2012/06/08━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第520号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。
今週は、珍しく朝から晩までずーっと事務所に籠もっていました。
で、何をしていたかって??
先週も少しお知らせしていた、北海道のアイヌと北方少数民族の文化を
訪ねる旅の組み立てです。
現地の方々とは、どんどん前に話が進み、素敵な内容になっていくのに
夏の北海道って、こんなにも航空券が確保しにくいものだったとは…。
でも、飛行機の座席も移動手段も、全て整いました!!
ということで、今週、メルマガ読者の皆さんに、真っ先にご案内するこ
とが出来ます♪
タイトルは、『北海道・ネイティブスピリットを体感する旅』
〜アイヌの祈りと祭りと、オホーツクの北方少数民族文化を訪ねて〜
です。
出発は8月2日(木)から。4泊5日で北海道をグルリと巡りながら、通常
のツアーや個人の旅では体験できないであろうことの連続の旅です。
正直なことをいうと、少しでも価格を抑え目にして、皆さんに参加して
いただきやすいツアーにしたいと思っていました。しかし、どう頑張っ
ても限界があり、ツアーとしてご案内することそのものが無理になりそ
うでした。
結局、リーズナブルな旅、という訳にはいきませんでしたが、日本中、
いや、世界中探しても、無いであろうと自信を持っていえるツアーにな
りましたよ。
そんな訳で、ネイティブな文化体験だけではなく、せっかくの夏の北海
道なので「でっかいど〜」って感じの風景や温泉や美味しいものも楽し
んでもらおうと思っています。
また、木曜から月曜までのツアーなので、どうしても日曜日中に戻りた
い、という方に関しても対応可にしました。
詳細に関しては、本文で説明いたしますが、その前に、各地での主なプ
ログラムをご紹介しますね。
※登別 <知里幸恵・銀のしずく記念館>
知里幸恵=大正時代、言語学者の金田一京助のすすめにより
それまで文字を持たず口承伝承のみで語り継がれ
てきたアイヌの物語を『アイヌ神謡集』としてこ
の世に残し、19歳という若さでこの世を去った天
才アイヌ女性
●館長(知里幸恵さんの姪・横山むつみさん)による館内案内
とお話しなど
※白老 <アイヌ民族博物館>
●アイヌの伝統音楽や踊りなど
※網走 <北方民族博物館>
●北方民族の衣装やシャーマニズム文化について
<北方少数民族ウィルタ>
●ウィルタ協会事務局長・弦巻さんによる
「ジャッカ・ドフニ」(北方少数民族資料館)案内又は
民族衣装やシャーマン用具などについての話
●ウィルタ文様(イルガ文様)刺繍体験
<温泉とオホーツクの幸>
●温泉と北の味覚を楽しんでください
<モヨロ貝塚・出土品>
●謎のオホーツク人に迫る
※釧路 <釧路湿原>
●車窓に広がる釧路湿原を楽しんでください
※白糠 <白糠アイヌの祭り>
●お祭り前日の準備から手伝わせていただきます
●アイヌの古式にのとった伝統的なお祭りに参加
※札幌 <市内観光>
●嬉しい半日フリータイム
日本人のルーツの一つを探る旅としても、アイヌの人々の自然と共生し
ている生き方を学ぶ旅としても、また夏の北海道を満喫する旅としても
楽しんでもらえるのではないかと思います。
まずは、本文とHPでの詳細をご覧ください♪是非、貴重な時間をご一
緒いたしましょう!
それから…貴重な機会といえば、富士山・道開き山開きツアーですが、
まだ、2席ほど今なら空いています。やっぱり今年は富士山行こう!と
思われた方は、お早めにお申し込みください。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載=================「熊野の翼に導かれ」6
2・TEN’s占い==========「メディスン・カード占い」
3・速報!募集開始===「北海道・ネイティブスピリット体感の旅」
4・追加募集のお知らせ=「富士山・道開き祭りと山開き祭りツアー」
5・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◇◆連載◆◇
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■「熊野の翼に導かれ」6
小芝陽子さんと、湯川和幸さんが熊野本宮大社の本殿の前で歌の奉納を
された日は、まさに日本晴れだった。
小芝さんは「君が代」を斉唱した。
今の日本に深い祈りをこめて、神様に届けている歌声に私は鳥肌が立っ
た。その後、熊野にまつわる歌を小芝さん、湯川さん共に何曲か歌われ
た。お二人の声に祈りの力を感じた。
私は聞かせてもらいながら、東日本大震災後、支援を続けている岩手県
宮古市の熊野神社さんの例大祭でも、お二人に歌を歌っていただきたい
と思った。
奉納が終わり、小芝さんの歌を主に作曲されている加藤先生を交えて会
食することになり、私は思い切って、先ほど胸によぎった思いを伝えて
みた。ありがたいことに、三人は快く承諾してくださった。
翌、13日には、県の無形文化財にも指定されている神事「湯登神事」が
行われた。今まで過去何度も、熊野本宮大社の例大祭に参列させて頂い
ている。しかし「湯登神事」から参加した事は今まで一度も無かった。
この神事は、日本最古といわれる湯峯温泉で、稚児たちが潔斎し、神が
宿ったとされる印「大」が書き入れられた稚児たちは、父親に肩車され
て、熊野古道の山越え「大日越え」をする。
私は、せっかくのいい機会だから、この神事も一緒に登らせてもらって
参加しようと決めていた。
が、そう伝えると、周囲の人々は皆声を揃えて「偉いね〜」とか「本当
に、大日越えするの?」とかいうのだ。
実際に一緒に登ってみて、やはり地元の人々は足腰の鍛え方がハンパで
はない、と実感した。
この日も、結局、小芝さんたちと行動を共にしていたのだが、下山後、
新たなる素敵な出会いもあった。
山越え中一緒だった方と小芝さんが、熊野在住のある方を私に紹介した
い、ということになり、急遽その方に連絡を入れて、とあるカフェへ。
結局、紹介された方との間では、互いに話が盛り上がらないままで終わ
ってしまったのだが、私は壁の隅に貼ってあった「ケルト十字」の写真
が気になっていた。
ややしばらくして、大きな麦藁帽子に真っ白なスモックを着た女性が、
顔も手も洋服もススだらけにしながら入ってきた。このお店のオーナー
だった。なんでも、十年間も閉じたままになっていたある個人所有の土
地にある『大日堂』が、この日開かれることになったので、お掃除に行
っていたという。その風貌も言動も行動も、なんとも素敵だと思えた。
私が「あのケルト十字の写真…」と小さな声で言うと、ニッコリ微笑ん
だ。瞬時にして心が通じ合えた気がした嬉しい出会いだった。
翌朝、小説「ひ、ふ、み、の空」を舞台化してくださるという、シアタ
ーリパブリックの舞香さんが、東京からの夜行バスに乗ってやって来た。
この日は『船玉大祭』という神事が神社で行われることになっていたが
前々から、舞香さんと、小説に登場する中辺路の古道を一緒に歩く約束
をしていたので神社には行かなかった。小説に出てくる起点となる「発
心門」までは、バスで行く予定にしていた。その前に、まずは早めのラ
ンチを…ということで、さっそく前日に行ったばかりのカフェに再び行
った。お腹も満たされ、そろそろ時間だね…とバス停まで行くと、なん
とバスが行ってしまったばかりだった。どうやら、メモした時間が間違
っていたようだった。
オーナーさんにタクシーを呼んでもらおうと、再びお店に戻ると、そこ
に偶然、地元の女性がやってきた。その方も前日の『大日堂』のお掃除
に参加されていた方だったのだが、これから船玉神社へ行く、という。
「発心門」はその途中にあるということで、急遽、私たちはその方の車
に乗せてもらうことになった。更には「もし、時間が少しあるようなら
せっかくだから、一緒に船玉神社まで行きませんか?」と誘ってくださ
ったのだ。
この日、本宮大社で行われた『船玉大祭』には参列出来なかったが、
想像もしていなかった元宮となる『船玉神社』に、突然お参りに行くこ
とになったのだ。
『船玉神社』は、森の奥深くにひっそりと佇んでいた。熊野の神社は、
山の奥、川の辺など様々なところに点在しているが、ここも、いかにも
熊野の神様が好まれるような場所にある。不思議なことに、ここの神社
は狛犬の代わりに、狛龍が両脇を守っていた。
神社の名前から、またこの狛龍の御姿からしても、水の神様であること
は間違いない。
有難いご縁に感謝しながら、この後、発心門まで送ってもらい、ゆっく
りと舞香さんと二人、中辺路の古道を本宮大社に向かって歩いた。
つづく…
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【2】◇◆TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に読んでくださいね。
今週は[メディスンカード]で運勢を占ってみました。
2012年6月9日(土)〜6月15日(金)
<1月生まれ>
あれこれと考えすぎて、頭の中が整理がついていない状態ではありませ
んか。まずはあなたが一番望むことを選択してね。きっと良い答えが見
つかるはずですよ。
<2月生まれ>
物事を平穏に済ませようとして、どこかで嘘をついてはいませんか。正
直になることが結果的には良い答えに繋がるはずですよ。
<3月生まれ>
混沌とした思いに捕らわれてはいませんか。今週あなたに必要なキーワ
ードは「真心」です。
<4月生まれ>
今週は周囲の人と過ごす時間より、一人の時間を大切にしてみてくださ
い。あなた自身が何をすべきかが、きっと思い出せるはずですよ。
<5月生まれ>
自分のことばかりに目が向いて、周囲の人たちをおざなりにしてはいま
せんか。今週はいつも以上に周りの人とのコミュニケーションを大切に
してね。
<6月生まれ>
空想の世界に浸って現実を忘れてはいませんか。今週あなたに必要なキ
ーワードは「地に足をつける」です。
<7月生まれ>
周りの人によく見られようとしすぎて、本来のあなたを忘れてはいませ
んか。まずはあなた自身が好きなあなたになることが大切ですよ。
<8月生まれ>
あれもこれもと追われているような気持ちになって、疲れ気味ではあり
ませんか。今週あなたに必要なキーワードは「休息」です。立ち止まる
ことも時には必要ですよ。
<9月生まれ>
人の噂に惑わされて、右往左往してはいませんか。まずはあなた自身の
目で見て、あなたの考えで判断することが大切です。
<10月生まれ>
他人からの評価を通して、あなたの価値を図ろうとはしていませんか。
今週は内なるあなた自身をしっかりと見直してみてね。
<11月生まれ>
満たされない気持ちで、ずっと欲し続けてはいませんか。今週あなたに
必要なことは「足りるを知る」です。
<12月生まれ>
自分自身に嘘をついていることはありませんか。今週は正々堂々と誇ら
しげなあなたを取り戻してね。
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【3】◆◇速報!募集開始!!◆◇
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天と大地に感謝する旅 walk 31
北海道
ネイティブスピリットと北の大地を体感する旅
〜アイヌ文化と祭り・オホーツク文化と少数民族の文様を訪ねて〜
2012年8月2日(木)〜8月6日(月)
4泊5日
118、000円(税込み)
詳細は…http://www.office-ten.net/north/t.htm
古来より日本では、自然の中に宿る神々と共に
生きてきました。
しかし、現代人の私たちは、神々の警鐘すら、
つい最近まで耳を傾けることも無く
傲慢に暮らしてきました。
そんな中、神々の教えに常に耳を傾け、
質素に謙虚に暮らし続けてきたのが、アイヌの人々です。
また、ほとんど知られることもありませんが、
北海道のオホーツク沿岸では、アイヌの人々とも異なる
北方先住民族の人々が長い間、暮らしてきました。
シャーマニズム文化ともいえる、独自の文化を持った
人々ですが、風貌は私たちとほぼ同じ。
また、大昔からの遺跡も沢山発見されていることから
謎のオホーツク人と呼ばれてきた彼らは、
もしかすると私たち日本人のルーツの一つ
なのかもしれません。
今回のツアーは、
オホーツク北方民族のウィルタ族の資料館が
諸事情により完全閉館するということで、
特別に館長から、少しでも北方民族の文化を伝えたい、
というお話しがあったことが始まりです。
こちらからのリクエストで
美しいオホーツク文様の刺繍の体験教室も
開いていただけることになりました。
また、時を同じくして、白糠アイヌ文化保存会の方々の
先祖供養祭にも、前日のお手伝いから
加わらせていただけることになり、
更には、大正時代に『アイヌ神謡集』を初めて世に出しながら
19歳の若さでこの世を去った、知里幸恵さんの姪にあたり
横山むつみさんから、知里さんについての話などを直接
伺えるという機会に恵まれました。
もちろん、せっかくの夏の北海道なので、
釧路湿原の大自然を満喫したり、
のんびり温泉タイムを楽しんだり、
北の大地の恵みに舌鼓を打ったり、
と、TENの旅らしく思い切り楽しんでもらえるような
時間も充分に取りました。
この旅企画は、二度とない企画です。
ぜひ、この旅にご一緒いたしませんか?
http://www.office-ten.net/north/t.htm
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【4】◆◇追加募集のお知らせ◆◇
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満員御礼でしばらく募集していませんでしたが
キャンセルが出たため、今回「2名」募集いたします。
「富士山ツアー」
〜道開きと山開きに立ち会う旅〜
2012年6月30日(土)〜7月1日(日)
東京発着 29,800円【朝・夕食付】
≪この旅のポイント!! ≫
★富士山頂まで登る富士登拝ではありませんので、
体力のない方も、安心してご参加ください。
★開山の日、富士山五合目でご来光を拝みます
(専用車で五合目まで移動)
★「御師(おし」と呼ばれる古くから富士山信仰を支える宿で、
山開き神事をされる先達や行者さんたちと共の夕食を特別に
ご用意していただきました。
◎旅の詳細は…http://www.office-ten.net/j/fuji2012/t.html
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【5】◆◇編集後記◆◇
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仲良しの友人が、ママになった報告をしに、久しぶりに事務所へ遊びに
来てくれた。今までは仕事一筋で頑張ってきたので、これからの時間は
たっぷり子育てにあてるそう。人生模様は、本当にいろいろ。
私もそろそろ次の子、生まなきゃ。あ、次の子って次の小説です。
aya
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発行者 天川 彩
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