2011/05/06━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　☆★☆ TEN's magazine 469号　　☆★☆　
　　
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こんにちは！天川　彩です。

あっという間に五月になっていますね。
風薫る五月。一年の中で、最も爽やかな季節がやってきました。

このメルマガを通じて、皆さんにもお知らせし、また多くの皆様から
ご協力いただいた、被災地への炊き出しも無事終えることが出来て、
ほっとしています。

私たちが伺った場所は、被害としては甚大なものがあり、地域全体が
ほぼ壊滅状態でした。ご身内を亡くされ、辛い状態の方もいらっしゃ
いましたが、多くの方々が想像以上にお元気でほっとしました。

特に、子ども達の明るさ、元気の良さには驚きました。

宮司様から震災当日やその後に、地域の人々がどのように動かれたの
か、貴重なお話をゆっくり伺いました。地域力や大人力、個人の判断
力がどれほど大切なのか、改めて学ばされた気がします。

炊き出しで、少しでも美味しいものを食べていただき、元気になって
もらおうと伺ったはずが、こちらが元気を頂いたような、そんな時間
になりました。

そろそろ、ＴＥＮは通常の業務に戻り、新たなツアーやイベント、講
座なども始めていこうと思いますが、せっかく結ばれたこの地域との
ご縁なので、これからも、出来る限り無理のない範囲で、この地域の
支援・応援をしていきたいと思っています。

さて。私は今日、明日と沖縄です。

そして、先週もお伝えしましたが、来週、再来週とアイルランド、ス
コットランド、イギリスへと行ってきます。

メルマガ発行は、多分、難しいかと思いますが、一応、パソコンは持
って行きますので、ブログは時折アップできるかもしれません。

帰国後、パワーアップして、楽しいＴＥＮの企画を沢山たてていけれ
ばと思っています。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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１・コラム・風の文様＝＝＝＝＝＝＝「未来を創る子ども達のために」
２・ＴＥＮ占い＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝今週は「タロット・カード」占い
３・編集後記＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝「ひとりごと」
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【１】◆◇　コラム・風の文様　◆◇
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□「未来を創る子ども達のために」

東日本大震災から、間もなく二か月が過ぎようとしている。
今も、新聞やテレビで報道されない日は無い。

被災地域は500キロにも及ぶので、同じ被災地といっても、地域によって
抱えている問題も、支援のやり方も、復興への取り組み方もそれぞれ異な
る。だから一概に、一か所の場所や地域だけを見て「被災地は」とか「被
災者は」など言えないのではないかと感じている。

私たちにしても、2000か所もあるという全避難所の中のたった２か所で炊
き出しを行ったというだけなので、その場所のほんの片隅で見てきたこと
しかわからない。
しかし、そんな片隅でも体験したことや、見聞きしたことはある。

炊き出しを行ったのは、宮古にある小高い丘の上にある小さな神社と、そ
の下の小学校。貸し切りバスで現地まで向かう道は、大渋滞しているとい
う沿岸線を通らず、山間部を抜けていくものだった。花巻から３時間。突
然、目の前にテレビで見ていたような、全てがひっくり返ったような街並
みが現れた。

目的地までの道は寸断され、運転手さんは、幾度もバスを降りて地元の人
に場所の確認をしながら進み、どうにか目的地の神社の下にバスを停めた。

バスを降りたところは、壊滅状態の街の中。カラスの群れがその上を飛び
回っていた。目の前に建つ小学校に、この地区の被災者の人々が多くいる
ことがわかり、胸が痛くなった。しかし、少し高台の方へ目を向けると、
そこには、ヒビ一つ入っていないであろう家々も並んでいる。

津波の被害に遭った場所と遭わなかった場所で、こうも風景が異なるのか
と目を疑ったが、それが現実だった。

神社階段横の門柱は壊れていたが、上にのぼると立派な神殿や、幾つもの
建物が、無事に建っていた。

宮司様に「炊き出しに来ました」とご挨拶すると、「まずはご神殿へどう
ぞ」とすすめられ、そこに鎮座する熊野の神様にご挨拶することになった。
ご神殿に上がり、玉ぐしを挙げさせて頂いた時、とても清々しい場所だと
感じた。

宮司様と改めてご挨拶した時、被災地へのお見舞いの言葉より先に「いい
所ですね〜」と口から出てしまった。頭では不謹慎かな、と思ったが口か
ら出てしまったので仕方がなかった。

それから2日間、私たは自分たちに出来る範囲の精一杯で、皆さんに喜んで
いただきたい一心で炊き出しをした。

2日目の朝は、強風波浪警報が出ていた。前日、炊き出しをした場所では砂
埃が入ってしまう。私は体育館入口で避難所の管理などをしていた市役所
の職員の方に交渉し、小学校の先生にも協力してもらって、炊き出し場所
を小学校の玄関の中に移動させてもらった。

校舎の中は全くの別世界だった。そこが被災地であることなど、微塵も感
じさせない。

ここに来る前、宮司様に避難所の中にいる、子どもたちの数を聞いた。子
どもたちにも、少しでも元気になってもらえるような何かを持って行こう
かと思っていた。テレビの報道などで、子どもたちへの心のケアが盛んに
言われていたので、出来る限りの準備はして行きたかったのだ。

しかし、宮司様から「子どもたちは、学校が始まっているので、しかるべ
き場所に移動させていますから、避難所の中に子どもはほとんどいません」
とのことだった。

確かに避難所となっている体育館の中には、子ども達の姿は見かけなかっ
たが、隣の校舎に、沢山の元気な子どもたちの姿があった。
昼休みの校内放送や、掃除の準備をしている子ども達など、そこには普段
の小学校生活が溢れていたことに、私たちは驚いた。
子どもたちの方も、炊き出しをしていた私たちに興味シンシンな様子だっ
たので、普通に会話することが出来てほっとした。

2日目の午後、炊き出しを終えて宮司様や避難所にいらした数名の方々と、
ゆっくりお話出来る時間が出来た。

宮司様は、その日に起こったことを少しずつお話してくださった。ご自身
のご自宅が流された話、ご家族の話、親しかった方との辛い別れの話など
多岐に渡ったが、中でも一番驚いたのは、小学生全員が神社に避難して助
かった話だ。小学校で会った子どもたちの顔が浮かんだ。みんな、凄まじ
い経験をしていたのだ。　

宮司様は、地域の子ども達から誰一人として犠牲者を出さなかったことは、
地域の誇りだと言われていた。そして、子ども達に日常を戻すことが地域
の大人の今の役割であるとも話され、「人の輪、地域の輪の中にいる子ど
もたちは、安心感で伸び伸びと成長していくことが出来るのです。未来あ
る子どもたちの為に大人はその輪を大事にしていないといけないのです」
と教えてくださった。

私は、一番初めの挨拶で「いい所ですね〜」と口から出たことは、間違っ
ていなかったと思えた。

被災地が、全てここと同じだとは決して思っていない。

しかし、少なくとも私は、この小さな地区に未来への揺るぎない希望を感
じた。

大人が子どもの手本になる社会。当たり前のことなのに、今ではとても
難しい。しかし、そんな地域は、例えどんなことがあろうとも、必ずや
再生していくことだろう。

私たちは、この震災から学ぶことがまだまだあるのだろう。


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【２】◇◆ＴＥＮ’ｓ占い◆◇
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所詮、天川　彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
今週は［タロットカード］で運勢を占ってみました。

２０１１年５月０７日（土）〜５月１３日（金）あなたの運勢


＜１月生まれ＞
つい、自分の意見を通そうとして、自分勝手な言動が出てしまうかもし
れません。今週は人の意見に耳を傾ける努力を。

＜２月生まれ＞ 
今週、あなたに大切なことは、揺るがない心です。他の人の意見に振り
回されることなく、あなたの信念を貫いてね。
 
＜３月生まれ＞ 
準備がまだ整ってもいないのに、動き出そうとしていることはありませ
んか？今週は準備の為に十分な時間を取ってみてね。

＜４月生まれ＞ 
望むことがあるのならば、まずはあなたがやるべき事をやってから声に
出してみましょう。バランスが取れたとき、物事が前に進みそうですよ。

＜５月生まれ＞ 
これだ！と思えることが見つかった時、今週は迷わず動いてみてくださ
い。きっと思いがけない成果に繋がるはずですよ。

＜６月生まれ＞ 
楽しい人間関係の中で愉快に過ごせそうな一週間となりそうです。ただ
し、あまりに気を抜くと失敗してしまうこともあるので、気持ちだけは
引き締めてね。

＜７月生まれ＞ 
今まで、なかなか進まなかったことや、やり直したかったことにチャン
スが巡ってきそうです。思い切って向き合うと良さそうですよ。

＜８月生まれ＞ 
誰かに、あなた自身の道を決めてもらおうとはしていませんか？あなた
が歩く道は、あなた自身でちゃんと選ぶことを忘れずにね。

＜９月生まれ＞ 
自然の流れに逆らうと、逆風にあおられそうです。今週はあるがままを
素直に受け入れてみてください。新たな感覚を掴めるかもしれませんよ。

＜１０月生まれ＞ 
情報を集めるのに忙しい一週間となりそうです。でも結果はもう少し先
になりそうなので、焦らないでね。

＜１１月生まれ＞ 
周囲の人々に少し厳しく接したり、愚痴を言ってばかりということはあ
りませんか？今週はあなた自身の言動にも意識を向けてみてね。

＜１２月生まれ＞ 
人の為にしているようで、実はあなた自身の満足の為ということはあり
ませんか？今週は自分の心の内をしっかり観察してみることも大切です。

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【３】◆◇編集後記◆◇
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2年前息子が家を離れ、今度は長女が家を離れる。
少しずつ、確実に巣立っていくのかと思うと、ちょっぴり寂しい気もす
るけれど、これも受け入れるべき順番なのだろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ａｙａ