2007/09/07━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's
magazine 第284号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは、天川 彩です。
東京では夕べから今朝にかけて、台風が吹き抜けていきました。皆さん
の所は、大丈夫でしたでしょうか?北日本の方々は、これからだと思い
ますので、十分に気をつけてくださいね。
さて、先週のメルマガでも少しお知らせしましたが、今週は日本一の米
どころ、新潟県の南魚沼まで行って来ました。
農園の社長さんと打ち合わせをしたり、宿泊するお宿さんと打ち合わせ
をしてきたりしてきたのですが、その甲斐あって、とても一泊二日のツ
アーとは思えない充実の内容になりましたヨ!
皆さんは稲刈りをしたことはありますか?私は小学校の頃に体験したの
が最後です。東京に住んでいると、どうしても農作業の体験などなかな
か出来ないのですが、日本一のコシヒカリの稲穂の刈り入れ体験をさせ
ていただけると思っただけで心躍ります。
農園の社長さんが、「せっかく遠くからツアーでうちに来てくれるなら」
と極上のコシヒカリの新米をご馳走していただくことになりました。
それも、普段は使わない、この村に伝わる特別な釜で炊いてくださるそ
うです!!食いしん坊の私としては、どんなお米の味がするのか…たま
らなく楽しみです。
そして宿は、川端康成が小説「雪国」を執筆した八百年の歴史を誇る越
後湯沢の老舗温泉宿に決まりました!
宿全体にレトロな空気が流れていながら、清潔感溢れるいいお宿です。
特におすすめは、源泉掛け流しが嬉しい宿の温泉。稲刈りの疲れや汗を
しっかり流して、どうぞゆっくりリラックスしてくださいネ。
他にもご紹介したいプログラムがいっぱいあるのですが、詳しくはどう
ぞ本文やHPをご覧ください。
新潟までの往復交通費(新幹線&高速バス)や現地での移動費も入って
この価格なので、正直言って参加される方はかなりのお得なツアーです。
(人数集まらないと、TENさん赤字…)
でも、皆さんに是非是非、このスペシャル企画に参加していただきたく、
この価格で頑張ってみました!
ご都合つく方、是非ご参加お待ちしております!
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・日本を堪能する旅=「新潟・魚沼 コシヒカリツアー」緊急告知!
2・TEN占い======今週は「メディスンカード」占い
3・天と大地に感謝する旅=「熊野ツアー 2007」残席2!
4・連載=========「雨弓のとき」25
5・編集後記=======ひとりごと
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【1】◆◇日本を堪能する旅◆◇
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超おすすめのツアー 緊急告知!
『新潟・魚沼 コシヒカリツアー』
〜日本一のお米の稲刈り体験と、文豪が愛した温泉宿〜
2007年9月29日(土)〜30日(日)
一泊二日
29、800円(税込)
東京発着料金
募集人数15名
http://www.office-ten.net/ine.htm
日本一、美味しいお米の収穫で汗を流し…
超極上の炊き立て新米を食べて…
川端康成が「雪国」を書いた温泉宿に泊まり…
日本一の庵寺にお参りしたあとは…
地元のお爺に教えてもらってのワラジ作り…
日本人の魂を震わせるようなこの旅。
是非、メルマガ読者の皆様に
体感していただきたいと思っています。
日本の原風景に触れながら
心身ともに豊かになる贅沢な時間。
まさに、日本を堪能する旅、そのものです。
ー行程ー
<1日目>
東京駅からまずは、新幹線で越後湯沢まで向います。そこからは農園の
方の車で移動。
農園到着後、作業の準備を整えて、黄金に実るコシヒカリの田んぼの中
で稲刈り作業や稲運び、はざ掛け(稲の天日干し)作業を手伝います。
この日のお昼ごはんは、前の週に収穫され、天然乾燥も終えたばかりの
出来立て新米を精米していただき、採れたてピカピカの超極上の新米を
これまた特別な釜で炊いてもらうという、スペシャルバージョンでご用
意していただくことになりました。
夕方まで作業をした後向うのは、越後湯沢で八百年のお湯を誇る老舗の
温泉宿。川端康成ゆかりの温泉にゆっくりと浸かり、美味しい夕食をい
ただいた後には、映画「雪国」のミニシアターで、古きよき邦画の世界
をお楽しむのもよし、図書室で本を読むのもよし。
思い思いの夜をお過ごしください。
<2日目>
朝食後に向うのは、越後一禅寺・日本一の庵寺といわれている雲洞庵
(うんとうあん)です。
2009年の大河ドラマに決定した「天地人」の主人公、直江兼継が幼少の
頃に学んだお寺で参道敷石には一石一字、法華経が刻み込まれています。
清清しい禅寺でのお参りを済ませた後は、再び前日お世話になった塩沢
の農園に向かいます。この日は、田んぼを見ながら、地元のお爺さんに
教えてもらってのワラジ作りを楽しみます。
新米の脱穀を終えたコシヒカリの藁で編んだ、自分だけのわらじは、
究極の一足。家の中で、スリッパ代わりに履いても気持ち良さそうです。
秋の越後の風景を堪能した後は、高速バスで一路東京まで戻ります。
<代金に含まれているもの>
新幹線代/高速バス代/移動バス代(宿のバスを移動観光用にチャーター)
温泉宿泊代/朝夕代/プログラム参加代
<代金に含まれないもの>
2日目昼食代/雲洞庵入場料(300円)
<ご用意いただくもの>
タオル・帽子・軍手・作業のできる長袖長ズボン・
長靴(なければ現地でお借りします)
詳細・お申し込みは
http://www.office-ten.net/ine.htm
●TEN’sトラベルメンバーの為の旅企画
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
今週も[メディスンカード]で1週間の運勢を占ってみました。
2007年9月8日(土)〜9月14日(金)あなたの運勢
〈1月生まれ〉
自分に厳しくしすぎてはいませんか。たまにはゆっくりとあなた自身の
為に時間を費やしてください。人の手助けも素直に受け取ってね。
〈2月生まれ〉
直観力が冴える一週間となりそう。今はまだ目標達成まで少し時間がか
かりそうなので、しっかり考える時間にあててね。
〈3月生まれ〉
あなたの持ち前である、おおらかさが欠けてはいませんか。他人の喜び
ごとを妬んだり、ひがんだりしていても幸せには繋がりません。あなた
らしさを取り戻してね。
〈4月生まれ〉
変化の時が訪れそうです。目に見えない何かの力を感じたならば、興味
本位で答えを出そうとせず、素直な心で受け取ってみてね。
〈5月生まれ〉
何事にも自信が持てず、否定的に捉えてはいませんか。今週のあなたの
キーワードは、「自分の力を信じる」です。
〈6月生まれ〉
もしも物事があまり順調に進んでいないのならば、周りの人の意見に耳
を貸してください。柔軟になることも大切ですよ。
〈7月生まれ〉
今週のあなたは人と何かを分かち合うことに適しています。独り占めし
ようとはせず、多くの人と共有してください。
〈8月生まれ〉
あなた自身がどんな人物像として、人から見られているか知りたければ、
今のあなたの友人達を見てください。類は類をよぶものです。
〈9月生まれ〉
だれかをあなた好みに無理やり変えようとはしていませんか。その人が
大切ならば、どうかあるがままを受け入れてください。
〈10月生まれ〉
大切なことをおざなりにして、現実離れしたことで上の空になってはい
ませんか。今週は今一度、足元を見直してね。
〈11月生まれ〉
変化の時がやって来ています。怖がらずにどんどん動いてみてください。
きっと今までと違うあなたと出会うはずですよ。
〈12月生まれ〉
あれこれ考えすぎて混乱してはいませんか。今週は静かに自分と対峙す
る時間をつくってみてください。きっと内なる声が大切なヒントを言っ
てくれるはずです。
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【3】◆◇天と大地に感謝する旅◆◇
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残席2です!
「熊野ツアー 2007」
〜熊野の空と海と祈りを感じる旅〜
2007年10月6日(土)〜10月8日(月・祝)
2泊3日 朝夕食つき
限定 15名 最低施行人員8名
58、800円(税込)
関西空港集合・解散
(貸切バス利用)
http://www.office-ten.net/kumano/2007/top.htm
太古から、人々が目指した日本の聖域、熊野。
熊野の三山(本宮大社・速玉大社・那智大社・青岸渡寺)や熊野古道は
もとより、熊野の映像を1年間かけて制作した、私たちオフィスTEN
ならではの、とっておきの熊野に皆様をご案内いたします。せっかく、
遠く熊野の地まで行くのですから、千年、二千年前のいにしえ人たちに
思いを馳せて、最高の熊野での時を楽しんでください。
●TEN’sトラベルメンバーの為の旅企画
企画 オフィスTEN
手配 ワールドエキスプレス大阪 兵庫県知事登録旅行業第2-250
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【4】◆◇連載小説◆◇
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<今までのあらすじ>
高原祥子は、正月、久しぶりに母と二人の時間を過ごす。初詣の帰りに
知った父の末期癌。初めて母を一人暮らしの部屋に招いた夜、今まで積
もりに積もっていた感情が爆発する。
『雨弓のとき』 (25) 天川 彩
母の敏子は熱いお茶をテーブルに置くと、カーディガンを羽織り直して
椅子に腰掛けた。
「お母さんね、あなたを産んで本当に良かったと思っているのよ。…う
うん。あなたの存在があったから頑張れたのよね」
平常心に戻った祥子は、感情にまかせてあんなことを言わなければ良か
ったと薄っすら思ったが、母のこの言葉は素直に嬉しかった。
敏子はお茶をひとすすりすると、ポツポツと過去の話をし始めた。
祥子の記憶には、ほとんど残っていないことなのだが、三歳になる頃ま
で一家は平凡な家庭生活を送っていたという。しかし父親が会社を辞め、
友人と事業を興したとこから少しずつ家庭内の歯車がずれ始め、母が気
がついたときには、既に父は他の女性との二重生活をしていたらしい。
「知ったときには、どうやって生きていったらいいかわからなくって、
本気で死んでしまおうかとも思ったの。でもあなたの寝顔を見たら、そ
んなこと考えたらダメだってね。それからかな。お母さん頑張って働こ
うと決めたのは」
母の言葉に祥子はただ頷くしかなかった。
「だけどお父さんに離婚しようといくら言っても、しばらくしたら帰っ
てくるから…って言うの。人を馬鹿にした話でしょ。浮気しておいて、
待っていてなんて。結局むこうに子供が出来たこともあって、いい加減
はっきりさせなきゃって離婚することにしたんだけど…。それでも、お
父さんのこと嫌いになれなかったのよね」
母の、この夜の言葉は衝撃的だった。しかし心の内側に溜まっていたヘ
ドロを全て吐き出した後の祥子は、冷静に受け止めることが出来た。
そして、高校生の時に見た夜叉のような形相で父親のネクタイを切り刻
んでいたときの母の心境が、ほんの少しわかったような気がした。
「だからお母さん、お父さんの看病したいんだ。」
「やっと…やっと帰ってきてくれたからね」
「そうだね」
恋人の良一が東京に戻ってきたのは、三が日を終えた翌日四日を過ぎた
夕方頃だった。二人はしばらく離れていた時間を埋めるかのように求め
合った。
「そうか。お父さんの病気のことは心配だけど、すごくいい正月を過ご
せたようで良かったよ。」
ベットの中でひとしきり話し終えた祥子の髪を優しく撫でながら良一が
言った。祥子は自分の事も、母の敏子のことも、そして情けない父親の
存在も、全てを肯定してくれているようで嬉しかった。
「良一さん、好き…」
祥子は良一の腕枕をはずして、ふたたびその整った唇の上に自分の唇を
重ね合わせた。
第六章
それから十日後。冬休みが終わり、祥子の学生生活が再び始まった。
親友の黒沢明日香と、学校帰りのカフェでのお喋りも、思えば久しぶり
だった。
「で?どうなった?」
「で?って何よ。いきなり」
「クリスマス過ごしたんでしょ。彼と」
「あ、うん。まぁ」
「で?」
「だから、で?って何よ」
「もう…。彼と少しは関係、進展した?」
「…」
「ん?」
明日香に、顔を覗きこまれ、祥子は見透かされているようで、みるみる
顔が赤らんでいった。
「わかりやすいなぁ。そうか。でもよかった、よかった」
「うん。まぁ。彼って本当に優しい人でね。私、彼と出逢えたこと、神
様に感謝しているんだ」
「ね、ね。祥子にちょっとだけ忠告しておくけれど」
「な、何よ、なんか怖いな」
「どんなに好きになっても、男にのめり込んだらダメよ」
「のめりこむ?」
「ほら。どうしても、そんな関係になったら、つい彼のところに入り浸
りになったり、勉強もおろそかになりがちだから」
「う…ん…」
「もしや、そうなの?」
「ま、まさか。違うよ」
「とにかく、忠告しておくよ。私たちには、マスコミ就職っていう目標
があるんだから。所詮、まだ結婚するわけじゃないんだし、恋は恋。
勉強や就職活動の妨げにならないように、ほどほどにしようね」
「でも、好きな人のこと、明日香は気にならないの?」
「そりゃ、気になるけれど。でも、今は恋より自分の人生の方がもっと
大事かな。祥子だって、そろそろ本気で就職のこととか考え始めた方が
いいよ」
「就職ね…」
「私、広告代理店に焦点絞ろうかと思っているんだ」
「広告代理店か」
「祥子は?」
「私はやっぱり、子どもの頃から憧れていた雑誌の編集がしたいな」
「いいね。お互い頑張ろうよ。いい仕事といい恋。両方手に入れる格好
イイ女、目指そうよ」
「格好イイ女…か」
つづく…
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【5】◆◇編集後記◆◇
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先日、恋愛ショートストーリーを書くという有難い仕事の依頼を受けた。
今、いろいろ考えている最中なのだが…短い文字数でストーリーを完結
させる作業というのは、難しい。。。
今さらながら、星 新一は凄いと思う。
aya
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