2002/12/6━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆   TEN's magazine 第45号   ☆★☆   
 
  
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 こんにちは!天川 彩です。
この1週間も、いろんな出会いが沢山ありました。
一番強烈だったのは、知らない方のお宅での鍋パーティ。
「きっと、新たな出会いがあるから行った方がいいよ」と薦めてくれ
た本人は出張で来れないというので、最初は借りてきたネコ状態だっ
た私。
知らない人ばかりと一緒に鍋をつつくというのは、緊張感があって…
でも、とってーも楽しかったです。

更に新たな出会いから、また面白いことが出来そうな予感。

今週は、連載のかわりにコラム「風の文様」と「アンテナショップ・
ドタバタ記3」を書きました。

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム「風の文様」== 「自分の根っこと繋がる」
2・ゲスト紹介====== ジャック・マイヨール追悼会
3・旅========== 流氷と大雪原を歩くツアー 
4・店舗裏======== アンテナショップ・ドタバタ記
5・おすすめイベント=== アイヌの叡智とユーカラin神戸
6・詩の世界 ====== 『かけがえのないもの』
7・編集後記======= ひとりごと

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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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■「自分の根っこと繋がる」

いつからだろう。
自分のルーツが気になりだしたのは…。

昭和50年初頭、米国作家、アレックス・ヘイリーの小説「ルーツ」が
一大センセーショナルを巻き起こし、八夜連続のドラマとして放映され
た。黒人であるヘイリーは、昔話や伝え聞いたわずかな単語からアフリ
カに渡り、自分のルーツを探しあて、六代前からの父祖を小説の中で描
いた作品だ。

当時、中学生だった私は強烈なショックを受けた。
「私のご先祖達はどこでどんなことをしていた人達だったのだろう…」
多分、当時「ルーツ」の影響で私と同様の思いになった人は、沢山いた
に違いない。

アメリカで、アフリカ系アメリカ人を対象に、そのルーツを探るという
ビジネスが始まっているというニュースを聞いた。DNA鑑定により出身
国を判別するというものだそう。

かなり前のことだが、私はあるドイツ人男性に「ルーツは、ナニ人です
か?」と聞かれた。
相手は何気ない質問だったのかもしれない。だが、ルーツを問われた私
は想外に考え込んでしまった。
それまで私は日本人として生まれ育ち、何の疑問もなく生きてきた。
が、その根拠はどこにあるのだろう。
考えれば考えるほど、訳がわからなくなってしまった。

人類の足跡を辿れば、約500万年前にまで遡る。
二足歩行をした猿人が進化して原人となり、更に進化して私達の祖先と
なるモンゴロイドとなったのが約6万年前。
様々な説があるようで、一概にはいいきれないが、北方を辿り続けたモ
ンゴロイドがシベリアから樺太(サハリン)を経由して日本に入り、狩
猟生活をはじめたのがアイヌの祖先(縄文人)といわれており、日本土
着の人々だといわれている。
それから後、同じモンゴロイドでも中国から韓国を経由して来た渡来し
てきた渡来人(弥生人)が日本に入り、限りなく混血が繰り替えされて、
現日本人になったらしい。

「あなたは、自分がナニ人なのかも知らないのですか?」
しばらく考え込んでいたので、ドイツ人男性は不思議に思ったのだろう。
「私は日本人です」そう言いながら、自分は確かに日本人なのだと、そ
の時なぜか強く確信した。

青森で三内丸山遺跡が発掘された年、「縄文博」というものが開催され
た。遥か1万年以上も昔、私達の祖先は世界に類をみない、高度な芸術
性と文明、そして豊かな精神性を持っていたことを、その博覧会を通し
て知った時は、心底嬉しかった。
以後、「縄文」が自分の中での大切なキーワードの一つになった。

旅をしていても縄文遺跡に巡り合えたら、妙に興奮してしまったり、人
と話をしていてもつい乗ってくると縄文の頃まで話を遡らせてしまう悪
いクセもついてしまった。

先日、事務所に知り合いが訪ねて来た。
彼は、もともとアウトドア系の仕事をしてきた人で、今は日本各地のネ
イチャーガイドを繋ぐ仕事をしている。様々な話から、自然と人間との
関わりや繋がりの話で盛り上がっているうちに、またまた縄文の頃まで
話が遡っていた。いつもは、そこで大盛り上がりになるのだが…彼は意
外なことを語り始めた。

「僕は、遥か彼方の大昔に意識が向かうことより、自分のルーツの一番
身近にあるところを、もっと大切にしたいと思っているんです。僕の生
家は東京の下町にあって、日々の暮らしの中にとても大切なことがある
んです。お盆の時は、玄関で迎え火や送り火をしたり、お月見の時には
団子を作ったり毎日神棚に拍手を打ったり…そんな風習が今も残ってい
るんですよ。日々の生活の中にこそ、実は日本人が守ってきた自然との
繋がりがあったんじゃないかって思うんです。
遥か大昔もいいけれど、みんなもしかすると自分のまわりにも、一番身
近な親や祖父母というルーツから、まだまだ学ぶものがあるんじゃない
かな。ほんの数十年前まで、当たり前に続けられていた習慣や風習がど
んどん無くなってきている今だからこそ、そこに意識を向けていたいと
思うんです」

この言葉は、衝撃的だった。

そうなのだ。自分の根っこの一番身近なところで繋がっているのは、自
分の親なのだ。
今からでも遅くはない。私も母から教わった我が家の風習や伝統を子供
達にちゃんと伝えよう。
きっと、それが彼女たちにとって、そして顔を見ることは出来ない子孫
たちに、日本の風習や伝統として引き継がれていくのだ。

そう思うと、なんだか背中がシャンと伸びるような気がした。

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【2】◆◇ゲスト紹介 ◆◇
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今週と来週は2週に分けて【Blue Dream】ブルードリーム
ジャック・マイヨール追悼会& 映画『地球交響曲 第2番』上映会
に出演されるゲストの方々のご紹介をします。

今週は、メインゲストとしてお越し頂く成田 均(なりた ひとし)氏。
成田さんは、シャックとイルカ兄弟と呼び合い、30年来友情を保った
無二の親友です。
ジャックが日本滞在中に暮らしていたのは、成田さんが住む千葉館山。
館山の海で、そして共に巡った海外の海で、海の話、イルカの話、人生
の話、などきっと誰よりも多く語り合った成田さんは、ジャックと共に青
春を過ごしてきたと言っても過言ではないのかもしれません。

そんな成田さん自身も、下記のプロフィールにある通り、海の男として、
大変な活躍をされている方です。
ジャックが提唱していたホモデルフィナス(イルカ人間)の話や、深海
の話など、普段なかなか聞けないお話をして頂こうと思っています。


《成田 均》なりたひとし (プロダイバー)
   (有)日本海洋資源開発・シークロップダイビングスクール代表

1947年 秋田県生まれ。
7歳から父親の指導のもと、スキンダイビングを始める。
1966年より日本水中連盟に所属。1969年第7回ブルーオリンピック
(世界水中狩猟選手権大会)日本代表となり、ジャック・マイヨール氏
と出会う。
1970年スピアフィッシング(水中狩猟)オーストラリア大会出場。
その年にジャック・マイヨール氏と再会。1973年スピアフィッシングパ
ナマ大会出場。ある出来事がきかっけでジャック・マイヨール氏と再々
会。以来、親交が続く。
1974年イタリア映画「七つの海」(ブルーノ・バラッティ監督作品)に
主演。
1985年(有)日本海洋資源開発設立及びシープロップ・ダイビングスク
ール開設。
現在、ジャック・マイヨール氏が提唱したホモデルフィナス(イルカ人
間)の精神を実践しながら、独自の観点で次世代の子供たちに向けての
海洋教育に情熱を傾ける。



【Blue Dream】ブルードリーム
ジャック・マイヨール追悼会& 映画『地球交響曲 第2番』上映会

《日 時》2002年12月23 日(月・祝)16:30開場 17:30開演
       *映画上映〜追悼会 21:00終演予定
《会 場》豊島公会堂(池袋駅・徒歩5分) 
《料 金》前売り 3,000円 当日 3,800円
《映 画》「地球交響曲 第2番」(2時間10分) 
      出演:ジャック・マイヨール、ダライ・ラマ法王、
         佐藤初女、フランク・ドレイク
《追悼会ゲスト》
     ●成田 均
      (プロダイバー・ジャック・マイヨール30年来の親友)
     ●内田正洋
      (海洋ジャーナリスト・日本を代表するシーカヤッカー)

《チケット》インターネット又はFAXに下記の要項をお書きの上、お
      申込みください。
      住所・氏名・ふりがな・TEL、FAX・チケット枚数・
      FAX 03−3828−5090
      URL http://www.office-ten.net
      「チケットぴあ」でも取り扱い中 

青い海…青い地球…そして、今ここが夢の始まり

詳しくはhttp://www.office-ten.net

*この催しについては、12月10日発売のダイビングワールド、Ma
rinDiving、月刊ダイバーでも紹介されます。

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【3】◆◇天と大地に感謝する旅 ◆◇
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今回の天と大地に感謝する旅は、
大自然のスケールを存分に楽しみたい人向け。

オホーツクの流氷の上を
特殊なドライスーツを着用して歩いたり…
純白の森の中をカンジキ履いて歩いたり…
生涯、忘れられない思い出になりそうですよ。


《天と大地に感謝する旅 Walk 7》

**白銀の知床「流氷と大雪原を歩くツアー」**    

2003年2月20日(木)〜2月23日(日)
  
   東京発着 118、000円
     全行程食事つき
(東京発着以外もお気軽にお問い合わせください)
   
定員16名  (最低試行人数 8名)

<旅行に含まれるもの>
*羽田⇔中標津 航空運賃*ホテル宿泊代*現地移動費
*ネイチャープログラム参加費*エコワークショップ代
*保険代*全行程食事代
 
★宿は人気のホテル「季風クラブ」に3連泊!!
 豪華な北海料理が自慢です。


◇行程3日目と4日目をご紹介します。
++++++++++++++++++++++++++++++++
2月22日(土)

朝食を取った後は、アニマルトラッキングを楽しみましょう。
童心に戻って、真っ白な雪の中に残る野生動物の足跡を探してみてくだ
さい。午後からは原生林のトレッキング。冬森の静寂に包まれて、森の
スピリットをゆっくり感じましょう。翌日のリース作りの為に、木のツ
ルなどを拾っておくことも忘れずに。この日の夜は、知床ナイトシアタ
ー。微かに聞こえる流氷の泣き声を聞きながら、夜の冷えた海岸で飲む
ホットワインは至福の一杯。

2月23日(日)
最終日の午前中、初日に続き2度目の流氷ウォークを楽しむ贅沢を織
り込んでもらいました。宿に戻って着替えた後は、冬の森で過ごした思
い出を詰め込んで、自分自身へのお土産、オリジナルリースを作ります。
材料は前日森で集めたツルや小枝たち。世界に二つと無い、森からあな
たへの贈り物です。ゆっくりと冬の知床を満喫した後は、一路中標津空
港へ。

この他にも、魅力的なプログラムが満載。
具体的な内容はHPでご確認ください。

*知床を知り尽くしたネイチャーガイドが4日間完全サポート。

お申込み頂きました方には、後日、詳しい資料をお送りいたします。
http://www.office-ten.net


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【4】◆◇店舗裏 ◆◇
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□『アンテナショップ ドタバタ記 3』

開店2日前。
いよいよ搬入となった。縁があり、借りることができた店舗は全くの未
使用。

ガラガラガラ…。シャッターを開き掃除を始めると、商店街のおじさん
やおばさん達は、興味津々に覗きに来た。
多数の商品の他、棚や机やその他モロモロ、事務所から自宅から、使え
るものは何でも持ち込み、たった2日間で店の開店準備を終えなければ
ならない。

無味乾燥した壁で囲われた店舗に、出展アーティストの一人、宇々地が
自宅裏から立派な竹を切り取り、運び込んでくれた。
それを飾ると、ガラっと雰囲気が変わった。
それを見ていた2軒隣の花屋の大将が「うちの倉庫に竹ならいっぱいあ
るから、使いな!」と声をかけてくれた。
信じられない思いで、おじさんについていくと、倉庫に立派な竹やほお
ずきの束があった。
「その、ほおずきもディズプレイに使うんなら、持って行きな!」
なんと幸先がいのだろう。
準備を進めていると、岡本太郎を彷彿させる新進気鋭のアーティスト、
匠君がやって来た。絵画作品とは別に、大きな布や妖怪仮面を山ほど持
っている。
巨大なその布は、今年、伊勢の猿田彦神社で奉納したという作品で、店
の中央部分の天井と壁面に飾ると、その場は強烈な個性を放った。

何もかも慣れない初めてのこと。夜になっても準備が進まず、やっと一
息ついて夕食を食べはじめたのは、夜の10時をまわっていた。
「さ、続きをしよう」そう思った時だった。上に住んでいるオーナーさ
んに「何時まで作業をしているんですか!」と怒られてしまった。
時計を見ると11時。私達は気がつかなかったのだが、商店街は水を打
った様に静まり返っていたのだ。

感覚というのは、恐ろしいものだ。
私など、イベントの前あたりになると、真夜中までの作業は当たり前な
ので、当然店舗準備も2日間真夜中まで作業予定でいたのだ。
営業時間を聞かれた時、午前11時から午後7時までと伝えていたのだ
が、まさか準備時間もその時間しか使ってはいけないとは、考えてもみ
なかった。
だが、考えてみると真夜中までの作業など、大変なご近所迷惑になって
いたのだ。

直ぐに作業を中止して、帰り支度をしながら私は途方に暮れてしまった。
残された時間は、後1日。それも8時間だ。
たったそれだけの時間で、開店準備が完了するのだろうか。

まだ一切商品ひとつ飾られてもいない店舗を見つめながら、ため息をつ
いて、その日はシャッターを閉じた。

                        つづく…

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【5】◆◇おすすめイベント ◆◇
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【アイヌの叡智とユーカラの夕べ】
     in 神戸
 
 語り  アシリ・レラ(北海道・ニ風谷在住)

<日 時> 2003年1月31日(金)
      18:30開場19:00開演
<会 場>  神戸アートビレッジセンター ホール
       
       アクセス・高速神戸「新開地駅」8番出口より徒歩5分
            JR「神戸駅」より徒歩10分)
<前売り> 2800円  当日3500円 
      
<お申込み>インターネット又はFAXでお申込みください。
       
       http://www.office-ten.net  
       fax 03−3828−5090

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アイヌのシャーマンであり語り部でもあるアシリ・レラさん。
彼女は、カムイユーカラ(神々の叙事詩)の中で、文化の神オキクルミ
が降り立った場としてうたわれているアイヌの聖地、北海道・二風谷で
生まれ育ちました。

生きとし生ける全ての「いのち」の為に、今、民族に伝わる叡智と、ユ
ーカラ(口頭伝承されている叙事詩・神話)を携えて、神戸にやって来
ます。魂をゆさぶる『語り』に、どうぞ耳を傾けてください。
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*どうか関西方面の皆様、そして関西方面にご友人がいらしゃる皆様、
この情報を広くお知らせ頂けましたら幸いです。       


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【6】◆◇詩の世界◆◇
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「かけがえのないもの」
                 天川 彩

人は、いつから自分の道を
探し求めるのだろう。
いま、この時に生かされている。
無垢ないのち。
かけがえのないもの。

人はどうして朝陽を拝み、
夕陽に感謝するのだろう。
いま、私は生かされている
無垢ないのち。
かけがえのないもの。


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【6】◆◇編集後記◆◇
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今日の夕方、娘から電話があり「今晩は家で食べるの?事務所で食べる
の?」と聞いてきた。メルマガがある金曜は、当然帰りは遅くなる為、
事務所での食事だ。見習いのキョウちゃんが狭い台所を駆使して作って
くれるのだ。
娘に今夜は家で何を作る予定なのか聞くと、スープスパゲティだという。
う〜ん。。。スープスパゲティか。なんとも羨ましい。
暖かいのいいなぁと思った私は、突如、事務所で煮物が食べたくなった。
煮物になりそうな材料は、運良く冷蔵庫の中に入っていたのだが、煮物
に欠かせないダシが無い。
流石に、普段事務所で煮物までは作らないので、ダシが無いのだ。
ダシを入れないと美味しくないし…。

ふと冷蔵庫の奥を見ると、屋久島のサバブシミソのビン詰が入っていた。
サバブシ…ブシ…ブシ!!
ブシだからダシになる。これを使って煮物をしてみよう。

それは、今までに食べたことが無いほど美味しい、極上の煮物だった。

「居酒屋で出したら、高く取れますよ」とキョウちゃんが言う。
やっぱり老後は、高く取れる小料理屋でも開こうかなぁ。

                       aya
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発行者   天川 彩

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