2008/03/14━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆  TEN's magazine 第309号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.office-ten.net

こんにちは、天川 彩です。

今日はホワイトデーですね。
もらったチョコレートのお返しをする日として、すっかり定着したよう
ですが、私が子どもの頃は、マシュマロデーとかキャンディデーなど曖
昧な呼び方の日で、本気で告白した女の子の想いにOKだったら、マシ
ュマロやキャンディのお返しをする、という可愛い日だった気がします。

それにしても、なぜホワイトデーなのだろうと思い調べてみると、面白
いことがわかりました。

ホワイトデーという名前をつけたのは、飴業界の元キャンディデー仕掛
け人たち。そして3月14日というお返しの日を決めたのは、九州の老
舗和菓子店の社長で、マシュマロデーの仕掛け人です。
ホワイトデー公式サイトなるものも発見しましたが、そこはキャンディ
派の全国飴菓子工業組合のサイト。ホワイトデー誕生秘話なども載って
いましたが、リアル商戦の話で、ちょっと夢が無いようにも思えました。

そんな中で「ホワイトデー」としたのは、純粋なイメージがあるから、
なんだそう。でも、そのネーミングにしたが故に贈りものも多様化した
ようで、今年は化粧品メーカーの「美白化粧品」も宣伝していました。
飴菓子業界の思惑通りにはならなかったようですが、女性としてはホワ
イトデーというものも定着して、ちょっと嬉しい日になりましたよね。

男性の皆さんは、彼女や奥さん、はたまた職場の同僚の女性などに、ど
んなお礼の品をあげたのでしょうか。
そして女性の皆さんは、どんなものを貰いましたか?
ちなみに、私は夫からマシュマロでもキャンディでもなく、出張時に使
える軽いポーチを貰いました。手作りの生チョコをあげた効果は大きか
った(笑)だなんていうと、夫に叱られてしまいますが、やっぱり、プ
レゼントは、あげて嬉しい、貰って嬉しいものですね。

さて、先週は「ミステリーツアー」へ参加者の皆さんをご案内してきま
した。目的地は、何処だったと想像しましたか?

ジャジャーン!実は、長野県の『諏訪』へ行っていたんですよ。
諏訪といえば、温泉や七年に一度の「御柱祭り」が日本の奇祭中の奇祭
といわれ世界的にも有名ですが、TENのツアーですから、温泉や神社
をただ見て歩くような単純な旅ではありません。

諏訪という場所を選んだのには、勿論理由があるわけで…

神代の時代以前、要するに神社というものが日本に建立されるより以前
の、磐座(いわくら)信仰の祭祀跡が数多く残っているだけではなく、
縄文時代からの文化風習が、今もそのまま引き継がれ残っているという
日本でも稀な場所だからなのです。

神話の中では、天照大神が国譲りを大国主命に命令した際、それに唯一
反対した大国主命の次男、建御名方神(タケミナカタノカミ)が相撲で
負けたことにより、諏訪の国まで追放されたとされています。ただそれ
以前に、諏訪には土着の力ある一族、モリヤ一族という人々がいたので
すが、実は今も守屋性を名乗りながら、縄文時代からのお墓を守り続け
ているのです。屋久島の縄文杉は良く知られていますが、諏訪の縄文墓
は、知る人ぞ知る、といったところでした!

そんな特別なツアーが実現したのも、実は諏訪のキーマンのような方と、
たまたま知り合ったことと、諏訪在住の友人に全面協力してもらえたか
らなのですが、ガイドブックや観光マップでは到底知りえない、深い深
い「日本」に思い切り触れる旅となりました。

ツアーの最後には、尖石遺跡まで移動して国宝『縄文のビーナス』(五
千年前の完全な姿で出土した土偶)をじっくり拝んできました。
あまりにも充実した素晴らしい旅でしたので、日本を堪能する旅シリー
ズで「諏訪ツアー」を改めていつか企画してみたいと思っています。
その折には、是非参加してみてください。

さぁて、そんな日本を堪能する旅シリーズで今年行く「お伊勢さんツア
ー」は、鎮地祭(ちんちさい)という、二十年に一度のご遷宮に関連し
たご伊勢神宮でのご神事に参列し、翌日には木曽の御杣山(伊勢神宮の
ご造営に使われるご用材が育っている特別な山)まで大移動。
実際に、心の御柱が切り出された場所まで案内していただくという壮大
なスケールで、伊勢神宮そのものを体感する旅となりました。

なんと、御杣山からご用材を切り出すご遷宮神事「御杣始祭(みそまはじ
めさい)」の総指揮者の方に、現地でお話とご案内までしていただけるこ
とにもなりました。

ありがたい限りです。

ご都合がつくかたは、本当に是非、参加いたしませんか?
二十年に一度、というだけではなく、そのような方に心の御柱のもとま
でご案内していただける機会は、生涯もうないと思います。

……………………………………………………………………………………
◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
……………………………………………………………………………………
1・コラム・風の文様===============「昭和ブーム」
2・TEN占い==========今週は「タロットカード」占い
3・本物志向のプログラム====「伊勢詣と木曽の神木の森ツアー」
4・残席わずか=======「神秘と世界遺産の国 ペルーツアー」
5・連載小説==================「雨弓の時」38
6・編集後記=====================ひとりごと
……………………………………………………………………………………
【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
……………………………………………………………………………………
 
□ 「昭和ブーム」


時代は今、昭和ブームだ。
映画「ALWAYS三丁目の夕日」が大ヒットしたことも多分に影響し
ているのかもしれないが、昭和を意識した懐かしい商品なども、次々発
売されている。

私が暮している東京下町の谷根千(谷中・根津・千駄木を一つにした呼
び名 通称やねせん)界隈は、昭和の風情がそのまま残っている。最近
はTVや雑誌でもよく取り上げられているので、休日ともなればガイド
ブック片手に下町散策を楽しんでいる人たちで賑わっている。どの人も、
カメラ片手に、自分なりの懐かしい風景を発見しながら楽しんでいるよ
うだ。とりたてて観光名所があるわけでもなく、有名どころの店がある
わけでもない。一昔前なら、日本の何処にでもあったような場所なのだ
が、そんな風景が、もの凄い勢いで消えていることが要因していると思
う。

数年前のことだが、青森市内に住む知り合いがやって来た時、近くのよ
ろず金物屋に入ったかと思うと、しばらく出てこなかった。聞くと、鍋
釜類は青森では既に、大きなショッピングモールや大型スーパー、ホー
ムセンターなど収集約されていて、このような懐かしい佇まいの店はみ
かけないのだという。確かに、いわれてみると地方都市などは、ほとん
どどこも同じような状況になっているような気がする。

この界隈は、決して東京の郊外にあるわけではない。
皇居までは自転車移動できる距離だし、国会議事堂や赤坂にも、地下鉄
に乗れば十五分程度で行ける場所だ。しかし、日本中から今、消えうせ
ようとしている古きよき日本の匂いが、大都会東京の片隅にしっかりと
残っている。そぞろ歩きをしている人々の顔を見ていると、ただノスタ
ルジーに浸っているだけではなく、確かに、何かを取り戻そうとしてい
るように、私には思える。

平成になって二十年。便利さを追い求めた結果、社会のスピードはあま
りにも速くなり過ぎて、収拾がつかないところまできてしまっている。
もう、これ以上新たに便利なものが増えるより、大切なものが失われな
いようにしたい、と私たちの意識は向っているのではないだろうか。



……………………………………………………………………………………
【2】◇◆TEN占い◆◇
……………………………………………………………………………………
所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽にお遊びとして楽しんでくださいね。
                          
今週も[タロットカード]で今週の運勢を占ってみました。

2008年3月9日(土)〜3月21日(金)あなたの運勢


〈1月生まれ〉
想像力が豊かになっています。新たなものを生み出すのに適した一週間
ですよ。

〈2月生まれ〉
できるだけいいイメージを抱いて過ごして下さい。今週のあなたに必要
なことは、プラス思考です。

〈3月生まれ〉
周囲の人と意見の対立があるかもしれません。でも本音でぶつかれば、
今まで以上に深い関係になれそうですよ。

〈4月生まれ〉
頭の回転が速くなっています。物事を効率よく調べたり、また上手に伝
えたりすることもできそう。頭をフル回転させてね。

〈5月生まれ〉
穏やかな心持ちの一週間となりそうです。ゆったりとした心の贅沢を味
わってね。

〈6月生まれ〉
幸運の女神が微笑んでいます。また、楽しいことがいっぱい待っていそ
うです。舞い上がらずに時を楽しんでね。

〈7月生まれ〉
自分の思いが一つにまとまらず、周りの人に左右されるかもしれません。
今週は、なるべく結論を急ごうとせず、あるがままを受け止めてね。

〈8月生まれ〉
前になかなか進まず、イライラするかもしれません。今は休息の時です。
しっかりと休むことを忘れないでね。

〈9月生まれ〉
家族や友人と穏やかに過ごせる一週間となりそうです。故郷に帰ると思
わぬ出会いがあるかもしれませんよ。

〈10月生まれ〉
期待が高すぎて、気持ちが落ち着かないかもしれません。今週あなたに
必要なことは、冷静さです。ゆっくり読書するのもよいかもしれません。

〈11月生まれ〉
新たな展開を望む気持ちが強すぎて、空回りしてしまうかもしれません。
でもつらい時期は、過ぎているようです。無理をしないよう、マイペー
スを心がけてね。

〈12月生まれ〉
心の中に、もやもやとしたものが広がってしまうかもしれません。今週
は真実の目で見えてくるまで先を急がない方がよさそうですよ。


……………………………………………………………………………………
【3】◆◇本物志向のプログラム◆◇
……………………………………………………………………………………
   
    今年のお伊勢さんツアーは
       とにかく凄いです!

   日本を感じ、日本を学び、日本を知りたい人には
      絶対におすすめの旅です。

   一般向けの伊勢ツアーでは、決して行かないような
     本物志向の人の為の旅プログラム

    <日本を堪能する旅シリーズ 其の八>
      『お伊勢さんツアー2008』


  〜式年遷宮ご神事「鎮地祭(ちんちさい)」と
     心の御柱・ご用材を育んだ木曽の森を訪ねる旅〜
  
   2008年4月25日(金)〜4月27日(日)
    2泊3日 39,900円 名古屋 発着

   帰りに東京着を希望される方は今回のツアーは
       なんと+3,000円でOK
   (その際には、必ずお申し込み時に、
        東京着希望とお知らせください)

     定員 15名 最低施行人員8名

  詳細・お申し込みはhttp://www.office-ten.net/j/ise/2008t.htm
 
「お伊勢いきたや伊勢路がみたい せめて一生に一度でも」
日本人共通の心の故郷、お伊勢さん。
宇治橋を渡り、神域に入った途端、身も心も洗われるような気持ちに
なるのは、そこが日本の総氏神様だからでしょうか。

今年は二十年に一度のご神事、鎮地祭が行われる年です。これは、新
宮を建てる御敷地で行われる一番最初の祭儀です。

お伊勢さんツアー2008では、通常ではなかなかできない内宮での
正式参拝(御垣内参拝)に加え、外宮、月讀宮での「鎮地祭」(ちん
ちさい)を観拝させていただくことにしました。
さらに、今回の旅では伊勢から木曽へと足を延ばし、内宮・外宮など
伊勢神宮の大事なお社となる、ご用材を育んだ山、木曽の御杣山へ向
かいます。この貴重な機会は、木曽でご遷宮に関わられた、林業関係
の方の多大なるご協力を得てのことですが、役場の関係者の方、そし
て「御杣始祭」(みそまはじめさい)の総指揮者の方にも、特別にお話
しとご案内をしていただけることになりました。

はじめての伊勢、久しぶりの伊勢、またしてもの伊勢。
せっかくの「伊勢詣で」ならば、特別な機会を是非選んでください。
きっと、生涯忘れられない、特別な時間となることでしょう。


行程など詳しくは

http://www.office-ten.net/j/ise/2008k.htm

……………………………………………………………………………………
【4】◆◇残席わずか!◆◇
……………………………………………………………………………………
       残席4となりました

  
 TEN'sトラベルメンバーの為の旅企画 

    ●天と大地に感謝する旅 プレミアム● 

        『神秘の国・ペルーツアー』
   ペルーの世界遺産とインカの末裔達の生活に振れる
          心贅沢な11日間の旅
   
         5月1日(木)〜5月11日(日)
       GW休日を最大限に利用した日程です!
          418、000円(税込) 

(全朝夕食・現地日本語ガイドつき 宿泊ホテルは全て3星クラス)  


        詳しい日程やお申し込みはどは
     http://www.office-ten.net/pelu/top.htm


天空の遺跡・マチュピチュ…
不思議な地上絵・ナスカ…
古代インカの都クスコ…
南米ペルーは神秘と世界遺産の宝庫。

でも、地球の反対側にある、遥か遠いその場所には
誰もが気軽に行けるものではありません。

でも、一生に一度は、行ってみたい。

そんな憧れの地に行くのなら
やっぱり、納得できるいい旅で行きたいと
ずっと思っていました。

ありきたりな、団体観光旅行でもなく
不必要なものが多い、高級旅行でもなく
戸惑いが多そうな、個人旅行でもなく
急ぎ足の余裕のない旅でもない。
インカの風を存分に感じられるような
その土地に暮らす人々と
少しでも触れ合えられるような
それでいて、快適さも
見どころも忘れない

本当に素敵なペルーへの旅プランが出来上がりました。

TENの旅企画初の、皆さんと初めて現地へ
訪れる旅です。

もしも、生涯一度はペルー旅行をしたいとお考えなら
思い切って、今、行ってみませんか?
きっと、一生ものの宝になることでしょう。


詳しい行程は http://www.office-ten.net/pelu/top.htm
     

 
高山地対策を十分に考慮しながら、ペルーの魅力を存分に味わって
いただけるよう考えたスペシャルオリジナルプログラムの旅です。
GW期間を利用しながらの、この内容でこの価格はかなり安いと思
います! 

……………………………………………………………………………………
【5】◇◆連続小説◆◇
……………………………………………………………………………………
<今までのあらすじ>

女子大生の高原祥子は、両親の不仲が原因で自分は不幸になったと思い
込んでいたのだが、近所に住むアパレルメーカー勤務の高梨良一と付き
合い始めたことで、少しずつ考え方が変わりはじめていく。マスコミ就
職への希望を持ち始めた頃、予定外の妊娠で、急遽、良一と結婚するこ
とになった祥子は、良一の実家がある仙台に向う。そこで出会った家族
達の優しさに触れ…


『雨弓のとき』 (38)                天川 彩


祥子の父が他界して、まだ数ヶ月。結婚するのなら、喪が明けてからと
いうのが筋だということは、祥子も良一もわかっている。しかし、お腹
の子どもが生まれる前に、籍を入れたいとも思っていた。

良一の両親や祥子の母親とも電話で相談すると、口をそろえるように、
一日も早く入籍した方がいい、という答えだった。

「結婚式はさ、全てが少し落ち着いてから、改めて考えようよ。今は結
婚式より、入籍が大事だよ」

良一が、皆の前で笑顔で提案してきたので、祥子は「そうね」としか返
答することができなかったしたが、内心は穏やかではなかった。
淡い憧れでもあり、人生の大切なセレモニーであるはずの『結婚式』が
自分は出来ない。けれど、状況が許さないのだから、仕方がないのだ。

祥子は、声に出来ない気持ちを、自分の中にぐっと押し込んだ。
しかし、それが想像以上の深い悲しみの傷になっていたことなど、この
時の祥子には、知る由もなかった。


第9章


仙台から戻って来た翌週、良一と祥子は文京区役所に婚姻届を提出し、
その次の日、祥子は一人で大学に退学届けを出しに行った。

タイル張りのキャンパスに、お行儀良く飢えられた銀杏並木が、青々し
く茂っている。昨年、この銀杏の葉が、黄色く色付いていた頃、ちょう
ど良一と出会い、今年再び黄色く色付く頃には、子どもが生まれている。

祥子は、人生とは予期しないことの連続なのだ、と改めて感じていた。

明日香が、顔を歪めながらカフェにやってきたのは、午後になってから
だった。注文を取りにきたウエートレスに「コーヒー」と一言、蚊の泣
くような小さな声を発しただけで、そのまま黙り込んでいる。

「ごめん。驚かせちゃって」
「…」
「今、退学届け出してきた」
「…」
「お願い。何か喋ってよ」
「…」
「ねぇ、明日香」

明日香の目から、みるみる涙が溢れ落ちていたので、祥子は慌ててカバ
ンの中からハンカチを取り出し手渡した。明日香は相変わらず何も喋ろ
うとはしない。

「約束、守れなくなって…ごめんね」
「…」
明日香は、自分の気持ちを整えるように大きく深呼吸をして、真っ直ぐ
祥子の瞳を見つめながら、やっと口を開いた。
「後悔しないの?」
「後悔?」
「だから、こんなに急いで結婚してお母さんになって」
「だって、良一さんのこと大好きだし、子どもは産みたいもん」
「でも、本当にいいの?マスコミに就職するため頑張ってきたんじゃな
いの?」
「それはそうだけど。でも、もう決めたことだし」
明日香は、祥子に聞えるように、大きなため息をついた。
「去年…」
「去年?」
「そう。去年、私が祥子と一緒にアパレル展示会のバイトに行っていた
ら、こんな流れにはならなかったよね」
「それは、確かにそうかもしれないけれど」
「ごめんね。おめでとうって素直に言えなくって」
「ううん。だって勝手に学校辞めてしまうわけだし」
「私ね、祥子ほど気が合うというか、心許せる友達、今までいなかった
んだよね」
「そんなことないでしょ。明日香なんか私と違って社交的だし、いっぱ
い大学の中にだって友達もいるしさ」
「でも、本気で心許せる友達に初めて出会ったんだ。だから、祥子が大
学から途中でいなくなってしまうと思ったら。あーダメだ。また涙出て
きちゃった」
「明日香。私もやっと親友と呼べる友達に、ここで出会えたのにさ」
祥子も、我慢していた涙が堰を切ったように溢れ出てきた。しばらくし
て明日香の前にコーヒーが運ばれてきた時も、二人は涙を拭うでもなく
そのまま子どものように泣きじゃくっていた。

カフェを出ると、すっかり日が暮れていた。思い切り泣いてスッキリし
たのか、祥子も明日香も晴れ晴れとした顔になっていた。

「祥子、幸せになんなよ。」
「ありがとう。明日香も私の分まで頑張って、第一志望の広告代理店に
就職して、バリバリのキャリアウーマンになってね」
「引越しの日は、手伝いに行くから」

祥子は、その日の夜から本格的に、ダンボールに荷物を詰め込み始めて
いた。

                            つづく…

……………………………………………………………………………………
【6】◆◇編集後記◆◇
……………………………………………………………………………………
ミステリーツアーのおまけ話。。。
なんと、長野日報という地元紙にツアー中取材を受けました。「信仰巡
る歴史探訪のツアー」という見出しで、翌朝、ド・ドーンと写真入で大
きく取上げられ、みんなでちょっぴり照れました。
                      aya