2009/03/20━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 第361号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは、天川 彩です。

春本番、という気候になってきましたね。
窓を開けると、爽やかな風が入り気持ちがいいです。

そんな中、先日、ちょっとショックなことがありました。
(ちょっと大げさかな?)

ある個人宅に用事があり、お電話させてもらった時のこと。電話口に出
られたのは、やや高齢の奥様でしたが、私が名前を名乗った途端、知ら
ない人からの電話だ!と急に警戒したのでしょう。
「どんな用事か知りませんが、言っておきますが、うちはお金はありま
せんからね!」と強い口調でまず一言。

あらら。私、振り込めサギと間違われてしまったの??

慌てて用件を伝え、どうにか誤解がとれてホッとしたものの、電話を切
った後も、なんだか複雑な気分に。今の社会状況を思えば警戒して当然
なのでしょうが、「知らない人は信用しない」という風潮が当り前の世
の中になってきたのは、なんとも残念です。
不景気も伴って、なんだか、ギスギスした空気が社会に漂っていますよ
ね。

でも、そんな時だからこそ、心の余裕がとても大事な気がします。
マザーテレサの映画も、今の時代だからこそ、多くの人に見て欲しいと
思っています。
http://www.office-ten.net/mother/index.htm

信じた道を迷わず生きていけば、必ず神様は応援してくれると、勇気が
貰えそうです。

週末イベントを催した、石の写真家の須田さん。この社会状況の影響で
名乗りを上げてくれていた企業のスポンサーも退き、結局1社もスポン
サー無しで出発するという、厳しい状況でのスタートとなったそうです。
でも、肉体労働で汗を流しながらも資金を貯めて、世界の巨石信仰の地
を写し調べてくるというのは、まさに偉業。

最大の理解者でありパートナーである奥様と共に、車で寝泊りしながら
世界を大移動していくそうです。大変なこともあるでしょうが、きっと
二人なら素晴らしい旅になるよう、神様も応援してくれることでしょう。

そんな須田ご夫妻が、世界を巡り撮影している間、彼の写真集『日本の
巨石』をTENで預かり販売することになりました。全てサイン本です。
日本の巨石信仰の地が、この一冊でよくわかります。売り上げは、世界
石巡礼の旅を続ける資金にもなります。皆さん、どうかご協力お願いし
ま〜す。

パートナーシップといえば、ミニ恋愛講座『恋愛茶房』ですが24日(火
)は締め切りになりました。25日(水)は、まだ受付中です。
恋のお悩み事、相談事がある方、どうぞお気軽にお申し込み下さいネ。


さて、先週から、コラムで縄文のことを書き始めていますが、途端に縄
繋がるキーワードに沢山であいました。本当に日本という国は奥が深く
て、面白いです。

今週は、3週間ぶりに連載小説「雨弓のとき」の続きも登場です。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
……………………………………………………………………………………
1・コラム風の文様=========「縄文の風を感じて」(中編)
2・TEN占い==========今週は「タロットカード」占い
3・TEN’sショップ=======新入荷!写真集「日本の巨石」
4・最新情報 旅 編====「縄文ツアー」「戸隠・善光寺ツアー」
5・最新情報 講座編===「恋愛茶房」「1泊2日 自分力集中UP」
6・連載小説=================「雨弓のとき」63
7・編集後記===================「ひとりごと」
……………………………………………………………………………………
【1】◆◇コラム・風の文様 ◆◇
……………………………………………………………………………………

□『縄文の風を感じて』(中編)

北海道の常呂遺跡の存在を知ったのは、偶然だった。

もう、かなり前の話になるが、仕事で某航空会社の方に、オホーツクま
で連れて行ってもらったことがある。その時、昼食で立ち寄ったホテル
の向かいに、常呂遺跡と書かれた木の看板が目に入った。奥には、復元
された竪穴式住居のような建物も見える。私は、その航空会社の方に、
少しでも立ち寄る時間を作れないものか、頼んでみた。

ホテルの支配人と、その航空会社の方が、もともと知り合いであったこ
とや、支配人が、遺跡の責任者の方をよくご存知ということも重なって
当初の予定には入っていなかった、常呂遺跡を案内してもらうことにな
った。

この遺跡も、旧石器時代から人々が暮していた痕跡が多々残っている場
所だった。人の営みが、悠久のときを経て繰り返されている。北海道で
は、日本が弥生文化に移行していった時代も、続・縄文と呼ばれる文化
が続いていた。更には擦文という時代へ移っていったのだが、この常呂
遺跡には、最も謎とされる「オホーツク文化」といわれる時代があった
のだ。この文化は、縄文から続くアイヌ文化の主流の人々とは全く異な
る人々のもので、彼等が何処からやってきて、何処へいったのかのかは
今も謎といわれている。この文化の人々を謎のオホーツク人と呼ぶのだ
そうだ。

しかし、私は全く個人的な見地なのだが、謎のオホーツク人とは、今の
アラスカの先住民の人々ではないのかと勝手に密かに思っている。

今は亡き、アラスカ・クリンギット族の長老エスター・シェイは、かつ
てアイヌの人々と自分達の祖先の繋がりを強く感じていた。写真家・星
野道夫さんの書籍にも、そのように紹介されているが、文様、生活風習
信仰、そして容姿…。きっと同じ祖先を持った人々ではないかと思って
も不思議では無い。

20世紀の終わり。彼等が日本にやってきた折、私はエスターにアイヌの
レラさんを紹介することができた。その時の話は、HP上に「たまたま
」という文章で綴っているので読んでもらえたら嬉しいのだが、
実は、その来日の折、私は小さく真っ青なガラスのビーズ玉をもらった。
聞くと、村で伝統的に作られている物だ、という話だった。

私は失くさないよう、キーホルダーにつけて何年も大切に持ち歩き、常
呂遺跡に行った時にも普段同様持っていた。

遺跡にあった施設は、分り易く展示説明されていて、専門的な知識が無
くとも充分に楽しめるものだった。そして、ある陳列棚の前で、腰を抜
かすほど驚いたものが目に入ってきた。それは、真っ青なガラスのビー
ズ玉。続縄文時代、と書かれている。私は慌てて、バッグの中からキー
ホルダーを取り出し、見比べてみた。「色」も「形」も「作り」もほぼ
同じだった。

何千年という時を経て、日本からアラスカに文化が渡ったのか、それと
もアラスカから日本に文化が伝わり、やがて彼等は帰っていったのか。
真相は謎のままだが、小さな青いビーズ玉に、私は密かな人類ロマンを
感じるようになった。

また、北海道には「フゴッペ洞窟」という場所がある。
ここには、続縄文時代のものだといわれる、ペトログラフ(岩絵)が完
全な姿で、しっかりと残っている。
宇宙飛行士の毛利さんの出身地として有名になった小樽の隣の余市(よ
いち)というところにあるのだが、宇宙記念館にほど近い場所にある不
思議な空間だ。

最初、人づてにそんな場所があると聞き、よくわからないまま、かなり
探して行った。ようやく見つけた場所は、巨大な岩場にトタン屋根と簡
単なプレハブで囲っただけ。入り口には、ボランティアガイドだという
係員のおじさんが、たった一人パイプ椅子に座っていた。

しかし、一歩中に入った途端、私は全身の血が逆流したかと思うほど衝
撃を受けた。

ひっそりと静まり返った洞窟の中には、二千年近く前の人々が、岩に確
かに刻んだ神聖な数々の絵が、しっかりと残され、それはまるで物語の
ようだった。

「まさか日本にこのような場所が存在していたとは!」
洞窟の中で巨大なペトログラフを目にしながら、自分が見ているものが
信じられないような気持ちになった。

しばらく見つめていたら、係りのおじさんが「誰もいないから、特別だ
よ。見ててごらん」と言って蛍光灯の電気を消して、大きな懐中電灯で
岩絵の下から光を当ててくれた。岩に彫られたシャーマンらしき人物の
絵は巨大な姿になって洞窟の中に現れた。
「ここは、特別な儀式の場所だったんだよ。きっと」
おじさんの言葉に、私も大きく頷いた。

それからしばらく、私はとりつかれたように何度もフゴッペの洞窟に通
った。

そしてある時、久しぶりに行ってみたら、施設全体が大きな工事用のフ
ェンスに取り囲まれ全く入れなくなっていた。まさか地域開発か何かで、
取り壊されてしまったのだろうか、と凍り付いた。しかし、そうではな
かった。国指定史跡重要文化財である、フゴッペの洞窟を後世まで残せ
るよう、史跡施設にする為の大規模な工事だったらしい。

年月も経ち、今では、楽しみながら日本に数少ないペトログラフや続縄
文文化を学べる施設に生まれ変っているらしい。
私は、残念ながら施設が新しくなってからは、まだ行く機会がないのだ
が、シャーマンの文様が施設のトレードマークになっているという。
二千年近く昔のシャーマンの姿が、シンボルマークに生まれ変わるとは、
なんとも今の時代らしくていい。

時を越えて、古代のシャーマンが何かを伝えようと蘇っていると書くと、
飛び過ぎだとも思うが、私たち日本人のDNAの中に眠る縄文の記憶が
今、確かに呼び戻されている気がする。

そして、それは遺跡の中だけ残るものではなく、今の時代にまで引継が
れた世界最古とも思える伝承文化が、この日本にあったのだ。

                       つづく…

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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[タロットカード]で運勢を占ってみました。

2009年3月21日(土)〜3月27日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉 
何事も積極的に動く一週間となりそう。ただし、やや強引気味になるか
もしれないので、人との調和を忘れずにね。 

〈2月生まれ〉 
物事が思うように進まずイライラしてしまうかもしれません。時は必ず
やって来るので焦らないようにね。 

〈3月生まれ〉 
やらなければいけないと思っていることがあるのならば、思うだけでは
前には進みません。今週は行動することを忘れないで。 

〈4月生まれ〉 
自信がなく、人の後ろに隠れてはいませんか。あなたのことを知って欲
しければ前に出てくる勇気を持ちましょう。 

〈5月生まれ〉 
現実から逃げて妄想の世界に入ってはいませんか。あなたの人生を大切
に思うならば、現実の中をいきましょう。 

〈6月生まれ〉 
感性が豊かになる一週間です。映画をみたり小説を読んだり、素晴らし
い芸術に触れるなどしてあなたの内面を積極的に磨いてね。 

〈7月生まれ〉 
物事が上手く進んでいないとしたら、全力で向き合ってきたかもう一度
考えてみましょう。手抜きはあなたの為になりませんよ。 

〈8月生まれ〉 
人から学ぶ一週間となりそうです。今週はいろいろな人と接して、あな
たにないものをどんどん吸収してください。 

〈9月生まれ〉 
懐かしい人と出会ったり、忘れていたものが出てきたり、今週は過去か
らのプレゼントがあるかもしれません。 

〈10月生まれ〉 
物事を論理的に判断できる一週間となりそうです。大切なことを決める
のに適している週ですよ。 

〈11月生まれ〉 
上司や先生、また書物の中など、あなたよりも年上の人の知恵がいきる
一週間となりそうです。謙虚に耳を傾けましょう。 

〈12月生まれ〉 
お金や物など、目に見える形に執着してしまいそう。今週は出来る限り
目の前のものに欲を出さない方がよさそうですよ。 

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【3】◆◇TEN’sショップ◆◇
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         新商品 入荷!


        須田郡司 写真集
         
        「日本の巨石」
         (星雲社)
        2940円(税込)
    (サイン入り本)100冊 限定

     http://www.office-ten.net/shop/suda/1.htm

   石の写真家・須田郡司が「石の上にも三年」と
   三年の時間をかけて日本中をじっくり巡り、
   日本各地の巨石とであってきました。

   この写真集は、誰にも真似のできない
   日本の巨石たちの語りを「写真」という記録に残した
   貴重な一冊です。


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【4】◆◇TENの旅◆◇
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       早くも大好評!!
  
    ◇◆◇縄文の風を感じるシリーズ◇◆◇
       
             第一弾

         『縄文王国を行くツアー』
  〜諏訪「御柱祭」のルーツと「縄文のビーナス」に出会う旅〜
 
    2009年4月18日(土)〜19日(日)

            19、800円 
   (信州味噌作り体験・味噌お土産つき あり)
   
              東京発着
   破格値の、シリーズ発足記念特価です!
  http://www.office-ten.net/jyomon/suwa/top.htm

(東京⇔諏訪長距離交通費・施設入館料・ガイド代・宿泊代・夕朝食代
 )

縄文王国という異名を持つ八ヶ岳南麓。その中でも、縄文の息吹が今に
色濃く残る諏訪と茅野に、今回は皆様をご案内いたします。
諏訪といえば、最も有名なのが七年に一度の奇祭「御柱祭」です。勇壮
な男達が命がけで御柱にまたがり山を降りる姿は、有名ですが、郷土の
歴史家の方のお話によると、このお祭こそが、縄文から脈々と続いてい
るものだとか。
また、諏訪大社のご神事も、縄文から連綿と続けられており、日本最古
の神事が今に残る場所であるといっても過言ではないでしょう。
また、曲線美が美しい日本最古の国宝「縄文のビーナス」の土偶は、茅
野にある尖石遺跡から出土しました。

かつて、あの岡本太郎さんは、諏訪の地に縄文を見出し四十回以上も通
い、遂には七年に一度の御柱祭の折にも、遺影で参加したそうです。

今回の旅では、諏訪大社を巡りながら、縄文に意識を向け、御柱祭りの
ルーツまで辿ってみようと思います。
縄文の風を感じに、是非ご一緒しませんか?


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   特別な時期ですので、早めの締め切りとなります。
    「!」と思われた方は、どうぞお早めに。

   
  □■□ 日本を堪能する旅 其の十二 □■□
 
  「『戸隠と善光寺』祈りの聖地を体感する旅」
   〜七年の一度のご開帳と式年大祭に行く〜      

   2009年5月15日(金)〜5月17日(日)
     
     36、800円(税込)2泊3日
         東京発着

    2泊とも社寺に縁の宿坊に宿泊します。
   http://www.office-ten.net/togakusi/top.htm

 (交通費・宿坊宿泊代・精進懐石代・ガイド代込み)

戸隠神社と善光寺。
共に歴史は古く遥か千年以上もの悠久の時を今も刻み続ける祈りの聖地
です。戸隠は、日本神話・岩戸開きに由来する神社として広く知られて
いますが、
実はそれ以前からの信仰の地でもあり、同時に修験の大切な修行場でも
ありました。今春、戸隠は7年に一度という式年大祭の年を迎えます。

一方、善光寺は「遠くとも、一度は詣れ善光寺。救け給うぞ弥陀の誓願
」という言葉が今に生きる、大慈悲の地。日本では珍しい、宗派に属さ
ない祈りの寺です。
百済から1400年余り前に渡ったという日本最古の仏像「一光三尊阿弥陀
如来像」は絶対秘仏。現世の安穏と極楽往生を約束してくださる大慈悲
の仏さまとして、多くの人々を救済されてています。その御姿は何人た
りとも直接目にすることができない仏様ですがこちらも7年に一度、阿
弥陀如来の化身といわれる「前立本尊」がご開帳となるのです。

以前より、いつか日本の祈りの聖地である、戸隠と善光寺をご案内した
いと思っていましたが、計らずして、素晴らしいタイミングでご案内さ
せていただけることになりました。

宿はそれぞれの社寺の宿坊。
今回の旅では、歴史や文化についても、しっかり伝習していただけるこ
とになりました。また、嬉しいことにどちらの宿も女将さんも凄腕の料
理自慢。
戸隠の宿坊女将は、山菜料理の本を出版されている達人。また、善光寺
の宿坊女将は、江戸懐石を修行した達人。

旅の楽しみの一つである食も、楽しみですね。

ゆったりと、祈りの聖地を参拝しながら、七年に一度という特別な時を
是非一緒に堪能しませんか?


……………………………………………………………………………………
【5】◆◇現在、募集中 講座◆◇
……………………………………………………………………………………

● 2009年 3月25日(水) 
  19:00〜21:00 
  
〜大人の女性の恋愛成就、応援します〜
    
    ●○●「恋愛・茶房」●○●
  大人の為の究極・恋愛講座 プチバージョン

        2、000円
      (お茶とお饅頭つき)

http://www.office-ten.net/com-kouza/sabou-top.htm

恋の悩みは、人それぞれ違うもの。
いつも恋が上手くいかないのはどうして?
運命の人とどうしたら巡り逢うの?
本当に彼でいいの?

人気講座「大人の為の究極・恋愛講座」のプチバージョン。
「恋愛・茶房」を、下記の日程でオープンします。
今回は大人の独身女性限定です。
あなたの恋の悩み、気軽に相談しに来ませんか?


会場:文京ふれあい館
   メトロ東京・千代田線 根津駅下車 3分  


準備の関係上、必ず事前にお申し込みください。

******************************************************

*東京以外の方にとって、今回は嬉しい宿泊付きの講座です
 この機会にご参加ください。
 
 2日目は午後からフリーです。
 どうぞ、東京タイムをエンジョイしてください!

 勿論、東京の方でも、たまには気分を変えて宿泊付き講座
 いかがですか?

        ▲△▲▲△▲
    「自分力UP」1泊2日集中講座

   2009年4月4日(土)〜4月5日(日)
         
     (東京BumBに宿泊)

   みんなの元気を、応援します!!
      宿泊込みでなんと
       11、800円
(TENが宿泊代大幅負担サービスします!)
     
      先着 15名まで
  
 http://www.office-ten.net/com-kouza/haru.htm
 
今までコミュニケーション術・達人講座を行ってきた中で
数多くの方が、共通の悩みを持っていることがわかりました。
それは「自分」という存在への自信。

「人付き合いは、それなりに普通にこなすけれど、
心の奥では自分のことがどうしても好きにはなれない…」

人知れず、そんな悩みを抱えている人が、
どれほど多いことでしょうか。

この講座は、自分への信頼や自信を取り戻し
「自分力」をしっかり高める為のカリキュラムを
集中して行います。

自分らしさがわからない。
自分に自信がない。
自分を信頼できない。
自分のことが嫌い。

この世に「あなた」として生れた、たった一度の人生です。

自分らしさを知り、
自分に自信を持ち、
自分を信頼し、
自分のことが好き

こんな風にいえる自分改革を本気でしたい方、
是非、勇気を持ってご参加ください。
きっと素敵なあなたに出会えるはずです。


<1泊2日 集中講座> 
2009年4月4日(土)〜5日(日)
 宿泊込み参加 定員15名


<時 間>

4月4日(土)13:00  集合 ガイダンス
       13:30〜15:00 <Step1>
           休憩
       15:30〜17:00 <Step2>
         夕食・お風呂
       20:00〜21:30 <Step3>

4月5日(日)起床・朝食
       9:30〜11:30 <Step4>

<場 所>
BumB 東京スポーツ文化館 最寄り駅 「新木場駅」
     東京メトロ有楽町線、JR京葉線、りんかい線

※お申し込みいただいた方には、地図、持ち物などを記載したものを
お送りします。


……………………………………………………………………………………
【6】◆◇連載小説◆◇
……………………………………………………………………………………
<今までのあらすじ>

両親の不仲が原因で自分は不幸だと思い続けてきた祥子。しかし大学2
年の秋アルバイト先で知り合ったアパレルメーカー勤務の良一と出会っ
たことで、両親との関係も少しずつ変化する。父が病気で他界した後は、
母親、敏子との関係も修復されていく。娘、真由子の妊娠を機に大学を
中退し、良一と結婚した祥子は、些細なことに心揺れながらも、それな
りに穏やかに暮していた。しかし、仕事が忙しくなっていく夫。就職が
決まっていく親友。慣れない子育て。少しずつ孤独感が募っていたとこ
ろに、夫の不倫疑惑が。心に余裕がなくなっていく祥子は…。


『雨弓のとき』 (62)
                天川 彩


ー目の前で、自分の母親と娘が楽しそうに遊んでいる。どうして私だけ
阻害されるの?どうして私だけ、こんなに不幸なの?ー

祥子は自分の中で、灰色の渦巻くものを感じていた。

「お母さん、もう何ともないし。悪いけど帰って!」
「えっ?」
「だから、帰ってよ」
「でも…。今日は仕事も休んだし。そうだ。何処か一緒に出かけない?
お天気もいいし」
「そんな気になれない。ちょっと疲れているし」
「そうだ。それならお母さん、真由ちゃんの面倒見るから、少しゆっく
り寝てたら?きっと子育てで疲れているのよ」
「大丈夫」

祥子は、そういうと真由子が広げていた積み木をさっさと片付け始めた。
真由子が「オカタジュケ?」と舌足らずの言葉で聞いてきた。
「そう。お片づけ。今日はおしまい」
「イヤ。モット、アソブ…」
祥子は無表情に真由子が手に持っていた積み木も取り上げると、それも
箱の中に納めて、クローゼットに全てを素早く仕舞い込んだ。

真由子は、一瞬キョトンとしていたが、大声で泣き出した。

「ちょっと、どうしたのよ祥子。今日のあなた変よ。良一さんと何かあ
ったの?それとも別の悩みがあるの?お母さんでよければ、相談に乗る
から」
敏子はそういいながら、泣いている真由子を抱き上げた。

祥子は、何も話したくなかった。いや、正直なところ自分の心の中の整
理がつかない状態だった。どうして、こんなにイライラするのか自分で
もわからない。でも、何もかもが鬱陶しく思えるのだ。
しかし、母親の敏子が、自分のことを気にかけてくれていることが少し
嬉しかった。

「ごめん。何でもない。でも、確かにちょっと疲れているのかも」
「本当?」
「うん…。やっぱり、今日は帰ってもらっていい?」
「勿論いいけど。本当に大丈夫なの?」
「何が?」
「いや、なんだか凄く変な様子だから」
「だから、大丈夫だって。…それより、せっかく会社休んで来てくれた
のに。ゴメンネ」

祥子が敏子の腕の中にいる真由子に両手を差し出すと、真由子はすぐに
祥子の腕の中に移った。

「やっぱり、子どもはママが一番好きなのよ」
敏子は目を細めて真由子の頭を撫でた。

玄関で靴を履いた敏子は
「それじゃ」と扉を開きかけた後、再び振り向いた。

「あのさ。何かあったら、遠慮しないで電話してきてね。何だか今日は
心配だし、家にいるから」
「心配って?」
「いや…。なんとなく」
「だから、大丈夫だって」


この時、まさか自分の不安が的中するとは、敏子自身予想もしていなか
った。

                         つづく…

……………………………………………………………………………………
【7】◆◇編集後記◆◇
……………………………………………………………………………………
先日、ロングドライブの帰り車の中でFMラジオをつけていたら、十年
近く会っていなかった知り合いが偶然ゲスト出演していた。
全国放送の1時間番組。翌日、懐かしくなってメールを送った。
すると、つい先日「また、何か一緒にやりませんか?」とメールが戻っ
て来た。どこでどうなるかは、わからないが、嬉しかった。
                        aya