2008/05/02━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine  第316号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは、天川 彩です。

GW真っ只中ですね!皆様、どのようにお過ごしでしょうか。

私はGW突入し始めの先週末、「お伊勢さんツアー」で皆さんを伊勢、
そして木曽へとご案内してきました。
伊勢での鎮地祭も厳粛で素晴らしいものでしたが、木曽での、伊勢神宮
ご神木のひのきの森は、言葉に出来ないほどの感動の連続でした。
宿での旬のお料理の数々も感動ならば、木曽の人々のお人柄にも感動。
今回の旅では、伊勢ご遷宮に深く関わっていらっしゃる、お二人の方々
に大変お世話になったのですが、ご神木の前で木遣り唄を唄ってくださ
ったり、伊勢のご神木の意味合いを教えていただいたりと、本当に深い
時間を提供していただきました。

静と動でいえば、まさに静の旅でしたが、参加していただいた皆さんも、
終始笑顔。人が喜んでいる姿を見ることが、私の喜びなのだなぁ、とし
みじみ感じることが出来たツアーでした。
ペルーツアーは反対に動の旅ですが、同じように皆さんの笑顔のために
そして私自身の笑顔のために、いい時間を過ごしたいと思っています。

それから、屋久島ツアーも3年ぶりの企画ですが、なんと、
アイヌ・エコ体感ツアーも、3年ぶりに行うことにしました!

オフィスTENのツアーの中でも、最も強烈でインパクトのある、アイ
ヌの聖地・二風谷へのツアー。ユーカラの語り部、アシリ・レラさんの
お宅にホームステイをさせてもらい、魔よけのアイヌ刺繍や薬草の見分
け方などをじっくり教えてもらう貴重な体験型ツアーです。
とにかく、他では経験できないような四日間。存分にネイティブスピリ
ットに触れてください。以前のツアーの参加者の感想もあわせて是非、
お読みください。

詳しくは、本文をご覧ください。

今週は、コラムはお休みします。そのかわり、連載小説は続きをお届け
しますネ。


……………………………………………………………………………………
◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
……………………………………………………………………………………
1・ナチュラリストになろう==「アイヌ・エコ体験ツアー」募集開始
2・TEN占い===========今週は「タロットカード」占い
3・天と大地に感謝する旅========「屋久島ツアー2008」
4・連載小説================「雨弓のとき」(44)
5・編集後記=====================ひとりごと

……………………………………………………………………………………
【1】◆◇アイヌ・エコ体感ツアー 募集開始◆◇
……………………………………………………………………………………
      3年ぶりに決行!募集開始

       ナチュラリストになろう
      ◆アイヌ・エコ体感ツアー2008◆
      〜3泊4日 北海道・二風谷〜

    *先住民族の知恵に学ぶ、スペシャルプログラム*

       2008年6月12日(木)〜6月15日(日)
        東京発着  78,000円
        大阪・名古屋発着 88,000円

 http://www.office-ten.net/rela-natulalist/2008/top.htm


◆往復航空運賃・道内観光・道内移動交通費・ホームステイ・
 エコプログラム・朝夕食代・札幌ビール園ジンギスカン料理代 
(ツアー代金に含まれていないもの昼食代・入浴料・入館料)

◆募集人員15名
(最低施行人員8名 定員に達し次第、締め切らせていただきます)

◆初日には牧場や温泉、最終日には札幌ビール園などの道内観光プロ
グラムつき。

<手配> ワールドエキスプレス大阪 
     大阪府知事登録旅行業者代理業第5275号 


地球温暖化が顕著に現れている今
全ての人が今一度
考え直さなければならない私たちの日々の暮らし。

そんな中で先住民族の人々が、
守り続けてきた生き方は、
これから、私たちがどのように
自然と向き合って
暮していけばいいのか
大きなヒントがあるようです。

しかし、私たちは日本に暮しながらも
日本の先住民族・アイヌのことを
あまりにも知らな過ぎるようにも思えます。

そこで、十年来の良き友人でもあり
ユーカラの語り部、アイヌ文化の継承者でもある
アシリ・レラさんにご協力をお願いし、
アイヌエコ体感ツアーを3年ぶりに行うことにしました。

このツアーでは、アイヌの聖地といわれる
北海道・二風谷に行き、
アシリ・レラさんのご自宅や施設に
ホームステイしながら、
先住民族に伝わる生活の知恵の数々を
実体験として学びます。

山の中で薬草の見分け方を教えてもらったり…
アイヌ刺繍を習得したり…
自然と共に生きる叡智を、
存分に楽しみながら、体感してください。

きっと、生涯忘れられない、
貴重な四日間となることでしょう。

詳しくは
http://www.office-ten.net/rela-natulalist/2008/top.htm

●TEN’sトラベルメンバーの為の旅企画
企画 オフィスTEN
手配 ワールドエキスプレス大阪 兵庫県知事登録旅行業第2-250

……………………………………………………………………………………
【2】◇◆TEN占い◆◇
……………………………………………………………………………………
所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週は[タロットカード]で今週の運勢を占ってみました。

2008年5月3日(土)〜5月9日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉
次々と状況が変化しそうです。でも、ゲーム感覚でどんどんクリアでき
そうですので、日々を楽しんで下さいね。

〈2月生まれ〉
今週のあなたに必要なことは積極性です。後ろからじっと見ているより
も、一歩前に進んでみましょう。思いがけないことがありそうですよ。

〈3月生まれ〉
ネガティブな思いばかりが浮かんできて、何事にも否定的になってしま
うかもしれません。今週はいつも以上にポジティブ思考でね。

〈4月生まれ〉
愉快な一週間となりそうです。特に新しい仲間が出来たり、友情が芽生
えたりと、対人関係が絶好調です。

〈5月生まれ〉
心穏やかに過ごせる一週間となりそうです。特に人の愛情や、美しいも
のに触れる機会が増えそうですよ。

〈6月生まれ〉
ラッキーで楽しい一週間です。思いがけない幸せが突然やって来るかも
しれません。時を十分に楽しんでね。

〈7月生まれ〉
行き当たりばったりの行動をしていると、孤立してしまうかもしれませ
ん。今週は周りの意見にしっかりと耳を傾けてみて下さいね。

〈8月生まれ〉
あれこれと手を出してみても、どれも満足できる結果には繋がらなそう
です。今週は欲張らず、何か一つに集中してみましょう。

〈9月生まれ〉
意地を張りすぎて、素直さが欠けてしまうと、結局は、つまらない時間
になってしまいます。今週は心を落ちつかせて、素直に過ごして下さい。
また、伝統的なものに取り組んでみると良い時間が過ごせそうですよ。

〈10月生まれ〉
今週はあなたの意志が試される一週間となりそうです。必要だと思った
ことは周囲の声に惑わされることなく、貫いて下さい。

〈11月生まれ〉
今週は積極性や行動力がキーワードとなります。大きな山を越えること
が出来たならば、その後に幸せが必ず待っていますよ。

〈12月生まれ〉
感受性が豊かな一週間となりそうです。また、素直に起こることを受け
取っていると、思わぬ良い結果に繋がっていきそうですよ。



……………………………………………………………………………………
【3】◆◇天と大地に感謝する旅◆◇
……………………………………………………………………………………
     オフィスTENの旅の原点である
        屋久島ツアー
   
  だから…究極の屋久島の旅をお届けします

  *既にお申し込みが続々届いていますヨ!

  
   ★天と大地に感謝する旅 Walk27★
 
   『屋久島ツアー 2008』

 2008年7月17日(木)〜7月20日(日)
       東京発着128,000円
    3泊4日 全行程 朝・夕食つき
         定員18名

(定員になり次第、募集は締め切らせていただきます)
      最低施行定員8名
 
 *東京発着以外をご希望の方は、別途ご相談ください

 詳細・お申し込みは
 http://www.office-ten.net/yakusima/2008/top.htm

「もののけ姫」の舞台となった苔森の世界。
天界に聳え立つような巨石や
どこまでも澄んだ水。
空と海の蒼さが溶け合った
原色の世界。

世界自然遺産にも登録されている
日本が世界に誇る島、屋久島。

その島の美しさと豊かさ
そして神秘の森を心ゆくまで
ゆったりと体感する…。

この屋久島の旅は、
大自然に抱かれたい人を
限りなく満足させてくれる旅です。



●TEN’sトラベルメンバーの為の旅企画
企画 オフィスTEN
手配 ワールドエキスプレス大阪 兵庫県知事登録旅行業第2-250

http://www.office-ten.net/yakusima/2008/top.htm


……………………………………………………………………………………
【4】◆◇連載小説◆◇
……………………………………………………………………………………

<今までのあらすじ>

大学生だった高原祥子は、ひょんなことで知り合ったアパレルメーカー
勤務の高梨良一と付き合い始めて数ヵ月。妊娠していることがわかり、
急遽、結婚。長年、引きずっていた母親との不仲も、父の死を通して少
しずつ解消されていく。臨月も近づいてきたある日、大学の親友、明日
香が訪ねてきて…。


『雨弓のとき』 (44)                天川 彩

陽が少し傾いてきたからだろうか。神社の境内のベンチには、子ども連
れの若い母親やら、老夫婦やらが、穏やかな面持ちで語らっていた。

「なんだか、みんな平和そう…。いいな」
明日香が、歩きながら祥子にポツンと言った。祥子は、お参りをしてい
た時の明日香の様子が少し気になっていた。やけに手を合わせている時
間が長かったのだ。その姿はまるで父の病気が発覚した時の、母の敏子
の姿のようだと、何処かで薄っすら思っていた。そこに、今の一言。祥
子は明日香の顔をマジマジと見た。

「な、何よ」
「明日香、何かあった?」
「ん?あ、いや…別に。たいしたことじゃないし」
「やっぱり。どうしたの?私でよかったら聞くけれど」
「う〜ん…」

千駄木のレトロな喫茶店では、静かにオールドジャズが流れていた。
今時、何処も使っていないような大型のクーラーがガーガーと音を鳴ら
して、店全体を冷やしている。
マスターが注文したジュースを運んできながら、ニコニコと話しかけて
きた。
「随分見ないうちに、お腹大きくなったね。確かもうすぐだったよね」
「来月なんです。もうお腹が苦しくって」
マスターは、祥子の向かいに座る明日香の顔をチラッと見ると、「寒か
ったら言ってね。クーラーの温度下げるから」と言いながらカウンター
の奥に入っていった。祥子は、マスターの心遣いが嬉しかった。

「で、どうしたの?」
「いや、だから…たいしたことじゃないんだけど」
「けど、どうしたのよ。いつもの明日香らしくないし」
「もうすぐ赤ちゃんが生まれるって、幸せな祥子に話すような内容じゃ
ないんだけどね」
「そんなこと、気にしないで。悩んでいる時に話せてこその親友じゃな
い」
「ありがとう。実はさ、先週まで熊本の実家に帰っていたんだ」
「阿蘇だったよね」
「うん…。私のところ三人姉妹なの知っていたよね。真ん中の姉は、O
Lしているんだけど、上の姉は結婚していて、専業主婦しているの。そ
の姉が、離婚するらしんだ」
「離婚…」
「姉の家族って私の憧れのような家族だったの。まだ幼稚園にも入らな
い子どもが、二人もいるんだけど、お義兄さん子煩悩だし。まさかって
感じなんだ」
「原因は?」
「それが、お義兄さんの浮気なんだって。会社の部下の人らしいんだけ
ど、世の中によくある、お決まりのってヤツかな。お義兄さんは、そん
なタイプの人じゃないって思っていたから、何だかショックで」
「…」

「お義兄さんは、懸命に謝ったらしいんだけど、姉はどうしてもダメら
しくって」
「でも、謝るってことは、本気じゃなく、浮気だったんでしょ」
「私もそう言ったんだけど、姉は悲しいらしいのよ」
「そりゃ、そうだろうけど」
「でも、その部下の女の人も、一緒に謝りに来たんだって」
「ふ〜ん、一緒にねぇ」
「姉にいわせると浮気そのものより、一緒に謝りに来たことが悲しかっ
たんだって」
「なんだか私、わかるような気がする」
「え?そう?だって自分の旦那も、浮気相手の女の人も一緒に謝ってい
るんでしょ。それじゃ許しちゃえばいいじゃない」
「多分さ…許すとか許さないとかじゃないと思うよ」
「何で?」
「だって、一緒に謝るって、その二人の絆のようなものを感じない?」
「絆?」
「姉とお義兄さんの方が、れっきとした夫婦の絆があるじゃない」

祥子はしばらく考えた後、口を開いた。
「なんだか、うまく説明できないけれど…私の両親、離婚していたの知
っているよね」
「うん…」
「うちの両親は、同じように父の浮気が原因で離婚して、向うに子ども
が出来たからって理由で、その女の人と再婚したんだけど。どうやら、
結局は母との絆の方が強かったみたいで。最期は母のもとで安らかに逝
って、なんだか父も母も幸せそうだった」

「そう…なんだ。それが姉がね。姉が、言うのよ」
「何て?」
「今になって思うと、最初から愛していなかったかもって」
「えっ?!それじゃ、なぜ結婚したの?」
「私も同じこと聞いたんの。そしたら結婚したかったからだって。お義
兄さんと出会った時には、三十歳を越えていて、周りもどんどん結婚し
ていくし、地元ではそこそこ名の通った企業にお義兄さんが勤めていた
こともあって、この人となら結婚したら幸せになれると思ったらしいの。
家も建てて、子どもも二人生まれて、自分は幸せな部類だと思っていた
ところに、突然、お義兄さんの浮気発覚」
明日香はそういうと、目の前にあったコップの水を一気に飲み干した。

「普段から、仕事が忙しいって言っていたらしいの。だから、休日出勤
って言われても疑いもしなかったらしいんだけど、ある日、子どもが急
に高熱を出して、病院に連れていくのに会社に電話をかけたら『今日は
お休みです』って本当に休日に出勤している人に言われちゃったんだっ
て。家に帰ってきてから問い詰めたら、すぐに白状したんだって」
「隠しもしなかったんだ」
「それが誠意なのか、何なのか…。とにかく知った時には半狂乱だった
らしいんだけど気持ちが落ち着いてきたら、なんだか妙に冷静になって
きたって言っていた。私や真ん中の姉にね、愛していると心から思える
人意外とは結婚するなって」
「あっ…それで、さっき私におかしなこと聞いたんだ」

祥子の言葉が耳に入らなかったのか、明日香はそのまま喋り続けた。
「私から見たら、姉とお義兄さんは、愛し合っている仲の良い夫婦に思
えたんだけどな。よく家族揃って遊園地に行ったり、買い物だっていっ
つも仲良く行っていたし。そんな二人が浮気だの慰謝料だの、養育費だ
のって恐い顔して罵り合っているのが、あまりにも悲しい気がして」

そういうと、明日香は言葉を詰まらせて、ポロポロ涙をこぼした。
祥子は、そんな明日香にどう返答していいのかわからず、テーブルの上
に置かれた手を優しくさするしかなかった。

                           つづく…


……………………………………………………………………………………
【5】◆◇編集後記◆◇
……………………………………………………………………………………
日経ヘルス6月号が発売になりました。今月号のコラムは、食について
書いています。お近くのコンビニや書店などで見かけましたら、よろし
ければお求めくださ〜い。
                           aya