2011/03/18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 462号  ☆★☆ 
  
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こんにちは、天川 彩です。

今日の東京は、とてもいいお天気です。ちょうど一週間前の金曜日も
今日のようないいお天気でした。

でも、わずか一週間しか経っていないのに…
私たちは、何という過酷で悲しい事実を目の当たりにしなければなら
なくなったのでしょうか。

実は、昨年の夏、家族で東北旅行に行き、岩手、宮城、福島と巡って
きました。宮城では南三陸町の宿にお世話になりました。風光明媚で
のどかな海の前に建つ小さなお宿で、海の幸を沢山出していただきま
した。映像を見ると胸が詰まるのですが…今は、せめて皆さんが無事
に避難できていることを祈るばかりです。

メルマガ読者の方々の中にも、被災地域にお住まいの方が多数いらっ
しゃることと思います。
たぶん、このメルマガも読むことが出来ない環境にいらっしゃるかと
思いますが、どうか一日も早く笑顔を取り戻し、穏やかな気持で過ご
されることができますよう、お祈りいたします。


それにしても、日本人の誰もが経験したことのない、未曽有の大災害。

地震、津波、そして放射能汚染…。

私たちは、これからどう立ち上がっていけばいいのか。
被災地の方々の問題ではなく、私たち日本人全員の問題として、皆で
手を取り合って、一生懸命考えていかなければならないですね。

既に多くの方々は、様々な場所で募金はされているかと思います。

私も取り急ぎスーパーに設置されていた募金箱へ入れたり、赤十字へ
の直接募金、Yahooなどのポイントを募金にあてたりと、自分が
出来る部分での募金はしました。ただ、今回は募金するだけでは、足
りない様な気がして…少しだけでも動こうと思っています。

今回の被災地域は、500キロにも及び、避難所も2000か所以上。
たぶん、もっとあるのだと思います。

テレビで紹介されている場所や、大きな避難所などには、救援の手が
差しのべられて来ているでしょうが、支援の手が回りにくい場所にい
る人々はどれほどつらい思いをされていることでしょう。

TVでは、現地ではまだ受け入れ態勢ができていないので、混乱が生
じるので行かないほうがいい、としきりに言っていますが、
現地とは、誰でしょうか。行政の人々でも、ボランティア組織を作ろ
うとしている人々でもなく、手助けしたいのは、被災して辛い思いを
している人々なのです。

かつて、私自身が阪神大震災で被災者だった時、うれしかったのは、
どこかから来られた皆さんたちが、炊き出しに来てくれて、暖かくて
美味しい食べ物を作ってくれたことと、奇麗な下着などを提供してく
れたこと。そして自衛隊の人たちがお風呂を作ってくれたことでした。
食べ物が無くて苦しいと訴えている人たちがいて、手を差し伸べよう
とすることに、何処の誰の許可が必要なのでしょうか。

確かに、体一つで現地まで行き、自分の寝る場所も食事も用意せず
「何か手伝います」と言う人は、今は迷惑になるでしょうが、自分で
移動手段や寝るスペースも確保して、炊き出しの食材を持って行く
人が迷惑になるという感覚、理解できません。


ただ、ガソリンが無ければ、今はどうすることもできません。

昨日、高速バス会社の社長さん宛てに、メールを書いてみました。
返事はまだ来ません。今、ガソリンが何所にも無いという状況のこと
を考えると、やはり今は無理なのかもしれません。

ガソリンなどの状況が回復してきたら、炊き出しの食材や当面必要と
思われるものを積んで、寝泊まりできるバス(無償で出してくれる会
社があるといいのですが…)で現地の小さな避難所で、3日ぐらい炊
き出しに行きたいと思っています。

状況が整って出来そうならば、皆さんにもお声をかけさせていただき
たいと思います。もしも、その時にタイミングが合いそうな方は、
ご一緒にいかがですか?

でも、状況は刻一刻と変化しています。ガソリンが私たちの手にもま
わって来た頃には、小さな避難所にも炊き出しの手が十分足りるよう
な状況になっていたら、それは不必要かもしれません。

とにかく、その時に必要じゃないか?と思うことがあれば、自分の意
志で迷わず動くことが、大切な気がしています。

そして、自分の頭でちゃんと考えることも必要かと。

テレビやインターネットで流れてくる情報を過信していると、判断す
る力も鈍ってしまう気もします。

出来る限り、いつもニュートラルな状態でいるようにしたいですね。



今週も…占いはお休みとさせてください。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様=============「明日という希望」
2・お知らせ===============講座延期などのお知らせ
3・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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■「明日という希望」


生きていると、思いもしていないことが時として起こる。
自分の意志とは違うところで起こる。

神様は何て無情なのだろうと思い、無気力になり、この世が嫌になる
ことだってある。しかし、それでも生かされている。

生かされている、ということは、神様から「今は、生きてやらなけれ
ばならないことがある」といわれているのだろう。


1985年アフリカの飢餓を救済するために作られた「WE ARE THE WORLD」
最近、時折この曲を耳にする。ハリーベラフォンテの呼び掛けに応じ
たマイケルジャクソンとライオネルリッチーが作詞作曲をして、総勢
45名の豪華アーティストたちが無償で参加した有名なアルバムだ。

私も当時、このレコードを買った。この曲を何度聴いたことだろう。
聴くたび人間への希望、未来への希望を感じた。


今、被災地の人々は、絶望と孤独の淵を歩いているように感じている
かもしれない。

被災地の人々に限らず、多くの日本人は、今、明日にすら希望を持て
なくなっている。

でも、明日を信じている限り、絶対大丈夫。

かつて原爆を落とされた広島や長崎だって町は見事に生き返っている。
神戸だって、おしゃれな街の誇りを取り戻した。

だから、今度だって絶対に立ちなおせる。

原発の無い国だって、科学者たちの頭脳を集めればつくれるはずだ。

「明日」という言葉は、明るい日と書く。
また、そもそも「あした」とは「ゆうべ」に対しての朝のことで、
特に何かがあった翌朝を本来は「あした」といっていたそうだ。

たとえ、今日までが苦しい日であったとしても、未来への希望を私た
ちが忘れない限り、必ずまた明日がやってくる。

私たちは今、本当に大切なことを取り戻そうとしているのだから…。




「WE ARE THE WORLD」

there comes a time when we heed a certain call
when the world must come together as one

there are people dying

and it's time to lend a hand to life

the greatest gift of all

we can't go on pretending day by day

that someone, somewhere will soon 

make a change

we are all a part of god's great big family

and the truth, you know,

love is all we need

we are the world, we are the children

we are the ones who make a brighter day

so let's start giving

there's a choice we're making

we're saving our own lives

it's true we'll make a better day

just you and me

send them your heart so they'll know that 

someone cares

and their lives will be stronger and free

as god has shown us by turning stones bread

so we all must lend a helping hand


when you're down and out, there seems no 

hope at all

but if you just believe there's no way 

we can fall

let us realize that a change can only come

when we stand together as one



<和訳>

今こそあの声に耳を傾けるんだ
今こそ世界が一丸となる時だ


人々が死んでゆく

いのちのために手を貸す時がきたんだ

それはあらゆるものの中で最大の贈り物

これ以上知らん振りを続けるわけにはいかない

誰かが、どこかで変化を起こさなければ

僕らはすべて神のもと、大きな家族の一員なんだ

本当さ

すべての人に必要なのは愛なんだ



僕らは仲間、僕らは神の子供たち

明るい明日を作るのは僕らの仕事

さあ今こそ始めよう

選ぶのは君だ

それは自らのいのちを救うことなんだ

本当さ、住みよい世界を作るのさ

君と僕で・・・

心が届けば支えになってあげられる

そうすれば彼らも力強さと自由を手に入れるだろう

神が石をパンに変えて示してくれたように

僕らもみんなで救いの手をさしのべるべきなんだ



見放されてしまったら、何の希望もなくなるものさ

負けたりしないと信ずることが大切なんだ

変化は必ず起こると確信しよう

僕らがひとつになって立ちあがればいいんだ



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 【2】◆◇TENからのお知らせ   ◆◇ 
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3月23日に予定しておりました、
「にっぽん探求塾・講座」〜仏教を知る〜の第三回目は、
会場の都合により延期となりました。
*大震災の影響による節電で、夜間使用が禁止となりました*
改めて開催日が決定いたしましたら、メルマガ・HPでご紹介いたし
ます。


GWに企画しておりましたペルーツアーも、情勢を判断し実施は中止と
させていただきました。既にお申込みいただきました方には中止をお知
らせいたしましたが、参加申し込みをご検討いただいておりました方に
は、大変申し訳ございませんが、またの機会でのご参加、お待ち申しあ
げます。


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【3】◆◇編集後記◆◇
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原発について、かつて原発の職員として20年間働いてきた平井さんとい
う方の言葉がありました。今回の事故を目の当たりに目撃している私た
ち日本人は、読んでみるといいのでは…と思いました。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#about

お時間あるときにでも、読んでみてください。

                     aya
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