2007/09/28━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's
magazine 第287号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは、天川 彩です。
人生は面白いものです。
今週、「中野富士見町」という場所に25年ぶりに行きました。
実は25年前、たった一度だけ私はプチ家出なるものをしたことがあり
ます。その時、転がり込んだのが、当時、中野富士見町のマンションで
一人暮らしをしていたカメラマンの友人宅でした。たった一泊2日の家
出でしたが、その友人と会ったのも、その時が最後で(その数ヵ月後、
パプアニューギニアに行ったきり、音信不通となってしまいました)
なんとも強烈な記憶として残っています。
その「中野富士見町」にあるビルの一角に、とある用事で行ってきた訳
ですが、その話はやや長くなるので、今日の本編のコラム及びイベント
のお知らせとして書くことにしますネ。イベントお知らせの中で、この
メルマガ読者のみの、一週間限りの特典つき先行予約もありますよ!
見逃さないでくださいね!
さてさて、以前からリクエストがありました
「大人の為の究極・恋愛講座」in関西の講座開催日が決定しました!
10月27日(土) 丸々一日、めいっぱい頑張って、関西の皆様の恋
愛を応援いたします!
今日から募集開始ですので、「!」と思ってくださった方は、どうぞお
早めにお申し込みください。
熊野ツアー、残席一席限りですがあります。
今日も最終行程表をツアー参加の皆さんに発送していたのですが、ほん
と、いい内容です。「熊野が呼んでいる」と思っている方、是非お待ち
しております。25日最終締め切りです。
http://www.office-ten.net/kumano/2007/top.htm
それから先週までお知らせしておりました「魚沼・コシヒカリツアー」
ですが、やはり時期が急で合わなかったのか、参加申し込みいただいた
方が極端に少なく、今回は見送ることにしました。
ただ、農園の社長が、本当にいい方で「仕切りなおしで、来年は、春の
田植えから夏の草むしり、秋の収穫までの一連のツアーでやってみよう
よ!」と言ってくださいました。皆さんの中で、そんなツアーなら、来
年参加してみたいな、と思う方がいらっしゃいましたら、とりあえず興
味あるという趣旨のメールください。
リクエストが多いようなら企画してみようと思います。
ちなみに、田植えはGWの時だそうです♪
さーて、来週から10月ですね。
そうそう10月といえば、友人の高樹沙耶さんが10月からフジTVの
朝の新番組(午前10時〜)の司会をするそうです。月曜から金曜まで
の帯番組だそうですヨ。多分、関東地区のみの番組だと思うのですが、
よろしければ是非ご覧くださいね〜。
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◇◇今日の目次◇◇
◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様==============「継続は力なり」
2・TEN占い===========今週は「タロットカード」占い
3・イベント決定======映画「久高オデッセイ」東京上映会決定
4・募集開始========「大人の為の究極・恋愛講座」in関西
5・連載小説==================「雨弓のとき」27
6・編集後記=====================ひとりごと
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【1】◆◇コラム 風の文様◆◇
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□「継続は力なり」
あと数ヶ月で、天川 彩という名になって十年になろうとしている。
オフィスTENも神戸時代から通算すると、同じく来年で十周年。
思えばこのメルマガも丸五年続けている。
「継続することって、大変だけどすごい価値があるのよね」
先週、ある人が何気なくこんな言葉を発していた。その人は、二十年同
じ仕事を続けている。この言葉には年月が語らせた重みがある。
新しく何かを始めるにはエネルギーがいる。しかし、続けていくことも、
それと等しくエネルギーを要する。時代も環境も年齢も、様々に変化し
ていく中で、柔軟に対応しなければ継続はできない。
今年の夏は、うだるように熱かった。そんなある夏の日の午後、事務所
に一本の電話がかかってきた。
「あの…『魂の語り』の上映会を山梨で今日するんですが、ビデオが無
くなっちゃって、困っているんです。…そちらに、あるんなら買いに行
きたいんですけど…」
『魂の語り』というのは、5年前にオフィスTENで制作した映像で、
アイヌのアシリ・レラさんが口承で受け継いできた悲しい歴史を語って
いるビデオなのだが、上映会をするという話はこの電話で初めて知った。
通常、上映会などをする際に、配給元や発売元の許可を取らず無断で上
映会を開催するということは、まず考えられないことなのだが…。
やって来たのは、若い男の子だった。
彼の話によると、企画した直後、許可などの交渉は誰かが連絡するとい
うことで、そのままウヤムヤになってしまったらしい。当日、映像紛失
という事件が起きて、結局、制作者である私たちのところに連絡をしな
ければならない状況になったようで、その流れに私は、苦言を呈した。
主催責任者である斎藤さんが謝りに来たのは、催しが終わってしばらく
経ってからのことだった。その催しというのは、十九年間続いているあ
る舞踊関係の大掛かりなイベントで、『魂の語り』上映会は、その会場
内に設置されたシアターで催されたらしい。
最初は、低頭に詫びに来た斎藤さんだったが、しばらく話しているうち
に、互いの共通性などを見出し、かえって、この一件でよい出会いのき
っかけとなったと互いに感じていた。
帰り際、斎藤さんが「実は中野で仲間と共に長い間続けている小劇場が
あるのですが、天川さんのところで、何かできないですか?映画でも音
楽でも一人芝居でも何でもOKなんですが…」といった。
その時には、すぐにピンとくるものはなかったのだが…それから数日後、
私は久高島の夢を見た。そして映画「久高オデッセイ」の上映会を再び
開催しようと決め、会場は斎藤さんが言っていた小劇場がいいのではな
いかと思った。
丸の内線「中野富士見町」駅。
この駅を降り立った時、私は25年前にこの駅に降りた日のことを思い出
していた。若かりし日のほろ苦い思い出。
そんな話を同行していたスタッフのキョウちゃんに話しながら歩いてい
たら、あっという間に、その場所に着いた。
そこはマンションの地下。
階段伝いにレンガがはめ込まれた壁と時代を思わせる古ぼけた入り口。
扉を開けた瞬間、私は軽く眩暈がした。
斎藤さんが「ここは、25年前に始めて、そのまんまなんですよ」と言っ
た。25年。私が「中野富士見町」に来たのも同じ25年前。不思議な時間
軸がそこに重なっているように思えた。
『planB』という名の空間は、前衛舞踊家の田中泯が東京での活動
本拠地とし、かつては、寺山修司やマルセ太郎等も自らの表現空間とし
て愛していたという。そして今も尚、超一流の表現者たちが、好んでこ
の舞台を使うらしい。一見無機質な四角い空間なのだが、それぞれが自
己と対峙するエネルギーの塊のような場だと私は思った。四半世紀、し
みついた床の汗も涙も、壁の染みも全てがそこにいる人を見透かしてい
るような、圧倒的な空間だ。
「時代をそのまま感じることができる貴重な場所ですね」と私が斎藤さ
んに伝えると「実は、年内まではこのままなんですが、来年早々、一旦
閉じてスペースを改装するんです」という。
私が驚いていると「継続していくためには、少しは変えないといけない
こともあるんですよね」という返答が戻ってきた。
「久高の上映会、25年間続いてきたこの特別な空間で、どうしても年内
にやりましょう!そして、来年新たな場となった時、また新たなかたち
で何かやりましょう!」ということで、急遽、映画「久高オデッセイ」
の東京上映会を11月3日にオフィスTEN&planB共催で開催する
ことにした。
継続するということは、何も変わらず無理して現状維持し続けようとす
ることではない。継いで続けていくことなのだ。だから継続の為の創意
工夫や変化も必要なのだ、と改めて気付かされた。
『守り抜いていくこと』と『変化を受け入れる勇気』。
過去と未来が、現在という分岐点で交わっているような面白さを今、感
じている。
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
今週も[タロットカード]で1週間の運勢を占ってみました。
2007年9月29日(土)〜10月5日(金)あなたの運勢
〈1月生まれ〉
幸せな状況に包まれる一週間です。ただ、漠然とぼんやり過ごしている
だけでは幸福感を味わうことはできません。感性を磨くことを忘れずに。
〈2月生まれ〉
安定感のある一週間です。奉仕の精神も出てきそうなので、自分の為だ
けではなく他者の為にも動いてくださいね。
〈3月生まれ〉
ものごとを、ビジネスライクに進めようとはしていませんか?また、一
瞬の衝動に駆られて、後先考えず突っ走ると、後でしっぺ返しがあるか
も。今週は、冷静沈着にまずは考えてみてね。
〈4月生まれ〉
あれこれ迷っているうちに、進むべき道すら見失ってはいませんか?あ
なたの精神的な負担になることを抱えすぎているのが要因かも。思い切
ってあなたに関係のないことは、手放すことも必要です。
〈5月生まれ〉
あなたの為の舞台は、すぐそこまで準備されています。後はあなた自身
の勇気だけです。後ろばかりを気にせず、前を見てね。
〈6月生まれ〉
現実と向き合おうとはせず、逃げてばかりいませんか?現実としっかり
向き合っていくからこそ、人生が開いていくのです。現実逃避という甘
い誘惑に負けないでね。
〈7月生まれ〉
ショックなことから、なかなか立ち直れず苦しんではいませんか?でも
現状はあなたが想像しているほど酷いものではありません。頑張って。
〈8月生まれ〉
進むべき答えが自分でわかっているのに、行動を起こさないままにして
はいませんか?思っているだけでは、何も変わりませんよ。
〈9月生まれ〉
今週は持続力や集中力に欠けてしまいそう。原因は過労かもしれません。
こんな時は無理をせず、できるだけ休養をこころがけてね。
〈10月生まれ〉
思うように物事が展開せず、イライラしてはいませんか?まだ時が満ち
ていないだけです。今は、やるべきことをしっかりこなしてね。
〈11月生まれ〉
自分のことで、頭がいっぱいになってはいませんか?自分では気が付き
難いかもしれませんが、身近な人を傷つけている可能性もあります。
言葉には気をつけてね。
〈12月生まれ〉
執着心が強くなったり、周りの人への妬みの気持ちが出てしまうかも。
今週は極力、あなた自身の本来の姿を取り戻すよう努力してみてね。
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【3】◆◇イベント決定◆◇
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メルマガ読者のみ「先行申し込み」本日より受付!!
先行受付 本日〜10月5日まで
10月6日以降は、一般受付といたします
★先行申し込み特典★
ドリンク券サービス!
(泡盛又はジュース一杯とお引き換えできます)
映画「久高オデッセイ」東京上映会&沖縄スペシャルプログラム
2007年11月3日(土) 文化の日
午前の部 午後の部 夜の部
11:00〜12:30 15:00〜17:00 19:00〜21:00
午前の部(上映のみ) 前売り1500円 当日1800円
午後の部(沖縄スペシャルプログラム)前売り2000円 当日2300円 夜の部(沖縄スペシャルプログラム)前売り2000円
当日2300円
*各会とも 定員50名限り
会場 『plan B』
(地下鉄 丸の内線 「中野富士見町」駅 徒歩7分)
先行お申し込みの方に、後日地図、チケット及びチケット枚数分の
ドリンク券をお送りいたします。
*当日、隣の特設会場にて、泡盛・ジュースの販売します。
沖縄音楽を聴きながらお喋りできる「てーげースペース」で
ゆるゆるした時間をお過ごしてください。
特設会場は 12:30〜22:00までオープン
先行予約お申し込みの方は
こちらのアドレスに
ten@office-ten.net
メールタイトルは
「久高 先行予約」としてください
コピー&ペーストでご利用ください。
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映画「久高オデッセイ」東京上映会の先行予約します。
・氏 名:
・ふりがな:
・郵便番号:〒
・住 所:
・電話番号:
・FAX番号:
・メールアドレス:
・チケット枚数:
・必ず参加希望時間帯をお知らせください
午前の部
午後の部
夜の部
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来週のメルマガ発行以降のチケットお申し込みは、一般受付と
させていただきます。
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【4】◆◇講座決定!◆◇
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待望の関西講座 決定しました!
『大人のための 究極・恋愛講座』in関西
運命の人と巡り逢う方法 パートナーと生涯恋愛する方法
伝授いたします
日 程 2007年10月27日(土)
時 間 10:30〜16:30 (昼休憩 1時間あり)
会 場 西宮会館 会議室 阪神西宮駅 下車すぐ
お申し込みの方に詳しい地図をお送りいたします
講座内容 Step1 恋の言の葉拾い
Step2 パートナーシップについて
Step3 理想の相手・理想の自分
Step4 セルフプロモーション術
申し込み http://www.office-ten.net/com-kouza/421.htm
運命の人…。
どこを探せば、何をしたら
出逢えるえるのでしょうか。
あなたが、もし、
本気でその人を探していたとしたなら
その人も、本気であなたを探しているはず。
だけど、生涯を通して
互いに愛し慈しみあえる人に
真剣に出逢いたいのなら…
ちょっぴり自分改革も必要なのです。
出逢った時から、この世を去るまで
ずっと、人生を共にする
唯一無二のパートナー。
結婚しても、お父さんとお母さんになっても
おじいちゃんとおばあちゃんになっても
生涯、素敵な恋人同士で
あり続けてください。
素晴らしい恋愛は、
世の中の平和の糧になるのです。
● この世にただ一人の運命の人と巡り逢いたい人
● 心から、愛し愛される関係を望んでいる人
● パートナーに、恋のトキメキを感じられなくなっている人
● ひとりでも生きていける、でも…と時々思う人
勇気を出して、是非お越しください!
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【5】◆◇連載小説◆◇
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<今までのあらすじ>
高原祥子は、恋人ができたことがきっかけとなり、嫌っていた母との心
のわだかまりが少しずつとけはじめる。正月休みが終わり、久しぶりに
恋人の良一とデートした祥子は…
『雨弓のとき』 (27) 天川 彩
「私に?お誕生日とかじゃないよ」
「わかっているよ。ただ、これは、絶対に君に似合うと思うんだ。それ
に、いつも、美味しい料理を作ってくれているお礼もしたいし」
「ありがとう」
良一の勤めているイニシュモアの製品は、祥子のアルバイト代で買える
ような代物ではない。イニシュモアの洒落た紙袋に洋服を入れてもらっ
ただけで、祥子は舞い上がるような気持ちになっていた。
「さぁ、これからどこへ行く?」
「表参道に新しくカフェができたみたいなんだけど、そこ行ってみたい
と思っていて…。そこでもいい?」
「どうぞ、どうぞ。お姫様」
洒落た白木のカフェで祥子は大好きなカフェオレを注文すると、袋から
嬉しそうに、先ほど良一の買ってもらったセーターを取り出してはニヤ
ニヤ眺めていた。良一はそんな祥子の顔を、微笑みながらただじっと見
つめていた。しばらくして、祥子は良一の視線に気付いた。
「何?さっきから私の顔ばっかり見て。何かついている?」
「うん、ついている」
「やだ、取って」
「目と、鼻と口を?」
「バッカみたい」
「そうか。バカみたいか…」
「さっきからどうしたの?」
「いやさぁ、俺この正月休みに考えていたんだけど」
「何?」
「あのさ、春になったら一緒にアイルランドに行ってみない?」
「え〜?アイルランド?」
「うちの会社名の『イニシュモア』ってアイルランドの島の名前だって
ことは前に話したと思うんだけど」
「うん」
「この正月休みに、アイルランドの本読んでいたら、無性に行きたくな
ってさ」
「でも、私お金ないよ。バイト代は生活費と学費で消えていくし」
「それはわかっているよ。僕がなんとかするから」
「いつごろ?」
「会社の休みが取れそうな時かな…。祥子ちゃん英語得意だったよね」
「ま、一応は好きだし、マスコミ目指しているから、ある程度はできな
いと」
「そうか、マスコミ志願だったよね。ちなみに、僕のお嫁さん志願とか
はないの?」
「えっ…。そんな冗談…だよね。私、まだ学生だし。奨学金もらってい
るから、これから就職して返さなきゃいけないし」
「あはは。ゴメン冗談…だよ」
「もう、びっくりさせないでよ。でも海外か…。私行ったことないんだ
けど、まずパスポートよね。この際パスポートとっておこうかな。ちな
みにどうやったら取れるの?」
数週間後、祥子は書類を整え、パスポートの申請に行った。
つづく…
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【6】◆◇編集後記◆◇
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先日、水族館に行った。
水族館といえば、イルカにオルカにジンベエザメと思っていたが、大都
会の中の水族館には、そんな大型の海の仲間はいないようだ。ただ、ア
シカショーを何十年ぶりか見た。子どもの頃、アシカのショーを見て賢
いと思っていたが、正しかった。
aya
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