2002/04/26 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ☆★☆   TEN's magazine 第15号   ☆★☆      
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 こんにちは!天川 彩です。

いよいよGWですね。皆さんは、どのような予定をたてていらっしゃるのでし
ょうか。
私は、普段どうしても仕事に偏りがちの生活をしているので、GWくらいは家
族と、ゆっくり過ごしたいと思っています。

GWが明けたら、北海道・二風谷へ行き「アイヌ1万年の歴史」というアシリ
・レラさんが語り部となるビデオの撮影に入ります。きっと素晴らしいものが
出来きると確信しています。

いつか、その撮影時のことも、メルマガで連載すると思いますので、気長にお
待ちくださ〜い。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載======= 「神戸からの祈り」(15)
2・特別先行販売開始= 「縄文スピリット2002」
3・コラム・風の文様= 「馬到成功・マータオチェンフン 」
4・おすすめの旅===  天と大地に感謝する旅 屋久島ツアー
5・編集後記 ====  ひとりごと

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【1】◆◇連載◆◇
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■ 「神戸からの祈り」(15)


平和イベントというような、理解してもらいにくいことをし始めると、それま
で友人と思っていた人から距離を置かれてしまうことも多々あった。

そして、反対にそれまで知り合い程度だと思っていた人が、深い部分で共鳴し
全面的に応援してくれる人が増えてきて、友人関係が少しずつ変わっていった。

この年、私は小学校のPTA役員もしていた。
その役員仲間のお母さん達に話すと、思いがけず、皆共感してくれて、随分と
助けられたりもした。

あるお母さんが、某新聞社の神戸支局長を紹介してくれたお陰で、なんと社説
に「神戸からの祈り」を書いてもらうことができた。また、あるお母さんは、
元テレビ局のアナウンサーをしていた経験を生かし、ボランティアでイベント
の総合司会を引き受けてくれた。他にも目に見えない部分ではあるが、事務所
の電話番を交代で手伝ってくれたり、子供たちに夕飯を食べさせてくれるお母
さんもいた。

こんな私が事務局長ができたのも、実に多くの人の協力があったからこそなの
だ。

実は、札幌に住む母もそんな協力者の一人だった。
家のことをする時間が全くとれなくなり、母に初めてSOSを出した。
この頃の母は、平和イベントというものに対しても、スピリチュアルな世界に
対しても、とても否定的であった。しかし、私のことよりも、孫達が不憫に思
えたらしく、イベントまでヶ月を切った頃、札幌から飛行機に乗って手伝いに
来てくれたのだ。

私は、そんな母に、少しでもこの祭りを理解してもらいたかった。

プレイベントの一つとして、京都で大重監督の映画「光りの島」「風の島」の
上映会とシンポジウムが、陶芸家の近藤さんを中心に催された。
この日は、完全なお客状態でよかった私は、母を誘って参加し、ついでに京都
で宿をとった。

神戸と京都、それは泊まるほど距離が離れているわけではない。

しかし、仕事大好き人間の母と、早くして結婚してしまった娘。
考えてみたら、私は母と二人で旅行に行ったことがなかった。
だから、母と娘の旅行というものに、実は少し憧れていたのだ。

たった1日ではあったが、気分転換も兼ねてプレイベントの翌日、母と京都市
内観光をすることにした。

ホテルで遅めのモーニングを食べながら、向かう先を検討していた時、ふと、
鞍馬へ行ってみようということになった。
買い物をしたり、寄り道をしながら向かった為か、鞍馬に着いた頃には、午後
になっていた。

鞍馬山の入り口に、短いロープーウェイがある。
私と母は、とりあえず乗り場に行ってみたのだが、よく見るとたいした距離で
はない。やっぱり自分達の足で登ろうということにした、その時だった。

乗り場に響く、とっても聞き覚えのある声。

ん????

振り向くと、昨日、京都のプレイベントで一緒だった鳥飼さんと岡野さん、神
成さんが立っているではないか。なんと鳥飼さんたちも、ふと思い立って鞍馬
へ来ることにしたらしい。

鳥飼さんと岡野さんといえば、天河弥山登拝から淡路島のあの海岸での禊まで、
祈りの時を共にした仲だ。またしてもここで出会うとは…恐るべし霊場!

あまりの偶然に驚きながらも「そういうことなのね」と妙なわかったような、
わからないような納得をして、この霊山の山道も一緒に歩くことにした。
木の根が張って歩きにくい九折を登り、鞍馬寺で参拝。更に奥深く行くと、奥
の院の手前に、不動堂があった。私は、地から昇る様な不思議な空気を感じて
、不動堂の真正面にしばらく立ちつくしていた。と、その時、かつて天河神社
で見たような空気の渦が、不動堂の正面でまわっているのが見えた。
私は一心に手を合わせた。

「何なのかな?あそこで空気の渦が3つ回っているよ」と傍にいた岡野さんに
言うと「あー、彩ちゃんは不動明王系の人なのかもしれないね」という。

不動明王系の人…ね…。

私たちは、そこで般若心経をあげることにした。
ふと横を見ると、どこかの尼様も一緒に般若心経をあげている。私たちは、先
に奥の院へと進んだのだが、なんと、まだ不動堂でお経をあげていたはずの尼
様が、先にここでお経をあげているのだ。

えっ?ワープ?
理由はわからなかったが、なんとも不思議だった。

そこから、ややしばらく歩いた時、今度は母が大木の前に立ちすくしている。
「この木から何かが低い音が微かに聞こえる。もしかしたら木の声なのかも。
こんな場所に来たから私も不思議なものが聞こえるようになったのかしら」
と言う。

確かに、木に耳をつけると、低い音が聞こえる。

しかし、木の裏にまわって音の正体がわかった。大きな蜂の巣が裏側の木の上
にあったのだ。それを見て、みんなで大笑い。しかし母は真顔で「不思議な現
象を見つけたと思ったのに…」と本当にがっかりしている様子。

「目に見えないことなんて、くだらない」と普段バカにしていた母だったのだ
が、なーんだ内心は興味があったんじゃない、と私は密かに思った。

鞍馬山を一山越えると貴船に出る。

縁結びの神様、貴船神社のまわりの各旅館や料理店は、夏の間、川床の店を出
している。
私たち5人は、話に聞いたことがある川床料理というものを体験してみようと
いうことになった。しかし、行ってみるとほとんどが会席料理を出す店で、料
金も安くて5000円くらいからだった。
ふら〜っと立ち寄る料金ではない。

あきらめかけたその時、端っこで、釜飯屋が出している川床の店があった。あ
りがたい。
庶民感覚の料金で、私たちは川床の贅沢さを味わい、更に端の店という利点も
あって、川に足をつけることまでできたのだ。

貴船でゆっくりと過ごし、夕刻山を降りて下鴨神社へ向かった。
夕刻の下鴨神社はほとんど人影もなく、静かに空気が張り詰めていた。
私たちは、最後のお参りをして、それぞれの帰途へと向かった。

下鴨神社で別れたのは確か19時半頃だったと記憶しているのだが、
今になって思う。
岡野さんや鳥飼さんたちは、あの日ちゃんと東京まで戻れたのだろうか…。

つづく…

         
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【2】◆◇特別先行販売開始! ◆◇
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今、共に体感する縄文のことだま・おとだま
『縄文スピリット2002』

自然の叡智と神々と、
人の「いのち」の尊さよ。
DNAに刻み込まれたいにしえの、
遠い記憶は、音の響で目覚めだす。
縄文の熱き心よ舞い躍れ、
夏至に花咲く子守唄。


琉球、アイヌ、津軽…
真髄を生きる人々の縄文の魂が炸裂!

日本列島最北と最南、そして縄文古代都市に息づいたエネルギーを、
それぞれ随一のスペシャリスト達に奏でてもらうこのイベントは、
もしかすると伝説のライブになるかもしれない。

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2002年14年6月21日(金)夏至
豊島公会堂(池袋駅徒歩5分)
開場18:00 開演18:30
前売り 3800円  当日 4500円

5月10日よりオフィスTEN・チケットぴあで全国一斉販売

★本日より5月9日までお申込の方に限り特別先行前売り決定!!★

前売り3800⇒特別先行前売り3500円

お申込はインターネット
http://www.office-ten.net

FAX
03−3828−5090

FAXでのお申込の場合、住所・氏名・電話番号・FAX番号・チケット枚数
を明記してください。


:出演:

●古謝美佐子<沖縄民謡歌手> ●アシリ・レラ <アイヌ・ユーカラ語り部
> ●渋谷幸平<津軽三味線奏者> ●佐々木雅之・福田弥生<縄文土笛・土
鈴> ○佐原一哉 <シンセサイザー・ギター>○沖縄県人会青年部エイサー
隊<琉球太鼓・三線>


《古謝美佐子》
坂本龍一氏のオペラに出演したり、五木寛之氏が絶賛している沖縄民謡歌手の
第一人者。NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の挿入歌『童神』で更に
注目されている元ネーネーズ・リーダー。
 
《アシリ・レラ》
アイヌの聖地・二風谷で生まれ育ち、アイヌ伝統文化の継承者、語り部として
国内外で活躍。アイヌのシャーマン、サンダーウーマンでもある。

《渋谷幸平》  
青森の津軽生まれ、津軽育ち。2000年度全国津軽三味線全国大会B級チャ
ンピオン
2001年度A級4位に輝いた、津軽三味線界の若きプリンス。

《佐々木雅之・福田弥生》
縄文の音霊を今に甦らせる、縄文土笛、縄文土鈴奏者。各地での演奏以外に、
大自然や神社などでの奉納演奏なども。



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【3】◆◇コラム・風の文様◆◇
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■「馬到成功・マータオチェンフン」

実は今、複数の企画が同時進行している。

構想から2年以上経っても、まだほとんど進まないものや、あっと間に準備が
整っていくものなど、動きは様々だ。
縄文スピリットなどは、信じられないほどの速さで進んでいる。

そんな中で、ある企画は、発案から1年半も動かないままだった。動かない(
動けない)最大の問題は、イメージしている内容が今までのイベントの比では
ないほど大きくて、政治力もお金も全く無い私がどう実現できるのか、とても
難題だったからだ。
更に、昨年大病を患い、動くに動けなくなった。

その企画とは「いのち」そのものをテーマにしているものだ。
癌という病気を通して、更にその意識が深まりながら、どうこの企画を実現さ
せていけばよいのか、正直なところ出口が見つからず、ずっと悩んでいた。

数日前、国連の外郭団体で親善大使をしている友人と、久しぶりに会った。
親善大使という役割から、彼は海外に出ていることが多い。
この日も、前々日、テレビの仕事で中国から戻って来たばかりという忙しい身
であるにもかかわらず、約束の時間にやって来てくれた。

久しぶりの再会だったので、互いに近況をしばらく話した後で、私はころあい
をみて、この企画の相談をしてみた。

直感的に、突破口を持っているのは、彼しかいないような気がしていた。

彼は内容をじっと聞いてから、私の顔を真っ直ぐ見て「この企画は、みんなが
共鳴できるものだから、とにかくいいかたちでアウトプットしていきましょう」
と後押ししてくれた。

そして、私の狭い頭では到底考えが及ばない提案を次々としてくれた上に、自
身も親善大使として協力してくれるという。

「今回、中国の山間部へ2週間ほど行っていたのですが、その時、様々ところ
でキーワードとして目に入ってきた言葉があるんですよ。マータオチェンフン。
まさに今、マータオチェンフンですよ、天川さん」

「マータオチェンフン??」

「馬到成功と書きます。今年は馬年ということもあるのかもしれませんが、様
々な場所でこの文字を目にしました。時がくるまで、じたばたしても仕方が無
い。来るべき時が来たら、きちんと全ては整い成功する、という意味らしいで
すよ」

そして、優しい笑顔で彼は続けた。

「真実の道を天川さんが歩んでいるのなら、苦しい時にも必ずネイチャーサポ
ートが入りますから、何の心配もしないで進んでください。今まさに、その時
かもしれませんね」

ネイチャーサポート…。
そういえば、今までにも幾度かあった。

その言葉に勇気付けられて、このプロジェクトがいよいよ始まりそうだ。

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【4】◆◇屋久島の旅◆◇
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       天と大地に感謝する旅・Walk6
 
         『屋久島ツアー2002』
        〜もののけ姫の森を尋ねて〜

           
    2002年7月11日(木)〜7月14日(日)
            3泊4日

       東京発着 128、000円

   映画「もののけ姫」の撮影時、宮崎駿監督を案内した
   森の達人に、実際にモデルとなった苔森を案内してもらう
   贅沢な旅です。
   通常の屋久島観光では、絶対にありえないスペシャルな
   プログラム。
   宿は、島の古民家を移築した人気の送陽邸で。
   
   屋久島の真髄にふれたい人の為の旅です。
            
詳しくは…
http://home.att.ne.jp/alpha/ten/yaku2002.htm

   
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【5】◆◇編集後記◆◇
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先日、友人のデザイン事務所が10周年記念を兼ねたライブをするというので
行ってきました。不思議なユニットあり、しっとり系シンガーあり、ボサノバ
系のライブありの盛りだくさん企画。
そして、途中のお楽しみ抽選会で、なんと私に「夢の宇宙旅行」が当たりまし
た。

贈呈された目録の封筒を握りしめながら、後半の演奏を楽しんでいた時のこと。

アフリカの太鼓がパーカッションとして入った瞬間、太鼓の真前に座っていた
こともあったのか、その音の圧に急に絶えられなくなって、不覚にも貧血を起
してしまいました。どんどん目の前が暗くなり、意識が遠のいていく。気が付
くと、心配そうに覗き込む人の顔、顔…。かっちょ悪〜い。

ややしばらくして、手に持っていた目録の封筒をそっと開けてみました。
すると「夢の中で宇宙旅行ができるチケット」とアイマスクが。

もしかしたら、この「夢の宇宙旅行券」もう使っちゃったの??

                     aya
          

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発行者   天川 彩

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