006/03/17━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ☆★☆ TEN's magazine  第207号  ☆★☆ 
  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

 こんにちは!天川 彩です。
春の卒業シーズンですね。一昨日も袴姿の女子大生を電車の中で見かけ
ました。我が家の一番下の息子も今日が中学卒業式でした。
式の中で校長先生が「人生には山あり谷あり、上り坂の時もあれば、下
り坂の時もあり、マサカという坂もあります。でも色々な坂を一生懸命
歩いていくことが生きていく強さになるのです」と、子ども達に話して
いました。
父兄席で聞いていた私は、思わず頷いてしまいました。

確かにどんな人生も、単調な道などあるはずもなく、皆、それぞれに与
えられた課題の道を一生懸命に歩いているから素敵なんですよね。

さて、以前より少しお知らせいたしておりました一日限りのアート展
「命の賛美展」ですが、いよいよ来週の22日水曜日となりました。
場所は池袋の東京芸術劇場。詳しくは、本編に書きますが、「いのちは
美しい」をテーマに、10名のアーティストたちがそれぞれに表現してい
ます。絵画あり写真あり版画あり造形あり…。
私も、この日会場において全ての作品と初めて出あうのですが、今から
とても楽しみです!

それから、TEN’s shop内では只今「ネイティブスピリットに
触れようキャンペーン」を実施中です。
是非一度覗いてみてくださいネ。

さぁ…春ですね。
私は、ずっと温めていたテーマを小説にして書き始めることにしました。
いつか発表できる日が来ることを信じて…自分へのチャレンジです!
精一杯楽しみながら人生の坂を登っていきたいと思います。

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・連載=========「お釈迦様に逢いたくて」7
2・TEN占い======今週は「タロットカード占い」
3・天と大地に感謝する旅=「東洋のガラパゴス奄美」
4・イベント情報=====「未来に繋ぎたいこと」法話&対談
5・最新情報=======「命の賛美展」
6・TEN’shop===「ネイティブスピリットキャンペーン」
7・編集後記======= ひとりごと
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【1】◆◇連載◆◇
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■「お釈迦様に逢いたくて」7 

インドでの仏跡移動のほとんどは、田舎道を走る長距離大移動。
だから移動中、お手洗いなどあるはずもなく、2〜3時間おきに適当な
場所にバスが止まると、そこで用を足さなければならない。

サトウキビ畑の中に潜り込んだり麦畑の陰を探しながら、トイレスペー
スを自らが見つけなければならない。
それが何日も続く。
ある意味においては、インド仏跡巡礼の旅は精神的にタフじゃなければ
少々過酷かもしれない。
しかし慣れてしまえば何てことはない。繰り返していくうちに、原始的
な感覚が蘇ってくる。

インドに入って3日目。
最初に長時間かけて向った先は、祇園精舎だった。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」と平家物語の冒頭に登場
することで、私たち日本人にも馴染みの深い祇園精舎。
ここは、お釈迦様が生涯の中で25年間に渡り、最も多く説法をされた場
だという。今は赤煉瓦の跡地だけが整然と残るばかりの遺跡なのだが、
七世紀、お釈迦様の教えを学ぶ為、中国の長安からやってきた玄奘三蔵
も祇園精舎の荒廃ぶりに驚いたというから、かなり以前から同じような
状態だったのだろう。

青く晴れ渡る空の下、お釈迦様が説法をされていたという煉瓦の前で、
法要が行われた。私も経本を開き、皆と共に唱和させていただく。
時折、清々しい風が吹いてきたのだが、はるか2500年前にも、同じこの
大地の上で、人々がお釈迦様の説法を聴いていたのかと思うと、なんと
も感慨深い気持ちになった。

この日は、更に大移動をしてネパールへと向った。
陽が暮れてくると、簡素な家の前で焚き火をしている光景が幾度も目に
入ってくる。日本では夕暮れになると、どこの家でも電気が灯るが、イ
ンドの田舎の家は生火が灯るようだ。
やがて、そんな家庭の火も見えなくなった頃、突然巨大な照明塔が現れ
た。今までの風景には似つかわしくない、不自然な青白い光が闇を照ら
している。そこは、国境のゲート。インドとネパールは陸続きではある
が、当然国が違うので、国境越えは厳重なチェックが入る。
ようやくゲートが開き、ネパールのホテルに着いた時には、夜もかなり
更けていた。
ホテルのロビーに着いて、真っ先に気がついたのは各所に置かれたスト
ーブの存在だった。インドでは薄着で過ごせていたが、ネパールは真冬
のセーターが必要で気温の違いを肌で感じた。

ネパールに入ったのは、お釈迦様が誕生されたルンビニ園へ向う為だ。
私はドキドキしながら、朝を迎えた。
                       つづく…

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【2】◇◆TEN占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
楽に楽しんでくださいね。
                          
今週は[タロットカード]で1週間の運勢を占ってみました

2006年3月18日(土)〜3月24日(金)あなたの運勢

<1月生まれ>
今週は人の話を聞きながら全体をまとめる一週間となりそうです。相談
事には親身になって対処しましょう。きっと株があがりますよ。

<2月生まれ>
感情に左右され、考え方がころころ変わってしまうかもしれません。
今週はなるべく一人で判断しようとせず、信頼できる人に相談しながら
動きましょう。

<3月生まれ>
ゆとりのある一週間となりそうです。なるべく奉仕の精神で多くの人に
与えることに努めてください。きっとあなたの心も豊かになりますよ。

<4月生まれ>
あれこれ迷っているうちに、自分が何を選択したいのかが見えなくなっ
てはいませんか。今週はなるべく静かに自分と向き合ってみてください。
また、選択するときには自分で決めてね。

<5月生まれ>
思い込みが強くなっているようです。人の忠告を聞かず、どんどん前へ
進むと後悔することもありそう。人の意見は謙虚に受け止めてね。

<6月生まれ>
自分の思いを人が気づいてくれないかと待っていても、事は始まりませ
ん。自ら勇気を持って人に相談してみてください。

<7月生まれ>
他人によく見られようと思いすぎて、あれこれ動き回ってしまうかも。
本当にそれが望まれていることならば良いのですが、ありがた迷惑にな
ることもあります。よく考えてみてね。

<8月生まれ>
忍耐力が必要な一週間となりそうです。何事もひとっとびには、事は始
まりません。地道な努力が事を運ぶことを忘れないでね。

<9月生まれ>
今までの経験から、合理的に事を判断しようとしていますが、人には感
情があることを忘れないでね。今週はいつもよりも話し合いが大切です。

<10月生まれ>
思ったことがなかなか前に進まず、無茶な行動をとってしまいそうにな
るかもしれません。今週は、冷静さがキーワードです。未来への希望は
無くならないので、いまは無理をしないでね。

<11月生まれ>
アイディアがどんどん沸いてきますが、まだ実行の時ではありません。
これからの変化のときに備えて、十分な準備を整えましょう。アイディ
アはきっと後々、役に立ちますよ。

<12月生まれ>
大切にしたいと思うことがあるのならば、言葉に表してください。きっ
とあなたの強さや心の広さが人に伝わるはずです。そうすることによっ
て、いい出会いもおこりそうですよ。


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【3】◆◇天と大地に感謝する旅◆◇  
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 一緒に天然記念物の宝庫の中で過ごす、極上の旅をしませんか?

      <天と大地に感謝する旅 Walk 23>
  
      〜マングローブの森と龍宮の海をゆく 〜  
  ●『東洋のガラパゴス・奄美大島の大自然と遊ぶツアー』● 
     

   2006年5月11日(木)〜5月14日(日) 
       3泊4日 羽田発着
    118,000円 (+消費税 5900円)

  (関西や九州方面からの参加は若干お安くなります)

        募集人員 限定15名(最低実施人数 8名) 
    http://www.office-ten.net/amami/t.htm 
  
奄美大島は、天然記念物の宝庫。
今回のツアーは、この大自然と目一杯遊ぶことを目的としたプログラム
です。若葉が輝くマングローブの森。緑のトンネルをカヌーで進み、本
場、大島紬の泥田で泥染めにも挑戦。
夜森の散策は、奄美大島在住のミステリー作家であり、奄美野生動物研
究家でもある鳥飼否宇氏が特別にガイドしてくれます。「会う魔が時の
奄美の森を歩く」と銘々された時間を堪能してください。
どこまでも透き通った青い海では、シュノーケリングを思う存分楽しみ
ましょう。オプショナルでダイビングもできますよ。
どこも地元の人たちに、こっそり教えてもらった、極上のスポットばか
り。こんな凄い奄美大島には、滅多に出合えないかもしれませんよ。

旅の詳しいスケジュールや内容はHPを是非ご覧下さい。
    http://www.office-ten.net/amami/t.htm  


<天と大地に感謝する旅・情報>
★熊野・高野の旅も只今参加者募集中!詳しくは
     http://www.office-ten.net/kumano/2006/t.htm
★先月の「知床ツアー」の旅の感想が届きましたのでUPしました。
     写真と共に楽しんでください。
     http://www.office-ten.net/sire/2006/r.htm

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【4】◆◇おすすめイベント◆◇
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仏教を開いたお釈迦様。
そして、お釈迦様の教えを求めて、中国からインド(天竺)まで3万
キロにも及ぶ旅をした玄奘三蔵(三蔵法師)。
その玄奘三蔵を始祖に持つ、奈良の薬師寺。
私たちに馴染みの深い「般若心経」も実は玄奘三蔵がインドから持ち帰
り翻訳したお経なのです。昨今「西遊記」や「般若心経が」再び注目を
集めています。なぜ、人々は真理の道や祈りの道を求めるのでしょうか。
そして未来に対して私たちが今出来る事は何なのでしょうか。
少し深くて硬いテーマになりますが、今の時代だからこそ、是非皆さん
と一緒に考えていきたいと思っています。

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 ◆ 法話&対談『未来へ繋ぎたいこと』◆
 ◆  〜真理への道と祈りへの道〜  ◆  
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日時:2006年4月21日(金)
開場18:00 開演18:30 終演予定20:30

場所 板橋区立文化会館 小ホール

前売り 2500円  当日3000円
                 

◆第1部 法話 小林澤應(こばやしたくおう)師・薬師寺僧侶
   「お釈迦様・真理の道と三蔵法師・祈りの道」
     
◆第2部 対談 「未来へ繋ぎたいこと」
        小林澤應 × 天川 彩

★お申し込みなど詳しくは
http://www.office-ten.net/421/t.htm



*<薬師寺・小林澤應師との出会いなど>*

仏縁が結ばれて…としかいいようのない出会いだった。
昨年の10月からインド・お釈迦様、薬師寺、高田好胤師…
いくつものキーワードが突然、私の目の前に沢山やってきた。
どうしても奈良の薬師寺へ行かなければ…。
そう思って駆けつけたのは昨年の11月27日。

閉門1時間前。
伽藍堂へ入ると、よく通る声のお坊様の法話が始まっていた。
隅の小さな椅子を見つけて話に耳を傾けていたのだが、高田好胤師の
薬師寺復興の話を伺ううちに涙が急に溢れ出し、止まらなくなった。

やっと落ち着き立ち上がった時には、周りには誰もいなくなっていた。
その時声をかけてくださったのが、法話をされていた薬師寺伽藍堂の
主任、小林澤應師だった。澤應師と、その日初めてお会いしたとは思
えないほど沢山の話をさせていただいた。閉門時間になり、幸せな気
持ちで駅に向い、電車を待っていると、またしても小林澤應師が駅に
やって来られ…その電車の中で急に薬師寺が主催するインド仏跡巡礼
の旅に誘われることとなった。

インドへ旅立つ前日、そしてインドから戻った後も、澤應師はお電話
をくださった。私はこんなに心配りをしてくださるお坊様を他に知ら
ない。

この日の対談では、なぜ澤應師が仏の道に入り、薬師寺のお坊様を目
指したのか、また師匠であった高田好胤師とのお話も少ししていただ
こうと思っている。

 
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【5】◆◇最新情報◆◇
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是非、命感じるアートを観にいらしてください!!

     「命の賛美展」
   〜一日限りのアート展〜

 http://www.office-ten.net/i.htm

◆開催日:2006年3月22日(水)
◆開 場:12:30  終了20:30 
◆会 場:東京芸術劇場 展示室1(地下)
     アクセス≫地図はコチラ
     JR「池袋駅」南口下車徒歩5分
     東京メトロ丸の内線「池袋」西口下車徒歩5分
     西武池袋線・有楽町線・東武東上線「池袋駅」
◆入場料:300円
     収益金の一部は(財)日本ユニセフ協会へ寄付

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どんな「いのち」も美しい。
こんな当たり前のことが、当たり前ではなくなっている現代。
私たちが、何処かに置き忘れてしまった感覚は、
どうしたら蘇るのでしょうか。

『命の賛美展』は、作者それぞれの内なる思い、
内なる祈りをアートという表現方法で
「かたち」として変容させています。

これらの作品を通して、森羅万象の「いのち」の重みを
感じていただけましたら幸いです。

今回の『命の賛美展』は、一日限りの開催ですが、
どの作品も作家が長い時間をかけて
「いのち」に対する祈りを込めたものばかりです。

どうか、それぞれの命の賛美を、
直接肌で触れに来て下さい。
尚、収益金の一部は、次の世代を担う子供たちのために、
ユニセフへと寄付させていただきます。

皆様お誘い合わせの上、お越しいただけますことを
心よりお待ち申し上げております。
 http://www.office-ten.net/i.htm
 
◆出展者(あいうえお順)

 阿部ひろ江  飯村啓子 柴田謙司  高森雄登 天川 彩
 土居春陽 廣田まりも 福田弥生 松岡享子 松田道英

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【6】◆◇TEN’shop◆◇
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『ネイティブスピリットに触れようキャンペーン』
     ●3月15日〜31日まで●
詳しくは http://www.office-ten.net/shop/to331.htm


「自然の叡智と命の尊厳」をテーマにしているオフィスTENの
大きな原動力は、人との出会いにあります。

縁が繋がり出会って共鳴しあい、そして共に大切なメッセージを届けら
れれば…そんな思いの中、先住民族の友人達とも、自然な流れの
中で出会ってきました。

私たちは大企業でもなければ有名人でもありません。だから、どうすれ
ば多くの人に大切なメッセージやスピリットを届けら
れるのもわかりません。でも、私たちの事務所の片隅に、そんなメッセ
ージやスピリットが置きっぱなしではいけないとも思います。

今回、期間限定、数量限定ではありますが私たちオフィスTENと深い
関わりがある、アラスカ・クリンギット族のボブ・サムと、
アイヌ民族の大いなる母、アシリ・レラさんに関わる商品を特別価格で
提供することにしました。

どうか、興味がある方ご縁を感じられる方は、この機会に是非お求め下
さい。

★ボブ・サムやアシリ・レラさんとの関わりについては、
HP内の連載「たまたま」を是非お読みください。
http://www.office-ten.net/rensai/f-tamatama.htm

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【7】◆◇編集後記◆◇
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スタッフのキョウちゃんが、「命の賛美展」に向けて凄いパワーを炸裂
している。
あの棟方志功を髣髴させるような…なんとも愛に満ちた力強い作品が完
成。他の出展者からも続々と命溢れる作品メッセージが寄せられている。
初の試みだが、どんな一日になることやら、すごくワクワクしている。
                      aya
                    
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