2007/11/30━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine 第295号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは、天川 彩です。

ただいま〜!昨夜、アメリカから戻ってきました。
hopiの村でどんな時間を過ごしていたのか、一言で書くのはとても
難しいのですが、いつにも増して、凄い時間の連続でした。
素晴らしい人々との出会い、そして大地が見せてくれたもの。全てが宝
物のようです。
hopiの村で過ごした二日目は、ちょうど満月。赤紫の夕焼けに映え
るメサの地平線から、真っ白く大きな満月が姿を現した時には、この世
の風景とは思えず、畏れおののくような気持ちでいっぱいになりました。
その日、夜空に浮かんだ満月に、お約束通りメルマガ読者の皆様の、ご
多幸をお祈りしてきましたヨ!

さて、今回は初めてTEN’sショップの中でご紹介したいと思う品々
もアメリカでセレクトしてきました。
中でも、特筆すべきは「ネイティブアメリカンアートフェスティバル」
などで幾度も賞を取っているhopiジュエリー作家のジェロ氏のペン
ダントトップです。お手軽な価格とはいえないかもしれませんが、一生
ものの宝物ネックレスとして、自信を持ってお薦めします!
また、カチーナドール(精霊人形)も、hopiの地で作者本人から求
めてきました。

また帰国前日に滞在したハリウッドでは、キュートなバッグや、名刺入
れ、ハリウッドの女性達に大人気のブレスネックレスなど、自分で使っ
ても、プレゼントにしても嬉しい品々をチョイスしてきましたヨ。

詳しくは、本文でご紹介しています。今日からTEN’sショップ内で
販売開始の品もありますので、どうぞお見逃しなく!!

今週、来週は、通常の連載小説やコラムではなく、ホピの大地で感じた
ことを綴った随筆をお送りします。

hopiの村に通い始めて十年。
なぜ、かの地にここまで惹かれているのか、今回の旅を通して一つの答
えが出たような気がしています。

HPで優先紹介商品のページを作成したり、メルマガで長い文章を書い
ていたら、すっかり曜日が変わって、土曜日の昼前になっていました。
メルマガのお届けが遅くなってしまい申し訳ございません。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・随筆=======「ミチシルベ」〜ホピの大地に導かれ〜 1
2・TEN占い===========今週も「タロットカード」占い
3・TEN’sショップより========hopiジュエリーほか
4・編集後記=====================ひとりごと
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【1】◆◇随筆◆◇
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 □「ミチシルベ」 〜ホピの大地に導かれ〜 1

アリゾナの砂漠の大地に暮らすアメリカ先住民族のホピ族。
人口一万人ほどの少数民族ではあるが、世界で最も有名な先住民族の部
族であるといっても過言ではない。「平和の民」を意味するホピ。その
名を意味する通りの生き様や精神性は、地球温暖化に代表される環境問
題や人類の心の退廃が懸念される今、インテリ層を中心に世界中で注目
されつつある。

また、同時に彼等は類稀なるアーティスト集団でもある。
オーバーレイ方式といわれるホピ族独自のシルバージュエリー類をはじ
め、信仰に欠かせないカチーナ(精霊)を模ったカチーナドールや、ヤ
ッカという植物で丁寧に編み上げたバスケット、素焼陶器類など…。ホ
ピ族の工芸品はどれも驚くほど芸術性が高い。
更には、どの作品においても、彼等の精神の中にしっかり宿った祈りの
世界観が込められ、単なるシュエリーや工芸品といった枠を遥かに超え
ている。だからなのだろうか、ホピの作品は世界中のコレクターたちを
魅了してやまない。

日本に住む私たちも、また諸外国の人々も、書物なり映像なり、インタ
ーネット上での紹介文を持って、ホピ族という部族を通常は捉えている
のではないかと思う。しかし、実際のホピ族は、全くの同一の信仰形態
や考え方、生活スタイルを持っているわけではない。ファースト、セカ
ンド、サードと三つの大きなメサ(盛り上がった大地)とメサから少し
離れた地に、合計13の村がある。それぞれ村の成り立ちは異なり、クラ
ンという生まれながらの属性も分かれている。村によってまたクランに
よって伝承されている事柄が異なることも多い。

私が最初にホピ族のもとを尋ねたのは十年近く前のことだ。
それから、幾度彼等のもとに通ったことだろう…。

ホピの地の中で、旅行者が誰でも普通に泊まれる施設は、セカンドメサ
にあるホピカルチャーセンターだけだ。ここはホピの政府が運営する宿
泊施設で、都会のホテル並みの設備を備えている。ホピ何処に行くにも
便利であることや、誰にも迷惑をかけずに済むことなどを考慮して、私
はいつもここを利用している。

しかし、正直なところフロントなどで気持ちの良い対応をしてもらった
ためしがない。私が通常付き合っている心温かなホピの人々とは、何か
が大きく違うように感じるのだが、そこは割り切って泊まるしかない。

今年の春、友人からの提案もあり、私はホピの大地に通い続けて感じた
話を、自分なりの視点・観点で書いてみようかと思い、大手出版社に企
画書を提出した。更に、時を同じくしてTVプロデューサーをしている
友人からも、ホピを題材としたTVドキュメンタリー番組を一緒に制作
しないかと誘われて、話はトントン拍子に進んでいるかのように思えた。

しかし今年の6月。長老の方から「本気で、ホピと関わるつもりなら、す
ぐにでも改めて取材に来て、ホピの状況を世界に伝達して欲しい」と言
われて、私は戸惑った。なぜなら、長老のいうところのホピの状況とは、
伝統派に対する政府の弾圧の現実やホピの人々の暮らしぶりの変化と共
に、世界の危機的状況の問題と予言の関連性について、のようだった。
長老の訴えたいことは、とてもとてもよく理解できた。しかし、それは
私が伝えたいことなのだろうか…。私の役割なのだろうか…。そう思う
と急に気が重くなっていた。

更には、ここ数年ホピの人々を巻き込んでの精神世界系の商売も多方面
で広がっていた。ホピの人々の本来の深い精神性と、それらの神秘主義
的な感覚商売とは、根本が異なっているように思えるのだが、その勢い
は留まることなく広がっていく一方で、私がどうこうできる問題ではな
かった。私は一体、何を求めてホピの地に向い続けてきたのだろう…。

複雑な気持ちのまま帰国すると、大手出版社から「書籍の企画が通りそ
うなので、すぐに来て欲しい」と連絡が入った。先方は、私が提出して
いた企画書に大変興味を示してくださっていたのだが、当の私は長老の
言葉が頭によぎり、混乱していた。結局、気がつけば「この企画書を書
いた時と現在とでは状況が大きく異なってしまっているので、今、私は
ホピのことは書けません」と口にして、自ら企画を流していた。更に、
TV番組の方も、プロデューサー自身の状況が、急に変化して企画その
ものが長期延期になった。

なんだか、ポツンと心が置いてきぼりになったようだった。

私は、数ヶ月悩んだ。
そして…やはり、原点に戻ってみるためにも、ホピの地へもう一度行こ
う、そう決めたのは11月に入ってからのことだった。私はすぐに航空
券を手配した。

私が今回の旅で、最初にしたかったのは、十年前に購入した私の最初の
ホピジュエリーの作者探しだった。

しかし、その作品は今、私の手元には無い。
2年前、ホピカルチャーセンターに泊まった時に、一瞬置き忘れをして
しまい、その後無くなってしまったのだ。

それは、とても珍しいリバーシブルタイプのものだった。
片方は、タワと呼ばれるサン(太陽)のマーク、そしてもう片方は、熊
の手を模り、中央には地元の山で採れた、貴重なターコイズが大きくは
め込まれている。太陽と熊。他の人には説明しがたいが、私にとってど
ちらもとても重要なシンボルであり、それがリバーシブルに掘られてい
るネックレスなど、もう一生探しても出あえないと、そのジュエリーに
出合った瞬間思った。

私は、考え悩んだ末に、そのペンダントトップとホピのペンダントに欠
かせないホピチェーン、更には熊の文様のブレスレットと、ココペリ文
様のキーホルダーの4点を思い切ってクレジットカードで購入した。合
計金額は確か21万円ほどだったと記憶している。貴金属類が好きな人
なら、決して高い金額の買い物ではないのだろうが、普段、そのような
ものを購入しない私にとって、清水の舞台から飛び降りるほどの決意だ
った。

ペンダントとブレスレットは同じ作者のもので、購入した際に顔写真つ
きのメッセージカードを店のオーナーからもらった。写真の顔は、どこ
までも優しく、メッセージとして書かれいた「コーンは我が人生。ジュ
エリーは私の趣味」の言葉に、人柄が全て現れているように思えた。日
本でいうところの、人間国宝のような賞も州から受賞している人物だと
聞いたが、なんと謙虚で素晴らしい。まさに、私が想像する「ホピの人
」そのものだと思った。
そのネックレスを身につけた途端、不思議なことにそれまでの胸焼けも
体調不良も何もかもなくなり、私は一気に元気を取り戻した。

ペンダントとブレスはいつも一緒に身につけていた。しかし2000年
南東アラスカの先住民の人々が明治神宮で神話を語りにやって来た時、
私は、一番仲良しになったナイナ・フローリーに、ブレスレットをプレ
ゼントした。実は彼女から、クランのブランケット(フロッグ族)をも
らったのだが、彼女が3ヶ月もかかった大作に、私がお礼として渡せる
ものは、ホピのブレスレットしかないと思った。

ペンダントはその後も、何かある度に身につけていた。私の大切な、お
守りでありお気に入りのジュエリーは、私の宝物であると言っても過言
ではなかった。

ホピの地に向かう航空券を購入した数日後、ホピとズニのジュエリーア
ーティストの人たちが、来日することを知った。インディアンジュエリ
ーブームに便乗した類似安物が巷で出回っていることに警鐘を鳴らす勉
強会が主な目的のようだった。会場でホピジュエリーのイロハを学ぶう
ちに、作家名をきちんと知ることと教わり、私は十年前に購入したジュ
エリーペンダントは誰の作品だったのかが、急に気になっていた。

そのペンダントを購入した店は、アリゾナのセドナという街だったので、
今回の旅の初日はセドナに泊まることにした。

勉強会の数日後、埼玉で彼等のアートショーが開催されるというので、
スタッフのキョウちゃんと共に、冷たい雨の中会場まで向った。そこで、
セカンドメサの古い伝統派の村出身のジェロさん、アービンさんという
二人のアーティストの方々と親しくなった。
私は、その日会場でアービンさんが制作した、オーバーレイ方式のシル
バー名刺入れを思い切って購入した。それは、名刺入れとしてはかなり
高額なものだったが、自分の人生にとって、大切な仕事を運んで来てく
れる物のように思えた。

その名刺入れに、真新しい名刺を沢山入れて、ロサンゼルス行きの飛行
機に乗ったのは、それから四日後のことだった。
                        つづく…


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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
                          
今週も[タロットカード]で1週間の運勢を占ってみました。

2007年12月1日(土)〜12月7日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉
忙しすぎて、大切な決断も他人任せになりがちです。でも、責任はあな
た自身が取らなければなりません。大切な決断には、しっかりと時間を
割いてくださいね。

〈2月生まれ〉
刺激を求めて、目立ちたい精神が旺盛になるかもしれません。でも、普
通であること、平凡であることもとても尊いことであることを忘れない
でください。

〈3月生まれ〉
些細なことにも、興奮してしまいそう。感情に任せて他人と衝突してし
まうと後悔することになるので、気持ちを大らかに持つよう努力してね。

〈4月生まれ〉
心の安定感がある一週間です。あなたの手助けを必要としている人には
積極的に手伝ってあげてくださいね。

〈5月生まれ〉
仲間や家族と、楽しい一週間が過ごせそうです。誰かの悩み事にも気軽
に乗ってあげてくださいね。

〈6月生まれ〉
今週は沢山の人たちと、豊かな人間関係を構築できそうですよ。できる
だけあなたの方から、積極的に話しかけてみてください。

〈7月生まれ〉
夢の実現のためには、地道な努力が必要です。口先だけだったり努力を
惜しんでいると、夢はどんどん遠のいていってしまうかもしれません。
頑張って。

〈8月生まれ〉
大きな幸福がやってきます。今までの苦労が報われる一週間のようです。
素直に喜びを表現してください。

〈9月生まれ〉
あなたの力は、あなたの想像以上に大きなものです。その力を誤って使
った場合、人を大きく傷つけてしまいます。力は愛を持って使うよう心
がけてくださいね。

〈10月生まれ〉
現実から逃げようとして、妄想の世界に入り込もうとしていませんか?
現実は現実でしか変えられません。妄想の入りこむと、なかなか現実に
は戻って来れなくなるので、気をつけてね。

〈11月生まれ〉
目の前に不安があるとしたなら、それはあなた自身の心の中にある霧や
闇です。今週のあなたは冷静に現状を判断する力があります。自分の
恐怖心に負けることなく、勇気を持って進んでね。

〈12月生まれ〉
幸運の女神が微笑みかけています。舞い上がらずそして恐がらずに、い
つも通りのあなたのままで、その幸運をキャッチしてくださいネ。

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【3】◆◇TEN’sショップ・インフォメーション◆◇
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     ★アメリカでセレクトしてきた小物たち★


オフィスTENでご紹介している品々は、現在HP内のインターネット
ショップ『TEN’sショップ』でお取り扱いしております。
あんてなショップは、ご紹介している品々を直接お手に取って頂いたり
皆様と直接触れ合いたいと企画いたしました。
しかし、TENのお客様は遠方在住の方も多く、あんてなショップにお
越しいただくことが難しい方々も沢山いらっしゃいます。

そこで、今回初の試みとして、お手ごろ価格な雑貨小物を中心とした
「あんてなショップ優先紹介品」と特別限定品を中心とした「ネットシ
ョップ優先紹介品」とに分けてご案内することにしました。

☆ネットショップ優先紹介品は、HP内TEN’sショップで販売終了
した場合、あんてなショップでのお取り扱いはありません。

☆あんてなショップ優先紹介品は、12月15日・16日の店頭で販売終了し
た場合、HP内のTEN’sショップでのお取り扱いはありません。


尚、クリスマスギフトとしてラッピングを希望される場合は、別途200円
が必要となりますが、今年もクリスマスカード(封筒つき)をプレゼント
いたします。



●ネットショップ優先取り扱い品● 本日より
http://www.office-ten.net/shop/usa.htm

□hopiジュエリー
・ペンダントトップ  ホピチェーン キーホルダー
□hopiカチーナ
・トラディショナルタイプ
□布織り トートバッグ
・ココペリ柄   ・ネイティブ幾何学文様柄 
□ハリウッド セレクト品
・お洒落バッグ ・エレガンスな名刺入れ 


●あんてなショップ優先取り扱い品●

□hopiカチーナ
・フルフィキアタイプ 
□hopi 雑貨
・カチーナデザインブローチ・ペイントBOX・ホピセージ
□ナバホ ネックレス
・シダーウッド ・シダー&ターコイズ ほか 
□ネイティブ雑貨
・ネイティブトランプ ・ココペリウィンドーベル
・メディスンビーズネックレス・カチーナデザインワッペン
・カチーナデザインボールペン
□ハリウッドセレクト品
・キュートなブレスネックレス・カシミア100%マフラー 

 <オフィスTENあんてなショップ> ご案内

 2007年 12月15日(土)12月16日(日) 2日間
 東京 谷中・茶屋町三番地ギャラリーにて開催
 詳細は来週、ご紹介いたします。

アメリカで見つけたセレクト品のほか、TEN’sショップ内で
いつもご紹介している品々が揃います。
クリスマスプレゼント用にも、自分へのプレゼント用にも嬉しい
品揃え!12月15日(土)にはクリスマス童話詩でミニ童話詩ライ
ブ(無料)も予定しています。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております!



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【4】◆◇編集後記◆◇
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来週の月曜日から、今年最後の恋愛講座の為に、石垣島へ行ってきます。
石垣島に住む知り合いに、前々から講座の開催を頼まれていたのですが
アリゾナに向う直前、「人数が集まったので、開催してくださ〜い」と
リクエストが入り…頑張って、今年最後の恋の応援のために、出向くこ
とにしました!

来週のメルマガは南の島モードになってしまうかもしれませんが、ちゃ
ーんと随筆の続き、書きますよ!
それから、事務所は通常通り営業していますので、TEN’sショップ
での購入も対応できます♪
                          aya