2002/02/02 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ☆★☆   TEN's magazine 第3号   ☆★☆      
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

 こんにちは!天川 彩です。
あっという間に2月になってしまいましたね。
オフィスTENが東京で始動しはじめて、丁度1年を迎えます。その節目に、
大好きな加藤清先生をお迎えできます。http://www.office-ten.net
加藤先生から、こっそり予告を伺いました。
午前中の前半は主にセクシュアリティとスピリチュアリティの関係「エロス」
についてじっくりお話してくださるそうですよ。後半は、もっと凄いことを…

おっと、先生から口止めされていました。

お時間ある方は、是非お越しください。
聞き逃したら後悔するかも…


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載=======「神戸からの祈り」(3)
2・おすすめの旅=== 天と大地に感謝する旅「森のイスキア〜白神山地」
3・バックステージ = 佐藤初女さん<後編>《下町散策》
4・最新情報===== 天河太々神楽講「天の川に祈る」募集開始しました
5・プレゼント==== 佐藤初女さんの紹介記事が載っている雑誌「アエラ」
6・編集後記 ==== ひとりごと

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【1】◆◇連載◆◇
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■ 「神戸からの祈り」(3)

「あの、まだチケットってありますか?」

その電話の主は、夜遅くまで孤独な準備作業をしている私の疲れを吹き飛ばす
ような、明るい声だった。
それもそのはず、その声の主は後から知ったことだが声楽家だったのだ。
チケットは3日前に完売していた。だが、その電話の直前にキャンセルの電話
が入っていた。本来なら何人かいたキャンセル待ちの人に、電話をしなければ
いけないところだったのだが、あまりのタイミングの良さと、その声が素敵だ
ったので、その声の主にチケットを渡すことにした。

上映会は、大盛況だった。
だが案の定、会社の同僚達は、そつ無くお仕事としてチケットのモギリなどは
こなすものの、映画そのものには興味がないらしい。
映画の上映が始まると、さっさと控え室でお菓子を食べ始めている。私は「や
はり…」という気持ちで落胆したが、満員御礼の会場を見て、やはり催してよ
かったという喜びが込み上げていた。

上映会の翌々日、会議が行われた。
そこで、突然上司は何を思ったのか、大入袋を全員に渡し始めた。
「お蔭で上映会は満員御礼、大成功でした。売上をみんなに還元しましょう」

私は我が目と耳を疑った。何故なら、この上映会を企画した段階から、利益が
出た場合は「緑の基金」に寄付しよう上司と話し合い、チラシにもチケットに
もそのように明記していたのだ。
思いも寄らない大入袋を片手に、同僚達は「ラッキー!これで今夜飲みに行こ
う」だの「エステの一回分だ」だのと喜んでいる。この光景に、私は呆然とし
てしまった。会議が終了した直後、私は上司をそっとお茶に誘い「緑の基金へ
の募金はどうなったのですか?」と質問してみた。
すると上司はニッコリ笑って「あのね、世の中うまくやっていくっていうこと
は、こういうことなの。みんなこれで喜んでいたでしょ」という返答だった。
私は愕然とした。

その日の夕方、会社に電話がかかってきた。その声には聞き覚えがある。上映
会前日に電話をかけてきた人だ。
「3ヶ月後、同じ映画の上映会をするので、チケットがどうしたら売れるのか
教えて欲しい」ということだったので、私は喜んで会うことにした。
その声の主は佐々木千賀子さんという声楽をしている人だった。

数日後、千賀子さんの家で一通り私が伝えられることは話した。そして私は次
のアポイントの時間が迫ってきて立ちあがった。その時だった。
急に何かを思い出したように「ちょっと待って。紙をコピーするから」と千賀
子さんは部屋の奥に入っていく。
5分過ぎ、10分過ぎても、彼女が出てくる気配が無い。時間が気になった私
は「また、今度その紙を頂きますから」と玄関に出ようとした。
すると、彼女は半ば強引に私を引き止めて「もう少しだけ、待って。もうすぐ
コピーし終わるから。あなたは、絶対これに関わる人だと思うから、あなたに
見せないといけないような気がするの」と熱く語っている。その勢いに押され
て、私は次ぎのアポ先に連絡を入れて、約束の時間を少しずらしてもらうこと
にした。

手渡された紙には「阪神大震災の鎮魂と世界平和を祈る祭り」という文字が書
かれていた。私は、わけがわからなかったが、何か惹かれるものがあり、とに
かくその集いに参加することにした。

まさか、その祭りが私の人生を大きく変えるものになろうとは、その時想像す
ることすらできなかった。

つづく…


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【2】◆◇おすすめの旅◆◇
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お待たせいたしました!お申し込み受付開始です!!

天と大地に感謝する旅 Walk5

「森のイスキア〜白神山地」

5月23日(木)〜5月26日(日)


森のイスキアで佐藤初女さんから、おむすびの握り方を教わったり…
白神山地をじっくり歩いたり…日本海に沈む夕日を漁船から見たり…
『ランプの宿』で温泉にゆったりつかったり…
なんて、贅沢な旅なのでしょう…

* 今回は定員25名で締め切らせていただきます。
http://home.att.ne.jp/alpha/ten/tabi-tohoku2002-5.htm


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【3】◆◇バックステージ◆◇
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■佐藤初女さん編<後編>

《下町散策》

オフィスTENの事務所は東京の下町、根津という場所にある。
初女さんはイベント前日、そして当日共に事務所へやって来られた。
前日、夕方からスタッフが手作り料理でささやかながらの囲む会をしたのだが
、その折、根津の昔ながらの町並みにいたく喜ばれていたので「それなら、明
日少しこのあたりの下町をご案内しましょう」ということになった。

事務所から細い路地に出て、角を曲がったところに「あんぱち屋」というよろ
ず屋がある。
私は、江戸の情緒が残る下町らしいお店などをご案内しようと思っていたのだ
が、初女さんは、迷うことなく「まずはここへ入ってみましょう」と、店の奥
へズンズンと進んでいった。そして棚に並ぶ大きなアルミ鍋をあれこれ手に取
って吟味。
「初女さん、きっとこれと同じようなお鍋なら、青森にあると思いますよ」と
私が言うと「青森にいても、こんなにゆっくりお店を見たりする時間がほとん
ど無いから」とおっしゃる。それから、ややしばらく「あんぱち屋」の中をグ
ルグルとまわると「さ、次へ参りましょう!」と実に楽しそうだ。
それから、木造の小さな教会や古い下町旅館、べっ甲屋さん、染物と器の店や
提灯屋さんなどを一通りまわり、最後に根津神社でお参りをした。

初女さんと共に歩いていると、風までがゆったりと流れているようだ。
私は数時間後に上映会及び講演会が控えていることを、一瞬忘れてかけてしま
った。



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【4】◆◇最新情報!◆◇
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日本の聖地・奈良県天川村にある天河神社で旧暦の七夕祭を迎えませんか? 
      
           天河太々神楽講
       
≪天の川に祈る≫

8月14日〜8月16日
〜本年の旧暦七夕は8月15日です〜

太古からの聖地、天河において自然界そして大宇宙の中で生かされている命に
感謝をしながら、先祖に思いを馳せ天の川に祈り捧げる3日間です。
七夕祭ご神事、仏式による万霊の御霊供養、天の川に於いての灯篭流し…。
幽玄な天河での旧暦七夕は、深く私達の祈る心を呼び覚ましてくれることでし
ょう。今回この集いでは、笹飾りから翌日の天の川お掃除まで参加させて頂き
、天河の七夕祭を存分に体感させていただくことになりました。聖地での祈り
の時を是非、ご一緒いたしましょう。

                     講元  天川 彩

http://home.att.ne.jp/alpha/ten/tatakagura2002.htm

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【5】◆◇特別プレゼント◆◇
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佐藤初女さんが雑誌「アエラ」に先月取り上げられました。
先日、その雑誌にサインを添えてくださいましたので、
メルマガ読者の中から抽選で3名の方に
サイン入り「アエラ」をお送りいたします。

ご希望の方は、住所氏名とメルマガの感想をお書きの上、
ten@office-ten.net までお寄せください。

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【6】◆◇編集後記◆◇
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先日、沖縄へ行ってきました。
沖縄の人々は、目に見えない世界との繋がりを暮らしの中へ、自然に受け入れ
ていることに、深く感銘を受けてきました。
特に、イザイホーと呼ばれる神女を迎えるお祭が十二年に一度、旧暦の11月に
行われる久高島では、生活そのものが神様と直結しているようで、不思議な感
覚になりました。しかし、そのイザイホーも前回の1990年に続き、今回
も該当者が島にいないそうで、お祭は難しいだろうとのこと。
帰り際、祭祀場を綺麗にお掃除されている神女達に出会いました。その姿は、
誇りにあふれ美しいものでした。この沖縄の端にある小さな南の島に、いつま
でも神女達の祈る姿が絶えることなく続いてほしいと願わずにはいられません
でした。
aya

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発行者   天川 彩

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