2010/12/24━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 450号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

Merry Christmas!  天川 彩です。

今日は、クリスマスイブですね。イブにメルマガを発行するのは、も
しかすると、初かもしれません。
皆さんは、どんなクリスマスを過ごされているのでしょうか。

子どもの頃は、サンタさんから届くプレゼントにワクワクしたもので
すが、大人になってからは、大切な人と過ごす素敵な時間こそが、サ
ンタさんからの贈り物のように感じます。

一昨日の夕刻、北海道に住む高校時代の友人から可愛らしいクリスマ
スカードと共にチョコレートが贈られてきました。
思いがけないプレゼントって本当に嬉しいものです。

で、このチョコには続きのお話もあり…

その前日。TENでは例年より早く事務所の大掃除をしたところでした。
何袋かのゴミを、ゴミステーションに出し終えて帰ろうとした時、私た
ちが出したゴミ袋を広げている人がいるのです。

やはり捨てたゴミ袋を知らない人に開かれるのは、あまり気持ちの良い
ものではなく…。しばらく見ていると、おじさんも、こちらに気づいた
様子でしたが、無視して袋の中を探っているのです。

そして中から何かを引っ張り出したのですが、よく見るとTENの10
周年記念パーティで皆さんに配ったチョコレートの残りでした。

ちょっと可愛いお菓子だったので、その後も時折、誰かが遊びに来ると
出していたのですが、紙袋に入れた状態だったので、そのうちに忘れ去
ってしまい…気がついたら2年以上の月日が過ぎていたので、さすがに
もうダメだよね、と言って捨てたものでした。

おじさんは、その袋を閉じると、他の人が捨てた隣の袋を開いていたの
で、私は思わず「それ、2年以上前のチョコだったので捨てたものです
けれど、それでよければ、もう一袋お菓子があの袋の中に入っています
よ」と声をかけてみました。

おじさんは、急に「なんだ。そんなに古けりゃ食べられないな」と苦笑
いしながら袋の中に戻して立ち上がろうとした時、アキちゃんがバッグ
の中に入っていた銀色の小さな封筒に手をかけながら、私に目でサイン
を送ってくるのです。

その封筒は、友人から送られてきたクリスマスカードが入っていた封筒
で、事務所を出る前、チョコを何枚かその封筒に入れて、アキちゃんに
「家で食べて」とおすそ分けとして渡したものでした。

私が頷くと、アキちゃんが「これ…よければ食べてください」とおじさ
んに銀色の封筒を差し出してくれたのです。おじさんがキョトンとして
いたので「北海道の友人が送ってきてくれた飛び切り美味しいチョコな
ので、きっと美味しいですよ」と私が補足して言うと、「いいの?」と
言いながら、受け取って幸せそうに歩いていきました。


おじさんにとっても、きっと思いがけない贈り物だったに違いありませ
んが、私たちも、心がホコホコしました。

今日から明日にかけては、日本中で様々なプレゼントが行き交うのでし
ょうね。

今日は、せっくのクリスマスイブですので、普段と趣をかえて、コラム
ではなく、私が創作したクリスマスの童話と童話詩を二本お届けします。


それから、来週の金曜日は大晦日なので、年内のメルマガは今日でおし
まいです。

元旦には例年通り、ショートバージョンのメルマガ発行しますね。

それでは、皆さん素晴らしいクリスマスと年末年始をお迎えください。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・クリスマスの童話============「森からの贈りもの」
2・クリスマスの童話詩===============「粉雪の夜」
3・新春企画========「天々福々・谷中七福神巡り&新年会」
4・TENの旅==========「新春・富士山 贅沢三昧の旅」
5・TEN’s占い=======今週は「メディスンカード」占い
6・編集後記===================「ひとりごと」

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【1】◆◇クリスマスの童話◆◇
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 ≪ 森からの贈りもの ≫                 
 
                       天川 彩

ここは、山の奥の静かな森。
ゆるやかに続く坂道を越え、ブナに囲まれた細い道を通り抜けると、
目の前に、どこまでも青く透き通った、神秘の湖が広がります。
この湖のほとりにある、一番大きなブナの切り株に、
かつて、森の精霊サンタランが住んでいました。

木の皮でできた服と、ツルで編んだ大きな袋、
暖かな瞳に白い髭。
森を守りやさしさを届けるのが彼の仕事でした。

森に生きる全てのものとサンタランはずっと楽しく時を過ごしていました。

ところが、ある年のこと。

なかなか雪解けがやってきませんでした。
動物たちも植物たちもいつまで経っても眠ったままです。
みんな起きることを忘れてしまいました。
サンタランは森の中を歩き続け、やっとみんなを起こしましたが、
季節は夏になってしまいました。

その年の夏は、ひどく暑いものでした。
川は枯れ、森に住む全てのものが弱り始めました。
サンタランは水の精に雨を頼みましたが、
あまりに日差しが強すぎて、
雨はほんの少ししか降りません。
サンタランは神秘の湖の水を、夏の間、ずっと森の生き物たち全てに
配って歩きました。

サンタランはとても疲れていました。
だからほんの少しのつもりで、切り株の横で眠りはじめました。
どれくらい寝ていたのでしょう。
冷たい感触で、サンタランは目を覚ましました。
雪です。
サンタランは森の木々を見上げました。
まだ、葉っぱや木の実はついたままです。
あまりに早い冬の到来に、ほとんどの動物たちが、冬ごもりの準備が
できていません。
サンタランは、森の中を歩き一生懸命、木の実や枯れ葉を集めました。
「森に住む全ての動物たちに、早く届けなければ・・・」

幾日も幾日も・・・。
サンタランは休むことなく、枯れ葉や木の実を集め、
動物たちのもとに届けました。

森に住む全ての動物たちのところに、届け終えると、
サンタランは、とうとう力尽きてしまいました。

森に住むものは、みんなサンタランが大好きでした。

神様が、サンタランを迎えにきて、天国へ旅たつ日、
木も草も石も蟻も小鳥もリスもウサギもキツネもタヌキも熊も、
みんなみんな泣きました。

でも、いつまでも泣いていても、サンタランは戻ってきませんでした。
森に住むものたちは、みんなで考えました。
「泣いてばかりいても仕方がない。サンタランに感謝の祈りを捧げる
ことにしよう。」

そしてそれぞれ、サンタランへ感謝の祈りを捧げました。

すると、どうでしょう。
天国のサンタランのもとに『おくりもの』が
次々と届き始めたのです。
そう、天国では、感謝の祈りは『おくりもの』として届くのです。
サンタランのもとに、森に住むものたちから
山ほど『おくりもの』が届きました。
それから、毎年森に住むものたちは、冬ごもりをする前に、サンタランに
感謝の祈りをするようになりました。

いつしか、『おくりもの』は天国に置ききれないほどになったのです。

サンタランは神様と相談しました。
そして、天国に届く全ての『おくりもの』を、一年に一度、世界中の心
優しい子どもたちに配ることにしました。

クリスマスの日、枕もとに届いた『おくりもの』。
それは森の仲間からの「ありがとう」かもしれません。



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 【2】◆◇クリスマスの童話詩◆◇ 
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 ≪ 粉 雪 の 夜 ≫
               天川 彩

から松が無数に広がる北の森。

きつねも熊も野兎も、
深い眠りについています。

ヒューウー、ヒューウー。

時折、風の子ども達が木々の間を、
追いかけっこしている声が、
こだまする夜。

ブルーグレーのお空から、
小さな小さな粉雪が、
はらりはらりと降ってきました。

静かに眠る森が月あかりに照らされて、
金と銀とに輝きはじめると、
どこからか、美しいハーモニーが
かすかに聞こえてきます。


そう。
今日は年に一度の特別な夜。

北の果てのこの森で、
最初の粉雪が降る夜、
天のベルが鳴らされるのです。

天使達は、この特別な日に、
地上へ舞い降りて、愛を届けにきてくれるのです。

チリリンリン。

手のひらほどの可憐な天使達が空のかなたから
今年もやって来ました。

天使達は森の上に集まり手をつなぎ、
大きな大きな輪をつくりました。
飛び立つ前のお祈りの時間です。

森は再び金と銀とに光り輝きました。

そして…
天使達は、一斉に世界中へと向かいました。

可愛い寝顔の幼子に、

優しい手をした母さんに、

孤独と絶望で震える人に、

病と向き合い生きる人に、

この世に生きる全ての人に、天使は「愛」を届けます。

うっすら空の色が変わる頃、
天使達は役目を終えてお空の上へと
帰ります。


粉雪だけが知っている、そっとそっとの贈り物。



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【3】◇◆新春企画◆◇
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       2011年の『天々福々』募集中です!

        谷中七福神巡り&TENの新年会
    

「みんなみんなよっといで〜!福を呼ぶオフィスTEN恒例の新春企画
募集開始だよ〜!!」

正月に七福神を参拝すると7つの災難が除かれ,7つの幸福を授かると
いわれています。

江戸で一番古い七福神、谷中七福神は、東京下町の今や大人気スポット
となった「谷中・根津・千駄木」を中心に練り歩く、七福神巡り。
この通称「谷根千(やねせん)エリアは、私たちオフィスTENの地元。
ですから、一般的な、七福神ルートガイドなどには載っていない、
秘密の路地裏など、下町情緒たっぷりの場所をご案内します。

七福神巡りで全ての福を授かった後は、お祝い兼ねて広々和室で新年会
に突入します!谷中銀座でおばんざいの買い出しも楽しいですよ♪

おなじみさんも、はじめましてさんも、みんな一緒がオフィスTEN!

七福揃っためでたいみんなで、ワイワイ楽しく盛り上がりましょう〜!
       
 
           『天々福々の集い』

◇日 時:2011年1月10日(月・祝)集合10時30分(新年会17:30頃〜)
◇集 合:上野駅 公園改札出口(「TEN」の旗が目印です) 
◇参加費:2800円 
     なんと今年は昼食付(おでん+ご飯+お飲み物+和菓子)
     
     ※新年会のおばんざい・ドリンクは割り勘でお願いします
◇申込み:http://www.office-ten.net/tentenfukufuku/top.htm
◇定 員:20名(先着)


子どもの頃のワクワク楽しい感覚を胸に抱きながら、一つ一つの七福神
さまに、しっかりご挨拶して、新年のご利益を授かりましょう。

*七福神の詳しい御利益は、HPをご覧ください。

http://www.office-ten.net/tentenfukufuku/top.htm



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【4】◇◆TENの旅◆◇
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             ●大人のお年玉●
           【富士山・贅沢三昧の旅】

   〜朝焼けに映る紅富士と夕暮れに輝くダイヤモンド富士〜
               そして
          割烹の宿で過ごす2日間
       
    
      2011年 1月22日(土)〜1月23日(日)

             23、800円 
             (東京・発着)
       定員12名 最低施行人員 8名

 詳細・お申し込みは http://www.office-ten.net/j/fuku2011.htm

           日本一の富士の山。
      できることなら年の初めに手を合わせ
   新しい年が良い年になるよう願掛けをしたいもの。
         それも、せっかくならば
          冬の日の朝焼けが
     雪積もる富士に染まり、紅富士が現れる時…
        富士山頂に夕日が重なり
   眩いばかりに光り輝く、ダイヤモンド富士になった時…
        行ってみたいと思いませんか?
    
        年の初めにご案内する旅は、
     そんなありがたいほどに美しい富士山を愛で
        TEN一押しの割烹の宿で
    心ゆくまで美味しい食事を味わってもらう旅です。
      勿論、富士山を真正面に見ながらの温泉も
         存分に堪能してください

    あなた自身へ幸運を運んでくれそうなお年玉の旅、
          ご一緒にいかがですか?


  <ツアー代金に含まれるもの>
  東京発着長距離交通費 宿泊代 割烹料理・夕朝食代
  紅富士温泉入湯料 ツアーガイド代

  <ツアー代金に含まれないもの>
  昼食代 近距離移動バス(タクシー)代
 

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【5】◇◆TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[メディスンカード]で運勢を占ってみました。

2010年12月25日(土)〜12月31日(金)あなたの運勢

<1月生まれ> 
今まで力を注いで来たことに意識が抜けてはいませんか。今週は大切な
ことを忘れないよう、気を付けてね。 

<2月生まれ> 
様々なことに対して無力感を感じてはいませんか。今週は、あなたの中の
想像の熱をもう一度燃やしてください。 

<3月生まれ> 
ステップアップに繋がる一週間となりそうです。準備はすでに整っている
ようなので、古い習慣を脱ぎ捨てましょう。 

<4月生まれ> 
心の中で焦りを感じながら平常心を装ってはいませんか。今週あなたに必
要なキーワードは「素直さ」です。 

<5月生まれ> 
あなたの優しさが発揮される一週間となりそうです。きっと、あなたの笑
顔で救われる人がいるはずですよ。 

<6月生まれ> 
あなたの中にある固定概念や、否定的な感情が見え隠れする一週間となり
そうです。でも、今の考え方を切り替える時間でもあるので、じっくりと
自分と向き合ってみてね。 

<7月生まれ> 
心の中に不平不満が溜まってはいませんか。今週は、あなたにとって一番
必要なことは何か、考えてみてください。 

<8月生まれ> 
自然の中に浸ったり、懐かしい人と出会うなど、あなたの本来の姿を取り
戻すことが出来る一週間となりそうです。肩の力を抜いて「時」に身を委
ねてみてね。 

<9月生まれ> 
何かをしなければいけないと思いながら、行動が伴っていないかもしれ
ません。今週あなたに必要なことは、面倒くさいと思うことをやること
です。 

<10月生まれ> 
次々とやって来る情報に目が奪われて、本当に必要なことが見えにくく
なっているかもしれません。今週あなたに必要なキーワードは「足元を
見る」です。 

<11月生まれ> 
他の人がうらやましく見えたりしていませんか。今週あなたに必要なこ
とは、人の成功を喜ぶ心の広さです。あなたのステキな部分もしっかり
思い出してね。 

<12月生まれ> 
本来の問題に目を伏せたまま過ごしてはいませんか。今週は澄んだ空気
のすがすがしさを思い出して、あなたらしさを取り戻してね。 

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【6】◆◇編集後記◆◇
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一年はあっという間に過ぎ去ってしまいますね。
皆さんにとって、今年はどんな一年でしたでしょうか。私は準備の年、
という感じの年でした。きっと今蓄積していることが生かせる時がもう
すぐやって来るような気がします。

まさに、ゆく年くる年といった今。
皆さんもどうぞお体大切に、素敵な年末年始をお迎えください。
                          aya

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