2020/05/22━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★☆ TEN's magazine 第920号 ☆★☆

━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。

今週、東京のお天気は毎日曇りや雨で…なかなか気持ちの
良い五月晴れになりません。皆様お住まいの地域は、どの
ようなお天気でしょうか。

さて、日本列島概ね緊急事態宣言が解除されたようで、ほ
っとされている方も多いのではないかと思います。
東京もこのまま感染者が少なくなった場合、来週から徐々
に緊急事態宣言が解除される方向になり、6月を待たずとも
通常の状態に戻るのかしら??という状況になってきまし
た。

新型コロナウィルスのワクチンや特効薬が開発されたわけ
ではないので、安心して過ごせる…というわけにはいきま
せんが、それでも希望が持てて嬉しいです。

私たちTENも、今年は例年とは違う動きで全て対処しな
ければならず、HOPIにいつ行くことが叶うのか、天河太々
神楽講は出来るのか、今のところ全くわかりません。

でも、新規事業の準備に向けて考えることが出来るだけで
も幸せなことだなぁと思っています。

こう書くと、とてもゆとりがあるように思われてしまうか
も…ですが、全くそうではないのです。

今日は、どうしてそんな新規事業を起こす流れになったの
か、このメルマガを通して書こうと思います。少々長いお
話しになりますが、お付き合いください。

TENはいつも、必然があって新たな展開を迎えます。

多くのメルマガ読者の皆様はご存知の通り、私たちTEN
は今年で22年目を迎えました。その始まりは、平和イベン
ト「神戸からの祈り」に関わり始めた時でした。神戸と東
京の両方に実行委員会が誕生し、私は自ら望んだわけでも
なく神戸事務局長となりました。今更ながらですが、正直
なことをいえば、事務局はしたくなかったのです。

それまで業界でディレクションワークやプロモーション的
な仕事に携わってきたので、舞台運営に関わりたかったの
です。全て手弁当。平和イベントへの思いある人々が、人
と人との繋がりの中で始めていることです。私は、舞台運
営に関わるつもりでしたが出演者の人々とのミーティング
で「君は女性だから事務方で」と言われ、私の話や思いに、
耳を傾けてくれる人は残念ながら一人もいなく、この時点
で辞めても良かったのですが…。気持ちはやはり関わりた
いという方が強く、私は仕方がなく事務方を引き受けるこ
とに。

そして、私は当時勤めていた会社をこのイベントの為に辞
めたこともあり、事務局長ということになったのです。

実務が始まると、規模からしても自宅に事務局を置くレベ
ルではなくなり、亡き父が私に僅かに残してくれたお金を
もとに、個人事務所を借りることにしました。

その年、プレイベントも含めると延べ人数2万人を超えた
平和イベントとなり、結果的に事務局長として関わったこ
とは、私の人生を一変することとなりました。

99年暮れ、私は拠点を神戸から東京に移しました。
ほぼ無一文だったこともあり、私は在宅でライター仕事を
請け負いながら自宅の中に事務所を置くかたちで東京での
オフィスTENをスタートさせました。

そして2000年、明治神宮で行われた「神話を繋ぐ人々」と
題した写真家の故・星野道夫さんに関わるアラスカ先住民
の人々を招いたイベントで、今度は私は東京実行委員長と
なりました。

当初、このイベントの話を企画した人から聞いた時、
「モギリや受付ぐらいならお手伝いするね」と伝えていた
のですが、状況がどんどん変わり、私は東京実行委員長を
引き受けざるを得なくなっていたのです。

これも、今だから書けますが、全く私が望んでいたことで
はありませんでした。

そして、この時も自宅兼事務所で、実行委員会の事務局を
置くレベルではなくなり…結局、私はある人物に借金をし
て、新たなる事務所を借りる契約をしたのです。

その事務所こそ現在のオフィスTENの場所です。その時
の借金は、数年後、きれいに返すことが出来ました。

ご存知の方も多いかと思いますが、私たちオフィスTEN
は、お金儲けの為ではなく、人々がいかに笑顔で幸せに暮
らす為に、私たちに何が出来るのか、を主軸にしています。

なので、なかなか利益を出すことができず…なのですが、
お金というものも不思議なもので、必要な時には、必ずあ
っという間にやって来てくれるのです。

オフィスTENはいつもそのような流れの中にあり、必ず
必然がやってきて、神さまが望むことなら、スムーズに事
が運ぶ…という奇跡の連続のようなことばかりが続くので
す。

Hopiショップを始めた時もそうでした。
その時の経緯は、2014年のミラクル挑戦号と、その次に
発行したメルマガ609号に書いていますので、興味ある方
は是非読んでみてください。
http://www.office-ten.net/melmaga-back.htm

その後も様々なことが起り、奇跡的にオフィスTENは存
続し続けてきました。

そして今年はオリンピックイヤーということでもあったの
で前々から、オリンピックに重ならないよう前々から準備
や段取りを整えながらツアーやイベントを考えていました。

ところが…2月に入り全てが延期や中止となり、お店は自粛
休業しなくてはならないことに。
当初は、そんなに長引かないだろうと考えていましたが、
状況は悪化していくばかり。

私は、どうしたらオフィスTENや「Hopiショップ」を存
続させることが出来るか、この難局を乗り越えていくには、
どうしたら良いか考え…国の金融政策から融資をしてもう
方法をとりました。3月末には、とりあえずの融資がおりた
のですが、それを維持費だけにあてていては、事態が長引
いた時には、返済すら厳しくなるとも思いました。

それなら、今融資を受けているお金で新たなことを始めよ
う!と思ったのです。
はじまりは、3月に予定していた浅井の個展の発表の場が、
秋には既にどこも埋まっていること。それなら、自分たち
が場を持ったら良いのでは?と思いついたことからです。

そして以前のメルマガにも書きましたが、コロナの間アー
ト作品を作り続けていた人々に発表する場を提供すること
も出来る、ということでギャラリーを探しはじめ、小さな
可愛らしい店舗が直ぐに見つかり契約したのです。

しかし数日後、私は夢を見ました。その店舗はギャラリー
ではなく、全く別のお店をしているのです。その後は寝て
も覚めてもその風景が目に浮かび、イメージが強くなり…。

新たなギャラリーは別の場所に探して、そこはそのお店に
しようということに。

そして、新たな物件を探し始め、運命的に好立地の場所が
見つかったのです。

その場所は、私たちのエリアの観光地のど真ん中にあり、
それも、私たちが借りることが可能な家賃。
二度とそんな物件は見つからないだろうという空間でした。
物件を見学したその日のうちに、私はまたしても契約した
のです。

冷静に考えたなら、こんな時期に二つも物件契約をするだ
なんて無茶なことです。

しかし、数年前から最高の場所が見つかったら、やりたい
と思っていた店があり…その空間はまさにその為に準備さ
れていたようなものだ!と思いました。

それからというもの、私の頭の中はパニックに近いほど、
新たな二つの店舗のことでいっぱいに。早朝から深夜まで、
ネットで様々なものを探し、日中は電話やメールで問い合
わせを行い…。

コロナ自粛中ということで、スタッフと連日ズーム会議
(オンライン)や、日によっては事務所でマスク姿で打ち
合わせや相談を繰り返し…。

今のこの時期、こんなに大忙しな事務所も珍しいかも、
ですね(笑)。

そして、一つの結論が出ました。
最初に決めたお店は早ければ6月中。遅くとも7月にはOP
ENさせたいと思っています。

もう一つの観光地のど真ん中にある空間は、店舗展開は
冬以降にして、それまでは貸ギャラリーとして運営しよ
うということにしました。

そんな訳で来月中旬までには、貸ギャラリーの募集を始
めたいと思っています。HPの準備などもう少しかかりま
すが貸期間は1週間「火曜日〜日曜日」1ブロック。

アクセサリーや陶器、お洋服や絵画など、様々なアーテ
ィストの皆さま、年内までの期間限定ですが、是非活用
してください。

これまでも全てそうですが、お金も人も場所も…全て神
様が縁を繋いでくれているように感じます。

先週もお知らせしましたが、私たちとTENを通して人
生を共に楽しみたいと思われる方も、引き続き募集して
おります。

「え?」私…呼ばれている?と思われた方、ご連絡くだ
さい。



     aya