2010/08/28━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 433号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。
8月も終わろうとしていますが、相変わらず残暑が厳しいですね。
さて。
今週一週間は、かなり珍しいことに事務所にずっと篭っていました。
篭って何をしていたかというと、先週も少しインフォメーションいた
しました「大人たちの修学旅行」の準備です。
今年は、「にっぽん探求塾」をはじめて私たちの国、日本を改めて見
つめなおしていますが、そんな中で今ひとつ分かり難い「古代史・日
本の世界」を皆さんにわかりやすく、そして楽しく触れてもらうため
には、どういうプランがいいのか…
かなり練りに練って、ようやく完成しました。
そもそもの始まりは、今年の春、修験の根本道場である吉野山へ行っ
た折、知り合いのお坊様から「今年の秋、秘仏・蔵王権現が特別開帳
になるから、絶対にその時期に来たらいいよ」という言葉からでした。
そして薬師寺のお坊様からも「今年は、国宝の東塔が特別に開いて中
に入れる期間があるので、人を誘って来られたらいいですよ」といわ
れ、頭の片隅にはあったのですが…
3泊4日、奈良だけをじっくりゆっくりと巡る大人の為の旅をお届け
することになりました。
最初は、平城遷都1300年に合わせて、奈良時代に関連した場所を
巡る旅を、とも思いましたが、やはり「日本のはじまり」を思いきり
体感できる旅の方が面白いですしね!だから、聖徳太子や卑弥呼まで
時代を遡って、奈良を豪快に巡ってみようと思います。
先週もお知らせした通り、特別な祭事などがある日を選び、更にはお
宿もちょっと大人な素敵な宿をチョイスしました。
詳しくは本文でご紹介しますが、とにかく面白い旅となりそうです。
「奈良・大人たちの修学旅行 〜日本はじまり物語〜」
ページも綺麗ですので、ぜひご覧くださいね。
http://www.office-ten.net/nara/top.htm
さてさて。
今週のコラムは「自分を信じる」です。
今までにも幾度か同様のことは書いてきていますが、自分自身の魂の
舵を、他者に預けている人たちがまだ多くいるようで、気になってい
ます。
「今、自分はここに生きている」と実感することの大切さを、改めて
一人でも多くの人に感じて欲しいと思っています。
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1・コラム・風の文様==============「自分を信じる」
2・TEN占い==========今週は「メディスンカード」占い
3・最新・にっぽん探求塾の旅====「奈良・大人たちの修学旅行」
4・TEN’sショップ==薬師寺お坊様の佛説絵本『旅人の甘い蜜』
5・おすすめ情報===『東京・本郷界隈ツアー」講座&ウォーキング
6・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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□「自分を信じる」
最近は、少しブームも過ぎ去っているようだが、それでもまだ、首を傾
げたくなるようなスピリチュアル系商売が流行っている。
まるで全てが見えているかのように振舞う人に「あなたの前世は…」と
言われようものならば、多くの人はその言葉に捕らわれてしまう。
一度、捕らわれると、なかなかその言葉を綺麗に脳裏から消し去ること
は難しい。それは、まるで柔らかなノートに強い鉛筆で書いたかのよう
だ。いくら消しゴムで表面の鉛は消し去ろうとも、文字の跡だけはしっ
かりと残ってしまう。
北米インディアンや歴史上の人物、チベット僧侶や古事記に出てくる神
様、ヨーロッパの魔女だったという人もいた。
本人の願望なのか、それとも妄想なのか。もしかすると実際そうだった
のかもしれないが、唯一確かなことは、それは立証できない、というこ
とだ。
目に見えない世界は確かにあり、前世も来世もあると私も思っている。
しかし、神様は「今生を生きなさい」とこの世に生を与え、前世の記憶
は消してこの世に誕生させている。
今生に誇りをもてないのは、前世の問題ではなく、今生の問題なのだ。
自分を、自分の家族を、自分の友人を信じられず、スピリチュアル系の
人の言葉だけを信用している人たちがいる。
自分が進むべき人生の道も、旅行に行く先も、そして結婚相手までも。
強く言われると、鵜呑みにしてしまう。
全ての答えは他人任せ。自分の進む道ぐらい、旅行先ぐらい、結婚相
手ぐらいは、自分の心の声に素直に従うべきではないだろうか。
他人に自分の魂を渡してしまってはいけない。
全ての答えは、自分の中にあることを思い出そう。
自分を信じることが、今生を生きることなのだから。
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
今週は[メディスンカード]で運勢を占ってみました。
2010年8月28日(土)〜9月3日(金)あなたの運勢
<1月生まれ>
何かを受け取ることを前提に与えてはいませんか。あなたに今週必要な
キーワードは寛大さです。人に渡した分、喜びが帰ってくることを忘れ
ずにね。
<2月生まれ>
自分の心に嘘をついて他人を喜ばせようとしていませんか。今週あなた
に必要なことは自分への正直さです。
<3月生まれ>
自分の考えに執着して他人の意見を拒否してはいませんか。あなたには
リーダーシップの素質があることを忘れずに聞く耳を持ってね。
<4月生まれ>
先々のことに目を向けすぎて目の前のことを見忘れているかも知れませ
ん。今週は自分の足元を今一度確認することを忘れずにね。
<5月生まれ>
周囲の人から、あなたが尊重されていないと思い悩んではいませんか。
人にはそれぞれの考えや想いがあり行動していることを思い出してね。
<6月生まれ>
観察力が優れている一週間となりそうです。今まで以上にアンテナを張
って物事を見てみてね。
<7月生まれ>
新たなステップに踏み出しそうです。今週は小さなサインも見逃さない
よう意識を集中してね。
<8月生まれ>
思考力が冴える一週間となりそうです。大事な決断があるならば今週中
が良さそうですよ。
<9月生まれ>
あれこれ思い悩みすぎて人生を楽しむことを忘れてはいませんか。今週
あなたに必要なものは笑顔です。
<10月生まれ>
現実的になりすぎて夢見る力を忘れてはいませんか。今週あなたに必要
なことは希望を持つことです。おおいにインスピレーションを湧かせて
みてね。
<11月生まれ>
周囲から認めて欲しいと思いすぎてあなたらしさを見失ってはいません
か。今週あなたに必要なことは自分らしさを思い出すことです。
<12月生まれ>
必要以上に緊張したり、恐怖心が先に立ったりしていませんか。今週あ
なたに必要なことは自分自身への信頼感です。自分の心に大丈夫と声を
かけてみてね。
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【3】◆◇最新・にっぽん探求塾の旅◆◇
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<にっぽん探求塾の旅 其の3>
『奈良・大人たちの修学旅行』
―日本のはじまり物語―
〜古墳時代、飛鳥時代、そして奈良時代を旅する〜
2010年10月8日(金)〜11日(月・祝)
3泊4日
63、000円
(にっぽん探求塾 塾生価格)
京都駅・集合解散
67、000円
(塾生以外 一般価格)
京都駅・集合解散
★今回は3泊それぞれに、ちょっと大人の素敵な宿を選びました
*東京発着希望の方は+24、000円(往復新幹線利用)
詳細は http://www.office-ten.net/nara/top.htm
<ツアーに含まれるもの>
近鉄電車代(特急料金含む)・吉野山ケーブル代・
宿泊代・全朝夕食代・国宝蔵王堂・夜間特別拝観料(3000円)
平城遷都1300年会場歴史館入場料・薬師寺拝観料・
平城遷都1300年にあたる今年、
日本の中で最も注目を集めているのが「奈良」です。
古墳時代、飛鳥時代、そして奈良時代…。
日本の古代史の中に登場する場所や人物たちは、
かつては、教科書の中だけのものでした。
卑弥呼や聖徳太子、大化の改新に壬申の乱…。
平城京や遣唐使…。
文字や言葉だけは覚えていても、
実際の出来事や繋がりは、
ほとんど忘れているのではないでしょうか。
大人になった今、改めて「奈良」を知ると
日本という国そのものの成り立ちが見えてきます。
今回のにっぽん探求塾の旅は、
「日本のはじまり物語」と題して、ダイナミックで面白い
奈良へとご案内いたします。
また、大人たちの修学旅行なので、日程もお宿も吟味しました。
薬師寺では年に一度の薬師寺・万燈会
(夕刻灯される祈りの燈篭)の日を選び、
吉野山では特別開帳中の蔵王権現の夜間特別拝観に
ご案内してくださるお宿を選びました。
更に2010年10月10日の「TEN」の日の朝は、
天河神社で迎えます。
また昨年、国立歴史民俗博物館の研究により、
卑弥呼の墓の可能性が高まった古墳など
三輪山方面も巡ることにしました。
大人だからこそ感じる「日本」の魅力。
一緒に体感しませんか?
(せんとくんとも会えるかも♪)
**この旅のスペシャルをほんの少しご紹介**
<世界遺産・吉野山で夜に金剛蔵王大権現立像と出会う>
日本最大の木造秘仏である「金剛蔵王大権現立像」。
全身7メートルを超す三尊の全身は、
ことごとく悪魔をはらう怒りの形相を現されており
過去、現在、未来の三世に渡って
私たちを守ってくださる守護仏でもあります。
秘仏として、普段は拝観することはできませんが
平城遷都1300年祭記念事業として、
9月1日から100日間の間のみ御開帳されます。
さらに、夜間行われる「夜間拝観」は、
あらかじめ決まった人数しか中に入ることの許されない
特別なもの。
蔵王堂のお堂内に入場後は扉が閉められ
他の人は、入堂不可の状態となります。
今回の旅では、宿泊するお宿の方にご案内いただき
「夜間拝観」をさせていただくことになりました。
この貴重な機会を、心静かに過ごしましょう。
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【4】◆◇TEN’sショップ◆◇
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2500年前、お釈迦さまが伝えたかった人生の指針のひとつが、大人
の絵本となりました。ポップなイラストや文字も、味があります。
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〜佛説 絵本〜
「旅人の甘い蜜」
文・解説:小林澤應(薬師寺録事)
画 ・書:松田大児
監 修:山田法胤(薬師寺管主)
303×218ミリ(A4変形) 32ページ
定価1500円(+税75円)
全国一律 送料 1冊250円
※2冊以上の場合は何冊ご注文いただいても一律500円
絵本についての詳細は…
http://www.office-ten.net/shop/ehon/top.htm#
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このたびTENと深いご縁のある法相宗大本山『薬師寺』の僧侶・小林
澤應さんが、佛説絵本を出版されました。
小林僧侶は、私にインド仏跡巡礼の旅のきっかけをつくって下さったり、
お釈迦様や玄奘三蔵のお話しをしに東京までお越しいただいたりと、
仏法とTENとを繋いでくださっている方です。
小林僧侶が佛説絵本として最初に選んだお経は譬喩経(ひゆきょう)。
わずか500字で仏の教えを、たとえ話で説いた短いお経です。
旅人がゾウに追いかけられたり毒蛇に襲われそうになるなど、さまざま
な災難に遭いながらも 甘い蜜に心奪われてしまうストーリーで、
人間の生老病死という避けられない無常の中で それに気づかず欲望に
おぼれてゆく人間のおろかさをわかりやすい文章とダイナミックな画と
書で表現した絵本です。
今回出版されたこの佛説絵本について小林澤應僧侶は、「悩みや苦しみ
の多い人生をどう生きるか考えるきっかけとして、特に大人の人々に読
んでもらいたい」と語られています。
人生に惑うすべての大人たちに、 ぜひお勧めしたい絵本です。
あなたご自身のために、大切な方のために、ぜひいかがですか?
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【5】◆◇おすすめイベント◆◇
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いよいよ、来週の土曜日です!
〜オフィスTEN×ムカシ玩具コラボレーション企画〜
『東京・本郷界隈ツアー』
(嬉しい♪ランチつき)
〜「アイヌ神謡集」知里幸恵と金田一京助の足跡〜
3、800円
2010年9月4日(土)
10:30〜17:30
(東京メトロ・千代田線「根津駅」集合解散)
先着 25名
残席3
*定員になり次第、締め切り
http://www.office-ten.net/collabo/t.htm
アイヌの人々は長い間文字を持たず、口伝えのユーカラ(叙事詩)で
歴史や昔話を子々孫々に伝えてきました。
大正時代、アイヌ語の研究を始めていた金田一京助氏との出会いによ
り、初めてユーカラを文字に書き記し『アイヌ神謡集』として書き上
げたのが知里幸恵さんです。しかし神々の謡をこの世に甦らせ原稿を
書き終えたその日、幸恵さんはわずか19歳という若さで神様のもと
へ召されてしまいます。
時代が呼んでいるのでしょうか。知里幸恵さんの存在が、ここ数年に
わかに脚光をあびはじめています。NHKの番組で取り上げられたり、
新たな書籍が販売されたり、今年の9月には、幸恵さんの生まれ故郷
・登別にようやく知里幸恵記念館もオープンするようです
そこで、今まで十年以上に渡り東京でアイヌのユーカライベントやア
イヌエコツアーなどを企画してきた「オフィスTEN」と、一人芝居
で知里幸恵さんを演じている女優・舞香さん主宰の「ムカシ玩具」と
がコラボレーションして、ツアー企画を行うことにしました。
まずは、このツアーをより深く楽しんでいただく為に、午前中は、知
里幸恵さんの生涯については舞香さんが、金田一京助氏のアイヌの人
々との関わりなどについては、天川 彩がお話いたします。美味しい
昼食をとって頂いた後は、いよいよ本郷界隈ツアーの出発です。
知里幸恵さんや金田一京助氏の足跡を辿りながら、宮沢賢治や石川啄
木、樋口一葉といった文豪たちが暮らしていた場所にもご案内します
のでどうぞお楽しみに。
また、敬虔なクリスチャンでもあった幸恵さんが、心の拠り所として
いたのが教会。今回のツアーでは、二カ所の異なった教会にそれぞれ
立ち寄らせていただけることになりました。最初にご案内する教会の
中では、舞香さんによる『アイヌ神謡集』序文の朗読を、最後に伺う
教会では、司祭様によるオルガン演奏を特別にお願いしました。
アイヌ民族の祖先たちの魂の言葉を伝えようと、命がけで『アイヌ神
謡集』を書き上げた知里幸恵さん。アイヌ民族の精神性の深さを、多
くの日本の人々に伝えたいと奮闘した言語学者の金田一京助先生。そ
して、信念のもとそれぞれに時代を駆け抜けた先人たち。
一日限りのウォーキングツアーですが、きっと豊かな時間が過ごせる
ことと思います。
皆さまのご参加、心よりお待ち申し上げております。
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【6】◆◇編集後記◆◇
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今週末から来週前半にかけて、羽黒で羽黒修験の体験をしに行きます。
ここしばらく、膝が痛むのでちょっぴり不安ですが、自分が選んだ道。
どんな時間が待っていても、楽しんでこようと思っています。
aya