2002/11/22━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第43号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。
人と人って、どうしてこうもタイミングよく繋がっているんでしょう
…。価値観が似たもの同士だから、自然と繋がっているといえば、そ
れまでなのですが…
以前に、天河神社の宮司さんにオフィスTENの「TEN」は返せば
「NET」。天と人、人と人、人と社会とを結ぶ役割がある事務所な
んですね、と言われたことがあります。
ホント、そんな気がします。
突然ですが、関西方面のみなさ〜ん!!
アシリ・レラさんの「アイヌの叡智とユーカラの夕べ」が、来年1月
神戸ですることが決定しましたよ〜!!
もしも、関西方面でチラシ配布などをお手伝いしてくれる心優しい方
がいらっしゃいましたら、メールでお知らせください。
ten@office-ten.net
ジャック・マイヨール追悼会まで、いよいよ後一ヶ月になりました。
実は、この会は今、大きく飛躍して、新たなタイトルがつきました。
また、ゲストの方も増えて…
ここには、書ききれないので、後は本文で…
それから、他のコラムを暫く書いていたので、長い間お休みになって
いた連載「天の河に橋かけて」の第15話を書きました。
前回までの流れを忘れてしまっている方、もしくは最近、メルマガを
読み始めた方は、HPのバックナンバー38号を読んでみてみて♪
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載========= 天の河に橋かけて(15)
2・天と大地ツアー==== 知床『流氷と大雪原を歩くツアー』
3・遂に発表!====== 「Blue Dream」
4・募集中======== TEN’sメイト 第二期会員募集
5・受付開始!====== アイヌの叡智とユーカラ in神戸
6・詩の世界 ====== 『遠き想い』
7・編集後記======= ひとりごと
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【1】◆◇連載◆◇
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■「天の河に橋かけて」(15)
□平和の民・ホピの村へ 3
ホピの村に向かうワゴン車に乗ったのは、運転手兼ガイドを含めて7人。
大金持ち白人のカップルと、白人とプエルトリコ人らしきカップル、そ
してマヤ族の末裔というナヤという女性と、私。
ガイド兼運転手の女性が、運転しながら片手にマイクを持ち、しばらく
様々な説明をしていた。ひとしきり話を終えると、後ろにマイクをまわ
してきた。
少人数である上に、片道3時もの時間があるのだ。一人ひとり、ゆっく
りと時間をかけて自己紹介するようにと言う。
幾度も繰り返すようだが、私はホントに英語が大の苦手なのだ。
イヤ、厳密にいうと中学や高校生の大昔(?)はそんなに苦手ではなか
ったように思う。バンドでは洋楽専門で歌っていたし、それ以外でも海
外のミューシジャンのレコードを買ってきては、直ぐに歌詞を覚えたり
していたのだ…。だが、いつの頃からか苦手意識が芽生えてしまい、今
では、ほんの少しでも私より英語が出来る人がいると、直ぐに頼ってし
まい、全く話さない(話せない)し、書けなくなる。
ただ、不思議なもので、誰も頼れる人がいなくなると、相手が何を言っ
ているのかどうにか理解できるし、片言単語英語ではあるが、コミュニ
ケーションは取れてしまう。
ただ、英語で自己紹介をするとなると、話は別だ。「何て言おう…。皆
に通じるのだろうか…」。
カチンコチンに緊張しているうちに、私の順番になった。
しどろもどろに単語を繋ぎ合わせての自己紹介を必死でしたのだが、ど
うにもボキャブラリーが少ないので、科せられた持ち時間には満たない。
そこで私はムックリ(アイヌの口琴)をリュックから取り出した。最初
は緊張の為か、あまり音が出なかったのだが、徐々に乗ってきた。
演奏を終えると、ワゴン車の中は、割れんばかり?の大喝采となった。
やっぱり、困った時の一芸だ。一気に皆との距離が縮まった。
私達が向かっていたのは、ホピのファーストメサにあるワラピー村。
その日から、村ではセレモニーが始まっていた。私達は、特別に参加さ
せてもらえるらしく、途中、スーパーに立ち寄ることになった。
酋長や長老に、捧げ物をしなければならないから購入しなければならな
いようだった。どのような物を選ぶのかガイドの女性が説明していたが、
悲しいかな、私の英語力では、わかるはずもない。
私が迷っていることを理解したのか、ナヤがタバコを1カートン持って
来て、これを買うようにと言ってくれた。
実は、ナヤとは自己紹介のときに、名前がナヤ、アヤの一文字違いとい
うことで、互いに親近感を持っていたのだ。
彼女はマヤ族のことを調べているうちに、どうしてもホピ族の所に来て
みたかったらしい。
私もナヤも、興味がある世界が、とても近いことがわかった。
ホピの村に着き、私達はまず、ロアーナの家に行った。が、彼女はセレ
モニーの準備をする為に、広場に行っているらしく、彼女の娘が私達を
出迎えてくれた。
彼女は、ロアーナから私達に、食事をご馳走するように言われている、
と白トウモロコシの粉をこねて、油で揚げたものの中に、野菜や豆を挟
んだものや、青トウモロコシの粉を薄くクレープのよう焼いたものなど、
食べきれないほど、準備をしてくれていたのだ。
実は、私は前日にもセカンドメサにあるミュージアム横のレストランで、
ホピ族の料理を食べていたのだが、正直な話、あまり美味しいとはいえ
ない代物たっだ。
しかし、ロアーナの娘が作ってくれた料理は、愛情がたっぷり篭ってい
るからなのだろうか、今でも時折思い出すほど美味しかった。
満腹になった私達は、いよいよセレモニーが行われているキバと言われ
る神殿(祈りの場)の前の広場へ行くことにいた。
ガイドの女性から、貴重品以外は、全て車に置いて行く様に言われ、捧
げ物は両手に持って歩くように言われた。
私はおずおずと、タバコの包みを両手で持って、キバへ向かった。
…つづく
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【2】◆◇天と大地に感謝する旅 ◆◇
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日本最後の秘境といわれている、北海道・知床。
オホーツクにやって来る厳しい冬こそが、
実は知床を存分に味わうトップシーズンなのです。
今回の天と大地に感謝する旅では、
オホーツクの流氷を見るだけではなく
その上を特殊なドライスーツを着て歩いたり、
純白の森の中をカンジキ履いて歩いたり…
生涯、忘れられない思い出になりそうですよ。
《天と大地に感謝する旅 Walk 7》
**白銀の知床「流氷と大雪原を歩くツアー」**
2003年2月20日(木)〜2月23日(日)
東京発着 118、000円
(航空運賃・ホテル宿泊代・現地移動費・ネイチャープログラム参加費、
エコワークショップ参加費・保険代・全行程食事代 全て込み)
要するに現地ではお土産代以外いらないということです。
…但し酒代は別
定員16名 (最低試行人数 8名)
今回のツアーはネイチャー体験プログラム満載の為、少人数の募集です。
★宿は、美術館を思わせる人気のプチホテル「季風クラブ」に3連泊
◇詳しい行程が決まりました。一部をご紹介します。
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2月20日(木)
羽田から知床の玄関口、中標津空港へ。北の味覚に舌鼓を打った後
は、網走の北方民族資料館へ向かいます。太古の昔、私達の祖先た
ちが行き来をしていたかもしれないオホーツクの海を前に、カナダ
やアラスカ等の北方先住民達の文化に触れてみましょう。それから
一路、知床ウトロに移動。大きな窓と木の温もりが美術館を思わせ
るプチホテル「季風クラブ」にチェックイン。早めの夕食とお風呂
の後は、4日間お世話になるエコガイドの方によるスライドショー。
翌日からのオリエンテーションが終わった後は、明朝に備えて早め
の就寝。
羽田集合 7:45 羽田出発 8:45
2月21日(金)
冬の知床を存分に味わう一日です。朝食後はお待ちかね、流氷ウォ
ークの時間です。存分に未知なる体験を楽しんでください。昼食後
は、カンジキ履いて、冬の森の散策です。流氷の上を歩く感覚と雪
の森を歩く感覚の違いを感じてみてください。冬の森の中は、静寂
の時。森のスピリットと対話してみてください。この日、夕食後は
フリータイム。館内に置いてある本をゆっくり読んだり、旅の仲間
と話し込んだり、雪見の露天風呂というのもおつです。
この他にも、魅力的なプログラムが満載。
具体的な内容はHPでご確認ください。
*知床を知り尽くしたネイチャーガイドが4日間完全サポート。
お申込み頂きました方には、後日、詳しい資料をお送りいたします。
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【3】◆◇遂に発表!! ◆◇
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ジャック・マイヨール追悼会&ガイア?上映会は…
新たにタイトルが決まり、ゲストも増えました。
【Blue Dream】ブルードリーム
・ジャック・マイヨール追悼会& 映画『地球交響曲 第2番』上映会
《日 時》2002年12月23 日(月・祝)16:30開場 17:30開演
*映画上映〜追悼会 21:00終演予定
《会 場》豊島公会堂(池袋駅・徒歩5分)
《料 金》前売り 3,000円 当日 3,800円
《映 画》「地球交響曲 第2番」(2時間10分)
出演:ジャック・マイヨール、ダライ・ラマ法王、
佐藤初女、フランク・ドレイク
《追悼会ゲスト》
●成田 均
(プロダイバー・ジャック・マイヨール30年来の親友)
●内田正洋
(海洋ジャーナリスト・日本を代表するシーカヤッカー)
《チケット》インターネット又はFAXに下記の要項をお書きの上、お
申込みください。
住所・氏名・ふりがな・TEL、FAX・チケット枚数・
FAX 03−3828−5090
URL http://www.office-ten.net
「チケットぴあ」でも取り扱い中
青い海…青い地球…そして、今ここが夢の始まり
【Blue Dream によせて】
映画「グランブルー」のモデルともなり、世界的に有名なジャック・マ
イヨール氏。イルカから多くのことを学び、イルカのように生きたいと
望んでいた彼が、昨年12月23日急遽したニュースは、多くの人に衝
撃を与えました。
素潜り水深100Mを越す記録を持ち、生命の源である海のなかにこそ
人類の意識の覚醒と進化があると語っていたジャック。そして、未来を
常に見続けてきたジャックは、きっと海と人類がもっと深く出合うこと
で、未来に向かう私達に「何か」を掴んで欲しいと望んでいたのかもし
れません。
ジャック・マイヨールが次の世代に残したかったメッセージはなんだっ
たのでしょうか。
彼は晩年、人に飼われ、檻に囲われたイルカを自由に解放するため、い
るかの老人ホームを作るという夢を持っていました。その計画の名は
「Blue Dream」。
そこで、私達はこの日の追悼会に、「Blue Dream」というタ
イトルを新たにつけて、そこに集う人々がそれぞれに、青い海、青い地
球に思いを馳せてブルードリームを見つけてもらえれば、と願っていま
す。そして、それは何よりもジャック・マイヨールが望んでいることの
ように思うのです。
当日はジャック・マイヨール氏も出演していた、ドキュメンタリー映画
「地球交響曲 第2番」を上映いたします。その後ジャック・マイヨー
ル氏の30年来の親友であった成田 均氏をメインゲストに迎え、彼の
意外な素顔や隠れたエピソードなど、ジャック氏にまつわる思い出を語
っていただく予定です。
後半は、ジャックとも交流があった、海洋ジャーナリストの内田正洋氏
を迎えます。内田氏は、かつて「パリダカールレース」での優勝経験を
持ち、現在は日本シーカヤック界の第一人者でもあります。イルカと深
海、水平線と地平線を見続けてきた成田氏と内田氏で、青い海、青い地
球、そして未来に繋がるお話をして頂く予定です。
また当日は国内外から寄せられたメッセージや、会場にお越しの皆さん
から寄せられた追悼のメッセージを広くご紹介して行く予定です。
一周忌にあたるこの日に追悼会をするにあたって、氏を偲びつつも、会
場に来られた方々全員が、それぞれの「Blue Dream」に向かって進みだ
していけるような追悼会になれば、と願っております。
天川 彩
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映画「地球交響曲第2番」とは
.................................
『地球交響曲・第2番』は、地球の未来、人類の未来にとって示唆にあ
ふれたメッセージをもつ人々をドキュメントしたオムニバス映画です。
出演はジャック・マイヨール氏のほか、長年に渡って心を病んだ人の為
に青森の自宅を開放し、受け入れてきた『森のイスキア』主宰の佐藤初
女さん、チベット仏教最高指導者でありノーベル平和賞を受賞した14
世ダライ・ラマ法王、そしてSETI(地球外知的生命探査)研究所長
である天文学者・宇宙物理学者のフランク・ドレイクが出演し、人類の
想像力の素晴らしさを伝えてくれています。
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【4】◆◇募集中! ◆◇
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【TEN’sメイト 第2期】只今募集中!締め切りは 12月31日
● 季刊紙「TENからのお便り」が郵送で届きます
● 弊社主催のイベント前売りチケットが全て10%OFF
● 弊社オリジナル商品 全て10%OFF
● スペシャルイベントへのご優待(下町散策ツアー予定)
● オフィスTEN×TEN'sメイトの懇親会
● その他、TEN'メイトだけの特典が多数…
入会金 1000円 年会費 2000円
季刊紙「TENからの便り」では、メルマガやHPでご紹介しない少し
マニアックな?お知らせから、実にくだらない、いや楽しい内容が満載。
季刊紙は手作り新聞風?なのでとてもアナログですヨ。
*TEN’sメイト 第2期のお申し込みは、
http://www.office-ten.net
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【5】◆◇本日より受付開始! ◆◇
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【アイヌの叡智とユーカラの夕べ】
in 神戸
決定!!
語り アシリ・レラ(北海道・ニ風谷在住)
<日 時> 2003年1月31日(金)18:30開場19:00開
演
<会 場> 神戸アートビレッジセンター ホール
アクセス・高速神戸「新開地駅」8番出口より徒歩5分
・
JR「神戸駅」より徒歩10分)
<前売り> 2800円 当日3500円
<お申込み> 本日より一斉受付開始!!インターネット又はFAXで
お
申込みください。
http://www.office-ten.net
fax 03−3828−5090
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アイヌのシャーマンであり語り部でもあるアシリ・レラさん。
彼女は、カムイユーカラ(神々の叙事詩)の中で、
文化の神オキクルミが降り立ち、生活や文化を伝われている場としてう
た
われているアイヌの聖地、北海道・二風谷に生まれ育ちました。
生きとし生ける全ての「いのち」の為に、今、民族に伝わる叡智と、ユ
ー
カラ(口頭伝承されている叙事詩・神話)を携えて、神戸にやって来ま
す。
魂をゆさぶる『語り』に、どうぞ耳を傾けてください。
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*どうか関西方面の皆様、そして関西方面にご友人がいらしゃる皆様、
こ
の情報を広くお知らせ頂けましたら幸いです。
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【5】◆◇詩の世界◆◇
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「遠き想い」
天川 彩
透明色した空のはて、
さざなみ寄せる白色の、
光の坩堝にゆらぐのは、
いつか見た世の、夢物語。
真綿の衣にくるまれて、
流るるままに、あるがまま。
君と話した昔話は、
いつか銀河の星くずとなり、
瞬きながら、僕らを見てるよ。
幾千万もの海の底。
深緑色した宇宙船、
ただ穏やかに揺らぐのは、
いつか聞いてた、子守歌。
小さな泡に包まれて、
流るるままに、あるがまま。
君と歌った遠い記憶は、
いつか地底の白砂となり、
漂いながら、僕らを見てるよ。
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【6】◆◇編集後記◆◇
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知床ツアーの件で、ネイチャーガイドの友人の携帯に電話をかけた。
「ちょっと待って。5分後かけ直すから」。
5分後、約束どおり電話がかかって来た。
「いや〜さっきは大変な状況でね…。こっちは大雪で、ワダチに車がハ
マッテ、吹雪の中で車を押していた最中だったんだよ。どうにか、抜け
れたよ」。
そうか、北国はもう雪が降っているんだ…。
やっぱり、日本て広いな〜。
aya
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発行者 天川 彩
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