2005/01/07━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆  TEN's magazine 第150号  ☆★☆   
  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.office-ten.net

 あけましておめでとうございます!天川 彩です。

2005年もいよいよ始まりましたね。
みなさんは、どんな新年を迎えられましたか?

私は年の初め富士山を見に行ってきました。やっぱりその雄大な姿は神
々しく全てを肯定してくれるように感じました。
今年は、皆が幸せに満ちた年になるといいですね。

さて、今年のオフィスTENは大きく飛躍する年にしたいと思っていま
す。
その為にも、意欲溢れるサポータースタッフを若干名募集いたします。
オフィスTENの催しや考え方が好きな方、サポータースタッフとして
参加してみませんか?
目先のお金にはならないかもしれませんが、豊かな経験は積めると思い
ますよ。

それから、今まで3年間アシスタントとして頑張ってくれていたキョウち
ゃんが、今年からイラストレーター&デザイナー 松岡Cocoとして
も仕事の幅を広げることになりました。
勿論、オフィスTENのスタッフとして変わりありませんが、専門職を
持って活躍することになりましたので、どうぞ宜しく願いいたします。
なるべく早いうちに、ホームページ上にも『Coco’sギャラリー』
をオープンしたいと思っていますので、楽しみにお待ちくださいね。

そして私は、熊野のDVDブックを完成させて…新たな事業展開を目指
しながら、後はカンナガラ…カンナガラ。
人生をおおいに楽しみながら、自分にできることの精一杯を頑張ってい
こうと思っています。きっと道は開かれると信じて。
とにかく今年も、自分自身の仕事と共に、皆さんと豊かな時間を共に過
ごしたいと思っています。どうぞイベントやツアーなどに是非是非お越
しくださいね。皆さんの参加があって、はじめてオフィスTENは存続
できるのです。
いのちと向き合う人々の貴重な話を、どうぞ聴きにいらしてください。
大自然やその土地に暮らす人々に触れる旅を、どうぞ体感してみてくだ
さい。

それでは、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・撮影雑記=======「森羅万象への旅路」12
2・おすすめイベント===「秘境シルクロード・タクラマカン砂漠」
3・TEN占い======今週は「メディスンカード」占い
4・募集のお知らせ====サポータースタッフ募集
5・天と大地に感謝する旅=「知床・流氷ツアー」
6・編集後記=======ひとりごと
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【1】◇◆撮影雑記◆◇
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■「森羅万象への旅路」12

熊野川に沿った町々では、寒暖差が出る春と秋の早朝、町並みがすっぽ
りと雲海におおわれる。
朝焼けに彩られた幻想的な風景は、まさにこの世でありながら、あの世
を垣間見ているかのようだ。
私はどうしても、雲海を撮影したいと思っていた。

熊野本宮撮影の為、宿坊に泊まったのだが、本宮撮影前にこの雲海を撮
りに行くことにして、翌朝4時半に起きた。
途中、何箇所か雲海に出くわしたが、私は高原神社に向かおうと決めて
いた。聞くところによると、高原という場は熊野の中でも有数の雲海発
生地域であるという。
前日、行きかたを聞くと「高原神社までの道は難しくないから」という
ことだったので、安易に行けるだろうとタカを括っていた。
しかし、そのタカ括りが大失敗を招くことになった。

私達は、教えてもらった通り、国道沿いを走り、大きなJRの看板を越
して赤い橋を左折し、道なりに進んで行った。
すると、山の手前に『熊野高原神社→』の目印が目に入った。
その先は、やけに険しい山道が続いている。しかし、多分これであって
いるのだろう、と無理やりに前進して行くと…
その道は険しいを通り越して、四駆の車でも走行不可能と思われる悪路
となり、巨大な溝にはまってしまった。私達の車は、二駆の普通乗用車。
これ以上の走行は不可能となってしまった。

私達は、皆で力を合わせてどうにか溝から車を救出。安全な場所まで車
をバックさせて停めた後、機材を担ぎ、高原まで登ってみることにした。
上までどうにか登ったぞ…と思った瞬間、私達の目の前を音も軽やかに
軽トラックが走り去っていった。
「…?」
多分、私達は本道の一本手前にあった崖道を車でよじ登っていたのだ。
手前の小さな看板に気を取られず、そのまま道なりに素直に進んでいっ
たのなら、きっと数分後には高原神社の前に出ただろうに、この場所で
1時間近くも立ち往生してしまった。
結局、高原神社に着いた頃には、すっかり雲海が無くなり晴れあがって
いた。
私達は気を取り直して、無人の小さな熊野高原神社にお参りし、丹念に
撮影した。

意気消沈で熊野本宮に戻ったのだが、時間がずれたことが幸いしたのか、
それとも熊野高原神社の神様の配慮があったのか、前日まで撮影許可が
下りなかった奥社殿の撮影許可が宮司様から下りていた。
この奥社殿は、民放はもとよりNHKや新聞社などにも、撮影許可は普
段出さない特別な場所だという。
撮影時間、5分間。固定位置からの撮影で、移動しながらは不可というこ
とだったが、普段直接拝むことができない奥社殿を撮影させてもらえた
ことは、有難い限りだった。

この日の午後、花の窟(はなのいわや)神社に向かう。
花の窟神社というのは、社の無い巨石だけが祀られた神社である。ここ
は、古事記にも登場する場所で、国産みの母神であるイザナミノミコト
が、カグツチノミコト(火の神)を産んだ折、ホトを焼かれて黄泉の国
に行った後、この花の窟に祀られたとされている。要するにイザナミノ
ミコトのお墓なのだ。なんとこの神社は、二千年もの間、地元の村人た
ちにより祀り守られている。
この巨石の前に立ちながら、古事記の時代と現在とが交差するような、
強烈なエネルギーに、私は軽い目眩がした。

私達は、更なる巨石の撮影をしようと、かつて熊野修験道場ともなって
いたという大丹倉(おおにくら)に向かった。
細い山道を走ること、およそ1時間。大丹倉の頂上に出た。
恐るおそる下を覗き込むと、断崖絶壁の中にも雄大な風景に吸い込まれ
そうになる。
映像カメラマンのサクマさんが、一番高い岩の上に立ちながら慎重にカ
メラを廻しだした。
流石は、世界各地の大自然を撮影している映像家だ。
その勇姿を見ながら、かつてサクマさんから聞いたエベレスト撮影の折
の話を思い出していた。

無事頂上からの撮影を終えて、清流沿いの国道まで降りてから、再び大
丹倉を見上げてみる。
高さ200m幅500mにも及ぶその巨石は、鉄分を多く含んでいる為
か夕日に赤々と映え、さながら大きな赤鬼のようだった。
                                
                      つづく…


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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
                          
今週は[メディスンカード]で占ってみました

2005年1月8日(土)〜1月14日(金)あなたの運勢

<1月生まれ>
変化を恐れてはいませんか?大きな流れに身を任せて、変わっていくこ
とを楽しんでみてください。

<2月生まれ>
客観的に自分をよく見てください。周りの感情に振り回され、自分の感
覚を見失ってはいませんか?

<3月生まれ>
今週のあなたのキーワードは誠心誠意です。相手からの評価を期待せず、
ただ真心で接してみてください。きっと良い方向に動くはずですよ。

<4月生まれ>
変化の時が来ています。あせらず着実に、次の段階へ進んでみてくださ
い。

<5月生まれ>
人に気に入られようとして、余計な行動をとったりしていませんか?ま
た他人のあら捜しをしてはいませんか?今週は深呼吸をして、心をゆっ
たりと開いてください。

<6月生まれ>
今週はチャレンジ精神が旺盛な週です。夢や目的をはっきりと持ち、自
信を持って物事に取り組んでください。

<7月生まれ>
今までの自分の成長に、目を向けてみてください。きっと着実に歩んで
きた足跡が見えることでしょう。もしも困難な状態になったのなら、そ
の自分の足跡がヒントになりそうですよ。

<8月生まれ>
周りの状況を気にするあまり、焦りすぎてはいませんか?今週はゆっく
りと腰をすえて、自分に1人の時間を与えてください。

<9月生まれ>
働きすぎ、考えすぎで疲れがたまってはいませんか?まずはゆっくりと
お風呂にでも浸かって心身ともにリラックスさせてあげましょう。きっ
とエネルギーが蘇ってきますよ。

<10月生まれ>
睡眠時間が足りないかもしれません。日中精力的に動きたいのであれば
夜更かしはやめて、まず身体を休ませましょう。夢にヒントが現れてく
る可能性がありますよ。

<11月生まれ>
ここのところ、あなたの理想や誇りが影を潜めてはいませんか?あなた
本来のパワーをどうか思い出してください。あなたの力を必要とする人
が待っていますよ。

<12月生まれ>
今週はエネルギー交換を必要としている週です。止まってじっくり考え
るもよし、何かに徹するもよし。恋人や異性の友人と二人で出かけるな
どワクワク気分も思い出してください。

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【3】◆◇おすすめイベント◆◇
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「夢は諦めない限り、いつか必ず実現する」そう信じていいのだと思わ
せてくれるお話です。
ゲストは昨年2004年、シルクロード・タクラマカン砂漠北緯39度線上を
有人史以来、世界で初めて横断した、来年80歳を迎える冒険家・坂東招
造氏をお招きいたします。
氏は隊長としてマイナス30度を越える極寒のシルクロードを、隊員11名
とラクダ47頭とともに73日間かけ、もっとも過酷な砂漠の中央部を突破。
約1200キロにも及ぶ巨大砂漠の完全横断を成功させました。
世界初の偉業を成し遂げたこの冒険の様子は、2004年10月及び12月にN
HK総合並びにBSにて『新・シルクロード・特別編』として放送された
ほか、全世界へ向けて放映されました。
若き日から思い続け、この年でついに達成させた念願の冒険への旅路、
さらにその冒険に数多く降りかかる苦難や、シルクロードで感じた人間
の命のはかなさ、尊さを、巨大砂漠での雄大で美しい映像と共にお話い
ただきます。

大変貴重な機会ですので、一人でも多くの方にお越しいただきたいと願
っております。

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  〜いのちと向き合う人々〜
    ◆秘境・シルクロード◆
  『タクラマカン砂漠を行く』

 お話 坂東招造(冒険家)

 日時 2005年2月10日(木)
 開場 18:30 開演19:00
 場所 ムーブ町屋・ムーブホール
 前売 2000円

 詳しくは http://home.att.ne.jp/alpha/ten/sabaku-an.htm

<坂東 招造 (ばんどう しょうぞう)・プロフィール>

1925年(大正14年)生まれ 
北海道北見市在住
(有)坂東商店 代表取締役

スウェーデンの探検家スウェン・ヘディンの中央アジア砂漠探検記を45
年前ラジオで聴いたことがきっかけとなり、若い頃からの夢であった彼
の足跡を辿る数々の探検を実現。
2004年、ヘディンも達成できなかった前人未到のタクラマカン砂漠中央
部、北緯39度線上の約1200キロをラクダを連ね、完全横断達成。
もうすぐ80歳。
しかし未知の世界への踏査、冒険、探検心は衰えることなく、更に意欲
が満ち溢れている。

<シルクロード秘境・タクラマカン探検の経緯>

○1999年 第1回 タクラマカン砂漠探検
 4輪駆動車5台で「彷徨える湖」と称されるロプノール湖南砂漠附近
 佛教壁画で有名な敦煌莫高窟まで探検遂行。

○1999年 中国、モンゴル、ロシア3国国境付近アルタイ地方及びジュ
 ンガル 盆地帯の視察。
 ウィグル族と漢民族との生活、習慣風俗等の違いを知る。

○2002年 第2回 タクラマカン砂漠探検
 中央から東端アルガン村まで約1ヶ月間、約470キロかけて横断。

○2003年 第3回 タクラマカン砂漠探検
 西域アルチン山脈、崑崙山脈などの氷河極寒地帯での野営を体験。

○2004年 第4回 タクラマカン砂漠 北緯39度線上横断人類初達成
 マイナス30度を越える極寒の中、隊員11名とラクダ47頭で73日間、
 約1200キロを完全横断成功。
 これは、タクラマカン砂漠有史以来、世界初の出来ごとだった。
 偉業を成し遂げたこの様子はNHK特集『新・シルクロード・特別
 編』で放送されたほか、全世界へテレビ放映された。


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【4】◆◇募集のお知らせ◆◇
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●サポータースタッフ募集
 
オフィスTENでは、心強いサポータースタッフをただ今募集中。
オフィスTEN主催の催しや、考え方に共鳴されている方で、
一緒に関わりたいと思っている方、是非ご応募ください。
お待ちしております。

*サポータースタッフから、オフィスTEN常勤スタッフとして登用の
可能性もあります。

※1月10日募集締め切り

1月11日(火)に面接日などの返信をさせていただきます。

詳細は
http://home.att.ne.jp/alpha/ten/staff-boshu.htm


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【5】◆◇天と大地に感謝する旅◆◇
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一度は是非体感してほしい、珠玉のツアーです!

<天と大地に感謝する旅 Walk17>

『知床・流氷と静寂の冬森を歩くツアー 2005』
 2005年2月17日(木)〜2月20日(日)

○東京発着 118、000円 全行程食事つき 
(大阪発着 東京発着+7000円で参加できます)

定員16名  (最低試行人数 8名)
*このツアーはネイチャー体験プログラム満載

このツアーでは、流氷の上を歩いたり、
シャーベット状の海をそっと覗いて、クリオネを見たり…
思う存分、流氷と戯れてください。
でも、寒さなんて心配しなくて大丈夫。
アイスダイビング用のドライスーツを着ているから
驚くほど温かいのです。
この時期の知床は、アラスカやカムチャッカから、
ワタリガラスやオオワシもやってきます。
神秘的な冬の真っ白な森の中で、じっと森の気配に耳を澄ませたり…
水平線ならぬ氷平線に沈む夕日をみたり…
ノロッコ列車に乗っての移動中は、車両の中でダルマストーブで、
スルメだって焼けちゃいます。
最後の夜は、流氷のきしむ音を聞きながら
満点の星空のもと、ホットワインを飲む楽しみも。

日本の中に、こんなに極上の冬を過ごせる場所があるんです。


あなたも、是非今年はこの楽しさを体感してみてください。

http://home.att.ne.jp/alpha/ten/siretoko2003/2004-top.htm



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【6】◆◇編集後記◆◇
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今週末まで熊野に滞在している。年に一度の八咫烏神事と熊野修験の那
智滝行の同行撮影だ。
戻って来たら、今度はすぐに谷中七福神巡り「天々福々」。
ちょっと体力的にはキツイけれど、今年も年のはじめから、ありがたや
…ありがたや。
                  aya

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発行者   天川 彩

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