2008/12/26━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第349号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは、天川 彩です。
いよいよ、今年も残り僅かとなりましたね。メルマガも今年はこれで
終わりとなります。
皆様は、どんな年の瀬を迎えているのでしょうか?
現在、100年に一度といわれる大不況の嵐が世界中に襲いかかり、様々
な職業の人々に多大なる影響が出て、みんな厳しい状況かとは思いま
す。勿論、私たちの事務所も吹けば飛ぶような零細事務所ですから、
この嵐の中、生き抜くことは大変なことです。しかし、心の中は驚く
ほど清々しく、なんとも気持ちの良い年末を迎えています。
一年を振り返ると、私は課題の多い年で、自分の器の小ささを、まじ
まじと感じる一年でしたが、十年目の区切りの年に自分を改めて見据
えることができたのは、神様からの贈りものだと感謝しています。
それにしても、十年前と今とでは、世の中の状況も大きく変わってき
ましたネ。勿論、良い方向にです!!
十年前は、人の心も世の中全体も、急速に闇の世界に引きこまれてい
るような危機感がありましたが、十年経った今、人の心や世の中全体
が、急速に闇から抜け出しているように感じます。
今の状況以上に、反動や余波はこれからも数々起こってくるでしょう
が、全ては良くなるプロセスのような気がします。
オバマさんがアメリカの大統領になったことで、漠然としていたこと
が確信となりました。
来年から、大きく大きく世の中は変化していくと思います。
メルマガ読者の方の中には、今、心の中が真っ暗闇で辛い、という方
がいらっしゃるかもしれませんね。でも、大丈夫です!!
目先で起ることに動揺しなければ、きっと状況はよくなりますよ。
仕事始めは1月5日(月)からですが、TEN’sショップは元旦から受
付開始です。例年大人気の縁起物「TEN’s福袋」は、今年も20袋
ご用意いたしました。中味は少しずつ異なりますが、こんなご時勢なの
で、皆さまのもとに、福神様が訪れますように…とアーティスト享子が
祈りを込めて書き上げた、人気の福書(色紙)が必ず入っています♪
ちなみに…来年の福書の言葉は「福神さまがやってきた」です。
なんと総額1万円以上の品々が入っています
また、年始の恒例人気企画『天々福々』お江戸下町 谷中七福神巡り&
新年会2009年は、1月10日(土)です。是非是非、こんな時代ですから、
一緒に神様巡りをして、新たに幸せな年の始まりを迎えましょう。
それでは、皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム風の文様=============「私にできること」
2・TEN占い=========今週は「タロットカード」占い
3・2009年の福袋==毎年大人気「TEN’s福袋」20袋限定!
4・お正月大人気企画===「天々福々」七福神巡り&TEN新年会
5・TENの旅===========「大人のお年玉ツアー・富士」
6・連載小説================「雨弓のとき」58
7・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様 ◆◇
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□『私にできること』
私は、子どもの頃から特に目立つタイプでもなく、これといった優れた
能力を持っているわけでもない、平凡な人間だ。
ただ、私が他の人とは少し違うのかな?と思うことがあるとすれば、こ
れといった宗教を信心しているわけでもないのに、神様に対する絶対な
る信仰があり、それが物事の判断基準の全てになっていることかもしれ
ない。
98年3月5日、見えない大いなる神様に、私は突然声をかけられた。
それを啓示というのかどうかは知らないが、その日、私の中に、子ども
の頃は確かにあった、神様への信頼感が甦った。
それから十年。我武者羅に、必要と思えることで動いてきた。
今までは、きっとそれでよかったのだと思う。が、ここにきて、それだ
けではいけないのだと思い始めている。
いや、神様が「もっと動け」と言っているような気がするのだ。
あれはマザーの修道院のクリスマス会に伺う日の朝だった。シャワーを
浴びていた時、世の中で最も苦しんでいる人々、最も心枯れている人々
の為に、あなたは何をしている?と神様に問われたような気がして、私
はドキンとした。
修道院には、身寄りの無いお年寄りの人々が中心となって沢山の人々が
招待されていたのだが、中にホームレスの人々も何人か来られていた。
クリスマスミサの前に私の童話詩ライブを30分ほど語らせていただいた。
ミサ終了後、立食パーティになったのだが、一人のホームレスの人が
「あなたのお話、心に染みましたよ」と言いに来てくださった。
本当に嬉しかった。
私は、これからもっと増えるであろうホームレスの人たちに、少しずつ
童話詩を語っていこうと決めた。
また、できることなら誤まって罪を犯してしまい、刑務所や少年院に入
っている人々たちにも慰問して、童話詩で少しでも安らぎを届けること
が出来れば…と願っている。
勿論、今までのように、縁ある場所や人を繋ぐことも必要だろうし、新
たな小説や脚本を書いて、多くの人に、命の尊さや生きることの素晴ら
しさも届けたい。
私にできることは精一杯やりなさい、と神様はそう言っているのだと思
う。
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
今週は[タロットカード]で運勢を占ってみました。
2008年12月27日(土)〜1月5日(月)あなたの運勢
〈1月生まれ〉
冷静に何事も対処できそうですが、少し周りに厳しすぎるかもしれませ
ん。周囲の人の気持ちも考えながら過ごしてね。
〈2月生まれ〉
周りの人の意見に振り回されて、ころころと考え方を変えてしまうかも。
今週は、自分がどうしたいのかをはっきりさせてね。
〈3月生まれ〉
今週はあなたが積極的に動くよりも、周りの人の仲介役になりそうです。
相談事には親身になってのってあげてね。
〈4月生まれ〉
変化を追い求めようとしすぎず、平凡であることの尊さを思い出して下
さい。対人関係は良好のようですよ。
〈5月生まれ〉
旅立ちの時です。これからの長い道のりは計画性をもつと、良い方向へ
行くでしょう。
〈6月生まれ〉
種まきの時期です。じっくりと時間をかけていけば、先々大きな成果に
なるでしょう。
〈7月生まれ〉
暗中模索の時期がまだしばらく続きますが、もうじき抜け出ることがで
きそうですよ。
また、あらたに決心することがあなたの人生を豊かにしてくれそうです。
〈8月生まれ〉
家族や親しい友人と穏やかな時間が過ごせそうです。できる限り、個人
的な遊びよりも家族との時間を優先してね。
〈9月生まれ〉
何事も積極的に動ける一週間となりそうです。今のあなたならば、無理
難題も簡単にクリアーできそうですよ。
〈10月生まれ〉
結論を急ぎすぎて、焦っているかもしれません。今は一歩一歩着実に歩
むときです。気持ちを落ち着けてね。
〈11月生まれ〉
あなたの積極性と世話好きが役に立ちそうな一週間です。周囲からの評
判も上がりそうですよ。
〈12月生まれ〉
あなた自身の気持ちが揺らいでしまうかもしれません。上辺だけの関係
は長続きしません。心を割って人と接して下さい。
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【3】◆◇TEN’s ショップ ◆◇
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★ 福袋販売のお知らせ ★
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縁起物【TEN’s福袋】 3500円(税込み)
なんと嬉しい送料込み
限定 20袋
毎年人気の
期間限定の特別販売品です!!
◆元旦より、TEN’sショップで発売します!◆
TEN’sショップ内の人気商品から、普段は取り扱っていない
素敵なグッズまで特別に選りすぐった品々をセットにして
期間限定で特別販売する福袋です!
<今年の福袋の中身をほんのちょっとご紹介すると…>
鳥獣戯画・古典絵ティッシュボックスカバー、バックスキンバッグ、
Tシャツ、水玉スカーフ、天のほうじ茶、ココペリキーホルダー、など
など…。
更に、どの袋にも享子の福彩書「福神さまがやって来た」(定価3000円)
が入っていますよ。
福彩書は、こちらでご覧いただけます
http://www.office-ten.net/shop/kyoko/syo.htm
福袋に何が入っているかは、届いてからのお楽しみ!!
必ず4点以上、総額1万円以上の品々が入っているので、
はっきりいって、かなりお得です♪
年のはじめ、この福袋で、思い切り幸運を是非ゲットしてくださいね。
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【4】◆◇ 天々福々 よっといで〜 ◆◇
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思いっきりそぞろ歩きを楽しみながら
開運招福な一日を過ごしてください♪
■お江戸下町・谷中七福神めぐり&新年会
『天々福々の集い』*七福神の詳しい御利益は、HPをご覧ください。
◇日 時:2009年1月10日(土) 集合13時00分
◇集 合:上野駅 公園改札出口(「天々福々」の看板が目印)
◇参加費:2000円(下町ガイド+下町おやつ付き)
新年会のおばんざい費は割り勘でお願いします
◇申込み:http://www.office-ten.net/tentenfukufuku/top.htm
◇定 員:20名(先着)
正月に七福神を参拝すると7つの災難が除かれ,7つの幸福を授かると
いわれています。
下町情緒あふれる寺町をそぞろ歩きしながら、七福神のありがたいご利
益を共に授かりに参りましょう。ここはオフィスTENの地元。私たち
が地元の魅力をたっぷりとご案内します。七福神全てを巡った後は下町
人情漂う「谷中銀座」へ移動して下町の人気おばんざいを買い込み、い
ざ新年会へと突入!初めて参加される方も、おなじみの方も、新しい年
を大いに祝って盛り上がりましょう!
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【5】◆◇日本を堪能する旅◆◇
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●大人のお年玉ツアー●
【 新春の富士山と極旨のお料理を楽しむ旅 】
〜朝焼けに映る紅富士と夕暮れに輝くダイヤモンド富士〜
そして
割烹の宿で過ごす2日間
2009年 1月24日(土)〜1月25日(日)
23、800円
(東京・発着)
定員12名 最低施行人員 8名
詳細・お申し込みは http://www.office-ten.net/j/fuku.htm
日本一の富士の山。
できることなら年の初めに手を合わせ
新しい年が良い年になるよう願掛けをしたいもの。
それも、せっかくならば
冬の日の朝焼けが
雪積もる富士に染まり、紅富士が現れる時…
富士山頂に夕日が重なり
眩いばかりに光り輝く、ダイヤモンド富士になった時…
行ってみたいと思いませんか?
年の初めにご案内する旅は、
そんなありがたいほどに美しい富士山を愛で
TEN一押しの割烹の宿で
心ゆくまで美味しい食事を味わっていただく旅です。
勿論、富士山を真正面に見ながらの温泉も
存分に堪能してください
あなた自身へ幸運を運んでくれそうなお年玉の旅、
ご一緒にいかがですか?
<ツアー代金に含まれるもの>
東京発着長距離交通費 宿泊代 割烹料理夕朝食代
紅富士温泉入湯料 ツアーガイド代
<ツアー代金に含まれないもの>
昼食代 近距離移動バス(タクシー)代
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【6】◆◇連載小説◆◇
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<今までのあらすじ>
両親の不仲が原因で自分は不幸だと思い続けてきた祥子。しかし大学2年
の秋、アルバイト先で知り合ったアパレルメーカー勤務の良一と出会っ
たことで、両親との関係も少しずつ変化する。父が病気で他界した後は、
母親、敏子との関係も修復されていく。娘、真由子の妊娠を機に大学を
中退し、良一と結婚した祥子は、些細なことに心揺れながらも、それな
りに穏やかに暮していた。そんなある土曜日の朝、一本の電話が入る。
それは、アパレル展示会の時のアルバイト仲間、三浦朋美だった。朋美
の意味ありげな口調に憤慨した祥子は、良一に真由子の世話を押し付け
て家を飛び出した。
『雨弓のとき』 (58)
天川 彩
興奮して家を飛び出した祥子は、駅まで来て、何処に行こうか迷い始め
た。これといってあてがあって出たわけではない。
地下鉄の券売機の前で、しばらく考えていると、後ろで待っている人が
イライラしている気配を背中で感じた。祥子は切符を買うことをやめて、
今、降りたばかりの階段を再び昇って地上に出た。
祥子の足は、自然と根津神社の方に向っていた。
大きな鳥居の前で立ち止まり、一礼すると、ふわりと春の風が吹いた。
祥子は、神聖な気持ちになったが、同時に自分の荒んだ心持が無性に悲
しくなった。
神社の中では、休日を楽しむ親子連れやカップルが幸せそうに時を過ご
していた。
祥子は、できるだけ視界にいれないよう、足早に真っ直ぐ進み、手水で
手と口を清めると、社殿の前で拍手を打って手を合わせた。
しかし、何を祈っていいのか、自分でもわからなくなり、両手を合わせ
たまま、しばらくうな垂れていた。
突然、誰かが肩をポンと叩いたので、祥子は驚いてビクンとなったが
「やっぱりここだった」と、聞き慣れた声が続いたので振り向いた。
後ろに、真由子を抱いた良一が立っていた。
真由子は、祥子の顔を見た途端「ママ〜」と、小さな両手を目一杯伸ば
して、抱っこをせがんだ。祥子は真由子を受け取り、慣れた手つきで易
々と抱き上げた。
祥子は、素直に嬉しかった。
しかし、それを悟られまいと、わざと祥子は怒っているフリをして、何
も言わずに神社の敷地から足早に出た。
真由子は、リズミカルに揺れるのが楽しいのか、祥子の肩越しに顔を覗
かせては、キャッキャとはしゃいでいた。
「お、おい。待てよ。あぶないだろ。真由子抱いているんだから。止ま
れって」
良一の声で、祥子は止まり、そして良一の方を向いた。
「あのさ。私、怒っているんだから」
良一は弱りきった顔をして、ため息をつきながら、
「絶対、祥子誤解しているって。ミウラは、部下だけど、何もあるわけ
ないだろう」と言った。
「そんなこと言ったって…車の中に書類って何よ!」
「確かに、昨日は急に夜行く、取引先のところに商品を届けなければな
らないことになって、社用車も全て出払っていたしで、ミウラが結構近
くに住んでいて、車も持っているから、頼んで車出してもらったんだけ
ど、ただそれだけだって。きっと書類忘れていること、伝えようと電話
くれたんだと思うんだけどさ」
「そんな感じじゃなかった」
「そんな感じも、こんな感じもさぁ…。何にもないし」
「リョウイチサン…なんて言ってたし」
「本当にどうしようもない奴だな。あいつ、時々悪ふざけするからさ
会社に行ったら、ちゃんと言っておくから」
「家に電話しないでって伝えてくれる?あ、携帯も嫌」
「嫌って言ったって、仕事の連絡は携帯だしなぁ…」
「そんなの会社で言えばいいじゃない」
「出先とか多いし、そういうわけにもいかないし。けど、本当に祥子が
心配するようなこと、絶対ないからさ」
「ホント?」
祥子は上目使いで良一を見上げた。
「ホント」
良一は、祥子の頭を優しくポンポンと軽く撫でた。
「さぁ、機嫌直してさ。今日は、天気もいいし、このまま上野公園ま
で散歩でもするか」
良一は、ほっとしたように大きく息を吸い込んだ。
「そうね。けど…真由子のトレーニングパンツ持ってきた?」
「トレパンだか何だかしらないけれど、俺、そのパンツわからないって
」
「それじゃマズイわ。まずは家に戻って、ちゃんと準備して、それから
お散歩に出かけようか」
「そうだな」
祥子は、良一のことを少しでも疑った自分がバカだったな、とこの時は
思った。
つづく…
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【7】◆◇編集後記◆◇
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マザーテレサの映画は、本当に素晴らしいものだった。ただ年末の平日
ということで、お越しいただけない方もかなりいらしたのが残念だった。
来年は、やはり出来るだけ機会をつくって、もう一度、このマザーテレ
サの上映会ができれば…と思っている。
aya