2011/10/06━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 489号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。
10月に入った途端、急に冷え込みが強くなりましたね。
北海道では、早くも氷点下になったところもあるそうです。急激な気温
の変化に体調を崩さないよう、みなさん気をつけてくださいね。
さて、私は明日からイタリアに行ってきます。
特に楽しみにしているのが、聖フランチェスコが生涯過ごしたアッシジ
です。中世、ヨーロッパではキリスト教が組織的な規律をつくり巨大化
していたようですが、聖フランチェスコは「清貧」を説き真理の道を純
粋に生き貫きました。
鳥も動物も樹木も花も鉱物も、太陽も月も…この世にある全て、森羅万
象は神が平等にこの世に存在させたのだという考え方は、当時のキリス
ト教の中では、かなりの異端。当然、反感も強かったようですが、屈す
ることなく信念に生きた様は、実に格好良く…。
ブッダを師として仰ぎ、教義経典を授かりに、国禁を犯してまでも一人
中国からインドまで向かった玄奘三蔵と共に、私にとって聖フランチェ
スコは永遠のヒーローです。
そのヒーローの息吹が今も残っている場所では、どんな時間が待ってい
るのでしょうね。
もちろん、ミラノやベネツィア、フィレンツエにローマと都市ごとに異
なった文化の華が咲いている魅力溢れる国です。
来週は、メルマガがお届けできませんが、帰国後ご報告しますね。
また、イタリアらしい可愛い小物など見つけたら、TEN’sショップ
用にも少し持ち帰って来ようと思っています。そちらも、どうぞお楽し
みに。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様==========「もうひとつの太陽の歌」
2・TEN占い==============「タロットカード占い」
3・お知らせ===========「天河神社と天川村の被害報告」
4・にっぽん探求塾の旅============「巨石巡りツアー」
5・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様 ◆◇
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□「もうひとつの太陽の歌」
今から五年前、私は『タイヨウの歌』という小説を書いた。
作品は、書き上げた直後から私の手を離れ、知らぬ間に多くの人々と繋
いでくれるものとなった。
しかし、この『タイヨウの歌』を書く数百年前、アッシジで『太陽の歌』
という詩が書かれていた。
聖フランチェスコがこの世を去る一年前ほど、失明寸前の中で、全てを
生み出した大いなる存在へ、感謝の念を持って書き上げたものだ。
20世紀の終わりには、環境破壊が限界まで達し、世界中でエコロジーが
共通認識になってきた中で、この『太陽の歌』は注目を浴び、彼はカト
リック信者の中で自然保護の守護聖人となった。
私は、カトリック信者でもなければ、キリスト教徒でもない。
だからなのか「守護聖人」という言葉に何となく違和感があるが、日本
的感覚でいえば菅原道真が「学問の神様」と呼ばれているような感じな
のだろうか。
フランチェスコは、アッシジの裕福な商家に生まれ、若い頃はさほどの
信仰心も無く贅沢三昧に暮らしていたという。仲間と共に意気揚々と隣
町との戦いに出向くが、捕虜となり病となってアッシジに戻ってくる。
死の淵をさ迷い、生還した時、フランチェスコは意識の目覚めが起きる。
全てを手放し、神の為にのみ生きようと決意したフランチェスコは、ア
ッシジ郊外にある小さな朽ち果てた教会を再建させようと、素手で石を
積み上げていく。その過程で少しずつ仲間が増え、彼を慕いやってきた
貴族の娘、キアラも世俗を手放して共に神に仕えていく。
「清貧」「平等」「平和」というフランチェスコの教えは、やがて多く
の人々の心を捕らえ、大きな組織となっていくのだが、何の所有も欲せ
ず、組織作りも望まなかったフランチェスコは、やがて山の麓の洞窟で、
神と対峙する時間を多く過ごすようになる。
そして、晩年最初に建てた小さな教会で書き上げたという『太陽の歌』。
森羅万象、全ては大いなるものによって生み出されている、という感覚
は、日本神話や各地の先住民の中に残る話にも繋がっているようだ。
この詩を読んでいると、聖フランチェスコは、キリスト教というベクト
ルを超えて、全ての根幹と繋がっている存在のように私は感じる。
『太陽の歌』〜被造物の賛歌〜 聖フランチェスコ
神よ、造られたものすべてによって、
わたしはあなたを賛美します。
わたしたちの兄弟、太陽によってあなたを賛美します。
太陽は光をもってわたしたちを照らし、
その輝きはあなたの姿を現わします。
わたしたちの姉妹、月と星によってあなたを賛美します。
月と星はあなたの気高さを受けています。
わたしたちの兄弟、風によってあなたを賛美します。
風はいのちのあるものを支えます。
わたしたちの姉妹、水によってあなたを賛美します。
水はわたしたちを清め、力づけます。
わたしたちの兄弟、火によってあなたを賛美します。
火はわたしたちを暖め、よろこばせます。
わたしたちの姉妹、母なる大地によって賛美します。
大地は草や木を育て、実らせます。
神よ、あなたの愛のためにゆるし合い、
病と苦しみを耐え忍ぶものによって、
わたしはあなたを賛美します。
終わりまでやすらかに耐え抜く者は、
あなたから永遠の冠を受けます。
わたしたちの姉妹、体の死によって、あなたを賛美します。
この世に生を受けたものは、この姉妹から逃れることができません。
大罪のうちに死ぬ人は不幸な者です。
神よ、あなたの尊い御旨を果たして死ぬ人は、幸いな者です。
その人は、第二の死は損なうことがありません。
神よ、造られたものすべてによって、
わたしは深くへりくだってあなたを賛美し、感謝します。
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【2】◇◆TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
2週間分[タロットカード]で運勢を占ってみました。
2011年10月8日(土)〜10月21日(金)あなたの運勢
<1月生まれ>
過剰に周りの人を意識してはいませんか。あなたはあなたらしく、また、
周囲の人もそれぞれに尊重するよう心がけてね。
<2月生まれ>
なかなか素直になれず、少し自分を偽りながら人と接してはいませんか。
そのベールをはずすことを恐れないでね。
<3月生まれ>
何か大きな決断をする時期のようです。大切な始まりになりそうなので、
一時の感情ではなく、しっかりと見極めてね。
<4月生まれ>
動き出さなければと思いながら、今ひとつ気分が乗らない状態ではあり
ませんか。今は自分に気合を入れることを心がけてみてね。
<5月生まれ>
幸せに満ち足りた時を過ごせそうです。また、あなた自身に大きな変化
が起こるかもしれません。思ったことを躊躇せず動いてみてね。
<6月生まれ>
今まで迷っていたことに一筋の光が差し込みそうです。きっと心が軽く
なるはずですよ。
<7月生まれ>
今は人の話を聞くことがキーワードとなりそうです。自分が前に出よう
とせず、聞き役に徹していると良い運が巡って来そうですよ。
<8月生まれ>
心が安定した時間が過ごせそうです。ボランティアに参加するなど、周
囲の人々へ気を配ると良い仲間が出来そうですよ。
<9月生まれ>
不安に思うことがあるかもしれませんが、信念の道を歩む限り、必ず良
い方向に向かいそうです。迷わず突き進んでね。
<10月生まれ>
突然のアクシデントがあるかもしれません。今は出来る限り下準備を怠
らないようにしてください。また、自然の中に出掛けると、幸運が舞い
込んできそうですよ。
<11月生まれ>
自分の想いに囚われすぎてはいませんか。周りの人々と共に協力し合っ
ている関係であることを思い出してね。
<12月生まれ>
無計画に動き回ってはいませんか。今は過去の経験を生かして、新たに
何かを始めると良さそうです。あなた自身の価値をもう一度見つめ直し
てみてね。
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【3】◆◇ 天河の被害状況報告と義援金のお願い ◆◇
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先週もお伝えいたしましたが、引き続き皆さんに
お願いしたいと思います。
<災害状況の写真などのページはこちら>
http://www.office-ten.net/sien/tenkawa.html
天河神社<義援金お振り込み先>
◆お振り込みいただけます方は恐れ入りますが、
*振り込み日時
*振り込み先銀行名(ゆうちょ振替、ゆうちょ、南都のいずれか)
*御住所
*お名前
*連絡先
をメールtenkawa-jinja@kcn.jp あるいはファックス0747-63-0848 にて
天河神社までお知らせいただけますようお願い申し上げます。
■ゆうちょ銀行振替口座00940−4−82869
加入者名 天河大辨財天社
■ゆうちょ銀行口座記号14520 番号3334681 天河神社
(テンカワジンジャ)
■ゆうちょ銀行 ヨンゴハチ(店番 458) 普通
口座番号0333468 名前 天河神社 (テンカワジンジャ)
■南都銀行 黒滝支店 普通 口座番号2000512
宗教法人天河神社(シュウキョウホウジンテンカワジンジャ)
天川村<義援金お振込先>
◆ゆうちょ銀行
◇座名義:台風12号天川村災害義援金事務局
◇座番号:00960−6−1111
(義援金についてのお問合せ)
◇天川村役場住民課 0747−63−0321
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【4】◆◇ にっぽん探求塾の旅 ◆◇
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<にっぽん探求塾の旅>
募集中!
●◎●□●◎●『 巨石巡りツアー 』●◎●□●◎●
〜太古から今に吹く風を感じて〜
2011年10月29日(土)〜10月30日(日)
1泊2日
23、800円(塾生料金)
大阪駅集合解散
募集人員 15名
定員に達し次第、締め切りいたします
(最低催行人員 8名)
*一般 27、800円
http://www.office-ten.net/kyoseki/top.htm
10月29日 11時大阪駅集合 10月30日17時大阪駅解散
(宿泊代、夕朝食代、移動交通費、ガイド代込み)
日本では、古来から人間の力が及ばないところや、山や滝、海や巨木
など、圧倒的な力を放つ自然の造詣物に畏怖の念を抱いてきました。中
でも、巨石は大切な祭祀場とされ、磐座(イワクラ)と呼ばれてきまし
た。
巨石信仰は、旧石器時代から始まっているともいわれ、現在も磐座が
ご神体となっている神社が各地に存在しています。しかし、古代の大き
な祭祀場と考えられている巨石群の多くは、今は奉られることもなく存
在すら忘れ去られ、ひっそりと山の中などに佇むばかりとなっています。
そこで、TENでは今回、日本人の祈りの場の原点のような巨石群を
二日間に渡り巡るツアーを企画いたしました。
巨石群といえば、その多くは厳しい山を登らなければたどり着けない
場所にありますが、TENで今回ご案内するこの巨石巡りは、ハイキン
グ感覚で行くことができます。
初日は、京都と奈良の間にある巨石群へ向かいます。弥生時代の石剣
が出土し2000年以上前からの信仰の場とされていた所で、平安以降は修
験の行場ともなり、磨崖仏(まがいぶつ=巨石に仏の姿を彫ったもの)
など仏教的要素もその後加わった、巨石信仰の歴史を垣間見ることので
きる場所を歩きます。
翌日は、縄文以前の古代信仰の場であったと推測される、六甲の巨石
群へと参りましょう。まずは、古代信仰の磐境(いわさか)・磐座(い
わくら)祭祀がそのままご神体として今に引き継がれている神社へお参
りし、その後は、いよいよ天川 彩、取って置きの巨石群の場所へ。太
古と未来と今と宇宙…。いつも、そこへ行くと不思議な感覚に包まれる
のですが、皆さんそれぞれ、きっと何かを感じ取って来る場所だと思い
ます。
古代人たちの祈りを、そのまま感じ取れるような巨石巡りツアー。
ぜひ、ご一緒しませんか?
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【5】◆◇編集後記◆◇
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先日、東日本大震災後、TENで二度ほど、炊き出し訪問した岩手県宮
古の熊野神社の宮司様から電話がかかってきた。やはり熊野の水害を案
じていらした。私の知る限りの話をお伝えし、宮古の今の状況を尋ねた。
避難所にいらした方々は全員仮設住宅に移り、被災地区は今、一面、草
の原になっている、ということだった。猛威を振るった自然とは違う、
別の自然の力強さを感じている、というお話だった。
時は、少しずつ、そして着実に流れている。
aya
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