2021/06/25━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★☆ TEN's magazine 975号 ☆★☆

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こんにちは!天川 彩です。

東京では梅雨本番となりましたが、皆様の地域ではどの
ようなお天気ですか?
毎年この季節になると、ほぼ書いているように思うので
すが、私はどんなお天気の日も好きです。

もちろん極端な日照り続きや豪雨は心配になりますが、
自然のサイクルの中でほどよく雨が降る時には、命の水
の補給として、人の手が加わらない自然界の住む動植物
たちが喜んでいる気がしてなりません。

それに梅雨時期に雨が降ることで美味しいお米も良く育
ち、まさに恵みですよね。

今期放送中のNHK朝ドラ「おかえりモネ」は、ヒロイ
ンが気象予報士を目指す物語ですが、お天気に関する話
も多々出てくるので、物語と共に勉強にもなりダブルで
楽しんでいます。

気象といえば、私の父方の叔父は昔、気象庁に勤務して
いました。もしかすると気象予報士だったのかな?なん
て思い検索してみました。もう80代の叔父ですから、名
前など出てこないだろうけれど…と思っていたら、日本
火山学会の中に名前を見つけ、火山や津波、地震の論文
などが幾つもあがってきました。

子どもの頃、可愛がってもらった叔父が地質学の研究者
だったことを今更ながら知り…ちょっと驚いています。

私の親族には理系の学者が多く、最も身近な夫は元科学
捜査研究所(通称:科捜研)勤務で、現在は法科学研究
センターの所長をしており、また兄は北大大学院の工学
部の教授で、従弟も某国立大理系の大学教授、甥も某公
立大学の理系の講師…。という具合です。

その分?私は子どもの頃から理科が大の苦手で、理科の
問題からは逃げてきました。

ただ、今の時代。理科は苦手…といって逃げているわけ
にもいかない問題が。
それが新型コロナワクチン接種問題。

私の周囲でも、今「ワクチンどうする?」という会話が
飛び交っています。

ご存知の方も多いかと思いますが、アメリカ大統領選か
ら根強く噴出している陰謀論。
最近でこそあまり聞きませんが、トランプは救世主であ
るとまで唱える人々は陰謀論とワクチンとを結びつけ、
ネットに「ワクチンは人類を滅ぼす毒であり陰謀」とま
で豪語し拡散している、極端な人たちもいますが…。

そこまで極端ではなくとも「ワクチンはこれほど危険で
す」「私は絶対打ちません」「皆さんも打たないように
気を付けて」という文字がSNS上に出回っています。

確かに、ワクチンはどんなものであれ安全と言い切れる
ものはなく、将来どのような影響が出てくるのかも未知
数です。特にこれから子供を産み育てようという年代の
方にとっては、極力避けたいと思うのも当然です。

ただ6月17日付けでの、日本産婦人科学会、日本産婦人
科医会、日本産婦人科感染症学会の会長が連名で「妊婦
の方々への提言」と記された文章には
https://shard.toriaez.jp/q1541/787.pdf
「すでに多くの接種経験のある海外の妊婦に対するワク
チン接種に関する情報では、妊娠初期を含め妊婦さんと
おなかの赤ちゃん双方を守るとされています。また、お
母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したと
する報告もありません。したがって日本においても、
希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます」
と記載されています。

これは、妊婦(特に後期の妊婦)が新型コロナに感染す
ると母子ともにかなりのリスクを負うということから、
こうした発表がなされているものです。勿論、将来的な
ことはわかりませんので、ノーリスクではありません。

ワクチンを打った後、熱やだるさといった諸症状も多く
の人(特に若い女性)に出ることも報告されており、
そうした話を聞くと怖くなる人も多いかと思います。

更にアレルギーなどで「アナフィラキシー」反応が出て
しまう人などもおり、そうした方々への配慮も忘れては
ならないことだと思います。

ただ、真実を様々な角度から検証し、正しい知識や情報
を受けいれた上で判断するのではなく、ネットで流れて
来た誤った情報を信じ込み、拡散してしまう人々も少な
からずいるのも事実です。

私は可能な限り、ニュートラルに正確な情報を入手して
ものごとを判断したいと常に思っています。
そこで徹底的に調べました。そして私自身も知らなかっ
た、今回のワクチンについておおまかなことがわかりま
した。

少し難しい話となりますが、可能な限りわかりやくす
書こうと思います。

そもそも、今回のワクチンは従来のワクチンとは大きく
異なるということをご存知でしたか?

これまでワクチンというと、ウィルスの毒性を弱めて注
射することで抗体をつくるものでしたが、今回のワクチ
ンは、「m(メッセンジャー)RNAワクチン」と呼ば
れるもので、新型コロナウイルスの中にある遺伝情報が
もとになっているのです。

新型コロナウィルスが発生してから、わずか1年で完成
した為、短期間で作られ危険、という声もありますが、
実はこの「mRNAワクチン」はハンガリー出身の女性
研究者、カタリン・カリコ博士が、40年もの歳月をか
けて研究を続けてきた成果により完成したものなのです。

「mRNAワクチン」とは要するにウイルス全体の情報
の中から、表面にある突起の情報だけを取り出して、特
殊な脂の膜で包んだものです。

今、日本で、もちろん諸外国の多くで接種しているファ
イザー製薬やモデルナ社のワクチンがこれなのです。

ワクチン接種すると体の中で何が起きるのかというと…。

細胞に取り込まれたあと、メッセンジャーRNAの遺伝
情報が読み込まれ、ウイルスの表面にあったものと同じ
「突起」だけが身体の中で作られるのです。
想像してみてください。あのタコの吸盤のような(笑)
突起が身体の中でつくられることを。

このようにして抗体がつくられると強い免疫機能により、
ウイルスの増殖を阻止してくれるのです。画期的なのが
90%以上という高い有効性を持つということ。

その上、ワクチンを接種した人の唾液にも、抗体がある
ことがわかった為、ワクチン接種をした人たちが、ウイ
ルスを広めることはなくなったということで、これは画
期的なことです。

ただし難点もあり、炎症反応が出やすいこと。これは先
にも書いた熱やだるさ、腕の痛みといった症状です。ほ
とんどの人は1~2日で症状は緩和するようですが、数万
人に1人の割合で重症化する方もいるようです。さらに、
現在、ワクチンで抗体がつくられることが立証されてい
るのは半年間。それ以上有効かどうかは、今後わかって
くるということや、それ以降のことはこれからの課題と
のこと。

何度も書きますが、やはりウィルスもワクチンも未知の
モノなのでどちらもリスクはあります。
ただ接種するしないといった判断に対して、他者が非難
するべきものではない、と私は思うのです。

ちなみに私は、接種券が送られてきたなら打ちに行きた
いと考えています。

なぜなら、自由にまた国内外動きたいですし、私が動く
ことで感染を広げてしまうかもしれないリスクを極力排
除したいからです。自分の親もそうですが、天河神社の
宮司様なども高齢ですから…安心してお会いしたい…。

そしてHopiの大地では、ほとんどの人がワクチン接
種2回目も終了しており、少しずつ平常が戻りつつあると
友人たちから連絡もきています。

万が一、私自身が万人に1人の酷い後遺症や死亡すること
があったとしても、それは運命として受け止めますし、
今後の医療に役立ててほしいと思います。

最後に、今回のワクチン開発をされたカタリン・カリコ
博士が大きな影響を受けたというiPS細胞研究で同じ
く生物学の常識を書き換えたノーベル医学・生理学賞を
受賞した山中伸弥教授の新型コロナ情報に関するページ
をご紹介いたします。

このページの冒頭には、次のように記されています。

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幹細胞の研究者です。感染症や公衆衛生の専門家では
ありません。しかし、人類への脅威となった新型コロ
ナウイルスに対し、医学研究者として何かできないか
と考え、2020年3月15日より情報発信を始めました。

根拠が明確な情報をお伝えし、出典へのリンクを明記
することを心がけています。

新型コロナウイルスは想像を超える速度と規模で全世
界へと広がり、未曽有のパンデミックとなりました。

しかし同時に、多くの科学者の期待を上回る速度で有
効なワクチンが開発されました。今後はワクチンや、
その効果に影響を及ぼす可能性のあるウイルスの変異
についての情報を中心に、発信を続けていきたいと思
います。

https://www.covid19-yamanaka.com/sp/cont7/59.html

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根拠が明確な情報は、命を守ることに繋がります。

どうか、正しい情報を得たうえで、悔いのない選択を
してください。

今週はカチコチなお話になってしまいましたね。
それではどうぞ皆様よき週末を~♪

aya