2008/08/29 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ☆★☆   TEN's magazine 第333号   ☆★☆      

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こんにちは、天川 彩です。

昨日、富士登拝を終えて、無事、戻って参りました。

登拝前日は、吉田の火祭りだったのですが、神社での御神事後、たまた
ま隣でお話を伺うことが出来た方が、なんと六十年以上も火祭りに関わ
ってこられた大長老で、富士講の講元をされている方でした。その方と
一緒に歩いていると、今度は火祭りの大松明を作られている自治会長さ
んとも知り合うことになり、結局、そのお二人に案内して頂きながら、
吉田の火祭りを見学する、という有難いことになりました。
大長老に、登拝をさせていただくにあたり、心構えを伺うと、「格好に
とらわれず、魂で富士の御山に向き合って登りなさい」とのことでした。

登拝当日は、朝から晴れ渡りました。御師ガイドとして一緒に登ってく
れる予定だった山小屋の親爺さんが、急な用事が入ったとのことで、別
のガイドさんがつくことになり、親爺さんから出発前、私に先達をつと
めるよう指示がありました。僭越ながら登拝先達となり「六根清浄・懺
悔懺悔・御山は晴天・富士権現」と大きな声で唱え、皆で唱和しながら
一歩一歩ゆっくり進み八合五勺まで登りました。雲海に富士山の影が映
る影富士も見えて感激。

昨日は朝から清めと禊ぎの雨の中での登拝となりました。皆で心一つに
「六根清浄・・・」をさらに大きな声で唱えながら登ったお陰で、無事、
富士山頂までたどり着くことが出来ました。奥宮で参拝させていただい
たときには、本当に心からホッとしました。せっかくの富士山頂を十二
分に味わいたかったのですが、自然相手のことです。ガイドさんの指示
に従い、早々に下山となりました。山のことは山のプロに任せて正解で
すね。

ただ、私自身に関していえば、下山時に先達としての役割は終わったか
な?と思い、全てをガイドさん任せにして降りてしまったのがよくなか
ったのでしょう。途中で膝を痛めてしまい、その膝をかばおうとして両
足のつま先に力が入り・・・。家に帰ってよく見てみると、両親指の爪
がはがれかけていました。「最後まで気を抜いてはいけない。」という
教訓を富士山から頂いたように思います。

でも、これから富士山をどこかで見るたびに、登拝をした思い出は甦り、
心が引き締まるような思いがします。本当に素晴らしい体験でした。

さて、先週お知らせしました「義経と弁慶ツアー」ですが、早くも募集
を締め切りました。ありがとうございました。秋には「高野山と熊野」
ツアーを更に企画しております。次回のこの旅では、高野山宿坊、熊野
本宮の宿坊、那智大社の宿坊と、今までお世話になっているそれぞれの
神社仏閣の宿坊に泊まりながら、心身ともに清まるような旅にご案内し
ようと思います。
来週のメルマガで募集のお知らせを致しますので、楽しみにお待ちくだ
さいね。

今週のコラム「風の文様」はいつもと少し形態を変えて、友人から届い
たメールをご紹介します。また、連載は、今週もお休みします。

昨日、富士登拝を終えたばかりで、ちょっと体力回復の為、今週は少し
短めのメルマガとさせてください。

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様============「テックヮ・イカチ」
2・TEN占い===========今週は「タロットカード」占い
3・最終のお知らせ========「サンタフェからホピ族の大地」
4・編集後記===================「ひとりごと」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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 ■「テックヮ・イカチ」

私が平和の民とよばれるホピ族を知ったのは十年前ほど前、天河神社に
最初に行った時だ。
巫女さんに「ホピって知ってますか」と質問されたのが最初だった。
その後、立て続けにホピのことを耳にして、あれよあれよと言ううちに、
私自身が、アリゾナのホピの大地に行っていた。

日本に戻り、ホピのことをもっと知りたいと思い、検索をしていて見つ
けたのが、永峰秀司さんが翻訳された「長老ダン・エベヘマ(故人)の
メッセージ」が書かれたサイトだった。翻訳者である永峰さんにメール
を送ったのがきっかけで友人になった。

ホピ族の長老達がかつて発行していたニューズレター「テックヮ・イカ
チ」を日本語に翻訳しているという話は、彼自身から数年前に聞いてい
た。誰から頼まれたわけでもなく、これを一人でも多くの人が読めたら
との思いで、一心に頑張られていた。
有難い事に、翻訳文が完成した時、全文、送ってくださった。
どの章も、ホピの長老から直接ニューズレターを送り届けられているよ
うな、そんな気がした。

現在、「テックヮ・イカチ」というサイトを永峰さんが立ち上げている。
先日、全文翻訳するにあたっての経緯や思いを綴ったものが、メールで
送られてきた。

ご本人の承諾を得たので、今日はその文章をご紹介したいと思う。


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『テックヮ・イカチ全訳版』について

 僕が初めて「ホピ」の存在を知ったのは、映画『ホピの予言』でした。
「このままでは世界は大変なことになる」という強烈な印象が頭に残り、
インターネットが普及し始めた'95年に、ホピの情報を求めてあちこちの
サイトを調べました。
 そして初めて作ったホームページが、長老ダン・エベヘマ(故人)の
メッセージを翻訳したもので、このページがホピのサイトから「日本語
バージョン」としてリンクされたことがきっかけとなり、スペイン、ド
イツ、オランダなど、さまざまな国の心ある方々が翻訳してリンクが増
えてゆきました。日本で一番最初にこのメッセージに注目し、リンクし
てくださったのが天川 彩さんでした。

 その後"Hopi Way"というサイトを翻訳し、『ホピの道』という日本語
版サイトを立ち上げた時に、そのサイトの管理者であるキャサリン・チ
ェッシャーさんが、ぜひ多くの方々に読んでもらいたいと言ったのが、
この"Techqua Ikachi"(テックヮ・イカチ、大地と生命)だったのです。

 ところが内容を読み進めますと、ローカルな話題が多くて、とても日
本の人が読んでも理解もできないだろうし、理解できてもどうすること
もできない、しかも20年も昔のことだし、と感じて翻訳をする気になり
ませんでした。

 やがてホピ関連の知人が増え、いろんなイベントに参加するようにな
って「ホピの地に起きることは、全世界で起きる」という言葉に出会い、
思うところあって'99年から翻訳を始めたのです。
 仕事をしながら、子育てしながら、遊びながら、の翻訳なので、遅々
として進みませんでしたが、10号、15号と進んでいくうちに、これは大
変なことが書かれてあると思い知り、ここ2年ほどは仕事から帰ってから
はもちろん、通勤や出かける時の電車の中で、また子供たちが遊んでい
る間や、待ち時間を見つけてはコツコツと翻訳を進めてきました。暇を
見つけては翻訳していたので、「待ち時間」というものがなくなってし
まいました。どこへ行くにもプリントと鉛筆を持ち、家で翻訳していて
息が詰まったら、山へ出かけて森の中や、見晴らしのいい場所で翻訳し
ていました。
 その間にも天川さんからは励ましのメールを何度もいただきました。
ある時にはお電話までくださり、ずっと背中を押し続けてもらったこと
を感謝しています。
 
 こうしてできあがった『テックヮ・イカチ全訳版』ですが、先に書い
たように私たちとはまるで関係の無いように感じるローカルな事件のこ
ともたくさん出てきます。元の文章も『ハイ・ホピ』と呼ばれるホピの
昔の言葉を英語にしたもので、英語にできなくて苦労した跡が読み取れ、
また危険を冒して出版していたせいか、慌ててまとめてしまったような
部分も見受けられます。
 しかしそれらをあえて自分のフィルターを通して「意訳」したり、注
釈を入れて書き換えたりせずに、できるだけ原文に忠実に「そのまま直
訳」することに徹しました。
 なぜならば"Techqua Ikachi"を題材にした本はすでに世に出ています
が、それは著者や訳者が大切だと思ったことを「抜粋」したものであり、
読みやすく噛み砕いてくれたものであって、それが全てではないからで
す。
 私たちはみんな同じ言葉を読んでも、感じ方はそれぞれです。今読ん
で印象に残る部分こそが、今の私たちに必要なことなのだと信じていま
す。誰がどの部分に何を感じ取るか、それは分かりません。これが「全
文を直訳した理由」です。

 またホピの地でも誰の手元にも残っていなかった「失われた39号」が、
映画『ホピの予言』の提供者であるランド・アンド・ライフの辰巳玲子
さんの蔵書の中からこのタイミングで発見され、ご提供いただいたこと
で、「44号全巻揃っているのはこの日本語サイトだけである」ことも大
変意義のあることだと思います。

翻訳者:永峰秀司 


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『テックヮ・イカチ』 日本語翻訳サイト
http://hyla.jp/hopi/Techqua_Ikachi_Index2.htm


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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[タロットカード]で今週の運勢を占ってみました。

2008年8月30日(土)〜9月5日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉
周囲に不満がありながら、口に出せず悶々としてはいませんか。周りの
人と歩調を合わせるためにもあなた自身の考えをしっかり話すことを恐
れないでください。

〈2月生まれ〉
周りの人の意見に心が揺れ動き、どう動いていいのか判断しにくくなっ
ているようです。今週は静かに内なる心と向き合う時間をとってくださ
い。

〈3月生まれ〉
あれこれ動いても、満足感を得られず、また新たなことに手を出そうと
はしていませんか。今週はじっくりと何か一つのことに集中してみてく
ださい。

〈4月生まれ〉
我を張りすぎていると大切な物を失ってしまう可能性があります。今週
あなたに必要なキーワードは、素直な心です。

〈5月生まれ〉
感受性や、想像力が豊かになる一週間です。人から頼りにされることも
多いかもしれません。あなたの感性が赴くまま動いてみてください。

〈6月生まれ〉
頑張りすぎてはいませんか。時には力を抜いてみることも必要です。無
理なことは無理と言える強さも持ってね。

〈7月生まれ〉
心豊かに安定した一週間となりそうです。パートナーがいる人は、より
よい関係が、パートナーのいない人は、あらたな出会いがあるかもしれ
ません。

〈8月生まれ〉
出来ることならば、努力を避けたいと思ってはいませんか。喜び事は、
こつこつと頑張った上にあることを忘れないでね。

〈9月生まれ〉
人の目を気にしすぎているようです。他人からの評価ではなく、あなた
自身が人として、すがすがしく生きる道を選ぶことを忘れないでくださ
い。

〈10月生まれ〉
気持ちにムラがあるようです。急に盛り上がってみたり、落ち込んだり
していると、今何をするべきなのかが見えなくなってしまいます。平常
心を取り戻してね。

〈11月生まれ〉
何事にも積極的になり、自信をもって前に進んでいきそうです。また、
あなたの強い味方も現れそうです。その為にも、人に心を開いてみまし
ょう。

〈12月生まれ〉
何事も上手くいっているように思いながらも、気持ちはぐらついていま
せんか。今週あなたに必要なキーワードは、強気です。自分を信じる心
を取り戻してね。


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【3】◇◆天と大地に感謝する旅◆◇
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           明日、締め切りです。

 ■『アメリカの大自然とプエブロインディアン文化に触れる旅』■

     〜インディアンアートの街「サンタフェ」から
             平和の民「ホピ族の大地」まで〜

     2008年9月21日(日)〜27日(土)7日間
    詳細は http://www.office-ten.net/hopi/2008/9/t.htm
 

アメリカ大陸に2000年以上前から住居していたプエブロインディアン。
この旅は、プエブロインディアンの人々が暮らす町を訪ねながら
アートに込められた、平和への願いやメッセージ
そして、伝統的に受け継がれた
自然の叡智を存分に受け取っていきます。

アメリカの宝石とも呼ばれている美しい街並の「サンタフェ」…
世界文化遺産にも指定されている「タオス・プエブロ・マンション」…
アコマ族の天空都市「スカイシティ」…
平和の民が暮す「ホピ族の大地」…
神々が創った絶景「グランドキャニオン」…

青い空に映えるプエブロの日干し煉瓦の中で
今尚生きるアメリカインディアンの魂と
天地創造を感じさせる、圧倒的な、大自然。

ホピ族をはじめ、多くの先住の民のもとを
じっくりと訪ねるこの旅は、
あなたの人生観を大きく変える旅になるかもしれません。

直感的に、何かを感じ取られた方、是非ご一緒いたしましょう。



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【4】◆◇編集後記◆◇
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気がつけば10年。
オフィスTENの一つの節目として10月10日のTENの日に、ささやか
ながらの十周年のパーティイベントを現在、計画しています。
ただ…人手が足りません。もしその日一日、遊びがてらお手伝いしてく
ださる、という心優しき方がいらっしゃいましたら、是非宜しくお願い
いたします。ten@office-ten.net
                       aya