2010/09/11━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 435号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは!天川 彩です。

今週は、久しぶりの雨が降りましたね。
今年の夏は猛暑を越えて酷暑でしたから、人間も辛かったですが他の動
植物たちもさぞ辛かったことだろうと思います。

ようやく寝苦しかった夜からも開放されて、ホッとしますね。

先週末に開催しました「本郷界隈ツアー」〜知里幸恵と金田一京助の足
跡を辿る〜ですが、新聞に大きく掲載された影響で、電話でのお申し込
みが殺到。既に、ほぼ定員数に達していた為、HP上では締め切ってい
たのですが、急遽、施設など手配をしなおして枠を広げ、沢山の方々に
参加頂いての開催となりました。

これほど多くの方々が、知里幸恵さんという一人のアイヌの女性の生き
様や、金田一京助先生の生き様に共鳴してくださることに、ただただ感
激しました。

「大切なことを残したい」「大切なことを伝えたい」
この思いは、TENの理念と全く同じです。

TENの仕事を続けて12年。少しずつ、世の中全体の意識が変わってき
ているのだなぁと感じます。

そんな中で、私が今最も伝えたいことは「日本」という国の面白さかも
しれません。

日本人は、森羅万象の中に神仏を見出すアニミズム的感覚を持ちあわせ
ながらも、大国に劣らぬ国づくりをしてきました。

しかし今、政治も経済もそして人々の心も揺れに揺れています。

日本人の、いや日本そのものの根っこを、改めて見つめなおしてみると
何が大事なことだったのか、見えてくるような気がします。

NHKの朝の連続ドラマ『ゲゲゲの女房』は、そんな古き良き日本のス
ピリットのようなものを改めて思い起こさせてくれる番組で、時折大き
く頷きながら見たりしているのですが、今月末で終了するというので残
念です。

そんなこんなの想いを込めて今週のコラムは「いとしき国の息吹」を書
きました。

それから、皆さんお楽しみのTEN占いのコーナーが編集後記の前に引
越しました♪

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様============「いとしき国の息吹」
2・最新情報=====「にっぽん探求塾」講座『日本はじまり物語』
3・おすすめの旅==========「奈良・大人たちの修学旅行」
4・TEN’sショップ==薬師寺お坊様の佛説絵本『旅人の甘い蜜』
5・TEN占い==========今週は「タロットカード」占い
6・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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■「いとしき国の息吹」

いつの時代、どんな国に生まれるのか、誰も知る由もない。
きっと神様が定めた運命と共にそれは決まっていることなのだろう。

もの心つく頃には、大抵の人は生まれた国の言葉で会話が出来るように
なり、その地の風習の中で、何の疑問も持たずに暮らし始めている。

自分が生まれた「国」というものを意識し始めるのは、よその国の存在
を知り比較することからかもしれない。

私が子どもの頃、アメリカのTVドラマやバラエティ番組が全盛だった。
「奥様は魔女」や「ルーシーショー」といった番組を見るたび、日本よ
り暮らしのスタイル全てが格好いいなぁと思っていた。

時はちょうど高度成長期。どんどん日本の社会全体が飛躍的な発展を遂
げていき、気がつけば、すっかり欧米と肩を並べるような生活スタイル
に変わっていた。

そんな状態が数十年続き「日本」の伝統文化も思想も精神も、日本中か
ら消えかかっているようにも見えた。

しかし、「日本」という国に意識を向け、「日本」を深く知っていくと、
そこには、生き生きとした魅力的な「日本」が、まだしっかりと存在し
ていることに気がついた。

二十年近く前のことになるが、青森で三内丸山遺跡が発見され、それを
記念しての「縄文展」が行われていた。何の予備知識も無いまま訪れた
私は、それまでの常識が180度変わった。

更に十年ほど前。新潟県立歴史博物館の会館で、数十個の火焔(かえん
)式土器を見た。あまりの格好よさに心奪われてしまい、それ以降日本
各地の縄文遺跡を巡り歩いた。遥か大昔の先人たちの抜群のセンスは、
世界に誇れるような、そんな気持ちになった。

その後、しばらく二千年前の日本のことを思った。縄文から弥生という
渡来の異文化が融合した日本。それはきっと色々な意味で摩擦もあった
だろうが、同時にエキサイティングだったに違いない。

そして今。飛鳥から奈良に移り変わった千三百年前へと私の意識は向い
ている。

個人的にも縁が深い天河神社と薬師寺。それが共に天武天皇により建立
された時代だ。

それと同時に「日本」という国が、祈りを持って創り上げられた時代で
もある。

「倭の国」から「日本」という称号が正式に付けられたのも、日本で最
初の貨幣、和同開珎が発行されたのも、古事記や日本書紀が発行された
のも、伊勢神宮のご遷宮が始まったのも、この時代からだ。

日本という国が、今大きく揺れ動いている。

神の意思なのか。この国の民として生まれた私たち。
この時代に大人として生きていることも何かの意味があるのだろう。

子どもの頃にはわからなかったこの国の魅力や歴史。今一度、学びなお
す時にあるのではないだろうか。


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【2】◆◇最新情報◆◇
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           ☆来週の火曜日です☆ 

       ■ にっぽん探求塾 ◇講座◇第二回 ■ 

            『日本はじまり物語』

         2010年9月14日(火)19:00〜21:00 
   
     
     ・参加費 1000円(塾生)/1800円(一般) 
     ・場所 文京ふれあい館3F 会議室 
     ・交通 東京メトロ千代田線「根津」駅下車徒歩5分 

     詳細は http://www.office-ten.net/nippon2/e-2.htm


       日本という国は、とかく面白い国です。

      でも、わたしたちの国の成り立ちを知ると
         もっと面白く感じる国です。

       今回「にっぽん探求塾」第2回目の講座は
     『日本はじまり物語』と題して古代史日本の歴史を
         お話することにしました。

      具体的には縄文時代から、弥生時代、古墳時代
        そして飛鳥時代から奈良時代までの古代日本。

        神話の時代から具体的に人々の営みが
      計り知れる時代まで、一本の物語として繋がった
        『日本はじまり物語』をお話いたします。


        魏志倭人伝に名を残す女王「卑弥呼」をはじめ
        日本初代の天皇「神武天皇」や「聖徳太子」
        「蘇我馬子」に「中臣鎌足」
        そして修験道の開祖・「役行者」や
        律令国家としてこの国を整え、
        天河神社や薬師寺の建立を命じた
        「天武天皇」など…
        
       わたしたちの遠い祖先達がどのような歩みを通して
        この国と向き合ってきたのか。
        
         出来る限りわかりやすく
         お話したいと思っています。

        ぜひ、初秋の一日、ご一緒にいかがですか?

 
                          

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 【3】◆◇最新・にっぽん探求塾の旅◆◇ 
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    <にっぽん探求塾の旅 其の3>

     『奈良・大人たちの修学旅行』
       ―日本のはじまり物語―

  〜古墳時代、飛鳥時代、そして奈良時代を旅する〜

   2010年10月8日(金)〜11日(月・祝)
           3泊4日

         63、000円
      (にっぽん探求塾 塾生価格)
         京都駅・集合解散

         67、000円
       (塾生以外 一般価格)
         京都駅・集合解散

★今回は3泊それぞれに、ちょっと大人の素敵な宿を選びました

  *東京発着希望の方は+24、000円(往復新幹線利用)

     詳細は http://www.office-ten.net/nara/top.htm
 
 <ツアーに含まれるもの>
 近鉄電車代(特急料金含む)・吉野山ケーブル代・
 宿泊代・全朝夕食代・国宝蔵王堂・夜間特別拝観料(3000円)
 平城遷都1300年会場歴史館入場料・薬師寺拝観料・


       平城遷都1300年にあたる今年、
   日本の中で最も注目を集めているのが「奈良」です。

     古墳時代、飛鳥時代、そして奈良時代…。
    日本の古代史の中に登場する場所や人物たちは、
      かつては、教科書の中だけのものでした。

     卑弥呼や聖徳太子、大化の改新に壬申の乱…。
           平城京や遣唐使…。

       文字や言葉だけは覚えていても、
         実際の出来事や繋がりは、
      ほとんど忘れているのではないでしょうか。

     大人になった今、改めて「奈良」を知ると
     日本という国そのものの成り立ちが見えてきます。

        今回のにっぽん探求塾の旅は、
   「日本のはじまり物語」と題して、ダイナミックで面白い
        奈良へとご案内いたします。

  また、大人たちの修学旅行なので、日程もお宿も吟味しました。

      薬師寺では年に一度の薬師寺・万燈会
      (夕刻灯される祈りの燈篭)の日を選び、
    吉野山では特別開帳中の蔵王権現の夜間特別拝観に
       ご案内してくださるお宿を選びました。

   更に2010年10月10日の「TEN」の日の朝は、
          天河神社で迎えます。

     また昨年、国立歴史民俗博物館の研究により、
       卑弥呼の墓の可能性が高まった古墳など
         三輪山方面も巡ることにしました。

        大人だからこそ感じる「日本」の魅力。
            一緒に体感しませんか?
         (せんとくんとも会えるかも♪)

     

    **この旅のスペシャルをほんの少しご紹介**


  <世界遺産・吉野山で夜に金剛蔵王大権現立像と出会う>

    日本最大の木造秘仏である「金剛蔵王大権現立像」。
    全身7メートルを超す三尊の全身は、
    ことごとく悪魔をはらう怒りの形相を現されており
    過去、現在、未来の三世に渡って
    私たちを守ってくださる守護仏でもあります。 

    秘仏として、普段は拝観することはできませんが
    平城遷都1300年祭記念事業として、
    9月1日から100日間の間のみ御開帳されます。 

    さらに、夜間行われる「夜間拝観」は、
    あらかじめ決まった人数しか中に入ることの許されない
    特別なもの。

    蔵王堂のお堂内に入場後は扉が閉められ
    他の人は、入堂不可の状態となります。

    今回の旅では、宿泊するお宿の方にご案内いただき
    「夜間拝観」をさせていただくことになりました。

    この貴重な機会を、心静かに過ごしましょう。


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 【4】◆◇TEN’sショップ◆◇ 
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2500年前、お釈迦さまが伝えたかった人生の指針のひとつが、大人
の絵本となりました。ポップなイラストや文字も、味があります。

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              〜佛説 絵本〜
              「旅人の甘い蜜」 

           文・解説:小林澤應(薬師寺録事) 
          
           画 ・書:松田大児 
           監  修:山田法胤(薬師寺管主) 
           

           303×218ミリ(A4変形) 32ページ 

             定価1500円(+税75円)

            全国一律 送料 1冊250円 
        ※2冊以上の場合は何冊ご注文いただいても一律500円

            絵本についての詳細は…
      http://www.office-ten.net/shop/ehon/top.htm#

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このたびTENと深いご縁のある法相宗大本山『薬師寺』の僧侶・小林
澤應さんが、佛説絵本を出版されました。
 
小林僧侶は、私にインド仏跡巡礼の旅のきっかけをつくって下さったり、
お釈迦様や玄奘三蔵のお話しをしに東京までお越しいただいたりと、
仏法とTENとを繋いでくださっている方です。 

小林僧侶が佛説絵本として最初に選んだお経は譬喩経(ひゆきょう)。
わずか500字で仏の教えを、たとえ話で説いた短いお経です。

旅人がゾウに追いかけられたり毒蛇に襲われそうになるなど、さまざま
な災難に遭いながらも 甘い蜜に心奪われてしまうストーリーで、
人間の生老病死という避けられない無常の中で それに気づかず欲望に
おぼれてゆく人間のおろかさをわかりやすい文章とダイナミックな画と
書で表現した絵本です。 

今回出版されたこの佛説絵本について小林澤應僧侶は、「悩みや苦しみ
の多い人生をどう生きるか考えるきっかけとして、特に大人の人々に読
んでもらいたい」と語られています。 

人生に惑うすべての大人たちに、 ぜひお勧めしたい絵本です。 

あなたご自身のために、大切な方のために、ぜひいかがですか?


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【5】◇◆TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[タロットカード]で運勢を占ってみました。

2010年9月11日(土)〜9月17日(金)あなたの運勢

<1月生まれ> 
今週は新たな動きが始まりそうです。今後に繋がる大きな力になりそう
なので意識を集中してみてね。 

<2月生まれ> 
今週は仕込みに適した一週間となりそうです。元となる種を吟味してね。
 
<3月生まれ> 
願いがあるのに声にも出さず後ろに引っ込んではいませんか。今週は積
極的に前に出てみましょう。 

<4月生まれ> 
しっかりと考えがまとまらないまま動き出してしまうかも知れません。
今週あなたに必要なキーワードは「熟慮する」です。 

<5月生まれ> 
次々とアイデアが湧いてきそうです。でもまだ実行の時ではありません。
今後に繋げるためにも深く考えてみてね。 

<6月生まれ> 
悩みが解決しない状態が続くかもしれませんが、先には出口が見えてい
ます。あきらめず一歩一歩進んでね。 

<7月生まれ> 
今まで望んでいたことが具体的に実現するかもしれません。喜びは人と
分かち合ってね。 

<8月生まれ> 
思いこみや勘違いで行動してしまうかも知れません。今週は周囲の人の
意見も聞いてみてね。 

<9月生まれ> 
未来への扉が開くときです。今まで育んできたものが実を結びそうです
よ。素直に喜びを表現してね。 

<10月生まれ> 
心静かに過ごす一週間となりそうです。あなたの知性や教養が磨かれる
ときでもあるので有効な情報には意識を向けてね。 

<11月生まれ> 
周囲の人につい横暴な態度をとってしまうかもしれません。今週はいつ
も以上に人の気持ちを考えてね。 

<12月生まれ> 
新しい対人関係がはじまりそうです。いつも以上にやさしさと愛情を込
めて人と接してね。


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【6】◆◇編集後記◆◇
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先週の本郷界隈ツアーで、十年以上前から愛用しているお気に入りの帽
子を失くしてしまった。初めてグランドキャニオンに行った時に購入し
た思い出の帽子だったので残念だったが…そろそろアメリカが呼んでい
ると思うことにした。
                         aya