2009/10/02━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 第389号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは、天川 彩です。

昨日のニュースで知ったのですが、ユネスコの世界無形文化遺産に、早
池峰神楽が登録されました。もう…驚きです!!
またアイヌの古舞踊も同時に登録されたようで、あぁいい時代がやって
来た〜!と素直に嬉しいです。

アイヌといえば…先週のメルマガでお知らせした一人芝居「神々の謡」
〜知里幸恵の自ら歌った謡〜の舞台を早速、昨日観てきました。
感想はブログに詳しく書いたので省略しますが…
舞台を見て、あんなに泣いたことは無いというほど、涙が溢れ出て、
あぁ、ちょっと恥ずかしいかも…と思ったのですが、私の両隣の人も
涙が滝のように流れていました。
悲しいわけではないのに、涙が止め処なく流れるというのは、やはり、
魂に響いたからなのでしょうね。

コラム「神々からの宿題」もようやく今日で最終章。
「神々からの宿題」に返答するべく、動き始めています。


さて、今年最初で最後となる、TENのイベント「古事記の物語」。
そして、「東京縄文ツアー」と「お伊勢さん2009」そして
TENのツアーの一つの集大成のように感じる「遠野・花巻ツアー」。

これらの一連の企画は、「日本って素晴らしい国なんだなぁ」と感じて
もらいたいという、私たちTENの祈りのようなものです。

古事記のイベントを企画した理由は、神社好きの方は多いのに、その神
社のはじまりとなる日本の神話のことは、今ひとつよくわからなくて…
という人が多い為です。本当に誰にでもわかりやすく話してくださるゲ
ストの方々なので、この機会に、日本の神話、古事記の話に是非、触れ
てもらえたら嬉しく思い、企画しました。

また、日本の底力・縄文パワーの魅力に触れてもらう「岡本太郎と縄文
」東京縄文ツアーを企画し、日本屈指の神事でもある20年に一度のご遷
宮を体感する「お伊勢さんツアー2009」を準備しました。

そして、「遠野・花巻ツアー」。このツアーでは、日本の不思議、アニ
ミズムの国日本を体感してもらいたいと思い組みました。

全て自然の流れに任せて、直感的に縁を感じるようなものがありました
ら、どうぞ躊躇せず、是非、ご参加ください。
きっと凄い時間が、それぞれに流れるはずです。

私も、皆さんと直接お会いできる日を楽しみにしています!

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様=========「神々からの宿題」最終章
2・TEN占い==========今週は「メディスンカード」占い
3・ツアー==「遠野・花巻ツアー」宮沢賢治と柳田國男そして早池峰
4・おすすめイベント情報========10月18日『古事記の物語』
5・日本を堪能する旅========「お伊勢さんツアー2009」
6・おすすめの旅========「岡本太郎と縄文」東京縄文ツアー
7・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム 風の文様 ◆◇
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□「神々からの宿題」最終章

私は、自分の学校の先生か、自分がお世話になっているドクター以外に
「先生」という敬称をつけて呼ぶことは滅多にない。

しかし滅多にない、ということは、たまにはあるということで…

柳田國男さん、金田一京助さんのお二人のことをいう時には、私は柳田
先生、金田一先生という。

お二人ともとっくに天国へ旅立たれている。実際にお会いしてお話しさ
せていただいたわけでもない。ただ、限りなく尊敬しているのだ。更に
百も生意気なことは承知の上で書かせてもらうのなら、私はこの二人の
先生と、感性がとても近いようにも感じている。

また先生という敬称を付けるより、もっと身近に感じているのが、賢治
さんこと宮沢賢治さんだ。

柳田先生、金田一先生、そして賢治さんとも、私は学問を通して出会っ
たわけでも、また書籍を読んで知ったわけでもない。
私のフィールドワークを通じて、個々に出会っているのだ。

金田一先生との出会いは、国語の辞書ではなく、やはりアイヌ繋がりだ
った。アイヌのレラさんと私は、屋久島で偶然出会った。その後、ニ風
谷に通うようになり、カムイユーカラ『銀の滴、降る降るまわりに 金
の滴降る降るまわりに』の話をしてくれた時に、知里幸恵さんのことを
話してくれたことがきっかけで、金田一先生の存在を知ることになった。

柳田先生とは、旅先で出会った。導かれるかのように日本の古層文化の
残る場所に辿り着くと、必ず先生は先回りをして既にいらしていた。
「なぜ、ここにも来ていらっしゃるんですか?」と私は幾度問いかけた
ことだろう。

そして、天川 彩となった直後、「信念」だけを頼りに頑張れるのか不
安になった時「われらに要るものは 銀河を包む透明な意志 巨きな力
と熱である」と声を掛けてくれたのが、賢治さんだった。
思えば、小学生の時、賢治さんの「雨ニモマケズ」を読んで感動し、ノ
ートに書き記していたことを思えば、もしかすると付き合いは、一番長
いのかもしれない。

そんな、大好きな人々から…
短期間に次々と「お〜い!ちょっと」と声がかかった。

偶然とかシンクロとかいった言葉も似つかわしくないほど、それは、は
っきりとしていた。

柳田先生は、遠野で、知り合いの方を紹介してくださり、その方経由で
お嫁さんを紹介してくださることになり、金田一先生は、ご自宅まで呼
び寄せてくださった。賢治さんに至っては、ご親戚の方々をご紹介くだ
さり77回忌法要の席で出会わせてもらい、ご焼香もさせていただいた。

それらの度重なる偶然という名の必然の出来事。

ここにきて、ようやく神々からの宿題が何なのかが見えてきた。

いや。私はかなり前から、その宿題のことは知っていた。十年前、東京
にやって来た時には、その宿題をする為に東京にやって来たのだ。
しかし、月日に流され、日常に流され、気がつけば宿題の存在すらすっ
かり忘れていた。

今、時代が音を立てて大きく変化している。私は大喜びをして、その変
化を歓迎している。
ただ、正直な話を告白すると、ここ何ヶ月も私は自分の存在意義を見出
せなくもなっていた。のれんに腕押し。どんなに何かを頑張ろうとも一
人相撲。TENの存在も役割も、もう終わりの時を迎えているのかな…
とも思った。

しかし違う。そうではなかった。

神様はとても厳しいが、やはり優しくて…。
宿題をすっかり忘れている私にあきれ果てながらも、大好きな先生たち
にも協力してもらうかたちで、私がやるべきことの「宿題」を思い出す
ことを促したのだろう。

私は、自分の本業を思い出した。私は「脚本家」なのだ。
もう十年以上、開店休業していたが…錆び付いたシャッターを開ける時
が来ている。なかなか先に進まない小説も、ちゃんと書き上げなければ
私の未来もTENの未来も無い。

だから私は、動くことにした。

この長い長い話は、私個人の「宿題」にまつわる話だったが、人にはそ
れぞれ、神様から異なった課題や宿題が出されているのだと私は思う。

その課題や宿題を、賢明にこなしている人に、神様は微笑むだろう。

再び、神様に「お〜、頑張っているな!」と微笑んでもらえる日まで、
腕まくりをして頑張らなきゃ、と気合を入れなおしている。

                         おわり


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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[メディスンカード]で運勢を占ってみました。

2009年10月3日(土)〜10月9日(金)あなたの運勢
〈1月生まれ〉 
チャンス到来です。想像力を働かせ未来のビジョンをはっきりと思い描
いてみましょう。もっとも望むべき道が見えてきそうですよ。 

〈2月生まれ〉 
今週は一人でいる時間がキーワードになりそうです。集団から少し離れ
てじっくりあなた自身と向き合ってみてね。 

〈3月生まれ〉 
思いはあるのに、頭の中であれこれ否定する言葉を並び立ててはいませ
んか。今週あなたに必要なことは、よく調べることです。調べた先にき
っと良い解決の出口が見つかるはずですよ。 

〈4月生まれ〉 
あなたの力を必要としている人が側にいるようです。今週は力を惜しま
ず精いっぱい人の為に動いてみてね。 

〈5月生まれ〉 
人をうらやましがってばかりいて、自分のことは悲観的に思ってはいま
せんか。今週あなたに必要なキーワードは楽しいことを思い出す、です。
あなたの深いところが喜ぶことは何だったのか思い出してね。 

〈6月生まれ〉 
自分の中の短所を責めてばかりはいませんか。短所は裏を返せば長所に
もなり得ます。あなたの良い部分を今週は大いに伸ばしてね。 

〈7月生まれ〉 
完璧ばかりを望んではいませんか。少しの妥協も許さないという態度は、
周囲もあなた自身も苦しくなるはず。今週はなるようになるさと、気楽
に構えてね。 

〈8月生まれ〉 
疲れたと口に出していたり、どうにもならないイライラを抱えていたと
したならば心も体も休憩を欲しています。無理は禁物。今週はリラック
スする時間を見つけてね。 

〈9月生まれ〉 
今、起こっている事に対して、外へ責任転嫁をしてはいませんか。また、
悲劇の主人公に酔ってはいませんか。今週は今あること全てを人生体験
として楽しみながら受け止めましょう。 

〈10月生まれ〉 
起こってもいない未来への不安を想像して、暗い気持ちになってはいま
せんか。今週はできるだけ、妄想ゲームはやめましょう。大切なのは、
今という現実ですよ。 

〈11月生まれ〉 
いろいろな事を深刻に捉えすぎてはいませんか。今週は気楽な気持ちで
過ごして下さい。今あなたに必要なことは、想像することの楽しさを取
り戻すことです。 

〈12月生まれ〉 
思わぬギフトがあるかもしれません。そのギフトに充分に感謝して受け
取って下さい。きっとあなたの人生がより豊かになるはずですよ。 


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【3】◆◇おすすめツアー情報!◆◇  
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       天と大地に感謝する旅 walk29

   ―宮沢賢治と柳田國男、そして早池峰を感じる―
         「遠野・花巻ツアー」
 
〜遠野のどべっこ(どぶろく)祭を楽しみ、花巻・鉛温泉に泊まる〜
 

     2009年11月21日(土)〜23日(月・祝) 三連休
              2泊3日
          東京発着 往復新幹線利用
              
             募集人員 14名
            最低催行人員 8名
          
            63、800円(税込)
     
       http://www.office-ten.net/j/tono/t.htm

 *詳しい行程表が出来上がっています。ワクワクする内容ですよ〜


宮沢賢治が愛した故郷「花巻」。
そして、民話の故郷「遠野」。

山の神の座する山として信仰を集めている早池峰山。

柳田國男が100年前
「遠野物語」として、この地に残る民話の数々を紹介し、
日本屈指のふるさと風景も楽しめる遠野では、
ちょうど「どべっこ(どぶろく)祭」という郷土のお祭日にあたります。
カッパ淵、オシラサマ、座敷童子…
懐かしき日本の風景の中を歩く途中、不思議ワールドを見つけるかもし
れません。

また、花巻では、宮沢賢治と早池峰をキーワードに巡ります。
宮沢賢治が畑作業をしながら童話を読んだり、チェロを弾いたりした場
所に行ったり…
賢治の作品の中にも登場する、日本屈指の温泉宿に泊まったり…
また、早池峰山の麓まで行き、世界無形文化遺産にも登録された、早池
峰神楽の文化に触れると共に、宮沢賢治と霊山・早池峰山との関わりを
学んだり…

一般的な、遠野や花巻への旅行とは一味も二味も違う、今回のこの旅。

日本という国の不思議や底力を、きっと体感してもらえるはずです。

柳田國男を知らなくても
宮沢賢治作品を読んでいなくても

直観力が冴えている方には、面白くてたまらない旅になることでしょう。


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【4】◆◇イベント情報!◆◇  
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     オフィスTENが、今伝えたいこと。
    それは、日本のルーツ。日本の原点です。

           『古事記の物語』
     〜神社参りが100倍楽しくなるイベント〜

       遥かなる祖先たちが私たちに、
   そして未来永劫へと続く子々孫々の為に残した
         日本のはじまり物語。


     <日  時>:2009年10月18日(日)
             開場13:30 開演14:00〜
     <会  場>:ティアラこうとう 小ホール
               
     <チケット>:前売り3000円  当日3500円
      
     <お申込み・詳細>
           http://www.office-ten.net/kojiki/top.htm 
 
私たちが暮らす国、日本。

ここは、太古より豊かな大自然と四季折々の惠の中で、人々がおおらか
に、そして和やかに暮してきました。日本人の礎には、森羅万象全ての
ものに生かされていることへの感謝の心があり、それらに祈る風習は、
神社参拝というかたちで現代にも確かに引き継がれています。

遥かなる祖先たちが私たち、そして未来永劫へと続く子々孫々の為に祈
りを混めて書き残した日本の神話「古事記」。そこには、日本各地に残
る神社に祀られた神々にまつわる物語が、実に愉快に面白く書き記され
ています。
今、政治の世界にも象徴されるように、日本という国を再び見直そうと
いう動きが活発になり、この「古事記」という日本古代の神代の物語も
再び注目され始めました。

そこで、今回「古事記」や日本の神々の話を、もっと楽しく触れてもら
おうと『古事記の物語』を企画いたしました。

いにしえ人たちの大らかで豊かな躍動感、伸びやかな想像力、そして何
より祈りから生まれた、神々の物語の世界や、日本各地の神社の由来に
繋がるお話など、どうぞゆっくりとお楽しみください。


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【5】◆◇人気ツアー情報◆◇  
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       日本を堪能する旅シリーズ 其の十六

          この時だから行く  
        【お伊勢さん 2009】

  2009年11月1日(日)〜11月3日(火・祝)
     2泊3日 39,900円 名古屋発着

   〜 式年遷宮「宇治橋渡始式」と伊勢おかげ参り
         そして、うまし国・伊勢志摩を味わう旅 〜

      定員 15名 最低催行人員8名

   詳細は http://www.office-ten.net/j/ise/2009/top.htm

「お伊勢いきたや伊勢路がみたい せめて一生に一度でも」
日本人共通の心の故郷、お伊勢さん。
宇治橋を渡り、神域に入った途端、身も心も洗われるような気持ちに
なるのは、そこが日本の総氏神様だからでしょうか。

二十年に一度の、式年遷宮のお渡り始めや、別宮参拝、そして究極のグ
ルメなど、この機会を逃すと、本当にもったいないような、今年の伊勢
ツアー。

はじめての伊勢、久しぶりの伊勢、またしてもの伊勢。
せっかくの「伊勢詣で」ならば、特別な機会を是非選んでください。
きっと、生涯忘れられない、時間となることでしょう。


●美味し宿の食事(今回は伊勢志摩の極上食材をお召し上がり下さい)

1泊目 松阪の料理旅館に宿泊:霜降り松阪牛すき焼き鍋
2泊目 鳥羽的矢湾の宿に宿泊:的矢牡蠣と海鮮舟盛り



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【6】◆◇おすすめの旅◆◇  
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       縄文の風を感じるシリーズ vol・3

            「岡本太郎と縄文」       
       〜 1日で巡る東京縄文ツアー〜

         2009年10月31日(土)
       
    東京の中の縄文遺跡と岡本太郎ゆかりの地を巡る

         参加費 7、500円
         (なんと ランチ付き)

      移動交通費・岡本太郎美術館・記念館 ほか各入館料
        講師謝礼・ガイド代 ランチ代 全て込み
          
            募集人数 25名
    詳細は…http://www.office-ten.net/jyomon/taro/top.htm



縄文。
それは、はるか1万年も続いた、日本の原点のような時代。
中でも、縄文中期と呼ばれる時代は、
まさに、縄文の文化が花開き、人々の暮らしの中に
溢れ出すほどの美とエネルギーがあったことが、
発掘された土器や土偶から汲み取ることができます。 
そんな縄文という時代に真正面から注目し、
自らが、美とエネルギーそのものの表現者となった岡本太郎。

今回の「縄文の風を感じるシリーズ」の旅は、
初の日帰りツアーとして
縄文と岡本太郎をテーマに、東京と東京近郊を巡ります。


<ツアー同行講師>
 
 石井 匠 いしいたくみ

  新進気鋭の若き考古学者 歴史学博士(縄文土器研究)
  
  
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【7】◆◇編集後記◆◇
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先日、映画「私の中のあなた」の試写会に行って来ました。
家族と愛と命とに焦点を当てた、素晴らしい作品でした。一緒に行った
キョウちゃんが「あまりにも泣きすぎて疲れました」と開口一番言いま
した。

今週は、一人芝居といい、この映画といい、とにかく泣かされる週でし
た。
                   aya