2009/01/23━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 第353号  ☆★☆ 
  
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こんにちは、天川 彩です。

今日は、1月23日。1・2・3ですね。ホップ・ステップ・ジャンプ!
日付を見るだけで元気が湧くのですから、私は本当に単純に出来てい
ますね。

さて、今週の火曜日にオバマさんが大統領に就任しましたが、その演説
は、アメリカ国民に向けたものであるのと同時に、今生きている世界中
の大人一人ひとりが取り組まなければならない課題のようにも感じまし
た。先日のブログにも、「オバマ大統領・就任演説に思う」と題して、
私なりの思いを書き記しているので、よろしければ読んでみてください。
http://ameblo.jp/aya-tenkawa/

明日は、大人のお年玉ツアー。富士山の麓に行き、ダイヤモンド富士と
紅富士という極上の富士を目で愛で、富士の恵みの温泉で体を癒し、最
高のお料理で大満足してもらうという、心贅沢になるツアーにご案内し
てきます。

先週、お知らせしました皆既日食ツアーの追加募集も、お陰さまであっ
という間に満席となりました。やっぱり凄い人気ですね。

また、今年のペルーツアーの方は、少しずつ計画は前に進んでいます。

ペルーの中でも私たち日本人が一番よく知っていると思うのは、何と言
ってもインカ帝国幻の空中都市「マチュピチュ」ですよね。ただ、やは
り年々入場者が増えてきて、今はインカトレイル(インカ道)もワイナ
ピチュ(マチュピチュのシンボルのような山)にも、入場制限規制がか
かっています。遺跡を守るためには、それが正しいのでしょうが、マチ
ュピチュ全体に入場制限規制がかかると、今以上に行きにくくなってし
まうのは確実だと思います。そうなる前に、やはり一度は行ってみたい
と思われている方々をご案内したいと思っています。
それも、ありきたりのツアーではなく、TENの旅らしいワクワク感い
っぱいの旅で。

とにかく、今、現地と毎日交渉している最中です。今しばらくお待ちく
ださいネ。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム風の文様==============「ワタシノシゴト」
2・TEN占い==========今週は「メディスンカード」占い
3・おすすめイベント=「巨石と聖地と私」須田郡司スライド&トーク
4・連載小説================「雨弓のとき」(60)
5・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様 ◆◇
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□『ワタシノシゴト』

私は自分の職業を聞かれた時、大抵の場合「小さな企画事務所の代表を
しています」と答えている。
しかし、親しくなるにつれて、私が様々な仕事をしていることがわかり
ほとんどの人が、私の仕事を感覚的に捉えてくれるようになるようだ。

ただ、誰かに私のことを説明したり紹介してくれようとする時には、困
ってしまうようなのだ。結局「とにかく色々なことをしている人なんだ
けど、会えばきっとわかるから」という言葉に変換されることが多い。

それは、オフィスTENの業務内容も同様なのだろう。旅の企画をして
いたり、お茶を売っていたり。全ては一つの大きなコンセプトに繋がる
のだが、それが社会的となると、かなり難しいことになる。

昨年の秋から、日本も世界同時代不況の嵐の中にある。私たちのような
小さな事務所や企業は、そのあおりを受けてどこも本当に大変な状況だ。
政府がそんな日本の中小零細企業対象に対しての緊急対策に乗り出して、
特別緊急融資を期間限定で行っている。
私も早速、書類を整えて出してみたのだが、TENの事務所の仕事内容
は適応する業種外ということで、受け付けてもらえなかった。
日本の職業職種700種の中に、入らないのだとか。笑うしかない。
まぁ、それだけ個性的な仕事をしているのだろうし、神様が『そんなこ
としなくても大丈夫だよ』と言ってくれているようにも思える。

考えてみたら、幾多の嵐も乗り越えてきているのだ。会社も、私個人も。

だからだろうが、TENの事務所には、多種多様な職業の人々が訪ねて
やって来る。そのほとんどが、相談ごとだ。

相談といって仕事の依頼の相談ではなく、アドバイスを求めて、といっ
たものが大半だ。
私のアドバイスで何かしらの生きるヒントに繋がるのであれば、また苦
しみや悩みが、少しでも楽になるのであれば、相談に来てもらって、一
向に構わない。

人はどうしたら幸せになるのか。心の中の闇から、どうしたら光の先に
出ることができるのか、その方法を見つけ出すお手伝いをすることが、
私の仕事の、そしてTENの仕事の本体なのだから。

ただ今回の嵐は、今までに無く大嵐だ。私はもっと逞しく強かにならな
ければならないのだろう。奉仕の精神を守りつつ、TENを繁盛させて
いくことも怠ってはいけないのだと思う。相談の半分は、仕事の依頼相
談にしなければならないのだろう。

その為にも、今以上のアイディアと努力で、魅力溢れた仕事をしていく
ことが、私に課せられた天命なのかもしれない。

とにかく、私は私らしく。
精一杯、力いっぱいやっていくしかないようだ。


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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[メディスンカード]で運勢を占ってみました。

2009年1月24日(土)〜1月30日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉
やろうと思っていることが進まないことに、あれこれ言い訳を見つけて
はいませんか。今週は言い訳を見つけることより、その事実を客観的に
見つめてみましょう。

〈2月生まれ〉
夢にメッセージが現れるかもしれません。大切なことを忘れないために
も、出来るだけその夢を記憶に留めておいてね。

〈3月生まれ〉
あなたの短所を嘆いてばかりはいませんか。今週はあなたの長所を今一
度良く思い出してください。

〈4月生まれ〉
一つの考えにずっととらわれて、堂々巡りをしていませんか。今週は様
々な角度から人の意見を聞いてみてくださいね。

〈5月生まれ〉
あなたや、あなたの家族の為に力を発揮する一週間となりそうです。今
週動くことは、後々大切な未来へと繋がっていきそうですよ。

〈6月生まれ〉
意識を変えるときがやって来ました。今までのあなたから、脱皮するチ
ャンスです。無理をせず今だと思った時に勇気をもって動いてみてね。

〈7月生まれ〉
楽しく愉快な一週間となりそうです。また、あなた自身が周囲の人を幸
せにすることが出来るので、沢山の人に喜びを与えてくださいね。

〈8月生まれ〉
あなたの才能にあなた自身が自信を持てない状態ではありませんか。今
週はあなたが今まで積み上げてきたものを、もう一度整理して、見つめ
なおしてみてください。きっと大きなものがあるはずですよ。

〈9月生まれ〉
傷つくのが怖くて、殻に閉じこもってはいませんか。勇気を出して、他
人との間に引いていた線を外してみましょう。あなた自身の本当のパワ
ーが漲ってくるはずですよ。

〈10月生まれ〉
感情が揺れ動いてはいませんか。気持ちが定まらないまま何かを見ても、
正しい判断が出来ないかもしれません。まずは心を落ち着けてみてね。

〈11月生まれ〉
欲しいものが手に入らずジタバタと焦ってはいませんか。今週あなたに
必要な物は、「感謝する心」です。原点に戻ってあなたらしさを取り戻
してね。

〈12月生まれ〉
今週は同性の友人があなたを助けてくれそうです。また、新たな同性の
友人をつくると、新たな広がりに繋がりそうですよ。


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【3】◆◇おすすめイベント◆◇
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    世界石巡礼・地球一周出発記念
     スライド&トークショー     

      「巨石と聖地と私」
  〜地球の記憶が語りかけていること〜  

   スライドとお話: 須田郡司(写真家)
 
        対談: 須田郡司×天川 彩
         テーマ「巨石信仰と祈り」
   
  日 時: 2009年3月15日(日)14:00〜

  会 場: 台東区民会館(浅草寺より徒歩2分 二大門前) 

  料  金 前売り2000円 当日2500円
  定  員 90名
  お申込み http://www.office-ten.net/stone/top.htm
       

  
  この惑星の歴史を物言わず、ただ静かに見守ってきた巨石たち。
  太古の人々は、その巨石の中に神を感じ、祀り、祈ってきました。

  そんな巨石の神々しさに惹かれ続け、石の文化伝承者とも
  なっているのが写真家の須田郡司さんです。
 
  沖縄からチベット、アイルランド、アジア、アフリカ、南米など
  各地の聖地を遍歴。2003年からは3年間かけて日本石巡礼を行
  い、日本各地に残る、古代の人々の巨石信仰や文化の研究も重ね
  てきました。
 
  今年4月、いよいよ一年かけて地球一周の世界石巡礼に出発する
  須田さんに、今まで撮影されてこられた数々の巨石写真のスライ
  ド紹介と共に、巨石と聖地の関わり、そしてこれから巡られる
  旅への思いなど、たっぷりと語っていただこうと思っています。
  後半は、「巨石信仰と祈り」と題しての対談も予定しています。

  この星の不思議、石と人の関わりなど、普段、なかなか聞くこと
  のできない、ディープエコロジーなイベントに、是非、皆様お誘
  いあわせの上、お越しください。

  

  <須田郡司…プロフィール>

  写真家。
  1962年群馬県沼田市生れ。琉球大学卒業。
  雑誌カメラマンを経て独立。国内はもとより世界各地の聖地を
  撮影する中で特に石文化や・巨石信仰に魅せられ、石の写真家
  として国内外で作品を発表。
  2003年〜2006年3年間かけて日本石巡礼と題して、日本各地に
  点在する巨石を撮影し、地域の人々との交流の中で、各地に残
  る巨石文化・巨石信仰を取材。
  日本各地で写真展や石文化を伝えると共に、新聞、雑誌、TV
  など多くのメディアでも取り上げられる。
  「地球の記憶を記録する」という壮大なテーマのもと、
  2009年4月より一年間かけて、世界石巡礼に出発。
  
  2009年元旦 毎日jp(毎日新聞社)
  http://mainichi.jp/select/wadai/graph/stoneworld/
 

  著書:
 
  フォトエッセイ集『VOICE OF STONE〜聖なる石に出会う旅』
                    (新紀元社1999)
  写真集『日本の巨石〜イワクラの世界』(星雲社、2008)
  加藤碵一・須田郡司著『日本石紀行』(みみずく舎、2008)
  フォトエッセイ集『日本石巡礼』(日本経済新聞出版社、2008)


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【4】◆◇連載小説◆◇
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<今までのあらすじ>

両親の不仲が原因で自分は不幸だと思い続けてきた祥子。しかし大学2
年の秋アルバイト先で知り合ったアパレルメーカー勤務の良一と出会っ
たことで、両親との関係も少しずつ変化する。父が病気で他界した後は、
母親、敏子との関係も修復されていく。娘、真由子の妊娠を機に大学を
中退し、良一と結婚した祥子は、些細なことに心揺れながらも、それな
りに穏やかに暮していた。しかし、仕事が忙しくなっていく夫。就職が
決まっていく親友。公園デビューもうまくできなかった祥子は、少しず
つ孤独感が募り…


『雨弓のとき』 (60)
                天川 彩

祥子は、真っ白な霧の中を歩いていた。
誰もいない。ただモヤモヤと立ち込める霧の中を、何かを求めて歩いて
いた。道がわからない。誰か助けて。私は今何処にいるの?私は生きて
いるの?死んでいるの?何もわからない。

「イヤ〜!!」
祥子は、自分が出した声で目が覚めた。
「お、おい。どうしたんだよ。大丈夫か?」
隣で寝ていた良一が、目をこすりながら心配そうに顔を覗きこんできた。
心臓がドキドキしている。しばらくして祥子は、それが夢だったのだと
気が付いた。

「びっくりしたよ。大きな声出すしさ」
「ゴメン…」
「いや、いいんだけど。何か悪い夢でも見ていたの?」
「わからない。でも、すっごく嫌な夢」
「そうか。可哀想に。でも、大丈夫。俺が隣にいるから。安心して眠ん
なよ。今度は悪い夢見ないように、守ってやるからさ」
「ありがとう」
祥子は良一の腕の中にスッポリと入った。
良一は、そんな祥子の髪の毛を優しく撫でながら言った。
「最近さ、祥子ちょっと疲れているよな。顔色もあまり良くないし。た
まには、お義母さんに頼むとかして、少しは休めよ。俺は今、仕事が大
変な時期だから、なかなか育児も手伝ってやれなくて悪いけど」
「ううん。大丈夫。ありがとう」

祥子の唯一の救いは、夫の良一だった。良一の愛情がある限り、自分は
大丈夫だと思った。

しかし、そう思えたのも、その日までだった。

翌日、良一の帰宅は深夜になった。ここのところ、ずっと付き合いやら
接待やらで、ほとんど毎晩帰宅が深夜になっていたので、祥子は何も思
ってはいなかった。いつのもようにテーブルの上に鍵や財布や携帯を置
きっぱなしにして、良一は上機嫌で浴室に向ったので、祥子はいつもの
ように片付けをしていた、その時だった。

携帯電話が鳴った。

祥子は嫌な予感がして、携帯を見つめた。数秒後メール着信のマークが
灯り、祥子は恐る恐る携帯電話を手に取った。指先が異様に冷たくなる。
そして、大きく深呼吸をすると、今まで一度も開いたことがなかった良
一の携帯電話を開いてみた。画面表示は、真由子の顔だった。祥子は娘
に軽い嫉妬を覚えた。ーどうして私の写真じゃないの?ー
そして、戸惑いながらも受信ボックスをクリックしてみた。祥子の嫌な
予感は的中していた。三浦という名前の下に「今夜もありがとうござい
ました」という文字と、その後ろに真っ赤なハートマークが付けられて
いる。祥子はもう、それ以上開いて読みたいとは思わず、携帯電話をテ
ーブルの上に投げつけた。

祥子は、寝室から自分用の毛布を引っ張り出すと、リビングの電気を消
してソファーの上で毛布をかぶった。

しばらくして、良一が風呂からあがってきた。
「おい、どうしてまだ風呂に入っている間に真っ暗にしちゃうんだよ」
電気がリビングの電気をつけると、祥子がソファーの上で毛布に包まっ
ていた。
「祥子?どうしたの?」
良一は、毛布に包まっている祥子を軽く揺すった。しかし祥子は何も答
なかった。
「何か怒っているの?」
良一が毛布をはがそうとしたが、祥子はガンとして毛布を押さえて顔を
出そうともしなかった。
「ねぇ。そんなところで寝たら風邪引くよ。本当にどうしちゃったんだ
よ」
それでも、祥子は何も言わなかった。
「毎晩、遅いのは悪いと思っているよ。けどさ、仕事なんだし、仕方が
ないだろう。そのぐらいわかってくれよ」
祥子は、三浦朋美からのメールのことを言おうかと思ったが、うまく感
情がまとまらず、毛布の中で悔し涙が溢れるばかりだった。
「おい…。祥子。本当に何をすねているんだよ。おい…」
良一は、再度祥子が被っている毛布をめくろうとした。が、ガンとして
毛布から出てこようとしない祥子に、手を焼いてきた。

「祥子。俺、明日も朝一番から会議だし、今夜は本当に疲れているから
先に寝るよ。明日には機嫌直してくれよな。…おやすみ」

良一はそういうと、リビングの部屋の電気を消して、ドアを閉めた。

祥子は、その夜明け方まで眠ることができなかった。

                         つづく…

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【5】◆◇編集後記◆◇
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スタッフであり、TENのアーティストでもあるキョウちゃんが、絵画
をニューヨークのアートコンテストに出展することにしたようだ。結果
は神のみぞ知るではあるが、いよいよ彼女も飛躍の年になりそうだ。
私も頑張らなきゃ♪

                     aya