2010/07/16━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 427号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは 天川 彩です。

日本列島、各地で雨の被害が相次いでいるようですが、皆さんのところ
は大丈夫でしょうか?
自然は素晴らしいものですが、やはり人の力ではどうすることも出来な
い力も持っていますよね。被害に遭われた方々が一日も早く平常に戻ら
れますことと、これ以上辛い思いの方々が増えないことを祈るばかりで
す。

さて、私の方はこの一週間。来客と外出の繰り返しで、目が廻るほどの
時間を過ごしていました。
それら全てが、神様と仏様に関わることばかり。
神様といっても神社にいらっしゃる神様ではなく、キリスト教の神様。
まぁ、そうはいっても、特定の宗教のみ信仰しているわけではなく、神
も仏も尊く思っているので、何ら違和感はないのですが…。

もう、どうなっているの?というほど、次々と目の前に色々とやってき
ます。

自分で興味あるから行きたいなぁ、と思っているものには行けず、何ら
考えてもいなかったものが、目の前に準備されてくる。

あるがまま。成すがまま。目の前にないものを無理に手に入れようとは
せず、逆に目の前に現れたものを無視もせず。

そんな心境です。

きっと、今、いろいろと目の前に現れているものを少しずつ整理して、
皆さんにお伝えしたり、お届けしたりすることもあると思います。
書ける時には、ブログで書いたりツイッターでつぶやいたりしています。
時折チェックしてみてください。

それから特別企画の「出羽三山の山伏修行体験ツアー」ですが、今日か
ら募集開始です。詳しくは、本文をご覧下さ〜い。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様==============「私のヒーロー」
2・TEN占い==========今週は「メディスンカード」占い
3・上映会情報=====上映会「Aloha!未来」ホクレアの軌跡
4・特別企画=======「出羽三山信仰と山伏修行を体験する旅」
5・にっぽん探求の旅=====「遠野まつりと早池峰神楽」ツアー
6・太々神楽講======「天河神社・旧暦七夕祭お手伝いワーク」
7・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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□「私のヒーロー」

かねてから、私には二人のヒーローがいる。

一人は、玄奘三蔵。もう一人は、アッシジの聖フランチェスコ。
どちらも、今の時代を生きる人ではないが、心の底から尊敬している。

玄奘三蔵は、孫悟空が登場する西遊記の中で描かれた三蔵法師のモデル
となっている。物語の中での描かれ方は、弱々しいお坊さんというイメ
ージだが、実際の玄奘三蔵は、これほど精神力が強いお坊さんは、他に
いるのだろうかと思うほど、屈強の精神を持った人物だ。
13歳で僧侶となり、20代前半には、当時の仏教を極めているのだが、修
行を重ねるにつれ、出会う高僧たちの経典に疑問を感じ…
鎖国していた当時の国禁を犯して、一路インドを目指す。

灼熱のタクラマカン砂漠や雪氷に閉ざされた天山山脈を越え、ようやく
インドにたどり着いた玄奘三蔵。当時、仏教大学だったナーランダ寺院
で、仏教の奥義を学び、経典を持ち帰って来るまでに実に17年もの歳
月がかかっている。持ち帰った梵字の経典。実に1335巻。
帰国後、ただ一心に漢字への翻訳のみに入り込んだが昇天するまでの19
年間で翻訳できたのは、持ち帰った経典の三分の一程度だったという。

私達が最もポピュラーなお経としてよく知っている「般若心経」も、
玄奘三蔵が持ち帰らなければ、世に知られることもなかったのだ。

そして、もう一人のヒーロー、聖フランチェスコ。

彼は、イタリアのアッシジにある裕福な家庭に生まれ育ったが故なのか
自由奔放、傍若無人な生活を送っていた。ある時、騎士になろうと思い
立ち、参戦するのだが捕虜となり病気にかかってしまう。
回復する途中で意識の改革が起こり、考え方が一新する。

フランチェスコは、この世の富も名声も捨てて、清く貧しきものとなり
ハンセン氏病の患者の手当てや古い教会の修復を始める。
彼にとっては、神が創ったこの世に生きる全ての命あるものが兄弟姉妹
となっていた。キリスト教の中でのアニミズム感覚は、なかなか理解さ
れず迫害されるのだが、やがて、人々に平和の尊さを説いていく彼の後
に人々が続き、やがてフランシスコ修道会が出来る。

マザーテレサは、聖フランチェスコの生涯を知り修道女になったともい
われている。

玄奘三蔵を思う時、私はお釈迦様の存在を感じ、聖フランチェスコを思
う時、イエス様の存在を感じる。

いつか叶うことならば、西安(長安)の大塔伽藍に行き、玄奘三蔵がそ
の塔の中で経典を翻訳しながら見ていたであろう風景を見てみたいと願
っている。

そして、いつか叶うことならば、アッシジに行ってみたい。
聖フランチェスコが一人の孤独な道を歩み続けた小さな教会を、やがて
人々の心の中に光を灯すことに繋がる聖堂を、そして何よりアッシジの
丘に吹く風を私は感じてみたいと思う。

仏教であれ、キリスト教であれ、尊いものに壁は無い。

私はいつもそう思っている。


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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[メディスンカード]で運勢を占ってみました。

2010年7月17日(土)〜7月23日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉
周囲の為に時間を割きすぎて、自分の時間が持てない状況になってはい
ませんか。今週はあなた自身の為に時間をとってみましょう。

〈2月生まれ〉
周りの人々に影響されて、あなたらしさを見失ってはいませんか。ネガ
ティブな情報を流す人々からは、あなたから距離をとったおいたよさそ
うですよ。

〈3月生まれ〉
今週は直感力が冴える一週間となりそうです。内なる声にしっかり耳を
傾けてみてね。

〈4月生まれ〉
今週はいつもより周りの人々に影響力をもちそうな一週間となりそうで
す。あなたが見て感動したことや、教えたいことを積極的に伝えてみて
ね。

〈5月生まれ〉
現実的な部分に目を向けすぎて、想像力が欠如しているかもしれません。
今週は新たな場所に出向くなど、感性をマンネリ化した状態から脱却し
てみてね。

〈6月生まれ〉
自分の考えが一番正しいと思いこんではいませんか。今週あなたに必要
なキーワードは謙虚さです。周囲の人々から学ぶ姿勢を忘れずにね。

〈7月生まれ〉
自然に流れてきていることと、あなたの行動にギャップはありませんか。
そのリズムを整えなおせたならば、大きなチャンスがやってきそうです
よ。

〈8月生まれ〉
人の感情と自分の感情とが入り乱れて、他人の出来事なのにイライラ怒
ってはいませんか。今週は大きく深呼吸するなど、気を整え直す努力を
してみてね。

〈9月生まれ〉
アイディアを実行に移すときがやってきました。今まで準備してきたこ
とに自信をもって積極的に動いてみてね。

〈10月生まれ〉
誰かに助けて欲しいのに、声を出さず、孤独感だけを募らせてはいませ
んか。今週は心を素直にして想いを言葉に変えてみてね。きっと理解し
てもらえるはずですよ。

〈11月生まれ〉
将来に対して不安を抱えてはいませんか。今週あなたに必要なキーワー
ドは「夢を見る力」です。明るい展望をしっかりとイマジネーションで
きたなら、不安な雲はさっさと吹き払って下さいね。

〈12月生まれ〉
目指すゴールが近づいてきています。自分を誇らしく思うならば、周囲
の人々への感謝も忘れずにね。


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【3】◆◇「上映会」情報◆◇  
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*ホクレア号のクルーたちに、伝統航海術を教えたミクロネシアのマウ
師が、先日昇天されました。ご冥福をお祈りすると共に、人類の大いな
る足跡の記録は、一人でも多くの皆さんに知ってもらいたいと改めて強
く思います。

*映像の中にも、ホクレア号のクルーたちがマウ師を訪ねる貴重なシー
ンが収められています。

  
         ◆ドキュメンタリー映像作品◆
           
            『Aloha!未来』 

   〜ハワイと日本の魂を繋いだ「ホクレア号」大航海の軌跡〜
            特別上映会&講演会


●日時 2010年7月31日(土)
    1日2回上映 (完全入れ替え)各回 150名
    1回目10:30〜  2回目14:00〜

●会場 北とぴあ ペガサスホール 
(東京メトロ南北線「王子駅」直結/JR京浜東北線「王子駅」2分)

●料金 前売り 1500円 当日1800円
*前売りが完売した場合、当日券の発行はありません。

●講演 「Aloha!未来」映像制作者  吉田清継さん
 
●申し込み http://www.office-ten.net/hawaii/top.htm


太平洋に真ん中にある、楽園の島々ハワイ。

そこに人々が住み始めたのは、およそ1500年前のこと。
古代ポリネシアの人々がカヌーで4000キロにも渡る大航海の末、辿
り着いたといわれています。

エンジンも燃料も方向を計る計器すらもない時代。

星や月や太陽といった天体を熟知し、風、波、鳥などの自然界の流れを
読むという高度な航海術を持っていたハワイアンの祖先たち。その海の
道を辿ろうと、今から33年前ハワイの人々は「ホクレア号」と名付け
た古代カヌーを造り、見事にポリネシアまでの大航海を古来からの航海
術で成功させました。その後、幾多のクルー達が航海に携わり、ハワイ
アンたちは「ホクレア号」によって民族としての誇りを取り戻し、子ど
も達に未来への希望を繋ぎました。

そのホクレア号が2007年、日本までの大航海の旅をしました。
太平洋で繋がったハワイと日本。この間には、幾多の歴史と物語が刻ま
れています。
ハワイへ移住した日系移民の人々、共通する古代船や祈りの精神、そし
て日本とハワイとに関連して生きている多くの人々への思い…。
それらを繋ぐため、1万キロ以上もの命がけの大航海を果たして日本へ
やって来たホクレア号。

ハワイからミクロネシア、そして日本へ。
沖縄や厳島、祝島など日本各地で意味合い深い交流を繰り広げた貴重な
映像記録作品が『Aloha!未来』です。

この映像作品は、日本人TVカメラマンでありディレクターでもある吉
田清継さんが、歴史的なホクレア号の日本への軌跡を、誰かが残さなけ
れば、との思いから自費を投じてハワイから同行し撮影したものです。

2007年の末、TV番組としても一度紹介されましたが、その後は吉
田さんの手元にあるままとなっていました。

今回、神様が繋いで下さったようなご縁で知り合った吉田さんから提案
いただき、特別にこのホクレア号の軌跡の映像作品『Aloha!未来
』を上映することになりました。

上映後は、吉田さんに登場していただき、ホクレア号・日本大航海の撮
影エピソードや体験談など、貴重なお話も語っていただきます。

ホクレア号に関わった方々、知っていた方々は勿論のこと、ホクレアの
ことを今まで全く知らない方々にも、今、改めてこの映像をご欄いただ
ければと思っております。

一日限りの貴重な上映会ですので皆様お誘い合わせの上、是非お越し下
さい。
                    

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【4】◆◇特別企画◆◇  
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             ○<特別企画>○

    『出羽三山信仰を学び、山伏修行体験をする旅』

     2010年8月29日(日)〜9月1日(水)
              3泊4日

        *8月31日夜中「八朔祭」参列

       49、800円(鶴岡集合解散・山形県庄内)
       75、800円(東京集合解散・往復新幹線利用)

            募集人員 15名
        http://www.office-ten.net/dewa/t.htm 

   (山伏修行体験・山伏装束代・宿泊代・交通費・食事代込み)

 
出羽三山とは、月山、羽黒山、湯殿山の総称で、
古くから修験の山として知られています。
出羽三山の信仰のはじまりは、第32代崇峻天皇の子どもである
蜂子皇子(はちこおうじ)によって開山されました。
飛鳥時代から1400年余り。
三山に対する人々の篤い信仰と修験道は今も脈々と続いています。

今回、羽黒修験の星野先達からのお声がけがあり、特別企画として
山伏修行の体験ツアーを企画する運びとなりました。
さらに、先達から「TENの企画らしく自由な発想で旅をつくって
みてはどうですか?」とのご提案もあり、事前に出羽三山の歴史を
学ぶ時間も設けて、山伏修行の体験を行うことにしました。

旅の始まりは、開祖・蜂子皇子にゆかりのある由良浜の宿に一泊し
予備知識の勉強と心の準備をいたします。
修行そのものは体験と言っても、あくまでも「行」です。
遊び半分の気持ちで参加することは出来ませんが、
大自然の中で邪念を取り除き、今までの自分を脱ぎ捨てて
新たなる自分へと生まれ変わる、貴重な体験でもあります。

特に、今回は羽黒修験の八朔祭と呼ばれる炎の祭典にも
先達の特別なご配慮により、山伏装束をつけて参列させていただき
ます。
護摩檀の炎で、祈りの言葉が綴られた布(虹のリボン)もお炊き上
げされます。私たちも、世の中の平和を共に祈りましょう。

出羽三山信仰を学び、修行というものを知り、そして平和を祈る。

そんな特別な体験型の旅、ぜひご一緒いたしませんか?



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【5】◆◇にっぽん探求塾の旅◆◇  
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         ★にっぽん探求塾の旅★

     「遠野まつり」と「早池峰神楽」ツアー
      〜日本人の心のふるさとを行く旅〜

 2010年9月18日(土)〜20日(祝・月)3連休
             東京発着
   
      募集人員12名(最低施行人数8名)

           68、800円(塾生価格) 
          
           (一般72、800円)

  http://www.office-ten.net/hayachine/201009/t.htm

◎ツアー代金に含まれるもの
東京・新花巻 往復新幹線代/新花巻・遠野 往復交通費/
遠野・大迫 往復交通費/宿泊費(2泊)/朝夕食代・ガイド代

◎ツアー代金に含まれないもの
昼食代/近距離交通費(タクシー・路線バス)/神楽の心付け


    柳田國男が「遠野物語」を記して今年で100年。
      遠野に伝わる数々の不思議なお話。

    そこには日本のふるさとの原風景を思わせる山や河、
  受け継がれてきた伝統や祭りの風景が今も色濃く残っています。

  今回の旅、前半はそんな「遠野」の郷土に触れることの出来る
   日本のふるさと「遠野まつり」を思いっきり楽しみます。
    遠野中から集まる郷土芸能の数々、その迫力は必見。

  また「遠野物語」100年に向けて新設された遠野博物館では、
 柳田國男や遠野の民俗を学んだり、懐かしき日本の風景の中では
      カッパや、オシラサマ、座敷童子…などなど
     遠野の不思議ワールドと出会うかもしれませんよ。

    さらに、旅の後半は遠野と花巻にまたがる神の山
        「早池峰山」の麓へ参ります。

    山里の集落にある大償神社はちょうど、お祭日。

     この日、舞われる早池峰神楽(大償神楽)は
      ユネスコ世界無形文化遺産にも登録された
      気迫と魂、祈りが込められた山伏神楽です。

    柳田國男が、未来の私たちに伝え残したかったこと。

    現代の日本人が失いかけているものを取り戻しに
         日本のふるさと、遠野へ、
     そして早池峰神楽の里へ一緒にまいりませんか。



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【6】◆◇天河太々神楽講◆◇
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 ●自分の根源と向き合う珠玉の時間● 

       人         
       ̄Y ̄*
         天河太々神楽講2010
          『天の川に祈る』☆
      万物の「いのち」尊ぶ・旧暦七夕祭 *

        2010年8月15日(日)〜8月17日(火)
           現地集合・現地解散
          
           36、000円(2泊6食つき)

     ★奈良・天河神社七夕祭 お手伝いワーク
   http://www.office-ten.net/tatakagura/2010.htm

奈良県吉野の山里で、千三百年続いている天河神社。
自分自身の根源と触れるため、太古より遠路はるばる人々が訪れる聖地
で年に一度、旧暦七夕の日に行われている「七夕祭」。

ご神殿でのご神事…
仏式による万霊の御霊供養…
天の川に於いての灯篭流し…

幻想な美の世界と祈りの時間が、天河の七夕祭です。
この『天の川に祈る』と題したワークでは
神社でのお祭り準備から、ご神事の当日のお手伝い、そして翌日の
後片付けまでと、全てに関わらせていただきます。
年に一度の特別なワークですので、神社から白作務衣をお借りします。
神社に奉職されている方々のご指導のもと、お祭りに参列される方々を、
静かにお迎えしてください。

神社のお掃除や短冊の受付け
二千基にも及ぶ灯篭流しのお手伝い

それら全てに関わる時間が
参加されたお一人お一人の魂心再生に
きっと繋がることでしょう。

静かな祈りの時、是非ご一緒したしましょう。

               講元 天川 彩

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【7】◆◇編集後記◆◇
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来週は、八重山諸島ツアーに行きます。大自然を楽しみながら、お祭り
にも行くのですが、偶然参加できることになったお祭り、とって〜も
濃い〜ようです。どんな神様が出迎えてくださるのか本当に楽しみです。

                        aya