2007/06/01━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's
magazine 第270号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。
ただいま、お伊勢さんにおります。
今日は、外宮・内宮ともに正式参拝をさせていただき、気が引き締まる
思いでした。明日も予定が目白押しです。詳しい報告は、また来週のメ
ルマガでいたしますね。
それにしても早いもので、もう6月。先日、スーパーで青梅が並んでい
ました。梅酒を仕込むシーズンですね。日本は四季がはっきりしている
ので、店頭に並ぶ野菜や果物で、季節の移り変わりを感じますよね。
それにしても、ここ数年、季節の移り目になると、あー去年の今頃はあ
んなことしていたな…とか、10年前のこの季節には…とか振り返ること
が多くなってきました。年をとってきたってことなんでしょうね。
つい先日も、白鵬が横綱に昇進したしたニュースを見ていて「千代の富
士以来、応援したいと思う横綱が誕生したわ」と二十歳の娘に話したと
ころ、千代の富士って誰?と聞かれて、ちょっとショックでした。
考えてみると、確かに、千代の富士が横綱になったのは、20年以上前の
こと…。自分の脳裏に強烈に焼きついていることって、新鮮に甦るから
そんな昔に感じないのかもしれないなぁと、改めて実感しています。
ただ「昔はよかった」とぼやく様な年の重ね方はしたくないですね。
いつも今日を生き、明日に希望を持っていたいと思っています。
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◇◇今日の目次◇◇
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1・コラム・風の文様===「ググる」
2・TEN占い======今週は「タロットカード」占い
3・天と大地に感謝する旅=「ホピ・ナバホの祈りの大地ツアー」
4・連載小説=======「雨弓のとき」16
5・編集後記=======ひとりごと
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【1】◆◇風の文様◆◇
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■「ググる」
私は、調べ魔なのだと思う。
何か少しでも解らない事や気になるキーワードが出てくると、まずは調
べないことには落ち着かない。やっかいなことに、今早急に調べなくて
もいいことまで調べたくなってしまい、気がつけば、かなりの時間を費
やしてしまうこともある。
子どもの頃、眠る前には必ず「家庭の医学」の分厚い本を読むのが日課
だった。今日は眼科の病気を読もう、とか今日は外科の項目を読んでみ
ようとか…。別段、医学の道に進みたいという希望があったわけでもな
く、身内に病人がいたわけでもない。ただ、この世の中にはどんな病が
あるのか、症状は治療方法はどうなっているのかがいつも気になった。
また、何か自分の興味があることで、少しでもわからないことがあれば
辞書で調べたり、図書館へ行ったり、それでもわからなければ、電話帳
で知っていそうな機関に直接電話をかけて聞いたりもした。
それらの情熱を、学校の勉強にあてていたならば、かなり成績が違って
いたかもしれない…。が、今の人生に後悔はしていないので、それはよ
しとしておこう。
そんな子どもの頃からの調べ魔の私に現れた、パソコンの検索エンジン
は、まさに魔法の箱だ。今まで調べるのが困難だったことも、キーワー
ドを打つだけで、瞬時に調べることができる。
数年前までは、調べるときにはいつもYahooで検索をしていたが、
ここのところもっぱら、Googleを使っている。Yahooなどは
検索以外のカテゴリーが多すぎて、シンプルさに欠けている部分もある
のだが、Googleは検索だけなので使いやすい。きっと多くのユー
ザーがそう思っているのだろう。最近では検索することを「ググる」と
いうそうだ。
それにしても、インターネットの検索機能によって、信じられないほど
のスピードで、知りたい情報結果を得ることができるようになった。
しかし、同時に誰でも垂れ流しのような状態で、情報を流しているので
惑わされる危険性もある。誰かが検証もせずに、噂などを鵜呑みにして
書いていることもあれば、場合によっては悪意からわざと事実と異なっ
ていることを書かれていることもある。文章の引用を重ねていった場合
いつか情報だけが独り歩きしてしまうこともあるだろう。
書籍の場合は、少なくとも著者が誰で出版社は何処という責任の所在が
はっきりしているが、ネットの場合、何処の誰とはっきりわからない無
責任さが横行していることも結構ある。
しかし、ググる便利さを一度覚えてしまうと、今さら全てをアナログで
調べる生活にはなかなか戻れない。日常の洗濯を、水道水と全自動洗濯
機で指一つでポンで済ませてしまうと、毎日川まで行って、タライに水
を汲み、洗濯板で一枚一枚、ゴシゴシ洗う生活には、なかなか戻れない
ように…。
ただ、本当にコアで重要な情報を、一生懸命インターネットを駆使して
も探し出せなかった時、矛盾しているようだが、なぜか私はほっとする。
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
今週も[タロットカード]で1週間の運勢を占ってみました。
2007年6月2日(土)〜6月8日(金)あなたの運勢
〈1月生まれ〉
やる事がたくさんありすぎて、大事なことに手が回らなくなってしまう
かもしれません。ミスをおかす前に慎重にひとつずつ片づけていってね。
〈2月生まれ〉
思いこみが強くなっています。自分の考えや計画を実行に移す前に信頼
できる人に相談してみましょう。
〈3月生まれ〉
無計画に物事を進めても、うまく事は運びません。しっかりと段取りを
することを忘れずにね。
〈4月生まれ〉
積極的に動くことが周りから評価されそう。ムードメーカー的な役割も
担いそうなので、今週は頑張ってね。
〈5月生まれ〉
今までの努力が実を結ぶ週です。また、考えてもいなかった新しい道が
開くかもしれません。
〈6月生まれ〉
頭ではわかっているのに、行動に移さず、ぐずぐずとはしていませんか。
妙なプライドやこだわりは捨てて、勇気をもって進んでね。
〈7月生まれ〉
自分の都合のいいように物事をすすめようとはしていませんか。何事も
全てが思い通りと言うことではありません。広い心をもってね。
〈8月生まれ〉
望むことがあるならば、まず自分自身がやらなければいけないことを先
に行って下さい。おのずと次に進むはずですよ。
〈9月生まれ〉
さまざまな事に無関心になってはいませんか。また理屈をつけて、物事
を否定してはいませんか。今週は全身全霊をかたむけてがんばってみて
ください。新たな展望が広がりますよ。
〈10月生まれ〉
過度なプレッシャーで苦しくなっているかもしれません。今週はまず息
抜きを心がけてね。
〈11月生まれ〉
あなたの出番がすぐ側にやってきました。めい一杯がんばってあなたら
しさをアピールしてね。
〈12月生まれ〉
想像力が豊かになる一週間です。芸術的な才能が発揮できそうなので音
楽や絵などにチャレンジしてみては。
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【3】◆◇天と大地に感謝する旅◆◇
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■締め切りが近づいています!!■
天と大地に感謝する旅 スペシャル2007
「アメリカ先住民の教えと母なる大地ツアー」
〜ホピとナバホの祈りの大地を巡る旅〜
★グランドキャニオン★モニュメントバレー★キャニオンデシェイ★
2007年6月20日(水)〜6月26日(火) 7日間
ツアー代金 288、000円(税込み)
<空港諸税は別途お支払いとなります>
参加希望の方はお早めにお申し込みください。
詳細 http://www.office-ten.net/hopi/1.htm
*6月22日夏至の日は、ホピの大地で迎えます。
アメリカ国立公園の中でも圧倒的なスケールを誇り
ホピ族の大切な聖地でもあるグランドキャニオン。
ナバホ族の人々の居留地でもある、
西部屈指の公園、モニュメントバレー。
古代人アナサジ族の遺跡が随所に残る国定公園キャニオンデシェイ。
そして、平和の民・ホピ族が守る大地メサ。
壮大な大自然…
祈りの地に吹く風…
先住の民とのふれあい…
貴方が何ものにもとらわれずニュートラルな状態ならば
きっと魂の奥に深くしっかりと、大切なメッセージを
受け取ることができるでしょう。
そして、それらをしっかりキャッチした後は
真逆な先端の街、ロサンゼルスに移動して
映画の都、ハリウッドで最後の一日を過ごしてください。
太古からの風と、最先端の風。
世界の「今」を肌で受け取ってください。
■ツアー代金に含まれるもの
成田→ラスベガス航空運賃 ロサンゼルス→成田航空運賃
アメリカ横断鉄道アムトラック夜行列車運賃(コーチシート)
アメリカ大陸 移動中のバスチャーター代
*セスナ代(参加人数によってセスナ移動する可能性もあります)
モニュメントバレー・ジープツアープログラム参加代
ホテル宿泊代
(宿泊予定地:グランドキャニオン公園内1泊 モニュメントバレイ近
郊1泊 ホピ・カルチャーセンター1泊 ハリウッド1泊)
自由行動日以外の全朝夕食代
■ツアー代金に含まれないもの
成田空港旅客施設使用料 空港税 航空保険料 米国出入国税
昼食代 自由行動日の交通費及び食事代
TEN’sトラベルメンバーの為の旅企画
企画 オフィスTEN/ワールドエキスプレス大阪
主催 株)ワールドエクキプレス 兵庫県知事登録旅行業第2-250
アリゾナの母なる大地が呼んでいると思う方、是非ご一緒しましょう。
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【4】◆◇連載小説◆◇
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<今までのあらすじ>
高原祥子は恋人、高梨良一と再び二人のクリスマスをやり直すことに。
良一に、親との不仲を話し出した祥子は…
『雨弓のとき』 (16) 天川 彩
「前も話したと思うんだけど、私の父はよそに女の人をつくって…。
でも母は、父が戻ってくると思ったのか、ずっと待っていたの。私から
見たら、世間体っていう体裁を取り繕うのに必死って感じたんだけど、
私が高校生の時に、結局は離婚。最悪でしょ。高校生になっての親の離
婚だなんて。友達にも恥ずかしくって言えないし…」
「そうか。苦しかったんだね」
良一は、祥子を後ろから抱きしめながら髪の毛を優しく撫でた。このか
弱い祥子の心の奥に、深い悲しみが詰まっていると思うと、胸が苦しく
なるようだった。
「なんだか、父も大嫌いだけど、母のことも嫌い」
祥子は、良一の腕をすり抜けて、くるっと良一の方を向き返した。
「どうして?」
「なんで、あんな父親を選んで私を産んだんだろうって…。毎日仕事ば
かりしているし…。私は普通の家庭に、どうして生まれなかったのかな
って思うの」
「普通の家庭…」
「お父さんがいて、お母さんがいて、そこに子どもがいる普通の家庭」
「それが普通の家庭?」
「だと思う。良一さんは、そんな幸せな普通の家庭に育っているから、
私のこんな気持ちはわからないと思うけれど」
「そんなことないよ。わかるけれど…、そんなに拘らなくてもいいんじ
ゃないかな」
「どうして?」
「いや、祥子ちゃんには言っていなかったけれど、うちの実家だって祥
子ちゃん流にいうと普通の家庭じゃないかもしれないから」
「うそ…」
「あ、いや…。うちのお袋と親父は互いに再婚なんだ。妹は親父の連れ
子で、俺はお袋の連れ子。ま、幼稚園の時だから、あんまりその辺りの
記憶はないんだけど。で、親父の母親つまり、一緒に暮らしているバー
ちゃんは、最近ボケてきちゃって…。お袋のこと、親父の前の奥さんだ
と思い込んでいるんだ。お袋は気にしていないけどね」
「だって、前聞いた時、そんな複雑な事情、何も言っていなかったじゃ
ない」
「複雑?複雑じゃないよ。父と妹とバーちゃんとは、確かに血は繋がっ
ていないかもしれないけれど、家族だから」
「でも、他人なんでしょ」
「家族ってさ、家族がそれぞれに自分たちは家族だな、って思えたら家
族なんだよ」
「私にとっての家族は…死んだお婆ちゃんだけかな」
「あのさ、俺は祥子ちゃんのお母さんは、きっといつも大切に思ってい
ると思うよ。ただ愛情表現がヘタなんだと思うんだ」
「会ったこともないのに、どうしてわかるの?」
「いや、祥子ちゃんの話を聞いていて、なんとなくそう思っただけだけ
どね。少なくとも俺は祥子ちゃんのお母さんにもお父さんにも感謝して
いるよ」
「え〜?どうして?」
「だって、祥子ちゃんに出逢えたのも、君のご両親が出逢い産んでくれ
ているからじゃない」
良一は、そういうと祥子を再び強く抱きしめた。祥子の頭の中は混乱し
ていた。あんな両親に感謝?絶対にそんなことはしたくない。でも、良
一と出逢えたのも、親が産んでくれたからで…。
そう思った途端、良一の唇が重なっていた。そして次の瞬間、祥子の体
がフワリと浮いた。祥子は良一に抱きかかえられ、気がつくとベッドル
ームに運ばれていた。
祥子は、良一の全ての温もりの中に優しく包まれながら、愛されるとい
う喜びを、この日初めて全身全霊で感じた。
第四章
祥子がその年のバイトを全て終えて、越谷の実家に戻ったのは、大晦日
の昼だった。家に入った途端、煮物の匂いが漂っていた。
「あ、ちょうどいいところに帰ってきた。あのさ祥子、棚の上のお重取
ってくれる?」
母親の敏子が、割烹着を着て、せわしそうに台所に立っている。気のせ
いか、ひと回り小さくなったように感じる母の髪には、白いものが目立
つようになっていた。祥子は、お重を手渡しながら、母親が確実に年老
いていっているのを、強く感じた。
日が暮れて、年越しの準備も全て終わり、紅白歌合戦も終盤に差し掛か
った頃、何処からか除夜の鐘が鳴り出した。
「祥子、たまには一緒に初詣に行ってみようか」
祥子は、なぜか素直に母の誘いが嬉しかった。
つづく…
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【5】◆◇編集後記◆◇
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今年2度目になる伊勢詣。今回も、素敵な出会いが多々あって…伊勢って
素晴らしいところだと、今更ながら実感しています。
やっぱり日本はいい国ですね。
aya