2007/05/18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine  第268号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは!天川 彩です。

今週は、これといって特別良いことがあったわけではないのですが、な
ぜか元気いっぱいの一週間でした。毎年GWは、自宅の隅々まで掃除を
する時間を必ず取るようにしているのですが、今年は様々な予定が多々
あり、お掃除デーが取れなかったので、今週末、その日にあてたのが良
かったのかもしれません。
普段は、お恥ずかしいくらい簡単にしか掃除が出来ていないので、この
日は、朝からあちこちゴシゴシ、ゴシゴシ。お風呂の排水溝の奥までも
ブラシが届く限りゴシゴシ、ゴシゴシ。汚れが落ちていくのを見ている
と、心の中のモヤモヤも落ちていくようで…本当にスッキリです。

さて、今日から週末までオフィスTENでは、富士山へ皆さんをご案内
しに行っています。富士は日本一の山であることは、誰しもが知ってい
るところですが、富士山が修行の場であったことや、登山ではなく登拝
の山であったことは、ほとんど今は忘れ去られているようです。
先週もツアーの最終打ち合わせを兼ねて、富士山に行っていました。
ありがたいことに、今年1200年を迎えた浅間神社の神官さんや、山小屋
の親爺さんから、日本を代表する霊峰富士に対して、日本人はどのよう
な向き合い方をしてきたのか、じっくりと伺うことが出来ました。

しかし、そんな話を伺えば伺うほど、今の日本人の富士山との付き合い
方が、私は気になりました。

富士山に実弾演習している自衛隊や、山を制する気持ちで富士山頂に立
つ人々、そして家庭内ゴミから、自動車や冷蔵庫など投棄していく人、
などなど、書き出すときりがありません。
そして、それは富士山という山に対して、というより日本人が「日本」
という国に対しての向き合い方や心のあり方と、かなり重なっているよ
うに思えます。

憲法改正問題、教育改革、靖国問題…どれも遠い政治の話のようで、実
は私たち日本人が、どんな方向に向かおうとしているのか、という重要
な問題に直面していることだと感じます。

右にも左にも偏らず、マスコミ報道に単純に踊らされず、大切なものを
見失しなわないようにしていきたいですね。

冒頭から堅い話でごめんなさい。

今週のコラムは、どないなっとるねん!と思っていることなので…以前
好評でした(感想メール沢山いただきました)ボヤキ漫才台本風にして
お届けします。

また、TEN’sショップからは、アーティスト享子の新作絵画が出来
ましたのでご紹介しています。迫力のある絵ですよ!
詳しくは本文をご覧くださ〜い。

それから、先週夜中突然PCが壊れて、消えてしまった連載小説の続き
を書きました。
連載小説の中の恋も進展中ですが、実際に恋に臆病で悩んでいる方、よ
ろしければ、恋愛講座にどうぞ参加してください。ほんの少しの勇気を
出してくだされば、私がそっと後ろから背中を押しますヨ。

では皆さんよい週末をお過ごしください。


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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
……………………………………………………………………………………
1・コラムじゃない風の文様「リアルとバーチャル」
2・TEN占い======今週は「タロットカード」占い
3・TEN’sショップ==享子「祥画」登場 ほか 
4・連載小説=======「雨弓のとき」14
5・只今募集中======大人の為の恋愛集中講座 東京 名古屋
6・編集後記=======ひとりごと
……………………………………………………………………………………
【1】◆◇風の文様◆◇
……………………………………………………………………………………
■「リアルとバーチャル」
  ボヤキ漫才台本風

彩  「私、また気になっていることありますねん」
aya「なんやの」
彩  「また、ちょっとボヤいてもええかいな」
aya「あかん、言うてもボヤクんやろ」
彩  「いやね、私かていつもボヤクんは嫌ですねん。けど気になって
   気になってしゃーないねん」
aya「それやったら、はよボヤき」
彩  「いや、あんたはインターネットするんかいな」
aya「ま、今時多少は出来へんと、何かと不自由やからな」
彩  「わても同じや」
aya「そこの何をボヤくねん。あ、わかった。出会い系なんとか?」
彩  「ちゃうちゃう。ま、確かにそれも事件になることあるし、発情
   期の男たちがウヨウヨしてそうやけど、ちゃうねん」
aya「そやったら、迷惑メールか」
彩  「それも、迷惑しとるけど、今日はそんな話もちゃいまんねん」
aya「そやったら、何やねんな」
彩  「セカンドライフ」
aya「第二の人生かいな。最近は団塊の世代の人たちが、第二の人生
   をどう送るのかってブームやからなぁ」
彩  「わても、セカンドライフってそれやと思っていたんや」
aya「ちゃうんかいな」
彩  「それも、確かにセカンドライフなんやろけど、それやったら何
   も言う必要はないやないの」
aya「そりゃそうやね」
彩  「いやね。インターネット上の架空の生活のことや」
aya「架空の生活…かいな」
彩  「姿かたちも年齢も職業も、架空の姿になってそこで暮らすんや

aya「何やの。それ。ようわからん」
彩  「そやから、全く今の自分と違う自分になって、インタネットの
   中で生活するねん」
aya「生活って、インターネットの中でどうやって暮らすねん」
彩  「それが、バーチャルな世界なんやけど」
aya「バー、そのバーチャンって何や?」
彩  「リアルじゃないことや。そやから架空のことや」
aya「架空の世界に暮らす、架空の姿の自分?」
彩  「簡単にいうと、そんなもんや。ただそこの架空の世界で働いた
   お金がリアルなお金になるんや」
aya「ちょ、ちょっとまってーな。何で架空の世界で働いたお金がリ
   アルなお金になるんや?」
彩  「そこが、また怖いところや。架空のインターネット上の土地の
   上に、リアルな企業がお店を出しているんや。そこからお金が出
   たり、またネット場の架空の土地なのに売買されたり…」
aya「アホなわてには、さっぱりわからん」
彩  「わかるより、近寄らん方がええで」
aya「何でや?」
彩  「結局、現実を生きていないやろ。結局は、大きな現実逃避の世
   界やな」
aya「現実逃避か。そら現実は変わらんな」
彩  「ネットの中で、架空の姿になった自分はヒーローになったりア
   イドルになったりするかもしれんけれど、そんなもんは、どんな
   に素敵に感じたところで架空空間や。バーチャルや。麻薬や催眠
   術なんかで違う次元にいってしまうんと変わらんな。戻ってきた
   時、現実という世界はそのままや」
aya「けど、お金を生むんやろ。ならリアルやないの」
彩  「アホはそれやから怖いんや。よう考えてみぃ。悪い奴らから見
   たら、赤子の手をひねる以上に簡単やで。現実は苦しいから何か
   夢のような世界に行けないかな〜と思っている人間騙すのは、お
   手のもんや」
aya「そうかいな」
彩  「やっぱりな、インターネットは道具や。生身の人と人との付き
   合いの中に、便利に使えばいい道具なんや」
aya「そりゃ、そうやな」
彩  「その道具の中に、取り込まれたら、人間が人間じゃなくなって
   しまうんや」
aya「ほな機械か」
彩  「機械というのとも違うかもしれん。けどな、素性を明かさない
   人と安心して付き合えるか?」
aya「オレオレ詐欺かて、オレって素性あかすもんな」
彩  「アホカ。オレって身内を装って騙しているんやないか」
aya「さよか」
彩  「さよか、じゃあらへん。あんたのようなんが騙されるんやで」
aya「ほな、あんたに騙されんように気をつけるわ」
彩  「いやいや。わては騙しとらんよ。ただなホンマに、ぼーっとし
   とったら怖い世の中やで。けどな、やっぱり全て自分に責任あん
   ねん」
aya「自分に責任か」
彩  「そんなネットが怖いとか、あんなサイトが怖いとか、怖かった
   ら近寄らなきゃええねん」
aya「君子危うきに近寄らず、やな」
彩  「お、たまにはええこと言うやないかい」
aya「で、そのキミコさんてどこのお方やの?」
彩  「えー。知らんと使っていたんかい。やっぱり文字やったらあか
   んな。あやうく、あんたも少しは賢いんかと騙されるとこやった。
   君子と書いてクンシというんや。中国の偉い人や。キミコは隣の
   家のおばはんの名前やがな」
aya「へぇー。隣のおばはん、そんなに偉い中国人やったんやね」
彩  「もーええわ。やめさせてもらうわ」

彩  「失礼しましたー」 
aya「失礼しましたー」


 
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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
                          
今週も[タロットカード]で1週間の運勢を占ってみました。

2007年5月19日(土)〜5月25日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉
あれもこれもと欲張りすぎてはいませんか。全てを手に入れようとする
と、結局は何も残らなくなってしまうかもしれません。欲張りは禁物で
すよ。

〈2月生まれ〉
自分の行動を次にどうしたらいいか、わかっていながら動かないまま、
言い訳をしてはいませんか。妬む心は棄てて、勇気を出してね。

〈3月生まれ〉
現実と向き合うことを恐れ、逃げることばかり考えてはいませんか。状
況を変えるのは、あなた自身しかいないことを忘れないでね。

〈4月生まれ〉
自分勝手な行動で、周りから批判を受けてしまうかもしれません。今週
は、迷ったときには年長の男性に相談してみて下さい。きっといいアド
バイスがもらえますよ。

〈5月生まれ〉
パワーあふれる一週間となりそうです。また、今まで望んでいたような
大きな変化が訪れるかもしれません。日々に感謝しながら過ごしてね。

〈6月生まれ〉
今週は人のサポート役になりそうです。結果的に、あなた自身も良い評
判に繋がっていきそうですよ。また芸術方面も開花しそうな予感が。

〈7月生まれ〉
自分を見直す時期にやってきました。今までのような表面的なことでの
判断ではなく、あなた自身の人生の指針を考え直してみてください。

〈8月生まれ〉
まるで迷路に迷い込んだように、考えが堂々巡りしてしまいそうです。
悩みは人に話すことによって解決の道に繋がることもありますよ。

〈9月生まれ〉
あなたの魅力が発揮される一週間です。また決断力もある週なので、大
切なことは今週決めて下さい。

〈10月生まれ〉
周囲に対する不満を態度で現してしまい、周りから批判されてしまいそ
うです。思っていることは一度租借して、相手に伝えてみてね。

〈11月生まれ〉
今週はあなたのやさしさが周りに理解してもらえる週となりそう。今ま
で思いながら口に出せなかったことを言葉に変えてみてね。

〈12月生まれ〉
今週は計画性がキーワードです。努力や忍耐が必要になることもあるか
もしれません。でもそれがあなたの信頼に結びつきますよ。頑張って。


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【3】◇◆TEN’sショップ ◆◇
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■享子アートシリーズ

お待たせしました!
オフィスTENのスタッフであり、アーティストとしても活躍している
享子の新作がTEN’sショップに登場しています。

魂込めて描きあげてた一枚一枚には、
それぞれ神仏が降臨しているかのようで…
とても強い力がある「祥画」です。
「この絵だ!」とご縁を感じた方は
お知らせください。

当然ですが、全て一点ものです。


●祥画
http://www.office-ten.net/kyoko/e.htm

新作
「笑いの女神」3、8000円(税・額代込み)
サイズ 四つ切

皆様に、笑いと勇気を届けるために
笑いの国からやってきた 笑いの女神
只今参上。


「雷風天女」 5、0000円(税・額代込み)
サイズ 大衣
   
雷風天女。
風も嵐も雷も全てを味方にひきつれて
悩みも苦しみも すべての闇を振り落とし、取っ払います。
上野の不忍池からやってきました。

女神は笑いを運び、天女は厄を祓い落としてくれる「祥画」です。
ご自宅の玄関やリビングに、またお店や会社など人の目にとまる
ところに是非飾ってください。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

       
    ■大好評のケナフタオル、再入荷いたしました■

  まだ未使用の方は、ぜひ一度使ってみてください。
  他のタオルとの違い実感しますよ。

  http://www.office-ten.net/shop/kenaf/1.htm
    
         《ケナフタオルは…》
      ☆使ったその日からエステ効果☆

●毛穴の汚れや、からだ全体の汚れをグングン吸収
●メイク落としもラクラク
●ひじ・ひざ・かかとの角質を落としてツルツル
●素肌が赤ちゃん肌のようにスベスベ
●アカが通常のタオルでは考えられないどポロポロ
     
      ☆長く使うとこんな効果も☆

●気になる体臭消し効果
●お肌のしみも薄くなる


○「ケナフ・スキンケアタオル」を実際に使用しいるワタシの感想…
                      by aya

一言でいうならば、今まで出会ったどんなお風呂用タオルよりも、エネ
ルギッシュな感じです。
私はボディ用を愛用していますが、背中までゴシゴシ綺麗に洗えるので、
大満足!顔に使う時、ちょっとチクチクする感じは、ケナフの繊維を毛
穴の奥に届いていることを実感させてくれます。
なんと、大学生の娘は大学の友人の誕生日のプレゼントはみんなコレ!
と言っております。
「ボディケアが大切な女の子たちなら、みんなコレ喜ぶから」というの
が理由だそう。

私自身は、夏前に気になっていたカカトですが、今はスベスベで〜す♪
だから、私はやっぱり皆さんにオススメしたいのです!       

   http://www.office-ten.net/shop/kenaf/1.htm    



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【4】◆◇連載小説◆◇
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<今までのあらすじ>

高原祥子は恋人高梨良一と、初めてのクリスマスイブを迎えのだが、
緊張から飲みなれないシャンパンをがぶ飲みした上、徹夜の疲れも手伝
って酔いつぶれてしまう。翌朝、落ち込む祥子に良一は…


『雨弓のとき』 (14)                天川 彩


良一は、そっと唇を離して祥子の顔を見つめると、急に愛しさが増して
もう一度強く抱きしめ直した。
「今日の夜、もう一度クリスマスパーティやり直そうよ」
祥子は、小さくコクンと頷き、良一の腕の中に顔を埋めながら、このま
ま時が止まって欲しいと思った。と、その時。包まれていたはずの体が
ぱっと離れた。
「あ、ヤバイ!今朝はミーティングだったんだ」
良一が、急に現実味を帯びた声で叫んだ。そして時計を見ながら大慌て
で出勤準備をし始めた。祥子はなんだ可笑しくなって、その後姿を目で
追った。
鏡越しに見える洗面での良一。髭を剃り、髪を整え…真っ白なYシャツ
に袖を通してネクタイを締める。女性とは全く違う男性の朝支度。遠い
昔見たことがあるような、おぼろげな記憶と重なっていくような気がし
た。


「悪い。走らなきゃ間に合わないから送ってあげられないけれど。でも
今晩また逢えるしさ。じゃ、また今夜」
マンションの前で良一はそういい残すと、根津駅に続く路地の中に消え
ていった。祥子は、しばらく後姿を見送り大きく一つ深呼吸をすると、
反対側の自分の家に向けて歩き出した。冬の朝だというのにさほど寒く
ない。終業式なのだろうか。布バッグや紙袋を手にした小学生達が皆、
嬉しそうな顔をして、元気よく祥子の横を走り抜けていった。

「は〜っ」
自分の部屋のドアを開けた瞬間、祥子は全身の力が抜けるような気がし
た。夕べ引いたままのカーテンも、六畳一間のこの部屋の匂いも、昨日
と何一つ変わっていない。昨日の自分と今日の自分。しかし何も変わっ
ていないようで、何かが少しだけ違っている。そう思った途端、祥子は
急に睡魔に襲われた。押入れから布団を引っ張り出して無造作に敷くと
その中に滑り込むように入った。


ー「祥子ちゃん、今日はお父さんが動物園に連れて行ってくれるって。
早く起きなさい」
母親、敏子の優しい声で、祥子は目を覚ました。花柄のワンピースに麦
藁帽子をかぶった若い母が、ピクニックバッグを持って待っている。そ
の後ろから開襟シャツを着た父親が話しかけてきた。
「祥子、象さん見たいかな?それともキリンさんかな?」
「お、お父さん…。どうしてここにいるの?」
「どうしてって、何言っているんだよ、祥子。あ、こいつ寝ぼけている
な。お母さん、早く祥子の着替え手伝ってあげなよ」
「祥子ちゃん、今日は美味しいお弁当も作ったのよ。みんなで動物園で
食べましょうね。さぁ、だから起きましょうね」
「お母さん、何?一体どういうこと?」
「だから、みんなでお出かけよ」
「お母さん、お父さんのこと許したの?」
「許す?どうして?」
「お母さん、お父さんのこと大嫌いなんでしょ。なのに私を産んだんで
しょ。嫌いな人の子なのに、産んだんでしょ」
「祥子どうしちゃったの?」
「お母さん、答えてよ。お父さんのこと嫌いなんじゃないの?ね、お父
さんも教えてよ。お母さんのこと嫌いだったのにどうして結婚したの?
ね、答えてよ」

プルルルルル…。プルルルルル…。
祥子はその音にハッとして飛び起きた。まだ心臓がドキドキしている。
その音はまだ鳴り続けていた。
その音が電話の音だと気が付いたのは、少ししてからだった。

「はい。もしもし」
「祥子?どうしたの?ずっと電話していたのに」
その声はさっきの優しい声とは全く違う、母親敏子の擦れた声だった。
「あ、お母さん。びっくりさせないでよ」
「何?」
「いや、さっき夢に出てきたところだったから」
「どんな?」
「まぁ、いいじゃない。それより何?」
「何って、本当に愛想のない子だね。いや…夕べもずっと電話していた
んだけど」
「あ、ちょっと出ていた」
「何時頃帰ってきたの?結構遅くまで電話したんだけど、出なかった
から、ちょっと心配していたんだよ」
「皆で飲み会してて…何時だったかな、帰ったの…。遅かったから」
「クリスマスに飲み会だなんて、祥子の周りはもてない女の子ばかりな
んだね」
「失礼な。ま、でもそんなところ。で、何なの用?」
「いや、用ってほどのことじゃないんだけど。昨日はクリスマスイブだ
から帰って来るのかな…なんて思ってさ。ショートケーキ、あんたの分
だけ買って、チキンも買っておいたんだけど。ねぇ、今日はこっちに帰
って来ない?」
「あ、ごめん」
「何?今日も用事あるの?」
「うん」
「そうか…。じゃしょうがないよね。いや、いつも毎年クリスマスは、
ほら、二人でチキン買って食べてたし。今年も一緒にするのかなーなん
て勝手にね。そうだよね。祥子も大学生だから、付き合いも多くなるだ
ろうし」
「…。ごめんね。あ、そうだ、お母さん。ちょっと聞いていい?」
「何よ改まって」
「私、お祖母ちゃんには何度も動物園に連れて行ってもらったことある
んだけど、お母さんに動物園へ連れて行ってもらったことあった?」
「どうしたの?え〜覚えてないなぁ。あったような、なかったような。
連れて行ってあげたいなぁとは何度も思っていたけど」
「例えば、お母さんと…お母さんと…お父さんも一緒に、とか」
「えっ?」
「ごめん。お父さんのことなんか持ち出して」
「嫌だ。思い出した。確かに一度、大昔にあったわ。でも、祥子覚えて
いたの?すっごく小さかったのに」
「いや、ふとちょっと…」
「まさか、お父さんに会いたくなったとか?」
「そんな…。ありえない。父親だと思っていないし」
「お母さんは、お父さんと夫婦の縁はなかったけれど、祥子とは親子な
んだし、会いたくなったらいつだって連絡先は教えるから」
「うそ…離婚してもお父さんと連絡取り合っているの?」
「連絡なんか取っていないけれど、でも何かあった時には、連絡先ぐら
い知っていた方がいいかな、なんて。会いたいの?」
「まさか!全くそんなことは思っていないし。ただ…」
「ただ?」
「ただ、どうしてお母さんはお父さんと結婚したのかなって」
「何よ急に。そんな電話で話せることじゃないでしょ。あれ…?祥子あ
んた、好きな人が出来たの?」
「そ、そ、そんなあり得ないし」
「あり得ないことないわよ。だって二十歳でしょ。好きな人ができない
方が不自然だもの。言いなさいよ」
「違うったら」
「ま、好きな人、もし出来たらお母さんに、ちゃんと紹介してね」
「はいはい」
「大晦日までには帰って来るんでしょ」
「うん。そうするよ」

祥子は、電話を切った後、改めて自分の両親のことを考えていた。物心
ついた時には不仲になり、ほとんど家に帰ってくることもなかった父。
母親に、気遣うところもあって、今まで父親との出会いや恋愛の話など
一度も聞いたことがなかった。しかし、この世に自分は存在していると
改めて感じている今、そのことを知りたいと強く思い始めていた。

                          つづく…


……………………………………………………………………………………
【5】◆◇只今募集中!◆◇  
……………………………………………………………………………………
 さぁ、勇気を出して。。。何処かであなたを待っている人がいます。
 
 ★東京講座は、締め切り間近です。考え中の方はお早めに!


 『大人のための 究極・恋愛講座』

 運命の人と巡り逢う方法 パートナーと生涯恋愛する方法
          伝授いたします

    好評により「東 京講座」を
   ご要望により「名古屋講座」を

        開催いたします
  
 東 京 5月26(土) 10:30〜16:30  
 名古屋 6月 3(日) 14:00〜19:00         
     
          
 <東京講座>
日  程 2007年5月26日(土)
時  間 10:30〜16:30 (昼休憩 1時間あり)
会  場 かめありリリオ 会議室
     JR亀有駅 下車 徒歩1分
*小さな会場につき、今回の募集は限定10名様とさせていただきます。

 <名古屋講座>
日  程 2007年6月3日(日)
時  間 14:00〜19:00 
会  場 二葉館 和室 地下鉄 桜通線「高岳」駅下徒歩10分
     お申し込みの方には、MAPをお送りいたします。
*こちらの会場での募集人員は 限定20名様とさせていただきます。


【東京・名古屋ともに共通の講座です】

講座内容 Step1 恋の言の葉拾い
     Step2 パートナーシップについて
     Step3 理想の相手・理想の自分
     Step4 セルフプロモーション術

申し込み http://www.office-ten.net/com-kouza/421.htm


運命の人…。
どこを探せば、何をしたら
出逢えるえるのでしょうか。
あなたが、もし、
本気でその人を探していたとしたなら
その人も、本気であなたを探しているはず。

だけど、生涯を通して
互いに愛し慈しみあえる人に
真剣に出逢いたいのなら…
ちょっぴり自分改革も必要なのです。

出逢った時から、この世を去るまで
ずっと、人生を共にする
唯一無二のパートナー。

結婚しても、お父さんとお母さんになっても
おじいちゃんとおばあちゃんになっても
生涯、素敵な恋人同士で
あり続けてください。

素晴らしい恋愛は、
世の中の平和の糧になるのです。


● この世にただ一人の運命の人と巡り逢いたい人
● 心から、愛し愛される関係を望んでいる人
● パートナーに、恋のトキメキを感じられなくなっている人
● ひとりでも生きていける、でも…と時々思う人

勇気を出して、是非お越しください!

                        
……………………………………………………………………………………
【6】◆◇編集後記◆◇
……………………………………………………………………………………
先日、娘が近所のコンビニでモナカアイスクリームを買ってきた。
「これは何処にでも売っているモナカアイスだけど、実はね、あそこの
コンビニじゃないと、このサクサクパリパリ感がないの。多分、保存方
法が違うんだよ。それだけじゃなくって、レジに人が並んでいない時に
はいつも従業員の人は掃除をしているし…他のコンビニ店と心構えが違
うから、なるべくあそこで買うんだ」という。確かに、食べたモナカア
イスは、娘の言う通り今まで同じものは幾度も食べてきたが食感が全く
違い、サクサクパリパリの旨さだった。

それにしても気が付かないところで、人はしっかり見ているものなんだ
なぁと思わせる一件だった。
                     aya
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