2007/05/04━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine  第266号  ☆★☆ 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは!天川 彩です。

GWも後半に入りましたね。全国的にお天気にも恵まれているので、き
っと皆さん、素敵な時間を過ごされていることと思います。
私も、先週のメルマガで書きましたように、前半の3日は、結婚記念日
旅行?に行ってきました。
大自然と温泉と美味しいもの三昧の旅でしたが、なんと神様からも結婚
記念日ならではのサプライズが…。2日目の午前中、某観光地の無人駐
車場でのこと。死角になっていたブロックにタイヤがこすれて、パンク
してしまいました。結局、二人で力を合わせて、どうにかスパナーを廻
して慣れないタイヤ交換を完了することができたのですが、夫が「結婚
式のケーキ入刃以来の共同作業だったね」と冗談交じりに言った通り、
まさしく、神様から、これからも夫婦力を合わせて頑張っていきなさい
とメッセージを受け取ったような、そんな気がしました。

連休後半は、義母の引越しの手伝い準備に明け暮れています。
私も夫も、父親は既に他界しているので、せめて互いの母親達には生き
ているうちに、少しでも親孝行はしたいなぁと思っているのですが…。
なかなか実行が伴わないので反省ばかりです。

5月といえば第2週は母の日ですね。
今年もそろそろ母の日が近づいていますが、皆さんはどんなものを贈ら
れますか?以前は、真っ赤なカーネーションが主流でしたが、最近はバ
ラエティに富んでいますよね。私も、真っ赤なカーネーションの生花で
はないものを選ぶことも多くなっています。

そんな訳で、オフィスTENでも母の日ギフトセットをご用意すること
にしましたヨ。絶対に喜ばれること間違いナシの2種類のギフトセット
です。その名も、ハッピーマザーセットとリラックスマザーセット。

母の日限定特別ラベルの「天の紅茶」&小さなカーネーションと小鳥柄
の「ハッピーセンス」のハッピーマザーセット限定20組と母の日限定
「言の葉カード」(額入り)と、天然ラベンダーが安眠を誘う「アイピ
ロー パステルケロちゃん」のリラックスマザーセットを限定5組のみ
ご用意しました。どちらもラッピング込み3000円(税込)です。
更に、オフィスTENから親孝行の応援として、送料も特別に全国一律
無料でご奉仕いたします!

正直なところ、カーネーションの鉢植えよりも、私だったら断然嬉しい
かも…と思える母の日のプレゼントです。

「うちのお母さん、喜びそうだなぁ」と思われた方は、お早めにお申し
込みくださいね。

さて…先週は連載小説の続きをお届けします。お楽しみに。

……………………………………………………………………………………
◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
……………………………………………………………………………………
1・コラム・風の文様===「ど根性だよ人生は」
2・母の日ギフト=====「ハッピーマザー&リラックスマザー」
3・TEN占い======今週は「メディスンカード」占い
4・残り席わずか=====「富士山・幻の滝と苔森と幸せ三昧の旅」
5・連載小説=======「雨弓のとき」13
6・只今募集中======大人の為の恋愛集中講座 東京 名古屋
7・編集後記=======ひとりごと
……………………………………………………………………………………
【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
……………………………………………………………………………………
■「ど根性だよ人生は」

最近、演歌が心にしみる。

今まで、私の人生の中では演歌とはあまり縁がなく、いや、正直にいう
となんだか湿っぽく辛気臭い…とどちらかというと避けていた部類かも
しれない。

私が物心ついた頃には、常に家の中ではクラシック音楽がかかっていた。
父親が結婚前、母親に贈ったという、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲のレ
コードは、母が掃除を終える度にかけていた定番中の定番だった。
それ以後も、バッハやモーツアルト、ベートーベン、シューベルト…
きりがないほどクラシックばかりを聴いて育った。

母の望みだったのだろう。幼稚園の通う前から幼い兄にはバイオリンを
習わせ、私はピアノ。裕福な家庭…とは到底言い難かった環境の中で、
なぜか音楽教育にだけは力を入れていた。聞くところによると、母は兄
を遠くに住む一流のバイオリニストのもとまで連れて行き、レッスンを
受けさせていたそうだ。

しかし、母の願いは叶うどころか兄にも私にも音楽教育の成果はなく…
というより、かわいそうに幼い兄はバイオリン恐怖症となり、バイオリ
ンを見る度、吐くようになり、私は私でピアノ教室でいつも怒られるの
が嫌でサボリ癖がつき、ピアノを見るのが鬱陶しくなっていた。
やがて、母はお金の無駄遣いだと悟ったのか…音楽教育から撤退した。

不思議なもので、母が子どもに無理な希望を託さなくなると、急に兄も
私も音楽が大好きになった。兄は中学生の頃から、来日した様々なクラ
シック音楽家たちのコンサートに通うようになり、カラヤンもアシュケ
ナージも、ケンプも当時夢中で聴きに行っていたように思う。
私は、中学生でバンド活動を始め、キーボードを担当するようになって
からは、ピアノを習っていて良かった、とつくづく思った。

しかし、自分でいうのはナンだが、私は耳がいい。
バンド活動をしていて、「これじゃプロになれないな」と自分の音楽性
に17歳で見切りをつけた。
ならば、世界の一流アーティストたちの音楽を扱える人になりたい、と
某大手音楽プロモーション会社に飛び込み、押し売り就職したのが、私
の職歴のはじめだ。

ありがたいことに、当時は国内外の一流ミュージシャンの音楽をシャ
ワーのごとく浴び、どんどん耳だけは良くなっていった。

だから、今でもたまにクオリティの低い音楽を聴かされたりすると、体
が拒否反応を示す。車の中でFMラジオからゲストが生で歌っている放
送が流れてきたとき、音程やリズムがズレたりしていると、「プロで売
っているんなら、そんな不安定な音程やリズムじゃダメでしょ…」とつ
い、辛口批評が飛び出す。こんな程度でプロとして売り込んでいるんじ
ゃ、音楽業界は甘いな…なんて思うほどだ。
だから最近では、ライブに行く回数もかなり減ってしまった。それでも
構わない。私はライブの熱気や雰囲気に酔いしれたいのではなく、本当
にいい音楽だなぁ…と心でかみ締めるような音楽を聴きたいのだ。

ライブに行く機会が減った代わりに、どこかの旅先で地域の人々の伝統
的な歌や音楽に触れる機会が多くなった。それは音程がどうであろうと
リズムが多少どうであろうが関係ない。生活や祈りそのものに音や歌に
なっているものには、クオリティなどという次元では図れない力強さが
ある。

やはり、好みの音楽のジャンルが変わっても、音楽は常に私の生活と共
にある、といっても過言ではないのかもしれない。

演歌。この音楽に目覚めたのは、つい最近のことだ。
熊野本宮大社の例大祭の朝、見るからに派手な着物と、美容院でセット
してきました、というような結い髪に大きな白い造花をつけた女性が祭
事の途中で、後ろから入ってきた。
私は、まるで演歌歌手のような人だなぁと思っていた。
その日、大祭が終わり、社殿からどろどろと人が移動している途中、神
官さんがマイクを使って、これから演歌歌手の方が唄います…と懸命に
人の流れを止めていた。ただ人の流れは止まらず、どんどん社殿から外
に多くの人が出て行っていた。私は、きっとあの人が歌うんだろうなぁ
と思ったので、これもご縁だから、聴きましょう、と再び腰を下ろした。

そして、最初に神殿に向かって歌い出したとき、私は肝を抜かれた。
ス・スゴイ歌唱力なのだ。
更に「この歌で、私自身も励まされているので、紅白まで目指して多く
の人を励ませれば、と思っています」と言って歌ったのが、『ど根性』
という歌だった。

私は音楽奉納は幾人も見てきた。しかし感動するほどの奉納音楽は、今
まで2回しかない。音楽家の岡野弘幹氏が10年ぶりに天河神社で神殿
に向かい、音楽を捧げた姿と、そしてこの『ど根性』を熊野本宮大社の
ご神殿で歌った、この小柴葉子さんだ。
詩が響く。歌唱力がすごい。リズムが日本人の心拍数とあっているよう
にも思える。

演歌って凄いなぁと感動していたところで、たまたま先日TVをつけた
ら小林幸子さんがデビュー以来の苦労話を語っていた。確か以前にも、
そんな苦労話は聞いた覚えはあったが、言葉の一言一言がなんとも深く
心に染み込む話だった。

デビューして十数年、「おもいで酒」にめぐりあうまでは、なかなか売
れず、悔し涙も沢山ながしてきた、ということだった。
ただ、一度目指した道は、どんなことがあっても決して諦めない。ただ
それだけだったと、過去を振り返って言っていた。

私は、そんな演歌の世界に触れて、自分に欠けているのは「ど根性」で
はないだろうか…と最近思いはじめている。
先週、書いたCDブック「石とお月さま」だって、廃盤になるのは正直
とても悔しい。作者である私がいうのは可笑しいが、実にもったいない
話だ。出版社の社長のご好意で、当初の予定より少しは生き残らせても
らえるようだが…。近所の図書館に、図書リクエストを出してもらった
結果は、著名人のものではないので、当館では貯蔵いたしません。とい
った悲しい返答だった。

私には伝えたいことが沢山ある。大地からも、人々からも大切なメッセ
ージを受け取っている。しかし、私がそれらを発信したくてもする術が
なかなかない。
TV局にも、出版社にもFM局にも、沢山友人はいる。
話はいいところまで進むのだが結局最後は「天川さんは有名人じゃない
から今回は難しいな」という言葉になる。
私は、道行く人たちまでにサインを求められたり、チヤホヤされたいの
ではない。大金持ちになって優雅に暮らしたいのでもない。ただ、必要
なことだと思ったことを、きちんと伝えられる自分自身になりたいのだ。

振り返れば、やはり「ど根性」が欠けていたのだと思う。
もしも誤解されたら嫌だなとか、理解されなかったら辛いな…と、どこ
かで逃げていたかもしれない。
でもそれを恐れていては、思う道へは進めない、と今強く思う。

演歌の人たちの中には、苦節何十年という時を越えて、世に出てくる人
たちも多くいる。その重みが、多く人々の心を打つのだと、この頃にな
ってやっとわかってきた。


よっしゃ〜ワテも、ど根性で頑張るで〜!
「石とお月さま」今のうちに買うてくれた人は、ホンマあん時、買って
よかった〜!と絶対思ってもらえるようにするで〜!!


……………………………………………………………………………………
【2】◇◆母の日ギフト ◆◇
……………………………………………………………………………………
       <期間・数量限定!!>

  *TEN’sオリジナル 母の日ギフトセット*限定数25セット

     受付期間 5月1日〜10日


オフィスTENではTEN’sショップ内に、他のどこにも売っていな
い、とびきり嬉しい母の日ギフトをご用意しました!
     http://www.office-ten.net/mother.htm

★お洒落で可愛いお母さんにどうぞ!

<ハッピーマザーセット> 3000円(税込)送料無料
 無農薬紅茶&ハッピーセンス セット 限定数 20 

●ハッピーセンス(通常販売価格 2500円)
 小さな赤いカーネーションと小鳥たちが
 可愛くキュートな母の日限定柄。
 アーティスト享子が全て手書きしています。
           
 
●「天の紅茶 TEN’sTEA」(通常販売価格 750円)
 母の日特別ラベル Thank you Mother
(テトラパック30コ入り)      
           
●通常時 送料500円
         
 合計  3750円→ 特別価格 3000円 


★いつもガンバリ屋のお母さんにどうぞ!

<リラックスマザーセット> 3000円(税込)送料無料
 天然ラベンダーのアイピロー&額入り言の葉セット 限定数5

●「天然ラベンダー入りアイピロー」(通常価格1800円)
 天然のラベンダーが入っているのでとてもいい香りです。
 可愛いペステルケロちゃんのアイピローは安眠グッズとして最高!
 毎晩、枕元で可愛がってくれること間違いなしです。


●「母の日限定 言の葉カード」(通常販売価格 2100円)
 大切なお母さんへ、感謝の気持ちを…
 天川 彩が祈りを込めて書いた言の葉に、
 アーティスト享子が絵を添えたカードを2種。お好きなカードをお選び
 ください。 全てガラス額入りのお部屋に飾れるカードです。
 
●通常時 送料350円

   合計 4250円 →特別価格 3000円 

TEN’sショップから親孝行する方への応援サービスとして
母の日ギフトセットは全国送料サービスいたします。
数に限りがありますので、ご注文はお早めに。

発送の関係上、5月10日午後3時で締め切らせていただきます

★ご希望の送り先へ、贈り主様の名前で発送することができます。
お申し込み時にご指定ください。

(連休中は返信できませんが、連休明けに全て返信いたします。
予めご了承ください)

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【3】◇◆TEN占い◆◇
……………………………………………………………………………………
所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
                          
今週も[メディスンカード]で1週間の運勢を占ってみました。

2007年5月5日(土)〜5月11日(金)あなたの運勢

〈1月生まれ〉
日々の雑事に追われて、大切なことを見失ってはいませんか。今何をす
るべきなのか、しっかりと考えてみて下さい。

〈2月生まれ〉
チャンスが近づいてきています。ただ視野を広げてみないと正確な動き
は見えにくいかもしれません。目先のことばかりにとらわれないでね。

〈3月生まれ〉
人に合わせてばかりいて、あなた自身の時間を持つことを忘れてはいま
せんか。また人の顔色ばかりをうかがってはいませんか。今週は、あな
た自身が深呼吸することを心がけて。

〈4月生まれ〉
リーダーシップを発揮する週です。どんなアクシデントも乗り越えられ
そうなので、勇気を持って前へ突き進んでね。

〈5月生まれ〉
予想外の出来事がおこるかもしれません。その度に頭をフル回転させて
良い答えを導き出して下さい。

〈6月生まれ〉
感謝の心を忘れてはいませんか。それが元で大切な人があなたから離れ
ていくかもしれません。今週は、様々な人を尊重する心を大切にしてね。

〈7月生まれ〉
少し欲張りになってはいませんか。今週のあなたのキーワードは「足り
るを知る」です。必要以上に欲しがると後で失敗しますよ。

〈8月生まれ〉
他の人の立場に立って物事を考えてみて下さい。きっと今何をするべき
なのか、見えてくるでしょう。今週のキーワードは分け合う心です。

〈9月生まれ〉
前進の時です。誰かから何かをしてもらうのを待っているのではなく、
あなた自身が積極的に突き進んで下さい。古くなった考えを捨て去った
とき、次の扉が開きますよ。

〈10月生まれ〉
人との関わりや、交流を拒否してはいませんか。今週は他の人の素晴ら
しい部分を見つける努力をしてみてください。きっと良い人間関係を結
び直せるはずですよ。

〈11月生まれ〉
自分か他人に嘘をついてはいませんか。今週は素直になって、あるがま
まのあなたを認めてください。偽り続けていると、無理が生じますよ。

〈12月生まれ〉
今週は、ありのままのあなたの魅力をおおいにふるまいてください。き
っとその感性に惹かれる人が現れてきますよ。またパートナーがいない
人は、誰かが現れる可能性も。


……………………………………………………………………………………
【4】◆◇日本を堪能する旅 ◆◇  
……………………………………………………………………………………
      締め切りが近づいています!
        残席 5席

    富士山 ツアー 2007
  
   幻の滝と苔森と幸せ三昧の旅
 2007年5月18日(金)〜5月20日(日)
    2泊3日 38、000円
        東京発着
(現地集合解散の方  33、000円)

   定員 20名 最低施行人員8名

富士山にこの季節だけに現れる、幻の滝。
緑のビロードを敷き詰めたような、新緑の苔森の世界。
満点の星空や、ありがたいほどのご来光。
日本一の霊峰、富士の御山のその中で
幻想的な風景に包まれた至福の時を存分に過ごしてください。
そして湖畔から眺める富士の御姿や青木ヶ原樹海の神秘。
忍野八海の澄み切った湧き水や古きよき日本の姿も楽しんでください。
グルメも唸らせる割烹旅館の御食事や、くつろぎの温泉時間。
こんな贅沢すぎるほどの富士の旅があったでしょうか。

富士登山とはまた違った極上の富士の旅へご案内します。

http://www.office-ten.net/j/2007top.htm

<ツアー代金に含まれるもの>

新宿—河口湖・御殿場—新宿 高速バス代
旅館1泊 山小屋1泊 割烹料理を含む全朝夕食代
全ネイチャーガイド料金
レトロバス1日乗車代
温泉「赤富士の湯」入浴料 
コウモリ穴入洞料

<ツアー代金に含まれないもの>
昼食代・路線バス代・浅間神社玉串料(各自千円程度)


おすすめはコレ!

○ 富士山幻の滝・苔森ネイチャーツアー
○ 山中湖 割烹旅館「芳野」
○ 忍野八海
○ 樹海ネイチャーツアー
○ 赤富士の湯

詳しい行程などは、http://www.office-ten.net/j/2007top.htm

ーTEN’sトラベルメンバーの為の旅企画ー
企画 オフィスTEN/ワールドエクスプレス大阪

……………………………………………………………………………………
【5】◆◇好評募集中!◆◇  
……………………………………………………………………………………
 さぁ、勇気を出して。。。何処かであなたを待っている人がいます。


 『大人のための 究極・恋愛講座』

 運命の人と巡り逢う方法 パートナーと生涯恋愛する方法
          伝授いたします

    好評により「東 京講座」を
   ご要望により「名古屋講座」を

        開催いたします
  
 東 京 5月26(土) 10:30〜16:30 
 名古屋 6月 3(日) 14:00〜19:00         
     
          
 <東京講座>
日  程 2007年5月26日(土)
時  間 10:30〜16:30 (昼休憩 1時間あり)
会  場 かめありリリオ 会議室
     JR亀有駅 下車 徒歩1分
*小さな会場につき、今回の募集は限定10名様とさせていただきます。

 <名古屋講座>
日  程 2007年6月3日(日)
時  間 14:00〜19:00 
会  場 二葉館 和室 地下鉄 桜通線「高岳」駅下徒歩10分
     お申し込みの方には、MAPをお送りいたします。
*こちらの会場での募集人員は 限定20名様とさせていただきます。


【東京・名古屋ともに共通の講座です】

講座内容 Step1 恋の言の葉拾い
     Step2 パートナーシップについて
     Step3 理想の相手・理想の自分
     Step4 セルフプロモーション術

申し込み http://www.office-ten.net/com-kouza/421.htm




運命の人…。
どこを探せば、何をしたら
出逢えるえるのでしょうか。
あなたが、もし、
本気でその人を探していたとしたなら
その人も、本気であなたを探しているはず。

だけど、生涯を通して
互いに愛し慈しみあえる人に
真剣に出逢いたいのなら…
ちょっぴり自分改革も必要なのです。

出逢った時から、この世を去るまで
ずっと、人生を共にする
唯一無二のパートナー。

結婚しても、お父さんとお母さんになっても
おじいちゃんとおばあちゃんになっても
生涯、素敵な恋人同士で
あり続けてください。

素晴らしい恋愛は、
世の中の平和の糧になるのです。



・寂しいから、誰かと一緒にいたい、とか
・贅沢な生活をさせてくれる人を探したい、とか
・家事が面倒くさいから、できる人と出会いたい、とか

こんな人は、運命の人との恋愛は望めません…。

依存したり、束縛したり…幸せじゃない恋も
そろそろ卒業しましょう。

この講座は、こんな人におすすめです

● この世にただ一人の運命の人と巡り逢いたい人
● 心から、愛し愛される関係を望んでいる人
● パートナーに、恋のトキメキを感じられなくなっている人
● ひとりでも生きていける、でも…と時々思う人

勇気を出して、是非お越しください!


*尚、他の地域で、この講座の開講をご希望される方は、
 メールでご相談ください。ある程度の人数が集まったなら
 可能な限り開講いたします。

……………………………………………………………………………………
【6】◆◇連載小説◆◇
……………………………………………………………………………………
<今までのあらすじ>

高原祥子と近所に住むアパレルメーカの高梨良一は、付き合い始めて初
めてのクリスマスを迎えた。張り切って料理をつくり、ドキドキしなが
らその日を迎えた祥子だったが…


『雨弓のとき』 (13)                天川 彩


「乾杯!」
「乾杯!」
繊細なグラスがやや高めの音で響いた。

美しいロゼのシャンパン。飾られたテーブル。祥子にとって、まるで夢
の時間の始まりのようだった。グラスから、ほのかにいい香りが漂って
くる。祥子は、注がれたシャンパンを一気に飲み干すと、まるで手馴れ
ているかのように、シャンパンボトルのラベルを見ながら言った。
「これ、喉ごしがよくて美味しい」
「そう?気に入ってくれてよかった。どんなお酒にしようかと迷ったん
だけど、やっぱり今日はクリスマスで特別な日だし…思い切ってモエ・
エ・シャンドン ブリュッドロゼにしたんだ」
「もええ…え?」
「モエ・エ・シャンドン。言い難いよね。でも綺麗だし美味しいでしょ

良一はそういうと、グラスを照明の方に掲げて、シャンパンの細かな泡
と美しい色合いを楽しんでいるようだった。祥子も慌てて、同じように
照明にグラスを掲げてみた。確かに、綺麗だ。
「本当に綺麗…」
「実はさ、うちはアパレルだから、会社のお得意様を招いたパーティな
んかも時々あるんだけど、そんな時には必ず出すシャンパンなんだよ」
良一は喋りながら、空になったグラスにシャンパンを注ぎ、祥子が作っ
た料理を食べ始めた。祥子は、良一の話にやや気後れするのを感じてい
たが、少し背伸びをして注がれたシャンパンをまたしても一気に飲み干
していた。
「モエえどん、本当に美味しい…」
「いや、あのさ…ま、いっか。シャンパンも美味しいけれど、祥子ちゃ
んが作ってくれた、この料理の方がもっと美味しいよ。さぁ一緒に食べ
ようよ」
「ありがとう」
祥子は何より嬉しかった。良一に美味しいと言われたい一心で、本を買
い込み、徹夜までして作った料理だ。良一がおいしそうな表情で食べて
くれている顔を見ているだけで幸せだった。
「どうしたの?食べないの?」
「なんだか、嬉しくって…」
「僕だって、祥子ちゃんとこうやって一緒にクリスマスを過ごすことに
なるだなんて、あの日までは思ってもみなかったから」
「そうだ、あの部長さん、どうしている?」
「カミヤ商事の吉田部長?」
「うん。私たちの恋のキューピット」
「ま、確かにそうか。この前も、うちの新作パーティに来てくれたから、
会ったところだよ」
「その後のことは、何にも言っていないの?」
「どういうこと?」
「だから、私たちが付き合うことになった…とか」
「まさか、そんなこと言っていないよ。普段から、プライベートな話は
ほとんどしないしさ。
あ、でもそういえば、トモミ君が何とかって、言っていたんだけど、も
しかしてトモミ君って、祥子ちゃんと最初に会ったとき、一緒にいたあ
の子?」
「トモミ…?あ、三浦朋美…?そのミウラトモミがどうしたの?」
「いや、だから…僕もよくわからないんだけど、吉田部長が、『君も会
ったことがあるトモミ君だが、来年お世話になると思うよとか何とか』
ってさ…」
「え?来年?何それ…」
「どうしたの?何か怒っている?」
「ううん。別に」
そう言うと、祥子は3杯目のシャンパンも一気に飲み干した。

「ねぇ、飲むペース少し下げて、さ」
「へぇ…。吉田部長、結局、あのトモミと付き合っているんだ」
「それは知らないよ。今まで部長が言っていた、そのトモミ君って誰の
ことだったのかわからなかったぐらいだから。そうか、あの子か。そう
したら彼女だって僕らの恋のキューッピットだよ」
「そうなる…かもしれないけれど、私、彼女のこと、あんまり…」
祥子は、急にコンパニオンバイトの日の違和感を思い出した。美しい華
を競うような、女たちの群集の中で、浮いていた自分。なんとなく惨め
な思いをしたあの日…。祥子は、良一と朋美が再び何処かで会うのかと
思うと漠然と嫌な予感がした。
「来年、もしかして良一さんの会社に入るの?」
「そんなことはわからないよ。もういいじゃない。そんな話」
「そ、そうよね。わからないことだし…。でも、そうか…良一さんの会
社では、パーティの時、必ず、このモエえどんが出るんだ」
「いや、モエえどんじゃなくって、モエ・エ・シャンドン。うちの会社
だけじゃないよ。世界のファッションコレクションのオフィシャル・シ
ャンパンとして認定されているんだよ」
「凄い…。なんだか、遠い世界の話みたい」
「確かに歴史も古くてね」
「へぇ〜」
祥子はボトルを手に取り、マジマジとラベルを読んだ。が、わかる筈も
ない。
「もっと少し知りたい?」
「うん!」
祥子は、シャンパン話を聞きたかったのではない。ただ、良一の世界に
もう少し触れたいだけだった。あの秋の日に出逢い、近所の散策を二人
でするようになってから、少しずつは良一のことを知るようになった。
しかし、まだまだ知らないことばかり。
良一が知っていること、良一が見てきたものを、全て教えて欲しいと思
った。

「ちょっと、このシャンパンを語らせると、うんちく爺さんのようにな
ちゃうよ。いい?」
「いい」
祥子は既にわかっていた。良一が好きな場所や、好きな物を語り始める
と長くなることを。
でも、目をキラキラと輝かせて話している良一を見るのが好きだった。
以前、良一が、会社名になっている「イニシュモア」という名は、ある
島の名前にちなんでいる、という話をしてくれた時には、一時間近く熱
く一人で語っていた。祥子はそんな良一が羨ましくもあった。自分は、
そんなに熱く語れるものがあるだろうか…。良一は自分と一緒にいて、
退屈してはいないだろうか…。時折、そんな不安にかられることもあっ
たが、今はただ、良一の世界に少しでも触れたいと思っていた。

「そもそもシャンパンっていうのはね、フランスのシャンパーニュ地方
特産の発砲ワインのことで、シャンパーニュ地方以外の場所の発砲ワイ
ンはシャンパンとは呼ばないんだ。そのシャンパーニュ地方の名門中の
名門が、モエ家。1743年、クロード・モエに創立されて以来、各国
の貴族や皇族たちの中で愛され続けているんだけれどね、実はあの有名
なドンペリはさ………」

しばらくは、興味深く真剣に聞いていた祥子だったが、どうしたことか
良一の声がどんどん耳から遠ざかり…瞼は鉛のように重く…頭の中も真
っ白になり…。

良一は、向かいの席で祥子がいつの間にか眠ってしまっていることに、
ややしばらくしてから気がついた。
「ね、ね。祥子ちゃん、眠ちゃったの?」
幾度かゆすったがも、祥子は起きる気配はない。どうやら、徹夜の疲れ
と、シャンパンの飲みすぎで、かなりの酔いつぶれてしまったらしい。

仕方がなく、良一は、料理を少し小皿に取ると、残りの料理や丸いクリ
スマスケーキの箱は全て冷蔵庫の中にしまい込んだ。そして一向に起き
そうにない祥子を抱きかかえ、自分のベッドに寝かせた後、クリスマス
特番のTV番組を見ながら一人で料理と残ったシャンパンでチビチビと
飲んでいた。

「ん?ど、どこ??」
祥子が良一のベッドの中で目を覚ました時、自分は何処にいるのかわか
らなくなった。
見たことのないベッド、見たことのない窓、見たことのない家具…。
しかし、何処かで確かに見たアンディウォーホールの絵。ソファーの上
で毛布をかけて横になっているのは、良一だ!

祥子は、なぜ自分が良一のベッドの中で眠っているのか、また、なぜ良
一がソファーで眠っているのか理解に苦しんだ。
「ア、イ.テ、テ、テ…」
体を半分起こしただけで、頭が強烈に響く。飲みなれていないのに、調
子に乗ってシャンパンをがぶ飲みした後の二日酔いらしい。
カーテンからもれている外の空気感は、どう見ても朝のものだった。


ウッソー。
クリスマスは?
お料理は?
丸いケーキは?
せっかくの女の子の決意…は?

祥子は親友、明日香からのアドバイスで、三枚一組千円の木綿の下着で
はなくはなく、レースやリボンが可愛いらしい下着もつけていた。
生まれて初めての、ロマンティックなクリスマスイブは、まさにこれか
ら…という時だったのに、シャンパンを飲みすぎたあげく、酔っ払って
眠ってしまったということが、酷く悔やまれた。
こんな醜態をさらした自分は、きっと良一に嫌われたに違いない、そう
思うと祥子は、なんとも悲しくなり、泣けてきた。

「しょ、祥子ちゃん。夕べは、何もしていないないよ。誤解しないで。
大丈夫なんだから」
祥子の微かな泣き声に目を覚ました良一は、慌ててベッドのそばまでや
ってきた。てっきりあらぬ勘違いをして、祥子が泣いているのではない
かと慌てている。
「あのね。僕は夕べ、指一本すら触れていないよ。あ、それは嘘か…。
君が眠り込んでしまったものだから、ベッドまでは運んだけれど、その
後は、僕は残りのシャンパン飲んで、それからあっちのソファーで寝て
いたから、本当に祥子ちゃんが心配するようなこと、何もしていないか
らね」
「ごめん、そうじゃないの」
「ん?」
「ゆうべは、あんなに大切な日だったのに、本当にごめんなさい」
「な、なんだ。よかった。変な勘違いしちゃったな。なんか格好悪いな」
「ううん。でも、ありがとう」
「きっとさ、かなり疲れていたんだよ。一生懸命、あんなに美味しい料
理を徹夜で作ってくれたりしてさ。僕も調子に乗って、どうでもいい話
しを長々とさ…。いい加減やめればよかったのに、退屈させちゃったか
ら、眠くなったんだな…って反省したんだ。夕べ」
「ううん…。やっぱり私の方が悪いの。お酒、本当は弱いのに、つい調
子に乗ったのは私だから。本当に大切な日を台無しにしちゃって…ごめ
んなさい」
「いや、僕の方がもう少し気がついてあげるべきだったね」

良一は、祥子が可愛く、そしてとても愛おしく感じて頭を優しくなでた。
そして、祥子の少し涙で濡れている唇にそっとキスをした。

                                
                      つづく…

                         
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【7】◆◇編集後記◆◇
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今週はコラムと連載小説を書いていてカナリ長いメルマガになってしま
いました。編集後記までずーっと読んでくださった皆様、本当にありが
とうございます。
                     aya