2002/10/11 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ☆★☆   TEN's magazine 第37号   ☆★☆   
 
  
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 こんにちは!天川 彩です。

ここのところ、東京では連日気持ちの良い秋晴れが続いていますが、皆
様の地域はいかがですか?
実は、私は昨日から今日にかけて、青森の八戸に出張しておりました。
そこで、今朝は少し(かなり…)早起きをして、少し肌寒い中、陸奥港
の朝市にでかけてきました。

朝食は市場の中にある食堂で食べたのですが、朝からこんな贅沢してい
いのかしら…と思うほど新鮮な魚介類が目一杯!やっぱり早起きはする
ものだなぁと実感です。ウニとアワビで出汁を取った八戸名物の「いち
ご汁」も絶品でした。
これからしばらく仕事で八戸に関わることになるのですが、次の出張の
際には、どんな魚介類を食べようかと、今からとっても楽しみになって
しまいました。

さてさて、先週の土曜日から開催しているオフィスTENのアンテナシ
ョップも残すところ後3日となりました。
アリゾナの空を写した「天川 彩 フォトギャラリー」や、私が厳選し
て仕入れた、ホピ族・ナバホ族関連の商品なども沢山あります。
まだ、いらしていない方は是非お越しください!
お待ちしていま〜す。

それから12月23日(月・祝)開催の「ジャック・マイヨール追悼会
&ガイア2番上映会」のチケット、発売開始しました!
どうぞ、お早めにお買い求めください。

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載========= 「天の河に橋かけて」(13)
2・最新情報======= 『ジャック・マイヨール追悼会&上映会』
3・アンテナショップ=== 『自然の叡智といのちを感じる店』
4・あすすめ情報===== アシリ・レラ「アイヌユーカラの夕べ」
4・詩の世界 ====== 『時を越えて空を越えて』
5・編集後記======= ひとりごと

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【1】◆◇連載◆◇
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■ 「天の河に橋かけて」(13)

□平和の民・ホピ族の村へ 1


その場に着いたのは丁度正午だった。

前日、天河神社で友人から六甲山のトーテム・ポールを見に行かないか
と誘われた時、正午に集まるという話は聞いていたが、まさかその時間
に間に合うとは思ってもみなかった。

正面の建物からゾロゾロと何人か出てきた中に、誘ってくれた友人の姿
があった。
「どうして、アヤちゃんここにいるの?!」

私の姿を見つけるなり、半ば興奮した声で、周りにいた何人かに言った。
「彼女が今、噂していたテンカワアヤさん」
どうやら、私のことが直前に話題になっていたらしい。

トーテム・ポールは、神戸の青い空に聳えるように立っていた。

「きっと、天川さんと会えると思っていましたよ」
トーテム・ポールの前でそういいながら握手を求めてきたのは、メガ
ネをかけた男性と、とてもキュートな女性のカップルだった。
男性の名は徹さん、奥様の名はいずみさん。
その時まで、全く知らなかったのだが、二人はマヤ歴の研究家として、
かなり高名なお二人だった。

ひょんな話から、私が翌々日にアリゾナのホピ族の村へ行く話をすると、
思ってもみなかった意外な話を教えてくれた。

実は、奥様のいずみさんは、中学生の頃、社会科の教科書にあった世界
地図の中に、妙に惹かれる場所を見つけ、そこに印を付けたそうだ。
そこが、どこの何という場所なのかは、全く知らずにである。

やがて大人になり、徹さんと出会った時「新婚旅行で中学の頃から気に
なっていた場所に行きたい」と切望したそうだ。
そして、その願い通り、地図に印をつけた場所に向かうことにしたとい
う。

その場所はアメリカ大陸の真ん中。
いずみさんが直感を頼りにナビゲートし、徹さんが延々と運転して辿り
着いたのは、アリゾナ州にあるホピ族の村だった。
勿論、この時二人ともホピ族という先住民族がそこに住んでいることな
ど全く知らなかったという。

ある日、徹さんは村に置いてあったマヤ歴に関する本を偶然見つけ、内
容の濃さに感銘を受けて、それを日本語に翻訳しなければならないと強
い衝動に駆られたらしい。

そうして翻訳したマヤに関する本を、徹さんは意気揚揚と日本の出版社
に持ち込んだらしいが、結果は、全くと言っていいほど取りあってはく
れなかったそうだ。

だが、それから約10年。
書店には、徹さんが翻訳したマヤ歴やマヤ文明の本がズラーっと並ぶよ
うになった。
どうやら、時代が徹さんたちに追いついてきたようだ。

「明後日、ホピの村に行くんですよね。ならばセカンドメサに予言が彫
られた場所があるので、そこに行くことをお勧めしますよ。きっと今日、
ここで出会ったのも偶然ではないはず。僕らがホピの村に向かった時の
ような、何か大きなエネルギーが動いているような気がします」

それから2日後、私はいよいよ平和の民・ホピ族の村へ向かう為に飛行機
に乗った。

                          つづく…

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【2】◆◇【最新情報】 ◆◇
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発売開始!!

『シャック・マイヨール追悼会&ガイア2上映会』
2002年12月23日(月・祝)
開場:16:30
開演17:30〜21:00終了予定
  (映画上映⇒追悼会)
料金:前売り3000円 当日3800円
場所:豊島公会堂


特別ゲスト 成田 均 氏  (ダイバー)
*ジャック・マイヨールの30年来の大親友

12月23日は、映画「地球交響曲第2番」の出演者でもあった伝説の
ダイバー、ジャック・マイヨール氏が急逝してから、ちょうど一周忌に
あたります。

私達は、この日に向けて現在、追悼会及び第2番の上映会を準備いたし
ております。
当日は、映画「地球交響曲 第2番」上映後、シャック・マイヨールと
30年来の親友、ダイバーの成田 均氏をメインゲストとしてお迎えし、
ジャック・マイヨールの素顔や、彼が次世代に残したメッセージを伝え
てもらう予定です。また多くの方々から寄せて頂いたメッセージ等をご
紹介するほか、当日会場に集まった方、全員で氏を偲ぶ時間を共有した
いと思います。

どうぞ、皆様のご参加、心よりお待ちいたしております。   

<チケットのお申込みはFAX・インターネットで>


FAX 03−3828−5090
http://www.office-ten.net 


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【3】◆◇【あんてなショップ】 ◆◇
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□「オフィスTEN・アンテナショップ」
『自然の叡智といのちを感じる店』
いよいよ10月14日(月・祝)まで!!

今回、東京下町の谷根千エリア(谷中、根津、千駄木)で、年に一
度繰り広げられている、街と芸術を結ぶ「谷中芸工展」に、地元にオ
フィスを構えているご縁からお誘いを受け参加しています。

会場としてお借りしたスペースは、千駄木と谷中の間にある、よみ
せ通り沿い。

直ぐ傍には、谷中銀座や夕焼けダンダンなどがあり、そぞろ歩きに
もピッタリの立地にあります。

芸工展の期間だけですが、この機会にオフィスTENのあんてな
ショップを出させてもらい、今まで交流を重ねている各地の先住民族
にまつわる貴重な品々や、祈りを込めて作られた国内外のアーティス
ト作品に是非ふれていただきたいと思っております。

どうぞ、この機会に下町散策を楽しみながら、お気軽にお立ち寄り
ください。

詳しくは…
http://www.office-ten.net


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【4】◆◇おすすめ情報◆◇
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 『アイヌの叡智とユーカラの夕べ』
      
    語り部:アシリ・レラ

2002年11月8日(金) 18:00開場 19:00開演
ムーブ町屋ホール   
(営団地下鉄千代田線、京成線「町屋」都電「町屋駅前」徒歩1分)
前売り 2800円  当日3500円 

 
北海道・二風谷は、カムイユーカラ(神々の叙事詩)の中で、文化の神
オキクルミが降り立ち、生活や文化を伝われている場としてうたわれて
います。
その聖地、二風谷に生まれ育ち、長年に渡りアイヌの文化や歴史を伝承
しているアシリ・レラさんに、民族に伝わる叡智の伝承と、ユーカラ
(口頭伝承されている叙事詩)をじっくりと語ってもらうシリーズが
始まります。

*このシリーズは小さなホールでの催しとなります。
チケットのお申込みなど、詳しくは

http://www.office-ten.net


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【5】◆◇詩の世界◆◇
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「時を越えて空を超えて」

                          天川 彩

私は、どうしてここにいるのだろう。
私は、どうして歩み続けるのだろう。

時を越えて、太古の風が私を包む。
夕陽に染まるあの山が、私に語りかけてくる。
悲しみの諍いが、温かな慈しみでくるまれた
悠久の大地。
遥かなる旅路の末に、私の魂は帰還した。
ただ、限りない安らぎがここにある。

光り放たつ太陽よ、
私の祈りを聞き届けて欲しい。
すべてのいのちの為に、この私のいのちを捧げたい。
夜空に浮かぶ、蒼い月よ。
私の祈りを聞き届けて欲しい。
全ての愛の為に、この私の愛をささげたい。

時を越えて、空を超えて、
光りの中へ続く旅。

時を越えて、空を超えて、
未来のこどもたちへ続く道。

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【6】◆◇編集後記◆◇
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体力の限界に挑戦!
なんだか、そんな感じの日々が続いている。
今、一番の望み…。それは、思い切り爆睡することと、自分が作ったご
飯を食べること。

あー、なんて切ないのかしらん。人間らしく生きた〜い。

                     aya
                
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発行者   天川 彩

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