2002/08/30 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第33号 ☆★☆
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こんにちは!天川 彩です。
8月はお盆が挟まっているからか、なんだかとても短かったような気
がします。来週から、9月。
季節は秋に変ろうとしているんですね。
それにしても…どうしてなのでしょう。
進まない時は何事も進まなかったのに、一つ動き出したら一気に色々
なことが動き出してきたようです。
そんなこんなで、オフィスTENではサポータースタッフを募集する
ことになりました。
我こそは、と思う方ご応募ください。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載========= 「天の河に橋かけて」(11)
2・スタッフ募集===== 「サポータースタッフ」
3・ベント情報====== 『屋久島の森の話を聴く会』
4・コラム・風の文様=== 『夏のわすれもの』
5・詩の世界 ====== 『洛陽』
5・編集後記======= ひとりごと
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【1】◆◇連載◆◇
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■ 「天の河に橋かけて」(11)
□新たな道のはじまり
自分の気持ちは、はっきり固まっていた。
「私はこれから、もっとしなければならない仕事があります。その為に
は、今は東京へ行かなければなりません。ごめんなさい、私と別れてく
ださい。そして、どうか私を自由にしてください」
私たちは、まるで親友のような、同志のような夫婦だった。
よく喧嘩もしたが、何でもよく話し合い、時間をかけて理解しあおうと
したし、相手を尊重もしていた。
しかし、残念ながら私たちは男と女のパートナーという関係ではなかっ
たようだ。
今にして思えば、夫が浮気を幾度も繰り返していたのは、もしかすると
夫なりに本来のパートナーをどこかで探し続けていたからなのかもしれ
ない。
私は輪廻転生を信じているのだが、夫とは、過去世でも幾度も一緒の時
代を過ごし、何かしらの共同作業をしてきた同志だったのではないかと
思う。今生、私たちは子どもを生み育てるという共同作業をする為に出
会ったのだろうか。真相は神のみぞ知る、というところだが、夫は私の
魂が目覚めるきっかけを与えてくれたことは紛れも無い事実で、今でも
心から感謝している。
突然の別れの言葉に、しばらく黙ったままだった夫が、重い口を開いた。
「君が友達だったら、僕は絶対に君を応援していたと思う。でも、今僕
は君の亭主で…僕が僕の奥さんに望むことは、もっと違うことで、残念
ながら君の活動を心から応援する度量が無いんだ。ごめん。だから、君
は君の望むような道を歩んだらいい。そして…いつか君の役割を理解し
て、君の全てを受け入れ応援してくれる人と巡り会いなよ」
「ありがとう…」
「幸せ祈っているからさ」
「あなたも、あなたが望むような人とちゃんと巡り会って、幸せにな
ってね」
私たちは、互いの為に離婚という道を選ぶことにはなった。
が、この時の夫が言ってくれた言葉は、本当に有難かった。
縁あって出会い、結婚し共に様々な時間を過ごした相手なのだ。別れた
からと言って、憎しみあうのではなく、互いの幸せを祈りあえる関係で
いたいと夫も私も思った。
この時点では、子ども達は、私が東京で生活のペースを掴むまで、しば
らく神戸に残ると言っていたので、私はとりあえず、東京での新たな拠
点探しをすることになった。
つづく…
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【2】◆◇【スタッフ募集】 ◆◇
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オフィスTENでは、心強いサポータースタッフを募集することにしま
した。
オフィスTEN主催の催しや、考え方に共鳴されている方で、一緒に制
作に関わりたいと思っている方、是非ご応募ください。
常勤スタッフ登用の可能性もあり。
詳しくは http://www.office-ten.net
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【3】◆◇【屋久島の森の話を聴く会】 ◆◇
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この日、この空間は、屋久島になる。
『屋久島の森の話を聴く会』
日 時 9月 23日(月・祝) 14:00〜16:00
会 場 ムーブ町屋 ハイビジョンルーム
(営団地下鉄・千代田線 京成線 都電「町屋駅」下車1分)
参加費 前売り1500円 当日2000円
お話し 藤村正敏さん (屋久島・山と森の案内人)
申込みは http://www.office-ten.net 只今好評受付中!
神々の住む島・屋久島。
樹齢7200歳。世界最長老の『縄文杉』は、
この島の森の奥で、今も生きています。
深い深緑色でうめつくされた苔森や、
天界に聳え立つような、巨石の数々。
どこまでも澄んだ水に潤うこの島は、
世界遺産にも登録されている、
日本が世界に誇る島。
そんな屋久島で生まれ育ち、
島の山という山、森という森を知り尽くした男。
「天と大地に感謝する旅」の屋久島ナビゲーターとしても
お世話になっている藤村さんが、
この日、屋久島の魅力を語りにやって来ます。
会場は、ムーブ町屋のハイビジョンルーム。
屋久島の大自然の魅力を余すところなく、
ハイビジョンの大画面で堪能しながら、
屋久島の豊かな森や山の話しや、屋久島に伝わる神話などについて、
存分に語って頂く予定です。
また、映画「もののけ姫」制作時、「コダマのいる苔森」や
「シシ神の神秘の湖」などのモデルとなった場所を、
宮崎監督はじめジブリのスタッフに案内した時のお話や、
今秋から始まる、NHK朝の連続ドラマ「まんてん」にまつわる
裏話なども、こっそりお話してもらおうと思っています。
どうぞお楽しみに!
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【4】◆◇【コラム・風の文様】 ◆◇
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□「夏のわすれもの」
夏が終わろうとしている。
どういうわけか、ここのところ妙に落ち着かないので、その理由を考え
てみた。
そう…。
今年の夏は、花火大会に一度も行っていないのだ。
私は季節の中で夏が一番好きだ。
その理由は単純明快、花火大会があるからだ。
少しオーバーかもしれないが、私は物心ついてから、ほぼ一度も欠かす
ことなく何処彼処の花火大会を見ていたように思う。
花火大会は、やや離れた所からゆっくり眺めるのが好きな人と、例え人
ごみであっても、臨場感溢れる間近な花火大会会場で見るのが好きな人
に分かれるように思う。
私は、断然に後者だ。
中でも火の粉が降って来るくらい間近な場所で、寝転びながら真上に上
がる花火を見るのが一番好きな見かただ。
その為に、4〜5時間前から会場に行きシートを敷いて待っていても全
く平気なくらいだ。
花火大会の主役は、あくまでも花火そのものなのだ。
が、実は私はその仕掛け人である花火師という職業に前から惹かれてい
る。
生まれ変わったら、来世は花火師になるのもいいなぁ…などと思ってみ
たりもする。
花火師は、危険と隣り合わせではあるが、自らがイメージして作り上げ
た作品を夜空という大キャンパスに一瞬にして描く、裏方芸術家なので
はないだろうか。
花火大会の折り、打ち上げた花火のスポンサーの名前が出ることはある
が、通常の花火大会で作者の名が出たという話は、聞いたことがない。
晴れた夏の夜、老若男女関係なく夜空に彩られた色と光の芸術に酔いし
れる。
その裏方芸術家は、きっと人々が喜ぶ姿を見ることが自らの喜びなのだ
ろう。
どこか、私の仕事と似通っているような気もする。
来年の夏は、忘れず花火大会の日をあけておこう。
夏空に浮かぶ、千変万化の彩りを見忘れないために…。
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【5】◆◇詩の世界◆◇
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「洛陽」
天川 彩
風が歌い、花が舞う。
樹木が語り、土が匂う。
どこまでも続く地平線。
大空を、紅色に染めながら、
静かにゆっくり沈み行く。
今日という日に感謝して、
いのちの繋がり感謝して、
陽は音も無く、沈み行く。
風が歌い、白波踊る。
くじらが輝き、潮が鳴る。
どこまでも続く水平線。
はてしない、波間を黄金に染めながら、
静かにゆっくり沈み行く。
今日の出会いに感謝して、
いのちの温もり感謝して、
陽は音も無く沈み行く。
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【6】◆◇編集後記◆◇
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今日からアメリカです。
まさか、縄文スピリットを催したことから様々なことが繋がり、アメリ
カインディアンの人々に会いに行くことになろうとは、想像もしていま
せんでした。
3年ぶりにホピ族の村も尋ねる予定ですが…さーて、どんな珍道中が待
っているのか。
メルマガは2週間お休みさせていただきますが、そのかわり面白いネタ
をきっと仕入れて来ますからお楽しみに♪
aya
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発行者 天川 彩
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