2006/01/06━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第198号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
あけましておめでとうございます!天川 彩です。
2006年がやってきましたね。皆様、どんなお正月を過ごされたのでしょ
うか。私はほぼ例年通りのお正月でしたが、薬師寺と昨年ご縁ができた
こともあり、二日の午前中、書初めがわりに家族揃って般若心経の写経
をしました。
実は、元旦の夜「平山郁夫と玄奘三蔵」という本を読んでいたのですが
そこに般若心経も、玄奘三蔵が梵字から訳したということが書いてあり、
急に身近に感じながらの写経となりました。
家族全員、厳かで清らかな心になれた、いい時間でした。
17日からいよいよインド巡礼です。
そのルートは基本的には玄奘三蔵が仏陀の足跡を尋ねてインドを歩いた
ルートです。仏陀が生まれたネパールのルンビニや悟りを開いたブッダ
ガヤなどで、薬師寺のお坊様と共に法要の時間があります。
今は全くどんな時間が流れるのかわかりませんが、とにかくオフィスT
ENにとっても、大きな流れの一つになることだけは確かな気がします。
さて、元旦から始まっている「お正月企画 得の市」ですが、お陰さま
で多くのお申込みを頂いております。
ただ、昨年初頭にサーバーを変えたのですが、古いページからのジャン
プが飛ばなくなってしまったようで、古いアドレスをお気に入り登録さ
れている方は、読めないページなどがあったようです。
オフィスTENのアドレスは http://www.office-ten.net ですので、
不具合がある方は、上記のアドレスに変更を宜しくお願いいたします。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様===「お祭りと日本人」
2・TEN占い======今週は「メディスンカード占い」
3・イベント予告=====邦楽イベント「おと・たのし」
4・天と大地に感謝する旅=沖縄ツアー予告
5・TEN’sショップ==「得の市」好評開催中
6・編集後記=======ひとりごと
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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■「お祭りと日本人」
先日、長野県のとある村の祭りに友人から誘われ行ってきた。
夕刻の六時から始まり、夜通し神事が続き、全てが終了するのは翌日の
昼過ぎになる。戸数わずか、二十二戸の小集落なのだが、年に一度のそ
の祭りは、重要無形文化財だ。
大きな駅までは高速バスを使い、ローカル線に乗り一時間半。最寄り駅
からは徒歩で一時間半。朝、家を出てからお祭り会場に着くまでなんと
九時間弱もかかったので、翌日は最後までは参加せず、朝の神事が終わ
ったところで、戻って来た。
昭和三十五年の歴史調査によると、縄文時代からこの村は人が暮らす集
落であったらしい。この里神楽は六百年前の夢占いから始まったと資料
には書いてあった。
夕刻六時。神社の下の集落で御輿に提灯を付け、太鼓や笛に合わせて歌
いながら、およそ1時間、雪道を歩いて神社へ向う。道すがら、その音
を待っていたかのように村人たちが、家から出てきてその行進に続く。
遠く山の上に見える灯かりに向って、神社に向う様はなんとも懐かしく
幻想的でもあった。
しかし、一行と共に神社の到着し、ご神殿に向ったとき驚いた。
ご神殿の前が散乱しているのだ。
神殿の前に炊飯ジャーやら暖房器具やら、衣装ケースやらがいっぱいで
禰宜が祝詞奏上している間も、村長さんたちによる玉串の時にも、ほと
んどの人々がお喋りばかりしている。
やがて神楽が始まったのだが…。
舞いを神楽の本番最中に指導し、唄は歌詞本をずっと見たまま。
衣装はどれも汚れていたり、袴はシワだらけだったり、とても神様に厳
粛な気持ちで向き合っているようには思えなかった。
ただ、皆一生懸命に伝承しようという気持ちだけは伝わり、特に子ども
達の真剣な顔つきや、青年が少年に踊りの指導をしている姿は、素晴ら
しいものだった。
こんな素直な少年や青年たちがいる限り、祭りは絶えることなく続くで
あろう。
だからこそ…だからこそ、祭りや神楽というものが、本来何なのか村の
大人たちはきちんと思い出して、神楽や祭りの本質を未来継ぐ子ども達
に伝授して欲しいと強く思った。
一番残念だったのは、明け方四時過ぎ。お面をかぶった鬼や神が登場す
る場面で、徐々に深夜集ってきていたマスコミ陣が一斉にしめ縄が張っ
てある結界を乗り越え、カメラをかまえ出したことだ。
神事に携わる人々は、それらの行為を当たり前のように受け入れている。
更に、観衆に向けて水の神に扮した者が、湯がまの湯を葉っぱでかけて
無病息災を祈るらしいのだが、驚いたことに神殿側にいる?テレビカメ
ラや新聞社などの報道に向って一生懸命かけているのだ。
結局、観衆にはかけることなく水の神による湯立て神事は終わってしま
った。
テレビでは、きっと迫力のあるシーンになったに違いない。
重要無形文化財の祭りということで、取材がくるのはわかる。
しかし、一番大切な祭りの魂が失われてはいないだろうか。
隣にいたおじさんが、ポツリと言った。
「今は、マスコミが神様より偉くなってしまったんだね。嫌な時代にな
ったもんだ」
私は、ありがたいことに各地のお祭りに行く機会が多い。
地域の特徴がどんどん均一化され、また伝統が日々失われつつある中で、
その土地にまつわる信仰や風習、文化が色濃く残っている祭りに触れる
と、とても幸せを感じる。
海外でもそうなのだから、日本の各地でそんな民間の習俗に触れた時に
は、日本人として生まれたことに喜びすら覚える。
柳田國男はおよそ百年前、急速な近代化に伴って多くの日本人が見失い
つつある信仰や風習文化を調べ、日本の民俗学という学問として確立し
た。彼はそんな喜びに幾度も包まれたことだろう。
しかし、ここの祭りに限った話ではなく、本質を失ってしまった祭りが
あまりに多過ぎないだろうか。
たまたま、隣で暖を取っていた埼玉から来たという青年と話していた時
彼が「祭りとは、娯楽が少ない時代の娯楽ですよね」と言った。
私は、今の日本人の多くは確かに祭りを娯楽としてのみでとらえている
のだと改めて感じた。
祭りとは、本来神仏などを祀る儀式で、五穀豊穣や商売繁盛、無病息災
など人の営みに基づく祈願をしたり、また成就に感謝したりするものだ。
そのため、祭りは厳粛であり、且つ賑やかなものとなった。
だから本来、神々と向き合う厳粛なる時には、普段ではあり得ないほど
厳しい秩序が要求され、また賑やかなる時には、普段ではあり得ないほ
ど、にぎやかに楽しく過ごしても許されたのだ。
しかし、最近は祭がイベント化しすぎて賑やかな部分のみが強調され、
観衆も、それのみを求めている人が多すぎるように感じる。
また、伝える役割であるはずのマスコミも不勉強な上に、報道という印
籠を手にして、傍若無人に振舞って平気な顔をしている。
だが、なんと言ってもそんな祭りになってしまった根本原因は、その祭
そのものを司っている者たちの意識の低さと、信仰心の薄さからきてい
るように思う。
このまま進むと、日本の祭りはイベント大会になってしまい、マスコミ
に取材してもらうことや全国から観衆が集ることにのみ、意義を感じる
司祭ばかりになってしまわないか心配だ。
私は日本が大好きだ。
日本という国に生まれて本当に良かったと思っている。
だからこそ、日本人であることを誇りに思える祭りが、各地で残ってい
て欲しいと心から願っている。
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
今週は[メデイスンカード]で1週間の運勢を占ってみました
2006年1月7日(土)〜1月13日(金)あなたの運勢
<1月生まれ>
夢が実現する週となりました。素直さと慈しみの心を忘れずに進んでい
ってください。
<2月生まれ>
自分に厳しすぎてはいませんか。たまには、あなたのための時間をゆっ
くりと作ってください。気持ちが切り替わるはずですよ。
<3月生まれ>
「豊かさ」のはき違いをしてはいませんか。今週はもう一度あなたらし
い落ち着きを取り戻してください。きっと豊かな人生を歩んでいるとい
う事を思い出すはずですよ。
<4月生まれ>
今までの古い習慣を一新させるときがやってきました。運命に逆らわず
変化していく過程を楽しんでください。
<5月生まれ>
答えが見つからず、あいまいに物事を考えてはいませんか?今週のあな
たに必要なのは自信とパワーを取り戻す事です。きっと道が拓けるはず
ですよ。
<6月生まれ>
先々の事に目を奪われすぎて、今しなければいけないことを先送りにし
てはいませんか?焦らず一歩一歩を着実に進んでくださいね。
<7月生まれ>
あなたの中の探究心が休んではいませんか?今週は五感をフル回転させ
て、あなたが学びたい事をもう一度見つめなおしてみてください。きっ
と未来につながりますよ。
<8月生まれ>
今週は人のために気配りをしてください。そして必要に応じて援助して
下さい。あなたが頼もしい仲間である事が、きっとわかってもらえるは
ずです。
<9月生まれ>
今週は沈黙のときです。精神を沈めて知恵をしぼってください。来るべ
きときに力が発揮できるはずです。
<10月生まれ>
人生の贈物がやってきそうです。また素晴らしい芸術にも触れることが
できそうなので、できるだけいろいろな場所へいってみてね。
<11月生まれ>
変化を恐れてはいませんか。今週はあらたな流れがやってきそうなので
素直にその流れに従ってください。
<12月生まれ>
様々な状況を考えるとき、まずは大地に足をつけてゆっくりと考えてみ
てください。今週は何事も急いで結論を出さないほうが良さそうです。
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【3】◆◇イベント予告◆◇
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来週のメルマガで詳しい情報をお伝えします。
日本の「音」って暖かくて「楽」しいね。
■ミルミレにっぽん!『おと・たのし』
2006年2月10日(金) 18:30開場 19:00開演
森下文化センター 多目的ホール
出演: 雲龍/Emme/やよい ほか
プロデュース 天川 彩
日本の音って、どうしてこうも懐かしいのだろう。。。
邦楽の世界で、それぞれ独自の活動を繰り広げているアーティストたち
が
一夜限りのコラボレーション。
笛の『雲龍』長唄の『Emme』そして、三味線の『やよい』。
日本の神仏から、アーティストとして命を受けて、この世に現れた3人。
彼らが奏でる音霊の世界に触れた時、私たちの古い記憶が呼び覚まされ
るかもしれません。
日本人が日本人であることを思い出す…
そんな時間が、今私たちには必要です。
詳細は、来週のメルマガ・HPで。
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【4】◆◇天と大地に感謝する旅◆◇
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<予告>来週、募集開始のお知らせをいたします。
天と大地に感謝する旅 walk 22
美ら島・沖縄ツアー
〜神々と大自然そして島人と、とことん遊ぶ旅〜
2006年3月23日(木)〜3月26日(日)
3泊4日 羽田発着
98、000円(+ 消費税4900円)
*羽田参加以外の方、別途計算いたします
定員15名(最低施行人数 8名)
*ツアーに含まれるもの
往復航空運賃・3泊7食・現地での移動費・入園料・ライブチャージ代
(ただしマリンプログラム代につきましては、現地で各自お支払いくだ
さい)
神々の島・久高島で時とたわむれ、
琉球村で昔懐かしい風景に出あいながら、
力強いエイサーや、おばあたちの昔話etc…
海では、シーカヤックに乗って、神秘の洞窟に向います。
幻想的な青の世界をウェットスーツでプカプカ浮いて、
スノーケリングを満喫してください。
森のカフェでまどろんだ後は、世界遺産のグスクに行きます。
島唄のライブハウスでは、思いっきり盛り上がり、
地元の市場では、島人たちにとけ込んでください。
こんな贅沢な沖縄ツアー、他にあったでしょうか。
あわただしい日常から離れ、沖縄の風に吹かれながら、
「あなた」が「あなた」であることを、
しっかりと取り戻す為の旅です。
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【5】◆◇TEN’sショップ◆◇
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★TEN’sショップ(インターネットショップ)
「お正月 目玉企画!得の市」好評開催中!!
*期間限定!! 1月10日午後6時まで
この期間中、TEN’sショップの中でご紹介している商品、どれでも
3点以上まとめてお買い上げになった方には、オフィスTENのイベン
トやツアー商品購入全てに使える千円分の商品券「TEN’s1000
」をもれなくプレゼント!
この機会に、どうぞお買い求めください。
【この時期だけのお買い得品】消費税5%も今回はサービスいたします
<半額コーナー>
●ザ・レイブンストーリー Tシャツ 2500円→1250円
●アシリ・レラ「魂の語り」ビデオ 5500円→2750円
●アシリ・レラ「ユーカラを語る」ビデオ 4500円→2250円
【彩’s コレクション】
●セレクトポストカード10枚組み 限定10セット限り 1500円
屋久島、白神山地、hopi、星野道夫さんなどオフィスTEN
ゆかりの場所や縁ある写真家の人々のポストカードを10枚セットに
してお届けします)
組み合わせは、こちらで選ばせていただきますので、お楽しみに。
【セレクトの森・新登場!!】
●『オリジナル&ハンドメイドby uco』
シンプルな洋服に、キュートに映える「和べると」からの登場です。
リバーシブルなので、洋服に合わせてお着替えできます。
色も柄もどれも可愛い、センスが光る手作り一点もの。
◎「リバーシブル和べると」 各2800円 現在残7点
●『享子』の書
オフィスTENのスタッフであり、絵&書のアーティストでもある
享子。お正月ということで、厳選した書を3点。
◎福 書 (色 紙) 現在残1点
*セレクトの森の商品は、どれも一点ものですので売り切れゴメン。
新たな商品も気まぐれ入荷。
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【6】◆◇編集後記◆◇
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明日は「天々福々」。毎年恒例になっているオフィスTENの新年幕開
け催しだ。今年は、どんな出会いが待っているのだろうか。
いい時間を過ごせることと思う。
aya
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