあるのかわからないのだ。
その為にも苦手意識は克服していかなければ…。
少しは大人に成長したのだろうか。
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【2】◆◇ゲスト紹介 ◆◇
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先週と今週は2週に分けて【Blue Dream】ブルードリーム
ジャック・マイヨール追悼会& 映画『地球交響曲 第2番』上映会
に出演されるゲストの方々のご紹介しています。
先週は、ジャックの親友だった成田 均(なりた ひとし)氏をご紹介
いたしましたが、今週はジャックと唐津の海で出会い、魂の交流を持っ
た海洋ジャーナリストで日本のシーカヤックの第一人者である、内田正
洋(うちだまさひろ)氏をご紹介いたします。
内田氏は、下記のプロフィールにもある通り、凄い冒険家。
実は、たまたまインターネットで他のことを検索していて、内田さんの
インタビュー記事と出会い、衝撃を受けました。
「この人も、宇宙の法則とでもいうべき、大いなる意思に動かされ、そ
して自分の役割を自覚している人だ」。
早速電話をかけて、アポを取った後、改めてプロフィールを知り、その
半端ではない生き方にただただ驚いています。
そして、更にジャックとも幾度も海で一緒だったということを知り、今
回のゲストとしてお越し願えることになったのです。
水平線から海を見てきた男、内田さん。そして深海を潜って見てきた男
成田さん。実は、お二人の対談は、数年前にも一度横浜で行われたそう
ですが、内田さんのお話によると、ちょっとしたエピソードがあったそ
うで…
たまたま日本に来ていたジャック。そのイベントにはゲストとして呼ば
れなかったそうなのですが、会場となっていたホテルに泊まっていたそ
う。トークショーの途中、ジャックが何を思ったのかホテルの部屋から
出てきて、会場に乱入(?)。「お前達だけで、話しているのはズルイ
!」といって30分もトークの中に入り込んできたそうです。
今回も、もしかすると会場のどこかから、突然目に見えないメッセージ
を送って来たりして。。。
<内田正洋(うちだまさひろ)>
海洋ジャーナリスト/シーカヤッカー
(有)サンドウォーカーズ代表/NPO シーカヤックアカデミー協会 副
理事
1956年、長崎県大村市生まれ。高校時代はラグビー部で花園、国体に出
場し、日本大学進学後はカッター部で関東選手権優勝。82年第4回パリ・
ダカールラリー2輪駆動部門で初参加で総合優勝を含む3冠に輝く。
87年、南カルフォルニア取材中シーカヤックとめぐり合い、88年(有)
サンドウォーカーズを設立。以後、台湾から九州へのシーカヤックによ
る遠征隊「黒潮漕破遠征」や、西表島から東京湾へのシーカヤック遠征
「黒潮エクスペディション」などを敢行。96年、「海から見よう日本」
という日本一周ヨットの旅のキャンペーンに参加し、唐津でジャック・
マイヨールと出会っている。
99年シーカヤックアカデミーの主催を始め、同年星の航海士、ナイノア
・トンプソンと出会う。現在は、伝説のサーファー、タイガー・エスペ
リと日本の航海カヌー「カマ・ク・ラ(陽出づる処の子供)」号の建造
プロジェクトを推進するほか NPOシーカヤックアカデミー協会の副理事
としても活躍中。
「Blue Dream」
ジャック・マイヨール追悼会&映画「地球交響曲 第2番」
12月23日(月・祝)
詳しくは
http://www.office-ten.net
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【3】◆◇神秘なる秘境 知床 ◆◇
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大自然のスケールを存分に共に味わいましょう。
このツアーでは
オホーツクの流氷の上を歩いたり…
そして、なんと流氷の海の中にも入ってしまいます。
特殊なドライスーツを着て、プカプカと
シャーベット状の海の中に入ると、人生観が変る、とは経験者の談。
まさに視線は、ゴマアザラシのタマちゃんと一緒。
生涯、忘れられない思い出になりそうですよ。
《天と大地に感謝する旅 Walk 7》
**神秘なる秘境 知床「流氷と大雪原を歩くツアー」**
2003年2月20日(木)〜2月23日(日)
東京発着 118、000円
全行程食事つき
(東京発着以外もお気軽にお問い合わせください)
定員16名 (最低試行人数 8名)
お申込み頂きました方には、後日、詳しい資料をお送りいたします。
詳しい内容は
http://www.office-ten.net
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【4】◆◇童話詩の世界◆◇
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「粉雪の贈り物」
天川 彩
から松が無数に広がる北の森。
きつねも熊も野兎も、
深い眠りについています。
ヒューウー、ヒューウー。
時折、風の子ども達が木々の間を、
追いかけっこしている声が、
こだまする夜。
ブルーグレーのお空から、
小さな小さな粉雪が、
はらりはらりと降ってきました。
静かに眠る森が月あかりに照らされて、
金と銀とに輝きはじめると、
どこからか、美しいハーモニーが
かすかに聞こえてきます。
そう。
今日は年に一度の特別な夜。
北の果てのこの森で、
最初の粉雪が降る夜、
天のベルが鳴らされるのです。
天使達は、この特別な日に、
地上へ舞い降りて、愛を届けにきてくれるのです。
チリリンリン。
手のひらほどの可憐な天使達が空のかなたから
今年もやって来ました。
天使達は森の上に集まり手をつなぎ、
大きな大きな輪をつくりました。
飛び立つ前のお祈りの時間です。
森は再び金と銀とに光り輝きました。
そして…
天使達は、一斉に世界中へと向かいました。
可愛い寝顔の幼子に、
天使は「愛」を届けます。
優しい手をした母さんに、
天使は「愛」を届けます。
孤独と絶望で震える人に、
天使は「愛」を届けます。
病と向き合い生きる人に、
天使は「愛」を届けます。
この世に生きる全ての人に、
天使は「愛」を届けます。
うっすら空の色が変わる頃、
天使達は役目を終えてお空の上へと
帰ります。
粉雪だけが知っている、そっとそっとの贈り物。
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【5】◆◇編集後記◆◇
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今日、高1の娘と偶然ある場所でバッタリ出会った。
「お母さん、聞いて!さっき上野で偶然『テツ&トモ』に出会ったの。
凄くない??凄くない??会いたいと思ったら本当に会えるんだね」
『テツ&トモ』とは、今人気急上昇のお笑い芸人。関西生まれの子供達
は根っからのお笑い好き。東京に住んでいる今、一つだけ残念なのは、
土曜日の昼間に『吉本新喜劇』が観れないことだという。
そんな娘が今、大ファンとなっているのが、『中川家』とこの『テツ&
トモ』なのだ。
娘よ、良かったね。そう、願えば叶う。
けど、ええか。
今度もし偶然『中川家』に出会ったら、それは吉本にあんたが呼ばれて
いるんや。いつか吉本芸人の道を歩むのも、母さんは反対せんで。
aya
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発行者 天川 彩
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